鈑金塗装
皆さんこんにちは!
板金修正にも多くの技術があり、クイックリペアと呼ばれる短時間でキズや凹みを修正する板金もありますが、
オートテクニカルベースでは気になるえくぼキズや凹み等を、確かな技術で出来るだけ早くお客様に提供しています。
キズはえくぼ状の凹みが1か所出来ていて、光の加減では凹みが非常に目立つ感じのキズとなってしまっています。今回はこのドアを板金・塗装しました。
通常ですとドアの表面から凹みを引っ張り上げる修正をおこないますが、修正位置が裏側から手の届く位置でしたので、工具を使用し凹みを押し出します。
ある程度表面を慣らせれば、パテの量も減らすことができますね。
大まかに表面の凹凸を慣らしたところで粗目のペーパー掛けをしていくと、塗装が削れた部分と残っている箇所が出ます。
そこで削れている箇所を点で叩いてあげることで、塗装が削られずに凹んでいる部分が盛り上がってきて均一の高さになるんです(*´з`)
ある程度表面が整ったところで中間用のパテを盛り、乾いたところで塗料厚み分の段差をペーパー掛けで補っていきます。
中間パテを削り、塗料の段差を補ったところで仕上げ用パテを盛ります。
ここではパテを削りこんで最後の形を決めるので、純正の形より若干盛り上がりを付けます。
パテが乾いたところでペーパーを薄く当てながら、番手を細かく180~240番まで上げていき、ボディの曲線を作っていきます。
仕上がりに影響する部分だけに一切の妥協はせず、納得のいくラインが出るまで何度でも感触を確かめ修正します。
下地が出来上がりました。
中間パテと仕上げのパテが薄くグラデーションになっているのが分かると思いますが、細かいスキマまでパテがしっかり入り込んでいるので、
あとからパテが浮き出たり割れが発生する確率は低くなりますね。
あとはサフェーサーを吹いたところで塗装です。本来はドア以外にも塗装&ぼかしを入れたいところですが、今回はコストを抑えるためにドア1枚の塗装で仕上げることになりました。
まわりとのボディ色バランスを整えるために、調色には時間をかけて違和感をなくします。
完成!
えくぼ凹み箇所の微妙なラインもすっかり元通りになりました!
部分的に処理するクイックリペアとはまた違った修正へのコダワリで、仕上がりには満足していただけると思います。
担当:鈴木
【今日のどうでもいい豆知識】
・かぼちゃの名前の由来 漢字で「南瓜」と呼ばれているのは、中国・南京の港から日本に持ち込まれていたから。 |