アウディの中古車を検討していると、「アウディの中古車はやめたほうがいい」という情報を見聞きすることがあります。この情報は本当なのでしょうか。
今回は、中古のアウディはやめたほうがいいと言われる理由、中古車のアウディを購入するメリットやデメリット、アウディの中古車を購入する際の注意点などを解説します。
中古のアウディはやめたほうがいいと言われる理由

アウディの中古車はやめたほうがいいと言われるのは主に次の理由です。
- 故障しやすい
- 維持費が高い
- 修理費用が高くなることがある
など
アウディは、日本車と同じように扱っていると故障のリスクが高まる傾向にあります。ただし、定期的に点検やメンテナンスを実施し、走行状態や使用環境に応じた部品交換や手入れをしていれば、大きな故障を防ぐことができます。
しかし、点検やメンテナンスをしていれば絶対に故障しないというわけではありません。必要な点検や整備をしていても故障することがあります。
アウディが故障した場合、部品交換や整備が必要になります。特に、日本国内に在庫がない部品や電子系統の部品が故障した場合は、本国から部品を取り寄せる必要があります。そのため、部品の取り寄せに時間がかかったり、部品代が高額になることもあります。
また、年数が経過したアウディでは、点検や整備、税金や燃料代に加え交換すべき部品も増えるため、維持費が高額になる傾向があります。
そのため、中古のアウディを購入する際は、年式が新しく、部品の劣化が少ない車両を選ぶことをおすすめします。
アウディを中古で購入するメリット

さまざまな評判があるアウディですが、スタイリッシュで洗練されたデザインやドイツ車ならではの走行性能など、多くの魅力があります。では、アウディを中古で購入するメリットとは何なのでしょうか。
- 新車より安く購入できる
- 状態が良い中古車であれば故障のリスクを抑えられる
- すぐに納車される
- アウディらしい軽快で安定感ある走りを楽しめる
など
中古車のアウディは、新車より安く購入できることが大きなメリットです。また、年式が新しく走行距離が短い、ほぼ新車同様の中古車を見つけることもできれば、現行モデルを新車よりも安く購入することが可能です。
加えて、中古車であれば車両がその場にあるため、書類を揃えて手続きを済ませるだけで、すぐに納車される点もメリットといえるでしょう。
アウディを中古で購入するデメリット

中古のアウディは、メリットだけでなくデメリットもあります。アウディを中古車で購入する主なデメリットは次のとおりです。
- 状態が悪い車両を購入してしまうおそれがある
- メーカー保証の期限が切れている車両もある
- 購入後にトラブルが発生する可能性のある車両を選んでしまうおそれがある
など
アウディの中古車は、新車より安く購入できる大きなメリットがある一方で、状態が悪い車両やメーカー保証の期限が切れている車両を購入してしまうことがあります。
特に、経過年数に対して走行距離が異常に長い場合(1年で3万km以上走行している)や、サーキットなどで過酷な走行をしたスポーツモデル(S、RS)には注意が必要です。このようなシビアコンディションで使われていた場合、点検やメンテナンス、部品交換や整備・調整などが適切に実施されているか確認しましょう。
アウディの中古車の中には、シビアコンディションで使われた車両の他に、メーカー保証の期限が切れている車両もあります。
メーカー保証の期限内であれば、対象となる故障については保証による無償修理を受けられます。しかし、メーカー保証の期限が切れている車両の場合、保証対象の故障が発生しても実費で修理しなければなりません。
メーカー保証の期限が切れていない車両の方が良いという場合は、年式が新しいモデルを探しましょう。
さらに、アウディの中古車の中には、経過年数に対して走行距離が極端に短い車両もあります。経過年数に対して極端に走行距離が短い車両は、長期間動かされていない可能性があります。
走行距離が短く、キレイな中古車を見つけると、状態が良いと思われるかもしれませんが、あまりにも長期間にわたりクルマを動かしていないと機械そのものの劣化が進み、乗り始めた直後にトラブルや予期せぬ故障が頻発する可能性があります。
そのため、年間1万km程度走行し、定期点検や部品交換が実施されている中古車を選ぶことをおすすめします。
中古のアウディの相場

アウディの中古車の相場は、どのくらいなのでしょうか。ここでは、新車販売価格と中古車相場を合わせて紹介します。
アウディ A3スポーツバック
コンパクトなサイズで扱いやすいハッチバックのA3スポーツバックの新車販売価格と中古車相場は次のとおりです。
- 新車販売価格(2025年4月時点):399万円〜427万円
- 中古車相場(2025年4月時点、全世代):35万円〜489万円
A3スポーツバックの中古車の中には、新車販売価格を上回る価格の車両もあります。この新車販売価格よりも高い価格の中古車は、現在は新車で販売されていない過去の上級グレードの中古車です。同じグレードで比較すると、新車より中古車のほうが安い価格になっています。
アウディ A4
アウディのミドルサイズセダンおよびアバント(ステーションワゴン)A4の新車販売価格(2024年時点)と中古車相場は次のとおりです。
- 新車販売価格(2024年時点):582万円〜694万円
- 中古車相場(2025年4月時点、全世代):29万円〜638万円
- 新車販売価格(2024年時点):611万円〜723万円
- 中古車相場(2025年4月時点、全世代):36万円〜651万円
A4は、2025年にA5に統合されたため、新車販売価格は2024年のものとなります。当時の新車販売価格と中古車相場を比べると、セダンおよびアバント(ステーションワゴン)ともに、新車販売価格より中古車の方が安くなっています。
アウディ A5
美しいスタイルが特徴のミドルサイズクーペおよびスポーツバックのA5の新車販売価格(2024年時点)と中古車相場は次のとおりです。
- 新車販売価格(2024年時点):700万円〜806万円
- 中古車相場(2025年4月時点、全世代):64万円〜419万円
- 新車販売価格(2024年時点):700万円〜775万円
- 中古車相場(2025年4月時点、全世代):53万円〜739万円
クーペは日本国内での需要が低いため、新車販売価格よりも安く購入できます。一方、5ドアハッチバックのスポーツバックは、実用性とデザイン性に優れているため、新車より安いものの、新車に近い価格で取引されているのが特徴です。
アウディ Q3
扱いやすいサイズと実用性の高さが特徴のSUV「Q3」の新車販売価格と中古車相場は次のとおりです。
- 新車販売価格(2025年4月時点):503万円〜582万円
- 中古車相場(2025年4月時点、全世代):68万円〜568万円
現在販売されているグレードの新車と中古車を比較すると、中古車の方が若干安くなっています。
例えば、Q3 40TDI quatro Sラインの場合、新車販売価格が582万円で、中古車は564万円です。人気ジャンルのSUVであることと、日本国内でも扱いやすいサイズであることから、新車と中古車の差額が小さくなっていると考えられます。

アウディ Q5
ミドルサイズのSUV「Q5」の新車販売価格と中古車相場は次のとおりです。
- 新車販売価格(2025年4月時点):738万円〜796万円
- 中古車相場(2025年4月時点、全世代):67万円〜774万円
Q5もQ3と同様に人気ジャンルのSUVであるため、同じグレードで比較すると、新車と中古車の価格差はごくわずかです。Q5を検討している方は新車だけでなく、中古車も視野に入れておくと良いでしょう。
アウディを中古で買うときの注意点とおすすめの方法

アウディは中古で購入しない方がいいと言われることがあるものの、点検や整備などがしっかり実施されている状態が良い車両であれば、中古で購入しても安心して長く乗ることができます。
そのため、中古のアウディを購入しようと考え始めたときは、状態が良い車両を見極めてくれる販売店を選ぶことが重要です。
トップランクであれば、数ある中古車の中から状態の良い車両を見極めてご提案します。また、アフターサービスも充実しているため安心して中古のアウディを購入できるのも嬉しいポイントです。
アウディの中古車を検討し始めたときは、ぜひトップランクにご相談ください。
