BMW 4シリーズ(G26)の魅力と特徴を解説!

BMW 4シリーズ(G26)は、洗練されたデザインと卓越したパフォーマンスで注目を集めるミドルクラスのクーペモデルです。従来は3シリーズの一部として存在していた2ドアクーペが、4シリーズとして独立し、新たな魅力を提供しています。特に、2ドアクーペ、カブリオレ、グランクーペの3つのバリエーションがあり、スポーティさと実用性を兼ね備えたモデルとして人気です。G26系4シリーズの進化とその魅力について詳しく解説します。

目次

BMW 4シリーズ(G26)はどんなクルマ?その魅力とは

G26系のBMW・4シリーズは2019年に発売されたBMW・3シリーズの2ドア・クーペモデルです。

従来は3シリーズのボディバリエーションのひとつとして2ドア・クーペ系統が存在していましたが、先代のG20系3シリーズからはクーペが新たに4シリーズとして独立しました。

4シリーズには基本の2ドア・クーペのほかに、電動開閉ハードトップ搭載のカブリオレと、4ドアでリヤにハッチバックを備えたグランクーペの3つのバリエーションがあります。

G20系3シリーズの進化に伴って、G26系4シリーズも先代からプラットフォームが一新されました。ボディサイズは全長と全幅が拡大され、ホイールベースも延長されました。

その一方で、外板にアルミパネルを使ったりすることでF32系からの大幅な軽量化を果たしています。このことで、運動性能や居住性の向上が図られています。

そのほかにも、BMW独自のツインパワーテクノロジーで強化されたエンジンや、先進のプリクラッシュセーフティ機能の実装などで、確実にクルマとしての魅力が高まっています。ここでは、G26系4シリーズの特徴や魅力について、すこし掘り下げてみましょう。

BMW 4シリーズ(G26)のBMW内での位置付けとは?

BMWのラインナップの中で、4シリーズはミドルクラスのクーペモデルという位置づけです。従来は3シリーズのバリエーションのひとつでしたので、クーペも同じデザインテイストでまとめられていました。

しかし先代のG20系3シリーズからは、2ドア・クーペが派生モデルの枠から独立して新たに4シリーズというラインが誕生しました。従来と同様に、プラットフォームは共通としながらも、外観デザインは3シリーズと差別化されています。

エンジンのバリエーションは、3シリーズと共通の2.0Lの4気筒ターボ、2.0Lの4気筒クリーンディーゼルターボ、3.0Lの6気筒ターボに加え、3.0Lの6気筒ディーゼルターボがあります。スポーティなクーペモデルということで、動力性能の強化が感じられるラインナップになっています。

先代のF32型ではボンネット以外の外板はクーペ専用でしたが、このG26型は顔つきもまるで別物となり、すべての外板が専用となっています。クーペボディが特徴の4シリーズですが、4ドア・ハッチバックのグランクーペがあるのを不思議に思う人もいるでしょう。

3シリーズにも4ドアでハッチバックタイプのグランツーリスモがありますが、グランツーリスモは、3シリーズをベースに後席の居住性と積載性を向上させたものです。

対してグランクーペはクーペボディをベースに4ドア・ハッチバックとして構成されてるので、運動性能の良さと、スポーツカー的な伸びやかで流麗なスタイリングが魅力のモデルとなっています。

BMW 4シリーズ(G26)が人気のポイントは?

G26系4シリーズの魅力は、その走行性能の高さにあると言っていいでしょう。5代目のE90系3シリーズから採用された、前:ダブルジョイント式ストラット、後:インテグラルアーム式5リンクのサスペンションを熟成させ、欧州の起伏の激しい道を快適に駆け抜けられる、剛健さとしなやかさを併せ持った脚に仕上げられています。

G26系では先代よりもホイールベースとトレッドが広げられたことで、足まわりの設計に余裕が生まれ、サスペンションブラケットの強化などを加えてその走行性能に磨きがかかりました。

加えて、動力性能の高さも魅力的なポイントでしょう。すべてのエンジンにおいて、BMW独自のツインスクロールターボとバルブトロニックを組み合わせた、ツインパワーテクノロジーが採用されていて、アクセルワークへの応答性を高め、アクセルを操作する楽しみを向上させています。

BMW 4シリーズ(G26)のスペックは先代からどう進化(燃費向上、運転支援システム進化など)した?

G26系4シリーズは、外観も機構的にも先代や同世代の3シリーズから大きな変化が与えられています。ボディのフォルムは、3シリーズに比べて筋肉質な凹凸が特徴のダイナミックな印象のデザインになっています。

BMW車のアイデンティティであるキドニーグリルは、ボンネット前端からバンパー下部まで広がるデザインを採用。歴代でも最大の大きさとなっています。

エンジンは先代からバリエーションが整理されて2.0Lを中心とするものになりました。安全面も強化され、高性能3眼カメラや高性能プロセッサー、レーダーを用いた運転支援システムで、一定の条件下で60km/hまでの手放し運転が可能な「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」が利用できるようになりました。

このシステムはプリクラッシュセーフティにも用いられ、高い安全性が確保されています。また、AI音声会話システムのBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを装備し、音声でいろいろな操作が可能になっています。

他社の競合にあたる車種(Cクラスクーペ、A5)は?

G26系4シリーズは欧州のDセグメントに属するクーペタイプの車です。いわゆるミドルクラスのクーペですが、スポーツ性能とプレミアム感をセールスポイントとしており、同じ排気量、サイズのクルマの中では高額な部類に入るでしょう。

真正面から当たるライバル車としては、メルセデスベンツのCクラス・クーペやアウディのA5、そしてレクサスのRCが挙げられます。どの車種も欧州を主戦場として互いにライバル関係を意識したモデルと言えるので、車格やメカニズム的に明確な違いは無いと言っていいでしょう。

走り屋エンジンの特性、そしてデザインや装備の違いで選ぶことになります。メルセデスベンツのCクラス・クーペとレクサスのRCは2014年、アウディのA5は2016年発売のためG26系4シリーズより1世代前の設計で、2020年発売のG26系4シリーズは様々な面でアドバンテージを持っていると言えます。

しかし、レクサスのRCは2022年にマイナーチェンジでアップデートされ、メルセデスベンツはCクラスと上位のEクラスを融合させたCLEクラスを発表。アウディのA5もモデルチェンジを控えているので、2024年〜2025年にかけてはまたライバル真っ向勝負となることが予想されます。

BMW 4シリーズ(G26)が不評・ダサいと言われる理由は?

メカニズムや品質的には世界のベンチマークと言っていいほどの完成度を見せるG26系4シリーズですが、一部では不評、酷評されているようです。その原因は、大胆に変更されたデザインにあります。

一部のファンにとってBMW 4シリーズ(G26)が不評である理由について

G26系4シリーズが不評である理由は、BMW車のアイデンティティであるキドニーグリルの存在感です。先代までは3シリーズの顔をベースにしてディティールやバンパーのデザイン変更で差を生み出していました。

しかしこのG26系からはガラッと変更され、異なるデザイン言語による造形となっています。特にフロントマスク上下いっぱいに広げられたキドニーグリルの大きすぎる存在感により、受け入れ難いと感じる人が少なからずいるようです。

このキドニーグリルのデザインは、新生BMWの方向性を象徴するものです。歴史を重んじて往年の328をフィーチャーしつつ、今後のBMWのイメージを牽引する意図で生み出されたデザインですが、少々アヴァンギャルドすぎたのかもしれません。

これまでのBMWのデザインの傾向からすると、数年経てば見慣れてきてその奥の良さに気付き始めるのですが、今度のデザインはどうなるでしょうか。

それでもなお人気の理由は?

一部には不評を買ってしまっているG26系4シリーズのフロントマスクのデザインですが、全体としてみると多くのファンに満足感を持って喜ばれているようです。

その理由のひとつは魅力的なパッケージでしょう。クーペ専用の短いキャビンとスマートなボディのボリューム、そして現行のBMW車で最も低い全高により、クーペらしい伸びやかで流麗なフォルムを実現しています。

そのフォルムを包むボディの肉感的で引き締まったデザインもそれを引き立たせています。BMW独自のツインパワーテクノロジーによるリニアで官能的なエンジン特性も魅力となっています。

そして、世界のベンチマークと言われるレベルに完成された足まわりによって、安心感がありながら駆け抜ける喜びも感じられるスポーティな乗り味は、まさに4シリーズの真骨頂でしょう。

BMW 4シリーズ(G26)の新車・中古車価格は?

続いて、G26系4シリーズの価格について見ていきましょう。G20系3シリーズの新車価格は発売開始の2020年から何度かの仕様変更や価格改定で変化しているので、ここでは2024年5月時点での価格をピックアップして紹介します。

新車価格について

G26系4シリーズの新車価格は、最もリーズナブルなクーペ 420iが608万円、最も高価なカブリオレ M440i xDriveが1,146万円となっています。

最も売れ筋の中心となるのは420iのMスポーツで、価格は694万円となっています。ボディタイプでは、グランクーペが約20万円、カブリオレが約50万円高くなっています。

中古車価格について

G26系4シリーズは2020年から発売されているので、最も古い個体で4年近く経過しています。まだ2回目の車検を迎えた車両は無いので、走行距離は少ない個体がほとんどでしょう。

基本的に年式の旧いものほど価格が低いという傾向はありますが、グレードについては必ずしも新車価格と比例しているわけではないという点に注意してください。

例えば最もリーズナブルな420iですが、日本国内では流通量がかなり少なく、ほとんど見つけられません。そのことを踏まえ、リーズナブルにG26系4シリーズを探す場合は、流通量の豊富な420iのMスポーツが狙い目です。

2020年モデルであれば400万円台の前半から見つけることができます。また、流通量で言うと420iのグランクーペが最も多いようです。価格は元が少し高いこともあり、450万円〜ですが、同じ予算での選択肢は多くあります。

上位モデルのM440i xDriveは年式の古い多走行な個体で500万円台前半から探すことができます。

BMW 4シリーズ(G26)はどんな方におすすめ?

ほかの車との差別化を図りたい人にはうってつけの車種だと言えるでしょう。BMW・4シリーズは、新車価格に比べて4年落ちの中古車で半額近い価格に下がっている個体も多く、かなりお得に入手できる車種だと言えます。

その一方で国産車で同じ車格の車種と比べるとかなり割高に感じるでしょう。しかし、このBMWの4シリーズは、本場の欧州でもプレミアム性の高いミドルクラスのクーペというカテゴリーになりますので、その割高感はむしろステータスとして活かされます。

日本国内ではまだそれほど多く登録されていないこともあり、注目されることが多いでしょう。その点では、押し出しの強いデザインのフロントマスクも良い方向に働くと思います。また、車両の完成度の高さも購入するポイントになります。

つくりの良いサスペンションにより、日常の買い物などの短距離移動では上質な乗り心地を発揮しつつ、仕事やレジャーで長距離の移動では高い安心感を持って運転することができるでしょう。あるいは行楽地へのワインディングも気持ちよく駆け抜けることができると思います。

2人以上で移動する際には乗降性や居住性がセダンに比べて大幅に劣りますが、その頻度がほとんどなく、少し上質な雰囲気で快適に楽しく移動したいと感じている人には、このG26系4シリーズは強くおすすめします。

BMW 4シリーズの購入相談をしたい方はトップランクまで

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