中古車購入は新車と違い、流通している千差万別の中古車から理想の1台を選ぶことは、恋にも似た一期一会の巡り合わせです。理想の1台に巡り合い購入したものの、購入後にトラブルが発生すれば、千年の恋も冷めてしまいます。購入後も気持ち良く愛車と付き合っていくためには、中古車探しの際に注意すべき点があります。
今回は中古車購入後のトラブルを未然に防ぐため、中古車を選ぶ際の注意点、契約前の確認点について紹介します。
納車後に起こり得るトラブルとは?

念願の愛車が納車され素敵な日々を過ごそうと思っていた矢先に発生するかもしれないトラブルについてです。
車両仕様の認識違い
中古車の国内流通台数について、中古車検索サイトの掲載台数を確認したところ50万台以上ありました。その他にも検索サイト未掲載車両や店頭のみでの展示販売、業者オークションなど多くのルートで流通しています。その流通量の中から、ひと月当たり20万台以上が契約をしてナンバーをつけています。
中古車を購入する際、欲しいブランド、モデル、ボディカラー、オプションなどの条件から絞り込みを行います。ここでいうオプションとは、新車注文の際に選択し工場生産時にのみ装着可能なメーカーオプションを指します。
外車ブランドではモデルライフ中にモデルイヤーと呼ばれ、毎年仕様や装備変更のマイナーチェンジを行っているケースが存在します。モデルイヤーは生産された年であり、車検証上の初年度登録の年と間違えないよう注意が必要です。
装着オプションについては、サンルーフやカーナビゲーション、エアロパーツ、インテリアオーダーの組み合わせなど一目でわかる物の他に、現代では先進運転支援システムを搭載しているモデルも多数あり、外観からは装着内容の判別が難しいケースも存在します。
先進運転支援システムは、機能ごとにセットで装着するパターンと欲しい機能のみをカスタマイズして搭載することができるパターンがあります。先進運転支援システムが装着されていると謳われている中古車を購入したものの、納車後の確認で一部の機能しか装着されていないケースも過去の事例で発生しているため注意が必要です。
現在人気のSUVモデルの場合、そのスタイルから四輪駆動であると勘違いをするケースも存在します。購入時に販売店と購入者の間で駆動方式について認識の違いがあり、納車後に四輪駆動ではないことに気づいた事例もあります。
近年のSUVモデルの中には、四輪駆動の設定が無いモデルもあるため、事前に把握しておくことが必要です。また、四輪駆動の設定があるモデルでも購入対象車の駆動方式が希望通りかを確認することが重要です。
故障によるトラブル
中古車の場合、過去のオーナーがどのように扱っていたかを正確に把握するのは難しい場合があります。そのため、一部の悪質な店舗では、調子の悪い状態で手放された車両が、十分な点検や整備がなされないまま販売されてしまい、納車後すぐに故障してしまうケースも見受けられます。
近年の車両には各種センサーが搭載されており、メーターやカーナビゲーションにエラーメッセージとして車両異常が表示されます。しかし、ごく一部の悪徳業者では、このエラー表示を一時的にリセットして納車し、結果として納車直後にエラーが再発するという事例も報告されています。中には物理的な不具合により、走行不能になるような深刻なトラブルに発展するケースもあります。
トップランクであれば、メンテナンス記録や走行履歴、各種チェックを経てから商品化されているため、このような心配は少なく、安心して購入いただけます。
トラブルの危険性がある車両とは?

購入後のトラブルを避けるためには、見送る判断をすべき条件があります。その判断材料として紹介します。
現状販売車両
現状販売とは、一般的には購入後の保証が無い車両です。購入後に発生した不具合や故障については、自費で修理をする必要性があります。この条件の車両は、保証が無い代わりに車両価格は保証付きの車両と比較して安い傾向です。
現状販売とする理由は様々です。車両価格の安さを売りにしたい、保証付きで販売後に故障した場合赤字になる、すでに不具合が発生している、自社または提携整備工場が無いなどです。
販売されている車両を見て目利きが利く方、故障時に自費で修理を行うことをいとわない方にとってはお得な車両といえます。しかし、一般的なユーザーにとっては購入後のリスクが大きく、オススメすることができません。
履歴が不明な車両
それまでのメンテナンス状況等の履歴が分からない車両のことです。自動車には新車時に整備記録簿と呼ばれるメンテナンスノートが付属しています。これは人間のカルテと同様に、過去の履歴を記録する役割を果たします。
そこには新車購入時の保証書や過去の法定点検、整備記録が記載されています。中古車で「記録簿なし」と表記されている車両は、整備記録簿が付属していないことを意味します。
無い場合は過去の履歴が不明となるため、現状の状態を見て判断するしかない状態です。過去の車検や定期点検でのオイルなどの交換状況、過去交換を行った部品を把握できないため、今後メンテナンスにかかる費用の予想ができません。
購入後、大規模な整備を行い一通りリフレッシュさせる予定がない場合は、オススメはできません。
契約前に確認することは?

希望の1台を見つけた際にはすぐに契約したくなるかもしれませんが、気持ちを落ち着かせて必要な確認を行いましょう。
購入後の保証内容の確認
購入する車両の保証内容について確認します。まずは保証の有効期間、走行距離についてです。販売店によっては、車両価格ごとに保証期間が異なることがあり、契約する車両の対象期間を確認します。
また、保証開始が契約日か引渡し日か確認をしておきます。続いての確認内容は、保証適用範囲についてです。一般的な保証対象外項目として、消耗品が該当します。ここで重要なのは、どの部品が消耗品に該当するかを明記した内容の確認が必要です。
ユーザーと販売店間で認識の違いが発生しやすい項目であり、保証の契約内容が記載されている約款を見ながら確認をします。最後に、もし故障した際の免責の有無、修理を行う工場までのレッカー費用についてです。故障してしまい、いざ保証を使用することになった際、免責が発生するのか、また発生する場合には金額によっては保証を使わずに修理した方がお得な場合も考えられます。
修理をする際、整備工場へのレッカー費用も確認が必要です。レッカーサービスが保証外だった場合、ご自身が加入している任意の自動車保険を利用する必要が発生します。多くの自動車保険にはロードサービスが付帯しています。しかし、レッカーの対応距離の上限が決まっているプランもあり、搬入先の場所についても事前に確認しておくことをお勧めします。
車両のメンテナンス履歴の確認
先述の整備記録簿が残っている場合、過去のメンテナンス状況を確認します。新車からの経過年数が少ない車両では、新車時にメンテナンスパックに加入しているケースが多く、初回車検の3年間はメーカーのディーラーにてメンテナンスを受けていると思います。
3年経過後に新たにメンテナンスパックに加入して乗り続けているケースや、次のオーナーが定期点検を実施していたケースかも把握できます。定期点検での冷却水や消耗品の交換状況など、その車両がどのようにメンテナンスされてきたかを知ることで、今後のメンテナンススケジュールも立てやすくなります。車検時にまとめて整備するより、小分けに対応する方が金銭的にも安心ができるはずです。
基本的には6か月、12か月、24か月の節目で行われる定期点検記録が記載されており、日常的なオイル交換等のメンテナンス履歴は記載されていないことがあります。しかし、定期点検の履歴があることで、その車両への信頼度は大きく向上します。
実際に購入する場合、納車前点検や納車後1か月点検を行うかを販売店に確認をします。納車前点検を行う場合は、メンテナンス履歴に基づいて必要と思われる部品や消耗品の交換も併せて依頼することで、愛車との新たな付き合いのスタートとしてリフレッシュになります。
トラブルを未然に防ぐ方法は?

トラブルに遭わず、巻き込まれないことが一番です。トラブルを未然に防ぐ方法を確認して対処します。
契約時に入念な確認
契約のタイミングでは、再度購入車両の仕様や状態を確認します。確認時に一番正確な方法としては、車体番号から生産時の仕様を確認する方法です。購入予定の自動車メーカーに車体番号を問い合わせることで、メーカーでの生産時の情報を知ることが可能です。
もちろん中古車販売店でも車両を店頭に並べる際には行っていますが、再度確認を行い正確性を上げることはトラブルを避けるには重要です。購入車両のグレード、エンジンの仕様、装着されているメーカーオプションの内容について確認を行えたら、車両状態を整備記録簿の情報と照らし合わせて実車を確認します。
外観で傷が無い状態でしたら、その状態を撮影します。もしいくつか傷がある場合は、その傷の個所を撮影し、納車時に状態の変化が無いかの確認材料にします。先述で保証について十分に確認を行いましたが、疑問点がまだある場合には明確にしておきましょう。疑問点や心配事がクリアになった際には、晴れて契約成立です。
信頼のおける店舗での購入
中古車を購入する際、希望の条件に合う車両を取り扱っている販売店で購入しなければなりません。しかし、販売店も千差万別であり、必ずしも信頼がおける販売店と巡り合わせになるとは限りません。ましてや不信感が少しでもあったところでの購入は避けたいところです。
もし条件に合致する希望の車両が見つかっていない場合には、信頼がおける販売店で探してもらうという方法もあります。付き合いのある販売店が無い場合には、是非トップランクにご相談ください。トップランクでは、希望の条件や仕様などお客様の要望を伺い、独自のネットワークでご満足いただける車両を探すお手伝いをさせていただきます。
また、購入時には3プランから選べる、最大3年までの輸入車保証を用意しています。もちろん納車前点検も実施しており、187項目にも及ぶ点検をプロの目で行い消耗品交換が必要なものは併せて交換します。お客様に安心してお乗りいただけるよう、少々お時間をいただくことにはなりますが、きっとご満足いただけるはずです。
納車前点検に加え、納車後6か月点検も無償で行っていることが自信の表れです。ご希望に応じてメンテナンスパックも用意しているため、期間に合わせてお選びいただけます。更に詳しい内容については、ホームページに記載しております。是非一度ご覧いただければと思います。
