鈑金塗装
と、突然言われましても「??」となりますよね(;´Д`)
具体的なお話をしますと皆さま、「VOC」という言葉を聞いたことございますでしょうか?
VOCは揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の略称で、光化学スモッグなどの大気汚染を引き起こす原因物質の1つです。
今までの自動車補修塗料のほとんどは有機溶剤(俗に言うシンナー)を使用していますが、これらはVOC排出の発生源となります。
「環境に優しくありたい!VOC排出の抑制に努め未来の美しい地球を守りたい!」
そんな想いでトップランクは未来への1歩を踏みだしております!!
ということで今回は塗装現場の奮闘記をお伝えします。
【水性塗料導入工場】~道
使い慣れたモノを変えることは、非常に大変なことです。
皆さん、ご存知ですよね。
昔からヨーロッパは環境対策先進国です。
既に世界に先立って2007年1月から法規制により溶剤系塗料の使用が禁止となり、すでに水性塗料(クリヤーコートなどの一部は溶剤系塗料)に置き換わっているのです。
トップランクは欧州車をメインに取扱いをしている事はもちろん、フォルクスワーゲンやアウディなど多くのメーカーの生産ラインで採用。
メルセデス・ベンツやBMWなど多くのメーカーより補修塗料の認定を受けていることをふまえて、
BASF R-M 水性塗料「オニキスHD」を導入しました!!
現在の国産車・輸入車ともに新車で生産される車の殆どが水性塗料で塗られています。
従来の溶剤系塗料と水性塗料では、メタリックやパール塗装で使われている「顔料」「アルミ」などが異なる為、
従来塗料では、水性塗料特有の「冴えたアルミ感」の再現が困難と言われています!
補修用水性塗料の導入は環境への配慮はもとより、新車と同じ水性塗料で塗装する事により「色の再現性が極めて高い補修塗装」が可能となります。
非常に重要なポイントでございます!!
塗装職人の目をサポートする「高性能調色用カメラ」の存在!
※職人のライバルですねw
まずはカメラを塗装面に当てて車の塗料配合データを読み取った後パソコンに接続すると・・・
なんと、パソコン中でマッチングするデータ検索しシンクロ率を%で表示してくれます。※職人の敵
さらに、グラフを表示してくれて明るさ、透かし等をデータで見ることが可能になり、
より再現性を上げる為の調色が容易にできる!※職人の敵
さらにさらに、カメラで撮った配合データにより近づける為にパソコン中で色の配合に補正をかける事ができます。
これによりシンクロ率92%から98%まで上げる事ができ極めて再現性の高い補修塗料が完成。※職人の敵
配合を元に作成した再現性の高い補修塗料をテストピースに塗装し、補修塗装するボディとの色味を確認します。
残りの数%は熟練した塗装職人の調整で色味を合わせていきます。
最終的な塩梅はカメラに負けるわけにはいかないのです!!職人魂!!!
「完全なる再現&環境に優しい」を求め、「匠」への頂きを目指し、日々精進!!
担当:木村