鈑金塗装
皆さんこんにちは!
年末に向けて塗装の作業もラッシュが始まっています。続々入庫してくる車両を見て「これは年内に終われるのか…」ということが頭をよぎります(泣)
いやいや、効率よく確実に終わらせるべく作業を進めていますよ~。
さて、今回は部分塗装のぼかしについて説明しますね。
ベース車両はカローラ・アクシオで、左側面の修理で入庫してきました。フロントフェンダーとリヤのクォーターパネルカットを交換したあとの塗装になります。
板金部門からあがってきた際に、このような指示で内容を教えてくれます(笑)
というのは冗談で、指示書とは別に目線でわかるようにマークしてくれているんですね。
まずはシルバーの塗料を調合するのですが、純正色となる同じ塗料番号でも年式や製造場所によってたくさんの色の種類が出てきてしまうので、
実際のボディに何回も合わせながら色を作っていきます。
下地作りとマスキングが終了したところで、塗装ブースへ移動させます。
部分塗装は、どこの部分を区切ってぼかし箇所を作るかがポイントになりますが、自分的には無理やり区切るより全部塗っちゃうことが多いですね。
塗る前には、ホコリを塗装ボディに付きにくくするためにイオンシャワーブローガンとタッククロスを使って、徹底的に静電気を除去します。
これを使うと使わないでは、仕上がりに大きな差が出てきます。
今回はボディの左側面をほぼ塗装するイメージですが、リアバンパーは側面のみのオーダーということで、ココをぼかしで塗っていきます。
吹き付けは、まず全体を薄めに塗装し、シルバーのメタリックずれがでないよう徐々に厚く塗り重ねていきます。
ぼかす箇所は、状況によってエアーの吐出量を変えたりもしますね。
シルバーは指定色よりも黒みがかかることもあるので、あらかじめ調合する際に黒色を少なめに作ってボディに合わせることが多いです。
そしてクリアー塗装に入るのですが、ここで出てくるのが右のぼかし剤です。調合済の塗料にぼかし剤を調合させて濃度を変えていきます。
初めは1/3ぐらいから、最終的には9割がぼかし剤になるくらいまで薄めて、ぼかし場所に吹き付けます。
ぼかし剤は水のようにシャバシャバなので塗料が垂れやすく、注意しながら薄く吹いていかないと垂れたら周辺全てがやり直しになってしまうので、とくに気を遣って塗装していきます。
クリアーを吹き終わったところで、色ムラがないか塗料の垂れている部分がないか、LEDライトを細かく当てて仕上がりを確認します。
最後に塗装面に焼きを入れて乾燥させます。
乾燥の段階でも、半渇きの段階で中のメタリックが動いてしまいムラになってしまうこともあるので、最後まで気を抜けません。
塗りムラも垂れもなくクリアーもしっかり入り、完璧にぼかしが完了しました。
色見を合わせつつ自然にぼかしを入れていくのは、何台も塗って経験していくしかないですね。
あとは部品を装着すれば完成です。
細かなキズやへこみで部分的な塗装が必要な場合も、気軽にご相談ください!
担当:大山
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