BMW X5は、オフロード性能とオンロード性能、それぞれ高いパフォーマンスを発揮するプレミアムクロスオーバーSUVです。BMWでは、クロスオーバーSUVを「SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」と呼んでいます。
SAVのクロスオーバーSUV X5は、1999年の初代発売以降、世界各国で高い人気を誇るモデルであるものの、日本国内では「乗りたくない」という声を聞くこともあります。今回は、プレミアムクロスオーバーSUVとして人気のSAV BMW X5に乗りたくないと言われてしまう理由と、それでも人気を誇るBMW X5の魅力について解説します。
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BMW X5に乗りたくないと言われる理由は?
一部の人に「BMW X5に乗りたくない」といわれる理由は、
- BMW X5のサイズが大きすぎる
- 駐車がしにくい
- 小回りが利かない
- 運転しづらい
- 操作性が悪い
- 維持費の高さ
などが挙げられます。
では、具体的なサイズがどのくらいなのか、駐車や取り回しのしやすさ、維持費が高くなる理由をひとつずつ見ていきましょう。
BMW X5のサイズが大きすぎる
BMW X5のサイズは世代によって異なります。まず、各世代ごとのサイズを紹介します。
世代 | 型式 | 生産期間 | 全長 (mm) | 全幅 (mm) | 全高 (mm) |
---|---|---|---|---|---|
初代 | E53 | 1999年〜2007年 | 4,665 | 1,870 | 1,705 |
2代目 | E70 | 2007年〜2013年 | 4,860 | 1,935 | 1,765 |
3代目 | F15 | 2013年〜2019年 | 4,910 | 1,940 | 1,760 |
4代目 | G05 | 2019年〜 | 4,935 | 2,005 | 1,770 |
世代ごとのサイズを見てみると、世代を重ねるごとにサイズが大きくなっていることがわかります。また、4代目からは全幅が2mを超えました。このようにサイズが大きすぎるために、乗りたくないという声が出ていると考えられます。
BMW X5は他のSUVモデルとどれくらいちがう?
BMWのSUV(SAV)の「X」シリーズにはX5のほかに、X1、X2、X3、X4、X6、X7などがあります。それぞれのサイズはどのくらいなのでしょうか。日本国内で販売されている現行各モデル(2024年時点)のサイズを比較してみましょう。
モデル | 全長 (mm) | 全幅 (mm) | 全高 (mm) |
---|---|---|---|
X1(2023年モデル) | 4,500 | 1,835 | 1,645 |
X2(2023年モデル) | 4,555 | 1,845 | 1,575 |
X3(2021年モデル) | 4,720 | 1,890 | 1,675 |
X4(2021年モデル) | 4,765 | 1,920 | 1,620 |
X5(2023年モデル) | 4,930 | 2,005 | 1,755 |
X6(2023年モデル) | 4,955 | 2,005 | 1,695 |
X7(2022年モデル) | 5,170 | 2,000 | 1,835 |
各モデルのサイズを比較すると、BMWのカテゴリー分け(数字が大きくなるごとに車格が上がる)に準じて、ボディサイズも大きくなっていることがわかります。意外なこととしては、X7の全幅よりX5およびX6の全幅の方が5mm大きいということです。
ただし、全長はX5およびX6よりX7の方が長く、X7の全長は5mを超えています。どのサイズであればよいかという点については、それぞれの駐車場事情や道路環境などにより異なるため断言することはできません。
ただし、BMWのXシリーズを購入するときは、自宅の駐車場に入るサイズか、よく行く場所の駐車場でも問題ないかなどを考えた上でどのモデルにするか決めることが大切だといえるでしょう。
BMW X5はサイズが大きいために駐車しにくい
BMW X5は、サイズが大きいため駐車しにくいという声を聞くことがあります。
その理由は、両隣に車が止まっている駐車場にX5を停めようとするときに気を遣ったり、何度も切り替えしたりしなければならないなど、さまざまな理由があります。
先述したとおり、BMW X5は全長や全幅が大きく、外出先の駐車場で駐車しにくいと感じることもあるでしょう。また、機械式駐車場では規定サイズ外の場合が多いです。
一方で、自宅の駐車場をはじめ、高速道路のパーキングエリア・サービスエリアや大型ショッピングモールなど、左右の幅にゆとりがある駐車場であればX5でも駐車しやすいでしょう。
特に運転に慣れていないご家族からの反対が多いことも推測される
家族の車としてX5を使う場合、所有者本人だけでなく配偶者や子供が運転する可能性があります。もし、運転に慣れていない家族がX5を運転すると、「X5はサイズが大きすぎるから運転したくない」と言われてしまう可能性もあるでしょう。
X5は、圧倒的な存在感とBMWならではのスポーティなデザイン、質感が高いインテリア、優れた走行性能など、数多くの魅力がある車です。
しかし、運転するとなると、気を遣う場面が多くなることを覚悟したり、家族に了承を得たりしなければならないといえるでしょう。
そのため、X5を家族の車として使いたいと考えているのであれば、家族全員が納得した上で購入するようにした方がよいといえます。
維持費が高い
BMW X5は、サイズが大きいだけでなく、車両重量が重かったり、エンジン排気量が大きかったりするため、税金が高くなりやすい傾向にあります。また、税金のほかに、部品交換や故障などにより、部品代や工賃がかかることもあります。
税金については、車両重量やエンジン排気量、初年度登録からの経過年数などから、おおよその税額の検討がついたり、計算したりすることが可能です。しかし、部品交換や故障などによる部品代や工賃は、予測が難しく、所有する前にどのような部分が故障しやすいのか知っておく必要があります。
BMW X5は故障しやすい部分はあるのか?
以下では、BMW X5の故障しやすい主な部分を紹介します。
エアサス
X5には、エアサスを装着しているモデルがあります。エアサスは、定期的な点検やメンテナンスが欠かせないサスペンションであるため、不具合や違和感を放置しておくと、乗り心地が悪化するだけでなく、車検に通らなくなる可能性もあります。
また、サスペンション関係の部品交換や修理は、時間と手間を要するだけでなく、部品代も高額になりがちです。さらに、エアサスになると修理費用は高くなるため、エアサスが装着されているX5に乗るときは、エアサスの劣化具合を定期的に確認をするようにしましょう。
エアコン
エアコンの故障などは一般的に起こりやすいトラブルです。例えばコンプレッサーに不具合が起き、正しく作動しないといったことが起きます。
また、エアコンの修理をする場合、部品交換に加え、ユニットの分解や組み立てが必要となるため、修理費用が高額になりやすい傾向にあります。
エアコンに不具合が起き始めたときは早めに点検に出し、必要に応じて修理してもらいましょう。
エンジンオイル漏れ
エンジンオイル漏れは、時間の経過とともにパーツが劣化することで発生しやすくなり、ひどい場合では車を止めていたところにオイル染みが残るほど漏れてしまうこともあります。
修理費用は、オイル漏れの原因や交換・修理する部品などにより異なるものの、数万円以上かかることが多いでしょう。
ATF(オートマチックトランスミッションフルード)漏れ
ATF漏れもX5によく起こる故障の一つです。ATFが漏れる原因は、ガスケットの劣化やオイルパンの歪みなど、型式によってさまざまです。
故障原因によって修理費用が異なりますが、オイルパンが歪んでいる場合には、ガスケットの修理だけではATF漏れが改善されないため、修理費用も高額になるでしょう。
電装系
パワーウィンドウやオーディオなどの電装系も故障する可能性がある部分です。電装系の動作が鈍くなったり、途中で止まってしまったりするときは、早めに点検に出しましょう。
修理費用は、パーツ交換だけで済む場合は数万円程度で済むでしょう。しかし、ユニットごと交換する場合は数十万円以上かかることも考えられます。
X5を検討している方は、検討中のモデルでよく起こる故障について調べてから購入しましょう。
BMW X5の中古車価格とリセールバリューは?
BMW X5の中古車価格
BMW X5の中古車価格は、全世代の平均価格が600万円前後(2024年3月時点)となっています。
価格が安い中古車であれば、100万円以下の車両もありますが、正直に言ってしまうと車両の状態はあまりよくありません。ある程度状態が良い車両のX5がほしいのであれば、どのモデルも平均中古車価格以上の車を狙うと良いでしょう。
BMW X5のリセールバリュー
BMW X5のリセールバリューは、車両の状態にもよりますが、悪くはないといえるでしょう。
X5を新車で購入しようとした場合、車両本体価格+オプションなどを含めると1,000万円前後になることが多いです。中古車の平均価格が600万円程度(全世代の平均中古車価格)で推移していることからも、リセールバリューは良い方だといえます。
実際の査定では、年式やグレード、オプションや車両の状態など、さまざまな部分を確認して、総合的に判断した上で査定額を算出するため、査定してみないことには高く売れるかどうかはわかりません。
少しでもX5の価値が気になった方は、X5を取り扱っている中古車店や買取店に問い合わせをして、買取額がいくらくらいになるのか確かめてみるとよいでしょう。
「乗りたくない」と言われながらも人気。そのBMW X5の魅力は?
冒頭でも述べたように、BMW X5は、オフロード性能とオンロード性能、それぞれ高いパフォーマンスを発揮するクロスオーバーSUVです。BMWでは「クロスオーバーSUV」という表現ではなく、「スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)」と呼んでいます。
BMWらしい走り、プレミアムカーらしい質感、路面状況を問わず安心して走れる走行性能、日常使いからキャンプなどのアウトドアまで幅広く対応できるユーティリティなど、数々の魅力を1台に凝縮したモデルがBMWのミドルクラスSAV「X5」です。
日本国内でもX5の人気は高く、競合車が多いミドルクラスのクロスオーバーSUVでありながら「X5」を指名する人もいます。
さまざまな魅力があるX5は、家族を説得してでも乗りたいモデルと言えるでしょう。
BMW X5はどんな方におすすめか?
BMW X5は、BMWらしいオンロードにおけるスポーティな走りだけでなく、オフロードにおける高い走破性能をゆとりある室内空間と質感が高いインテリアに包まれながら感じたい方におすすめのモデルです。
これまで解説してきたようにサイズが大きかったり、駐車が大変だったり、維持費が高くなる可能性があったりするなど、ネガティブな要素もありますが、それ以上に所有する喜びや嬉しさ、BMW X5でなければ感じられない特別感があります。
またBMW X5の購入を考えている遠方の方、あるいはご多忙な方に向けた「オンライン商談」もご用意しております。
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