メルセデスベンツSクラス(W223)は、長年にわたり高級車の代名詞として世界中で愛されています。この記事では、Sクラスの最新モデル、W223にフォーカスし、その魅力と特徴、Sクラスのグレード間の違いや、特に推奨されるモデルについて深く掘り下げます。
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メルセデスベンツSクラス(W223)とは
成功者の証として君臨するメルセデスベンツSクラス
いまも昔も、成功者の証として君臨するメルセデスベンツSクラス。堂々たるボディサイズ、その時代の最新のテクノロジーや安全装備を盛り込み、ショーファードリブンカーとして、はたまたドライバーズカーとしても絶大な支持を得ている稀有な存在です。
日本でSクラスが広く認知されるようになったのは、2代目にあたる「W126」や「V126」の時代といっていいでしょう。「W/V126」の型式名は知らなくとも、アラフィフ世代以上であれば「560SEL」の6文字でピンとくる方も多いのではないでしょうか。
トヨタ アルファードやレクサス LMに代表される、高級ミニバンが法人用の送迎車として使われるケースが増えてきました。Sクラスのようなセダンベースのクルマに対して、ミニバンのボディ形状は箱形。室内空間の広さでは圧倒的に後者にアドバンテージがあります。
しかし、メルセデスベンツSクラスがトヨタ アルファードやレクサス LMといった高級ミニバンに対して圧倒的にアドバンテージを持つポイントがあります。それは「ボディの強靱さ」です。
Sクラスのアドバンテージ「ボディの強靱さ」
事故などの有事の際に、ボディの前後をクラッシャブルゾーンに充て、キャビンを守る構造。側面衝突も然りです。車体は大きなダメージを受けても乗員を最後の最後まで守ってくれるのです。
これはSクラスに限らず、他のモデル、ひいては多くのドイツ車に当てはまる思想です。
かつて、著名なプロ野球選手がメルセデスベンツを愛用する時代がありました。現在はその価値観が多様化し、さまざまなメーカー(主に高級車)を選ぶ一流選手が増えているようですが、メルセデスベンツを選ぶ=ステータスシンボルと同時に、事故の際に自分の身を守るためでもあったのです。
プロ野球選手である以上、自分自身が商品です。自宅からホームグラウンドまでクルマで移動する際、事故に巻き込まれる可能性もゼロではありません。そんな有事の際に少しでも安心できる鎧のような存在といえるのかもしれません。
防弾仕様車「MB GUARD」
さらに、メルセデスベンツには「MB GUARD」という防弾仕様車が存在します。そのなかにはもちろんSクラスの現行モデルも存在します。一見するとノーマルのSクラスとなんら変わりはありませんが、厚さ4〜5センチにもおよぶ防弾ガラスや、銃の弾が当たってもパンクしない防弾タイヤなど、VIPを守るための重装備がいたるところに施されている特別仕様です。
一例を挙げると、日本国内で開催されるサミットなど、海外のVIPが移動する際に使用されるメルセデスベンツSクラスも防弾仕様です(最近はマイバッハの防弾仕様になりました)。
メルセデスベンツSクラス(W223)の特徴について
今回8年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型Sクラスは「Sensual Purity(官能的純粋)を追求したデザイン」、「人間中心の最新技術」、「安全性の更なる追求」など、 「現代に求められるラグジュアリー」を再定義し、その充実を図った意欲的なモデルです。
外観
現行Sクラスのエクステリアデザインは「Sensual Purity(官能的純粋)」というデザインの基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減しており、シンプルかつクリーンでありながら、最新の「ラグジュアリー」を再定義し、今後のメルセデスベンツ車のデザインをけん引する重要な役割を担っています。
また、メルセデスベンツでは初となる格納型のドアハンドルを採用。キーを持った人が近づくと、ボディ面からドアハンドルが自動的にせり出してきます。
通常時にはボディ面に格納されており、万が一の事故の場合などには自動でせり出すことで、従来どおり、強い力で外部から引っ張りドアを開けることができる安全性もきちんと継承されています。さらに、前面投影面積が少し拡大したにも関わらず、Cd値は最小で0.22とすることで、世界最高水準のエアロダイナミクスを実現、省燃費性能も追求されています。
内装
内装のデザインについても最新の「ラグジュアリー」を再定義しつつ、デジタルとアナログの調和を意識したものとなっています。
センターコンソール上部に位置する 12.8インチの「有機ELメディアディスプレイ」はセンターコンソールのブラックパネル からシームレスに繋がる、縦型のディスプレイとなっています。
アンビエントライトも大幅に改良され、先代と比べLED光源の数は40個から標準ボディで247個、ロングボディで263個となり、1平方メートル当たり最大200カンデラと、先代の10倍の明るさを実現。周囲の明るさに応じて日中モードと夜間モードが自動で切り替わるとともに、手動でも20段階で調整が可能です。
世界初となる後席左右のSRSリアエアバッグ
現行Sクラスには、世界初となる助手席の機能に影響を与えない「SRSリアエアバッグ」を装備しています。このエアバッグは前席のシートバックの裏側に格納されており、万が一の事故を検知し、後席の乗員を守るべく展開される仕組みです。
万が一の事故の際、膨張させることで表面積を増加し、乗員の傷害の可能性を減らす「SRSベルトバッグ」および座面の前部を跳ね上げ、さらに前面衝突時の乗員の潜り込みを防止する「クッションエアバッグ」と組み合わせることで、より一層後席の安全性を高めています。
インテリジェントドライブ
現行Sクラスには、これまでのメルセデス・ベンツの安全運転支援システムをさらにアップデートした新しいシステムが採用されています。
- フロント長距離レーダ:長距離 最大検知角度 9度、 近距離 最大検知角度 90度
- フロントマルチモードレーダー 2個:最大検知角度 130度
- リアコーナーレーダー 2個:最大検知角度 130度
- ステレオマルチパーパスカメラ:最大検知角度 70度
- 360度カメラ 4個:最大検知角度 180度
- 超音波センサー 12個 :最大検知角度 120度 (駐車支援に使用)
4MATICおよびリア・アクスルステアリング
現行Sクラスのトランスミッションは全モデル共通で「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用。1速から9速までの変速比幅が広いことでエンジン回転数が大幅に低減された結果、エネルギー効率と快適性を実現。そして、全モデルで4輪駆動システム「4MATIC」を採用していることも注目です。
とはいえ、大柄なボディを持つSクラスで4輪駆動システムの採用は、従来のFRと比較して小回りが効きづらくなるというデメリットがあったことも事実。そこで、後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を採用することで、そのデメリットを解消しています。
約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾けます。これにより日常の走行シーンや、駐車する際には回転半径が小さくなるため、クルマが扱いやすくなります。約60km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大3度操舵することで、走行安定性を大きく高めることができるのです。
MBUX(メルセデスベンツ ユーザー エクスペリエンス)
現行Sクラスは、12.3インチのワイドディスプレイを採用するインストゥルメント クラスターと、12.8インチの縦型有機EL(OLED)ディスプレイを採用するセンター ディスプレイの2画面を標準装備しています。
また、2018年から順次各モデルに搭載している「MBUX」は、音声認識機能は多くのインフォテインメント機能 (目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、エアコンのコントロールや各種ヒーター、照明など多様な機能にも対応しています。
また、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチ コントロールボタンでも様々な操作をすることが可能です。
メルセデスベンツSクラスのタイプとそれぞれのグレードのスペックまとめ
メルセデスベンツSクラスの各グレードの特徴を比較し、自分のニーズに合ったモデルを選ぶことが重要です。
S 450 d 4MATIC(ISG搭載モデル)
項目 | 仕様 |
エンジン | 直列6気筒 |
排気量 | 2924cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 330ps/750N・m |
ハイブリッドモジュール最高出力/最大トルク | 17kW/205N・m |
ステアリング | 左/右 |
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5180×1930×1505mm |
メーカー希望小売価格(税込) | ¥15,180,000 |
S 500 4MATIC(ISG搭載モデル)
項目 | 仕様 |
エンジン | 直列6気筒 |
排気量 | 2996cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 435ps/520N・m |
ハイブリッドモジュール最高出力/最大トルク | 16kW/250N・m |
ステアリング | 左/右 |
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5180×1930×1505mm |
メーカー希望小売価格(税込) | ¥16,060,000【MP202401】 |
S 580 4MATIC(ISG搭載モデル)
項目 | 仕様 |
エンジン | V型8気筒 |
排気量 | 3982cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 503ps/700N・m |
ハイブリッドモジュール最高出力/最大トルク | 17kW/205N・m |
ステアリング | 左/右 |
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5180×1930×1505mm |
メーカー希望小売価格(税込) | ¥18,330,000 |
S 500 4MATIC ロング(ISG搭載モデル)
項目 | 仕様 |
エンジン | 直列6気筒 |
排気量 | 2996cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 435ps/520N・m |
ハイブリッドモジュール最高出力/最大トルク | 16kW/250N・m |
ステアリング | 左/右 |
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5290×1930×1505mm |
メーカー希望小売価格(税込) | ¥19,850,000 |
S 580 4MATIC ロング(ISG搭載モデル)
項目 | 仕様 |
エンジン | V型8気筒 |
排気量 | 3982cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 503ps/700N・m |
ハイブリッドモジュール最高出力/最大トルク | 17kW/205N・m |
ステアリング | 左/右 |
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5290×1930×1505mm |
メーカー希望小売価格(税込) | ¥22,330,000 |
メルセデスAMG S 63 E PERFORMANCE
項目 | 仕様 |
エンジン | V型8気筒 |
排気量 | 3982cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 612ps/900N・m |
ハイブリッドモジュール最高出力/最大トルク | 140kW/320N・m |
ステアリング | 左/右 |
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5335×1920×1515mm |
メーカー希望小売価格(税込) | ¥35,760,000 |
※ MPとはメルセデス・ベンツ日本にて使用しているモデル識別コードになります。
メルセデスベンツSクラスのオススメのグレードは?
価格と標準装備されるもののバランスを考慮すると「S 500 4MATIC ロング AMGラインパッケージ(ISG搭載モデル)」です。
安全装備に関しては全グレードほぼ共通です。違いがあるとすれば内装の快適装備。リアのクライメート(エアコン)のコントロールやシートヒーター、シートベンチレーションなど、現代の快適装備では必須ともいえるものがエントリーグレードではオプション扱いになっています。しかし、このグレードであれば標準装備です。
いずれ売却するときのことを考えるとリセールバリューを意識する必要があり、ボディカラーは白および黒系統、人気のAMGラインパッケージのオプション装着車も外せません。事実、市場ではこの「S 500 4MATIC ロング AMGラインパッケージ(ISG搭載モデル)」仕様が多く流通しているので、予算や個体のコンディション、内外装の色の好みなどからベストな1台を見つけ出してください。
2024年1月現在、メルセデスベンツSクラス(W223)の中古車相場は?
2024年1月現在、メルセデスベンツSクラス(W223)の中古車相場は
平均価格:1312.7万円
価格帯:775万円~2580万円
となっています。平均価格は1312.7万円ですが、高年式のコンディションの良い個体を狙うのであれば、1400万円以上の予算が欲しいところです。いっぽうで、予算を抑えつつも最新のSクラスを手に入れたいのであれば1200万円以下の個体もあります。
まとめると、コンディション重視でタマ数も豊富な「安心感」を重視するなら1400万円以上の予算を。初期モデルでも安価に抑えたいとしたら1100万円〜1200万円あたりの個体を狙うのがオススメです。
メルセデスベンツSクラス(W223)を買うならトップランクへ
初期モデルであれば、初年度登録から3年目を迎えるメルセデスベンツSクラス(W223)。今年、初回車検という個体が市場に流通してくるタイミングでもあります。
3年間のあいだで前オーナーによってどのように扱われてきたのか?これを見極めるには「目利き力」が問われます。2002年の創業以来、数多くの輸入車と接してきたトップランクだからこそ豊富な経験と知識、そしてこれまで蓄積されてきたノウハウがあります。
またオンライン商談でもご購入に関する相談を受け付けております。弊社では試乗ナシでも安心してご購入いただけるよう、安心して乗れる在庫のみをご用意しております。
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