アウディは欧州の高級車ブランドとして、多くの方に認識されています。アウディの高級感と「ファミリーカー」という言葉は、かけ離れた印象を与えるかもしれません。
しかし、実際にファミリーカーとしてアウディに乗られているオーナーの感想を知ることで、新たな選択肢が広がるかもしれません。今回は、アウディ各モデルとオーナーの声を紹介をしていきます。
アウディはファミリーカーとして使える?

アウディはその高級感とスポーティなイメージが強いブランドですが、ファミリーカーとしても十分に魅力的な選択肢です。多様なモデルが揃っており、家族のニーズに応じたクルマを見つけることができます。
ここでは、アウディのラインアップと、家族連れにオススメのモデルをご紹介します。
多様なボディタイプ
アウディは、様々なボディタイプを用意しています。セダン、ステーションワゴン、ハッチバック、SUV、クーペなど、多様なラインナップでユーザーの要望に応えています。
ファミリーカーとして不動の地位を築いているセダンはもちろん、根強い人気を誇るステーションワゴン。近年、ファミリーカーとして新たなスタンダードとなっている、ハッチバックやSUVもアウディでは選択肢を含めて取り揃えています。
用途に合わせたモデル構成
各ボディタイプには、細かくクラス分けされたモデルが用意されています。車両クラスが上がるにつれ、モデルを表す数字が大きくなる仕組みです。
アウディのセダン、ハッチバック、ステーションワゴンはモデル名の頭にAがかざされており、A1~A8の範囲でモデルが設定されています。派生のスポーツモデルにはAの代わりにRS、Sの文字がかざされます。
アウディでは、ハッチバックを「スポーツバック」、ステーションワゴンを「アバント」や「オールロードクアトロ」と呼んでいます。SUVモデルは、モデル名の頭にQがかざされQ2~Q8まで用意されています。
一部のSUVモデルでは、クーペ形状のボディタイプもあり、「スポーツバック」と呼ばれています。SUVのスポーツモデルには、SやRSの文字が付けられ、SQ5やRSQ3といった名称になります。
家族の様々なニーズに応えるラインナップ

アウディは、家族連れのニーズを満たす多彩なラインナップを展開しています。各モデルは、運転の楽しさやデザイン性を損なうことなく、広い車内空間と優れた使い勝手を兼ね備えています。
特に、コンパクトなモデルから広々としたSUVまで、家族構成やライフスタイルに合った車を選ぶことができます。それぞれのモデルについて、どのような特長があるのか見ていきましょう。
ハッチバック
アウディではハッチバックを「スポーツバック」と呼んでいます。スポーツバックが設定されているモデルには、A1とA3があります。どちらのモデルも5ドアのコンパクトな車体です。
特にA1は、アウディのラインナップではエントリーモデルともいえるコンパクトな車体のため、2名乗車が多いファミリー層に適したモデルといえます。しかし、コンパクトカーでありながらアウディらしい先進の高級感を備え、他モデルと比べてポップなデザインを持たせています。
A3は、アウディの他モデルと共有する世界観を備えたモデルです。全高を低く抑えたコンパクトボディでありながら、車内は4名乗るのに十分な広さを有しています。また、アウディが誇る4WDシステムであるquattroを選択することができるグレードも用意されています。
セダン
不動の定番モデルといえるセダンは、A3、A4、A6、A8の4モデルが用意されています。また、クーペスタイルの5ドアセダンであるスポーツバックA5やA7もあり、充実したラインナップとなっています。
A3は先述のスポーツバックと同クラスのモデルとなります。トランクがある分全長は長くなりますが、積載量が増えることに加え、居住スペースとラゲッジスペースが隔てられるため、荷物が発する音も気にならないというメリットがあります。
A4は従来から一番人気のモデルとなり、世界的に見ても長年ファミリーカーとして好まれてきたクラスになります。ライバルはBMW 3シリーズやメルセデス・ベンツ Cクラスといった競合車種がいるだけに、クラスを超えた質感や性能、機能が盛り込まれています。
A6は上級志向の方に好まれており、ファミリーカーとしてもお子様が成長したご家庭や、子育てがひと段落してご夫婦で旅行を楽しまれている方に愛用されています。
トップモデルのA8はファミリーカーよりも、ショーファーカーの要素が強いモデルとなります。その分リアシートの居住性は特筆すべきものといえ、ご家族を乗せるには最高の環境といえるでしょう。もちろん、運転しても異次元の快適性を体感できます。
ステーションワゴン
現在、国産メーカーのラインナップでは選択肢が非常に少ないボディタイプであるステーションワゴン。アウディでは「アバント」と呼ばれています。アバントが設定されているのはA4とA6です。
セダン譲りの取り回しの良さや運動性能を体感できます。また、ラゲッジスペースは大きくとりつつも全高を低く抑えることにより、都市部にある機械式の立体駐車場でも入庫することが可能となる点が強みといえます。
SUV
人気が高まっているジャンルであるため、セダンに匹敵するほどのラインナップが揃っています。Q2、Q3、Q5、Q7、Q8の5モデルにQ3、Q5ではクーペスタイルのボディタイプとなるスポーツバックも用意されています。
Q2はA1同様、コンパクトカーとは思えない高級感を備えながら、エクステリアデザインに愛嬌を持たせたモデルです。こちらも、主に大人2人と小さいお子様がいるご家庭向けのモデルといえます。
Q3以上のモデルでは大人2人、お子様2人の4名で乗るには十分な広さを備えています。モデルナンバーが大きくなることに合わせてボディサイズにも余裕が出るため、お子様の成長に合わせて大きくしていくというのも良いかもしれません。
SUVの乗降のしやすさや積載性を求めつつも、SUVらしいデザインを好まない方にとっては、クーペスタイルのスポーツバックが有力な選択肢といえます。
またQ7は3列シートとなっており前席2名、センター席3名、後席2名の7名乗車が可能です。ミニバンから乗り換えを検討している方には、いざというときに7名が乗れることが非常に心強く、安心感を得られるでしょう。
家族連れのユーザーが求める期待とは?

アウディは、その革新的な技術と充実した装備で、家族を守るための信頼性を提供しています。安全機能だけでなく、ドライバーと乗員が快適に過ごせるよう、運転支援システムや上質なインテリアが整っています。
これらの要素こそが、アウディが家族向け車両として優れている理由です。
安全性への期待
大切な家族を乗せる上で大事な項目となるのは、安全性能です。アウディは長年にわたり、安全性能の技術革新を行ってきたブランドです。
その代表技術として、アウディが1980年に開発した4WDシステムquattroがあります。電子制御技術を用いずにエンジンのトルクを適切にタイヤへ伝えることができ、悪路での走行安定性に寄与しています。
現代では、運転を快適にサポートするアシスタントシステムや、夜間の視認性を向上させるLEDヘッドランプが全モデルに設定されています。
高級感への期待
アウディは、オプションで上位モデルと同様の装備へのアップグレードが可能なモデルやグレードを多数用意しています。
全モデルのインテリアに共通しているのは、シンプルでありながら高品位を感じさせるデザインです。また、最新鋭となる液晶画面メーターパネル、マルチカラーで彩るアンビエントライティングシステムなどクラスレスな装備が装着可能となっています。
エクステリアにおいても、ブランドイメージとして水平基調のリヤエンドやアウディのアイデンティティとなっている「流れるウィンカー」であるダイナミックターンインディケーターはA1でも採用されているアイテムとなります。クラスを超えた高級感を演出しています。
運転支援システムへの期待
運転支援システムにより走行時はもちろん駐車時、駐車場からの出発時もサポートを行ってくれます。
アウディアダプティブドライブアシスト
走行時の先行車追従、レーンキープを行います。渋滞をしている場面では先行車の停止に合わせて停止。再発進は手元のボタン一つで行うことができます。
アウディパーキングシステム
前方後方の障害物をセンサーとカメラで検知して、ディスプレイと警告音で知らせてくれます。カメラの数はモデルにより異なりますが、タイヤ周りの死角も表示を行い車両周辺の隠れてしまっている障害物や見えない縁石への接触も回避できます。
リアクロストラフィックアシスト
駐車場で前方向きに駐車した際には、バックで通路に出る必要があります。
左右両方に駐車車両がいる場合、通路を走行してくる車両は死角になります。その際にセンサーで車両の接近を運転者に伝えバックでの出庫をサポートしてくれます。
家族連れに人気のモデルは?

アウディの各モデルには、それぞれ異なる魅力があり、家族連れに最適な選択肢があります。実際の家族連れオーナーの声を基に、人気モデルとその特長を紹介します。
ファミリーカーと人気のモデル
アウディのファミリーカーとして人気のあるモデルは、家族のライフスタイルやニーズにぴったり合った選択肢を提供しています。それぞれのモデルがどのように役立つのかを紹介していきます。
A3セダン
未就学児のお子様がいるファミリーに選ばれています。もともとご実家でアウディA3スポーツバックを所有されており、実際に触れた経験から選ばれています。運転をする機会も多く、試乗レベルでは知りえない操作感、運転のしやすさ、信頼感の経験から愛車を買い替える際に選ばれたとのことです。
まだお子様が小さいため、A3の車内で十分に動き回れる広さと運転のしやすいサイズが決め手だったそうです。
A4アバント
まだベビーカーが必要なお子様がいるファミリーに選ばれていました。スポーティなクルマが好きなため全高が低く走りを楽しむこともでき、ラゲッジルームにベビーカーやお出かけセットを難なく収納できる点で選ばれています。
意外なことに、リアドアの開口がほぼ90度まで開く点は、ベビーシートにお子様を乗せる際に重宝するポイントだそうです。ただし大きく開く分、隣のクルマへ接触させないように配慮が必要になることに気を遣うとのことです。その点を考慮しても運転を楽しめることに満足度が高いとのことでした。
Q3
お子様が生まれ、ベビーシートにお子様を乗せ降ろしする際の体への負担を少なくしたいため、ある程度背の高いSUVタイプであり、取り回しの良いモデルとしてQ3を選んでいます。
仕事への通勤、お子様の送迎、買い物と毎日運転する機会が増え、知らない場所に行くこともあり運転に自信がない中で、取り回しの良さと内装の質感に惹かれ、選ばれたそうです。
Q5スポーツバック
こちらのオーナーはご家族での旅行を楽しむにあたってSUVは魅力的ですが、SUV特有のデザインがどうしても好みではなかったそうです。その中で、クーペスタイルのボディデザインを持つスポーツバックのカッコ良さを気に入り購入されました。
家族で温泉旅行に行く際の荷物が充分積載できるラゲッジルームの広さには満足されているそうです。今後キャンプなどのアウトドア旅行をする際にラゲッジルームに収まらない場合は、ルーフボックス等のキャリアを取り付け、追加の収納スペースを確保することも考えられているそうです。
Q7(7シーター)
小学生のお子様が2人いる4人家族の方に選ばれています。普段は4名乗車で使用し、時々オーナーのご両親を乗せる機会があるものの、ミニバンまでは必要としていないオーナーの方です。
6名で出かける際は、3列目にお子様が乗り、大人が前列と2列目に乗るスタイルだそうです。これまでは2台で別々に移動していましたが、1台で一緒に出かけられることにお子様も喜んでいるそうです。
7名乗車をする機会が少ないオーナーにとっては、普段は2列状態で広いラゲッジルームとして運用できる点は、ミニバンよりも使い勝手が良い場合も多いでしょう。
また、急な来客等でも2名プラスして乗れる安心感を兼ね備えている点は、多くの方のライフスタイルに合うモデルともいえます。
中古車なら選択肢は広がる!
ここまで読んでいただき、アウディをファミリーカーとするメリットを感じていただけたのではないでしょうか。ただし、ファミリーカーとして使用する際に避けて通れないのが、購入にあたっての予算の問題です。
新車で購入した際に気になってしまうのは、傷や汚れかと思います。人を乗せる機会が多い場合、お子様が小さい場合には細かな傷や汚れに気を遣うのもファミリーカーとして使用する上でのストレスとなってしまうことでしょう。
ここでお勧めしたいのが、中古車という選択肢になります。中古車の場合、予算に見合ったモデルやグレードを選ぶことも可能であり、新車を考えていた場合同じ予算でアップグレードしたモデルを選択することも可能となります。
また、少々の使用感がある車両をあえて選ぶことで、ファミリーカーとして使用する上でのストレスが軽減される効果もあることでしょう。中古車を選ぶ際、分からないことや知りたいことが出てくるかと思います。
その際は、是非トップランクへご相談ください。経験豊富なスタッフが素敵なファミリーカー選びのお手伝いをさせていただきます。