BMW 2シリーズは壊れやすい?未然に防ぐ方法は?

BMW 2シリーズは、コンパクトながらスポーティーで洗練された魅力を持つ人気モデルです。2019年10月に日本市場デビューした比較的新しいこの車種は、BMWならではの走行性能と高級感を兼ね備えています。

今回は、BMW 2シリーズの特徴や注意点、そして中古車購入時のポイントについて詳しく解説します。BMWファンはもちろん、輸入車初心者の方にも参考になる情報をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

現状では2シリーズの故障しやすさは他モデルと大差なし

BMW 2シリーズ グランクーペ(F44型)の日本市場デビューは2019年10月と、比較的新しいモデルです。ほとんどの個体が初回車検を終えたか、まだこれからといった状況です。

つまり、定番のトラブルとされる致命的な故障はまだ報告されていない状況です。そのため、輸入車のビギナーにとっても比較的安心できるモデルといえますが、時間が経つにつれてトラブルが発生する可能性もゼロとはいえません。そこで、将来的に起こりうる可能性のある故障箇所や予防整備について、BMW 2シリーズ グランクーペ(F44型)をまとめてみました。

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BMW 2シリーズ グランクーペの故障しやすい箇所は?

以下ではBMW2シリーズの壊れやすい箇所について解説します。

エンジンオイル漏れ

BMWのエンジンオイル交換は、走行距離15,000kmごとまたは1年ごとが目安とされています。日本車に比べると1回あたりのスパンが長めです。しかし、日本の路上、特に市街地はストップ&ゴーが多く、短距離の走行が多い個体ともなればエンジンオイルの劣化、そして寿命も短くなります。

メーターパネルにディーラーへの入庫を促す(エンジンオイルの交換を促す)メッセージが表示されたら速やかに点検に預けるようにしてください。

ターボチャージャーの故障

シビアなコンディションでダメージを受けるのは、エンジンやエンジンオイルだけではありません。補機類、ターボチャージャーも例外ではありません。高温多湿な日本の路上で、短時間・短距離の運転を繰り返していると、ターボチャージャーに適切なタイミングで負荷が掛けられずにいるケースが考えられます。

交通量の少ない高速道路(本線合流前の加速など)でフル加速を行うか、定期的に高速道路で一定の速度(80km/h〜100km/hくらい)で巡航する機会を作るようにしましょう。

タイミングチェーンの問題

「タイミングチェーン」という部品名からも分かるように、チェーンは金属でできています。分かりやすい例えとして、自転車のチェーンをイメージしてみてください。あのチェーンがエンジンを構成する部品に組み込まれているのです。ゴム製のタイミングベルトに比べて耐久性が高く、長寿命というメリットがあります。

その一方で、部品代が高く、交換作業も大掛かりになることが多いです。ただ、前述の通りタイミングチェーンは長寿命であり、10万キロ以下で交換が必要になることは非常に稀です。日常的に心配する必要はほとんどありません。

デュアルクラッチトランスミッション(DCT)の故障

BMW 2シリーズ グランクーペ(F44型)のトランスミッションには「電子油圧制御式7速DCT」が採用されています。DCTは「デュアルクラッチトランスミッション」の略です。フォルクスワーゲンやアウディ、ポルシェなど同様に、ATというよりは「クラッチペダルがない2ペダルMT」に位置付けられます。

現時点では高年式のモデルが多いためトラブルの事例は少ないようですが、ストップ&ゴーが多い環境やアクセルワークが不安定なオーナーが所有した個体は、走行距離が増えるとシフトチェンジがギクシャクする可能性があります。

ナビゲーションシステムの不具合

BMW 2シリーズ グランクーペ(F44型)に限らず、その他のBMWをはじめとするドイツ車および輸入車が直面する問題としてナビゲーションシステムの不具合が挙げられます。主に、モニターが突然表示されず、画面が真っ暗になることがあります。

一度電源をオフにし、再度オンにすると表示が戻ることもあります。あるいはエンジンを切り、再始動したら表示されるなど。突然不具合が生じたかと思えばいつの間にか直っているということを繰り返す可能性があります。

しかし、ゆくゆくはユニット交換になる確率が高いです。可能であればメーカーの保証が得られるうちに交換しておきたいところです。

メーターパネルの不具合

ナビゲーションシステムと同様に、メーターパネルの不具合の発生も予想されます。また、エラー表示の誤作動なども起こりうる可能性があると考えるべきでしょう。

いずれにしても、2019年10月に導入されたばかりのモデルなので、このタイミングで不具合が起こるのはレアケースだと考えられます。運転中にメーターパネルの不具合が起こると不安になるものです。できるだけ早く、ディーラーに入庫して修理してもらうようにしてください。

中古車購入前に知っておきたい2シリーズのメンテナンス方法

「できるだけ長く乗りたい」そんな方に向けて、メンテナンス方法について解説します。

定期点検とオイル交換

繰り返しになりますが、BMW 2シリーズ グランクーペ(F44型)は日本市場に導入されてから比較的新しいモデルです。メーカーの保証の範囲内で定期点検とオイル交換などが受けられる期間中である可能性が高いです。

前オーナーが几帳面であれば、適切なタイミングでディーラーに入庫し、メンテナンスを受けている可能性が高いでしょう。しかし、なかにはルーズなオーナーも存在します。つまり「乗りっぱなし」の可能性があるのです。

すべてのクルマには必ず「整備記録簿」が搭載されています。新車点検から1年点検、2年点検、車検の内容、入庫先、交換した部品や修理内容など、ありとあらゆる情報がここに収められています。

記録簿の内容や情報の多さ(濃さ)と、クルマのコンディションは比例している(イコールである)と考えていいでしょう。コンディションの良いクルマは、それだけ整備記録簿の内容も充実していますし、過去の記録が確実に残されています。反対に、整備記録簿が車載されていない(どこかで紛失してしまった状態)である場合、その理由はどうあれコンディションを疑わざるを得ません。

先述したとおり、BMWのエンジンオイル交換は走行距離15,000kmごとまたは1年ごとが目安とされています。交換時期を迎えると、エンジン始動時にメーターパネルにディーラーへの入庫を促すメッセージが表示されます。この案内には可能な限り従うようにしてください。また、エンジンオイルの劣化につながりやすい短時間または短距離の走行を避けることも非常に重要です。

消耗品の交換

メーカーが指定または推奨するエンジンオイルの交換を心掛けるだけでなく、オイルフィルターの同時交換、交換サイクルをしっかりと守るだけで経年劣化のスピードを抑えることができるでしょう。

タイヤやブレーキパッドなど、走行に直結する部品がメーカー推奨の範囲内で残量があるかも重要なチェックポイントです。装着されているタイヤの銘柄でオーナーの価値観が分かります。

BMW 2シリーズ グランクーペ(F44型)の特性にあったタイヤが装着されていれば(なおかつタイヤの溝がしっかり残っていれば)安心できますが、聞いたことのない銘柄の場合、維持費を節約している可能性も考えられるため注意が必要です。

また、タイヤのサイドウォールが極端に摩耗している場合は、ハイスピードでコーナリングするような走りをしていた可能性があるので、前オーナーの扱い方を見極めるうえでの判断材料となりそうです。

バッテリーやワイパーブレードなどの点検・整備

比較的新しいモデルだからといっても、バッテリーやワイパーブレードといった交換頻度の高い部品は適切なタイミングで交換するようにしましょう。バッテリーであれば3〜4年おきに、ワイパーブレードは(使用頻度にもよりますが)、1〜2年に1度くらいのサイクルで交換することをおすすめします。

ネット通販などで安く購入することも可能ではありますが、どのメーカーを選んでよいか分からない場合は、高価でも純正品を選ぶようにしましょう。

BMWの輸入車に詳しいディーラーの利用

「餅は餅屋」の言葉どおり、ディーラーや整備工場によって専門とするメーカーや車種があります。国産車がメインの街の整備工場では、対応が難しい場合があり、壊されるリスクもあります。BMWのような繊細なクルマであればなおさらです。

「安く済ませたい」と金額だけで整備工場を選ぶと、結果的に後で費用がかさむ可能性があります。輸入車に精通している整備工場、あるいはBMW正規ディーラーに併設されている工場などに預けることを強くおすすめします。

BMW 2シリーズはコンパクトかつスポーティな魅力的なクルマ

2シリーズが「壊れやすい」と不安に思って迷っている方へ、2シリーズはBMWを楽しむ上で良い選択と言えます。その流れで、2シリーズの魅力を紹介します。

スポーティーな走りを求めている人におすすめ

輸入車を所有したことがない方であれば、BMWは壊れやすいのではないかと不安に思うかもしれません。確かに、国産車に比べれば故障頻度が高いかもしれません。

そこはインポーターであるBMW JAPANも心得ているので、有償・無償の保証制度が付帯されています。つまり、高年式のモデルであれば、万一故障したとしても保証でカバーできる確率が高いのです。

アウトバーンで鍛えられたBMWの走りは、国産車にはないスポーティさと絶大な安心感があります。この「味」を一度知ると、多少の故障を心配しても国産車には戻れなくなるほどの魅力があります。そういった玄人筋を唸らせるほど、自動車として高い完成度を誇るのがBMWであり、ドイツ車の大きな魅力といえます。

コンパクトな車を求めている人

BMW 2シリーズ グランクーペ(F44型)は、BMWのモデルラインナップのなかではエントリーモデルに近い位置づけのモデルです。しかし「紛う方なきBMW」であることは疑いようがありません。

さらに、BMWという誰もが知る高級車ブランドという、ステータス性も兼ね備えています。上級モデルの装備やデザイン、機能が簡素化されてBMW 2シリーズ グランクーペ(F44型)に反映されているのです。極端に異なる例を挙げるとするならば、搭載されているエンジンの排気量やパワー、気筒数などです。

BMWらしい、都会的で洗練された内外装のデザインを持ちつつ、スポーティな走りにも妥協したくない、さらにはBMWというブランド、ステータスシンボルも手に入れたい、そんな欲張りな方にこそおすすめしたいモデルです。

スタイリッシュなデザインを求めている人

本当は2ドアクーペが欲しいけれど、さまざまな事情で4ドアモデル(それもスタイリッシュなモデル)が欲しい。人とは違うクルマに乗りたいけれど、ブランドとしての地位が確立されているメーカーのクルマがいい。

さらに、コンパクトサイズでありながら、存在感のあるクルマが欲しい。あるいは、SUVも気になるけれど、スポーティな運転を味わいたいなど。

これらの要求を満たしてくれるクルマはなかなかありません。そんなこだわり派の方にこそおすすめしたいのが、このBMW 2シリーズ(F44型)グランクーペです。ステアリングを握って走り出した瞬間、国産車とはまったく異なるBMWならではのスポーティで滑らかな走りに一瞬で魅了されてしまうはずです。

BMW 2シリーズの魅力を体感し、安心して中古車をお探しの方は、輸入車専門店のトップランクにぜひご相談ください。豊富な在庫と専門知識を持つスタッフが、あなたにぴったりの1台を見つけるお手伝いをいたします。

 

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