レンジローバー イヴォークは、レンジローバーのラインナップの中で最もコンパクトなモデルです。また、日本国内のみならず、世界各国で高い人気を誇るSUVとなっています。今回は、レンジローバー イヴォークの特徴や購入前に知っておきたいポイント、グレードやスペック(2024年時点)、中古車相場などを解説します。レンジローバー イヴォークを検討中の方は参考にしてみてください。
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レンジローバー イヴォークの概要
レンジローバー イヴォークは、2011年に日本国内での発売が発表され、2012年から販売を開始したコンパクトSUVです。ランドローバーが展開するプレミアムSUVブランド「レンジローバー」シリーズの中で最もコンパクトなサイズのモデルとなっています。
もともとイヴォークは、2008年に発表されたLRXコンセプトカーを製品化したモデルです。デザインコンセプトの根幹となるクロスクーペデザインを受け継ぎ、「コンセプトカーを市販化したモデル」とまで言われました。
また、レンジローバーブランドの名にふさわしいプレミアムカーとしてのクラフトマンシップ、高級感、性能などに加え、ランドローバーならではの高い走破性をコンパクトなパッケージに凝縮しています。レンジローバー イヴォークは、レンジローバー史上、最小、最軽量、低燃費のクルマで、かつ、紛れもないレンジローバーです。
レンジローバー イヴォークの歴史
レンジローバー イヴォークの歴史は次のとおりとなっています。
2009年 デトロイト・モーターショーでコンセプトカー「LRX」を発表
2010年 「RANGE ROVER EVOQUE」を英国ケンジントン・パレスで発表
2011年 ヘイルウッド工場で「RANGE ROVER EVOQUE」の生産開始
2012年 わずか1年未満で10万台を生産し、ランドローバー初の偉業を達成
2013年 乗用車として初めて9速ATを搭載
2014年 ユニオンジャックをテーマとしたラグジュアリーな「SW1エディション」を特別仕様車シリーズに追加
2015年 デザインを刷新し、新技術と新たなパワートレインを導入
2016年 新型「RANGE ROVER EVOQUE CONVERTIBLE」を追加
初代発売から8年後に初のフルモデルチェンジ
2018年、2代目レンジローバー イヴォークが発表されました。新型イヴォークは、傾斜したルーフライン、リアに向かって上昇するウエストライン、特徴的なクーペスタイルのシルエットにより、さらにスタイリッシュなモデルとなっています。
インテリアは、シンプルなラインを組み合わせたデザインで、より洗練されたラグジュアリー空間となっていることが特徴です。
イヴォークが人気の理由とライバルモデル
レンジローバー イヴォークは、扱いやすいサイズのプレミアムSUVとして人気があります。全幅が1,900mmを超えるものの、全長が短いため取り回しがしやすく、日常生活の中でも使いやすいモデルとなっています。
イヴォークのライバルとなるモデルには、メルセデス・ベンツ GLC、BMW X4、アウディ Q5などがあります。スタイリングやインテリアの質感、走行性能や走破性能など、さまざまな側面から比較をして、どのモデルが自分のライフスタイルにマッチしているか考えると、後悔のないクルマ選びができるでしょう。
レンジローバー イヴォークのグレード
レンジローバー イヴォークのグレードについて解説します。なお、ここで紹介しているのは、2代目イヴォークのパワートレインの種類やグレード(2024年モデル)となります。
パワートレインの種類
- 2.0Lガソリン
- 2.0Lディーゼル
- 1.5Lプラグインハイブリッド
S
Sは、ベーシックなグレードとなります。パワートレインのラインナップや主な特徴は次のとおりです。
- パワートレインのラインナップ:ガソリンとディーゼル
- 主な特徴
- 18インチ”スタイル5074″(スパークルシルバーフィニッシュ)
- LEDヘッドライト
- サウンドシステム
- グレインレザーシートフェイシング – エボニー
- 運転席12ウェイ&助手席10ウェイ電動フロントシート(運転席メモリ、2ウェイマニュアルヘッドレスト付)&リアシート(センターアームレスト付)
- デジタルドライバーディスプレイ
- 自動防眩インテリアリアビューミラー
Dynamic SE
Dynamic SE(ダイナミックSE)は、中間グレードとなります。パワートレインのラインナップや主な特徴は次のとおりです。
- パワートレインのラインナップ:ガソリンとディーゼル
- 主な特徴(Sから追加される装備)
- LEDヘッドライト(シグネチャーDRL付)
- MERIDIANサウンドシステム
- インタラクティブドライバーディスプレイ
Dynamic HSE
Dynamic HSE(ダイナミックHSE)は上級グレードとなります。パワートレインのラインナップや主な特徴は次のとおりです。
- パワートレインのラインナップ:ガソリンとプラグインハイブリッド(PHEV)
- 主な特徴(ダイナミックSEから追加される装備)
- 20インチ”スタイル1085″(グロスダークグレイダイヤモンドターンドコントラスト)
- 固定式パノラミックルーフ
- ピクセルLEDヘッドライト(シグネチャーDRL付)
- ウィンザーレザーシート – エボニー
- 14ウェイ電動フロントシート(運転席メモリ、2ウェイマニュアルヘッドレスト付)
- ブラインドスポットアシスト
- パワーテールゲート
- キーレスエントリー
Autobiography
Autobiography(オートバイオグラフィー)は、最上級グレードとなります。パワートレインのラインナップや主な特徴は次のとおりです。
- パワートレインのラインナップ:ガソリンとプラグインハイブリッド(PHEV)
- 主な特徴(ダイナミックHSEから追加される装備)
- スライディングパノラミックルーフ
- エクステンデッドウィンザーレザーシート – エボニー
- ClearSightインテリアリアビューミラー
グレードの選び方
イヴォークは、さまざまなバリエーションの中から好みのモデルを選べることが魅力です。しかし、バリエーションが豊富であるため、どのグレードやパワートレインが最適なのか悩むこともあるのではないでしょうか。そのようなときは、次の順序でグレードを絞り込んでいくとよいでしょう。
- パワートレインを選ぶ(ガソリン/ディーゼル/プラグインハイブリッド)
- 装備の違いからグレードを選ぶ(S/Dynamic SE/Dynamic HSE/Autobiography)
- 必要に応じてオプションを選ぶ
レンジローバー イヴォークの中古車相場は?
レンジローバー イヴォークの中古車は、300台以上流通しているため、好みの車両を探し出すことができるでしょう。中古車の平均価格は、406万円(2024年5月時点)となっています。ただし、この平均価格は、初代と2代目の両方が含まれている価格です。中古車の価格帯を見てみると、100万円台の車両から800万円を超える車両まであります。
中古車を選ぶ際には、購入費用だけでなく、燃料代、駐車場代、メンテナンス費などの維持費も考慮しましょう。総合的な費用を事前に計画し、無理のない範囲で検討することが大切です。
レンジローバー イヴォークを購入する際の注意点は?
レンジローバー イヴォークを検討するときに気をつけておきたいことや事前に調べておきたいことがいくつかあります。ここからは、イヴォークを購入する前に知っておきたいポイントを解説します。
ボディサイズ
まず、駐車場に停められるサイズか確認しておきましょう。レンジローバー イヴォークは、全長が短いものの、全幅が広く、全高が高めのモデルです。そのため、機械式駐車場に入庫する予定がある場合は事前に入庫できるか確認しておきましょう。また、よく行く場所やよく利用する場所の駐車場に止められるかどうかも調べておくとよいでしょう。
イヴォークのサイズは次のとおりです。
初代:全長4,355mm×全幅1,900mm×全高1,660mm
2代目:全長4,380mm×全幅1,905mm×全高1,650mm
燃費性能
イヴォークの燃費性能は、ガソリン車、ディーゼル車、プラグインハイブリッドのパワートレインによって異なります。SUVとしては燃費が良い方ですが、コンパクトカーよりは劣ります。2024年時点での燃費は以下の通りです。
- 2.0Lガソリン車:8.9〜12.8km/L(WLTCモード)
- 2.0Lディーゼル車:8.6〜8.9km/L(WLTCモード)
- 1.5Lプラグインハイブリッド:12.7km/L(WLTCモード)
このような燃費性能となっているため、ハイブリッド車からイヴォークに乗り換えると、ガソリンスタンドに行く回数が増えたり、燃料代がかかると感じたりする可能性があります。そのため、事前に燃費性能が上記のようになっていることを知っておくと、購入後の給油回数や燃料代に驚くことがなくなるでしょう。
点検やメンテナンスのしやすさ
点検やメンテナンスがしやすい環境かどうかについても確認しておくとよいでしょう。レンジローバーを取り扱うディーラーや販売店は、日本車メーカーや有名な輸入車メーカーほど多くはありません。
そのため、クルマを購入したあとの点検やメンテナンスをする際や、故障やトラブルが発生した際に備えて、整備や修理をできる場所が行きやすい所にあるか確認しておくと、万が一のときも安心です。
レンジローバー イヴォークはどんな人におすすめ?
レンジローバー イヴォークは、ランドローバーが展開するラグジュアリーブランド「レンジローバー」のコンパクトモデルです。よって、高い質感やプレミアム感を感じられるSUVとなっています。
また、ランドローバーが培ってきた走破性能を受け継いでいることもイヴォークの魅力です。そのため、オフロード走行もできる扱いやすいサイズのプレミアムカーを探している方にイヴォークはピッタリといえるでしょう。
日常使いにおける運転のしやすさと休日のアウトドアライフを両立させたいのであれば、イヴォークがおすすめです。