今回は、BMWのフラグシップSUVであるX7シリーズのディーゼルエンジン搭載モデル「xDrive 40d」にフォーカスを当て、改めて確認していきましょう。
BMW X7 xDrive 40dの魅力とは
BMW X7 xDrive 40dのBMW内での位置付けとは?
欧州では以前から、車格をセグメントカテゴリーで分けています。
BMWのモデル方程式としては、セグメントカテゴリーが大きくなるにしたがってモデルを現す数字も大きくなっていきます。
現在セダンは3、5、7、クーペ(グランクーペ含む)は2、4、6、8を割り当てています。
X7はセダンカテゴリー内でのフラグシップ同様の”7”を与えています。そして、SUVモデルは頭文字に”X”が付きます。今回紹介するX7は、BMWのSUVラインナップの中でのフラグシップという位置付けになります。
BMW X7 xDrive 40dが人気のポイントは?
では、X7シリーズの中において”xDrive 40d”が人気の理由を見ていきましょう。まずは、ディーゼルエンジンがもたらす性能と経済性になります。
欧州で長く親しまれ高性能化されてきたディーゼルエンジンは700 Nm(71.4 kgm)のトルクを発揮します。これを例えるならば他社の車種にはなりますが、5.0 リッターV8 スーパーチャージド・エンジンに匹敵します。
また、ディーゼル特有のトルクだけでなく、340PSもの出力を発揮する性能を秘めています。そんな性能を持ち合わせながらも同排気量のガソリン車と比べ、燃費性能が良く、使用燃料が軽油なので経済的です。
グレードについては、以下の2グレードが用意されています。
- ラグジュアリー志向の「エクセレンス」
- スポーツ志向の「Mスポーツ」
キャラクターの方向性による、外観と装備品の違いはありますが、大きな差はありません。ボディカラー・インテリア・トリムの組み合わせを好みで選びオーダーすることも可能となり、各グレードでの選択肢は下記になります。
ボディカラー | インテリア | トリム | |
エクセレンス | 12色 | 7種類 | 4種類 |
Mスポーツ | 11色 | 7種類 | 5種類 |
コーディネートオーダーが出来る点も、所有意欲をくすぐることに間違いはないでしょう。
また、車内空間もフラグシップに相応しい心遣いがあります。運転席、助手席、2列目左右、3列目と5つの空間に分けての空調コントロールができる「5ソーン・オートマチック・エア・コンディショナー」が標準装備されており、広い車内で、それぞれが快適に過ごすことができます。
また、オプションとして2列目の座席が分かれた6人乗り仕様である「2列目コンフォート・シート」も選択することができます。
1人1席のパーソナルスペースにより、ベンチタイプとは異なった快適空間で更なるドライブの満足度が上がることでしょう。
BMW X7 xDrive 40dのスペック紹介
続いては、スペックについてです。「エクセレンス」と「Mスポーツ」では、寸法や動力性能に差はありません。
今回の紹介はX7 xDrive 40dについてですが、X7のMモデルであるM60i(ガソリンエンジン)も気になる方がいると思います。そこで、双方のスペックデータを参考までに記載します。M60iは40dとは異なるキャラクターである点も考慮してご覧ください。
xDrive 40d | M60i xDrive | |
全長 [mm] | 5,170 | 5,170 |
全幅 [mm] | 2,000 | 2,000 |
全高 [mm] | 1,835 | 1,835 |
システムトータル最高出力 [PS] | 352 | 530 |
システムトータル最大トルク [Nm] | 720 | 750 |
0-100km/h 加速性能 [秒] | 5.9 | 4.7 |
燃料消費率WLTCモード [km/L] | 12.4 | 8.2 |
他社の競合にあたる車種は?
世界的にも各メーカーがSUVには力を入れており、このビッグサイズセグメントに分類されるクラスも、ライバルはひしめきあっています。日本メーカーとして、レクサスLXやトヨタ ランドクルーザーが、その役割を担っています。
欧州メーカーでは、メルセデス・ベンツ GLS、アウディ Q7がライバルになります。各車の共通点として、ボディサイズは全長5mを超え、全幅は2mに迫るビッグサイズになります。
SUVのフラグシップという位置づけも共通しておりますが、オンロードとオフロードそれぞれの走破性への考え方の違いなど、SUVならではの個性が垣間見え面白いと思います。
BMW X7 xDrive 40dのサイズは大きい?運転のしやすさとは
全長5m、全幅2mのボディサイズは、BMWのフラグシップである”7”シリーズに相応しい、威風堂々とした佇まいといえます。
厚みがあり直線基調なサイドビューと、高級セダンを思わせるテールランプのデザインもその要因の一つと考えられます。ただ、そのサイズが扱いにくいと心配されるかと思います。
そんな緊張感を和らげてくれる運転支援テクノロジーが搭載されています。車両の大きさを一番感じる場面である、駐車時のアシストをしてくれる機能として「パーキング・アシスト・プロフェッショナル」があります。
- 操作開始地点から駐車地点までのルートを登録することで、入庫操作時に自動誘導でサポートしてくれる「パーキング・マニューバー・アシスト」
- 車両の前方、後方にある障害物までの距離を信号音とビジュアル表示で知らせアシストする「パーク・ディスタンス・コントロール」
が装備されています。
また、高速道路や郊外のバイパスなどを走らせた時、アウトバーンで磨かれた高速走行性能により得られる抜群の安定感に驚くことでしょう。
ドライバーはもちろん広い車内でドライブを共にする同乗者の方々もきっと、この大きさから得られる大いなる安心感に満足いただけると思います。
その際には「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」という走行支援システムで、最大限の快適性と安全性を得ることができます。
BMW X5と比較してどのように違うのか
BMWのXラインナップの中で、一番近い存在であるX5を検討している方もいるかと思います。両車の違いについても触れていきたいと思います。
動力性能
まずは、動力性能についてです。こちらは、同じユニットを搭載しており、システムでのトータル最高出力、トルク共に同等となります。車両重量差を考慮した場合、X5の方がわずかに俊敏な走りになるかと思います。
ボディサイズ
続いてボディサイズについてです。多くの方は、街で見かけた両車の記憶から、サイズ差が大きいと思う方も多いでしょう。
しかし、大差があると思っていたX5ですが、寸法を比べたところ、全長は235mm短く、全幅は5mm広く、全高は65mm低い、という意外な結果となりました。
X7 | X5 | |
全長 [mm] | 5,170 | 4,935 |
全幅 [mm] | 2,000 | 2,005 |
全高 [mm] | 1,835 | 1,770 |
恐らく、視覚的にサイズ差を感じる要因となったのは、デザインアプローチの違いによるものと考えられます。
X5は、ボディの隅を丸めにしてコンパクトに見えるデザインにしています。X7は、厚みと張り出しを強調している分、視覚的に大きく感じるのかもしれません。
装備内容
装備内容についてです。両車の標準装備の違いを確認しました。
その中で安全面の装備差はほぼなく、メーカーが安全に対してセグメントによる差を設けない姿勢を垣間見ることができました。X7は、より上質な移動空間を目指した装備品が標準装備となります。
走行性能では、ロールの少ない安定感のあるコーナリング性能と乗り心地を両立した「エグゼクティブ・ドライブ・プロ」の搭載。
車内空間では、解放感を味わえる「パノラマ・ガラス・サンルーフ」、前述した「5ソーン・オートマチック・エア・コンディショナー」などX5と比較して、快適性能をさらに向上させるアイテムが搭載されています。
BMW X7 xDrive 40dの新車・中古車価格は?
新車価格について
X7の車両本体価格については
- ラグジュアリーな「エクセレンス」は13,900,000円
- スポーティーな「Mスポーツ」は14,300,000円
になります。
ただ、現在も半導体不足の影響を大きく受けています。そのため、すぐに乗りたい場合はすでに国内に到着している仕様から選択することになります。
公式ホームページ上では、現在購入可能な仕様と価格も掲載されています。また、それらも早い者勝ちになってしまうため、タイミングによっては在庫が無い状態になることもあります。
時間に余裕のある方は、納期は長くなってしまいますが、ご自身が欲しいオプションや色などの仕様を吟味してオーダーすることも可能となります。
現在、為替による価格変更の発表はされていませんが、今後変更になる可能性が十分にある点も、ご承知おきください。
中古車価格について
現在の中古車流通量をカーセンサーで確認したところ、32台となります。内訳としては「エクセレンス」が1/4(8台)、「Mスポーツ」が3/4(24台)となります。
X7の中古車価格帯としては615~1448万円 平均927万円でした。
走行距離が浅い車両も多く、半数以上が1万km以下となっております。新古車と思われる車両については、新車時価格と比べ150万円程価格が下がっており、オプションなども考慮すれば、さらにお得と考えられます。
中古車の場合、オプションが多くても価格差が少ないことが多く、購入時のお買い得感は大いにあると思います。
ご自身の欲しい仕様の条件を決めて探した際、思わぬ掘り出し物と出会うチャンスがあるのが、中古車選びの醍醐味でもあります。
BMW X7 xDrive 40dはどんな方におすすめ?
おすすめしたい方は「家族や仲間とアクティブに行動する方」です。普段は4名以下で乗る機会が多いものの、時々6名乗車をする方にとっては、運転する楽しさを諦める必要が無い選択ができると思います。
上記のシチュエーションが多い方には是非「2列目コンフォート・シート」を選んでいただき、御一緒する全員と快適なドライブを楽しんでいただきたいと思います。
遠方にお住まい、あるいはご多忙な方に向けた「オンライン商談」もご用意しております。テレビ電話方式でリアルタイムでセールススタッフと商談ができるほか、気になるクルマの状態をその場でご確認いただくことも可能です(カメラをオフにした状態での商談も可能です)。また、オンライン商談後に実車を確認することも可能です。
気になる中古車がございましたら、お気軽にご連絡ください。皆さまからのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。