外車の維持費って高いの?気になるコストを徹底解説!

国産車からのステップアップとして、外車への買い替えを検討している方は多数います。しかし「外車は国産車よりも維持費が高い」と心配の声を耳にする機会があります。中には「外車は自動車税も割高」と間違った認識や「よく壊れる」というイメージを持っている方も意外と多いです。

今回は外車にまつわる維持費について、国産車と同様にコストがかかる点、外車ならではのコストや、コストを抑える方法を紹介します。

目次

基本的な維持費(ランニングコスト)は?

税金

自動車には多くの税金が関係しています。個人で購入、所有する際には国産車も外車も税金は同じ扱いとなります。車両の購入時にかかる税金は「環境性能割」「自動車重量税」「消費税」です。

「環境性能割」は環境負荷が少ない車両は非課税、2030年度燃費基準に対しての達成度によって非課税から3%課税までの範囲があります。また、新車と中古車では算出方法が異なります。

新車購入時の算出方法は「取得価額」×「環境性能割税率」で求められます。「取得価額」は「課税標準基準額」+「装着オプション価格」の金額です。「課税標準基準額」は車種とグレードごとに定められています。一般的には新車価格の約90%で設定されています。

中古車の場合は、「課税標準基準」×「残価率」が「取得価額」を算出します。「残価率」は初年度登録した年を1年として、自家用乗用車の場合6年(5年間)まで半年ごとに区切られます。ここで注意が必要なのは、半年の定義です。

1月1日から6月30日を前半の半年、7月1日から12月31日を後半の半年としています。初年度登録された月を基準とする換算ではない点に、誤解をしないよう注意しましょう。

中古車の場合、「取得価額」は「課税標準基準額」のみが対象となるため、中古車で購入を考えている場合オプションが多く装着されている車両は、よりお得になると考えてよいでしょう。

「自動車重量税」は新車では登録(ナンバーをつける)時、中古車の場合は車検時に納めます。車両重量0.5トン毎に、新車登録から12年間は年間4,100円、13年経過後は5,700円、18年経過後は6,300円です。環境性能が優れた車両はエコカー減税の対象となり、達成度によって免税や減税処置を新車登録時と3年後の初回車検時に受けることができます。

「消費税」は、付属品を含む本体価格に対して10%課税されます。新車の場合、注文時に装着したオプションやメンテナンスパックなどが付属品です。中古車の場合、購入車両にボディコーティングなどの施工注文をしたものが付属品の扱いです。

「自動車税」は、毎年4月1日時点で車を所有しているオーナーが支払います。排気量に応じて金額区分が設定されており、1,000cc以下から500cc刻みで6,000cc超まで金額が上がります。新車で購入する際は、登録月によって金額は異なるため、事前に販売店へ確認を行うことが重要です。 

保険

保険には「自動車損害賠償責任保険(強制保険)」「任意保険」の2種類が存在します。

「自動車損害賠償責任保険」は自賠責保険と呼ばれ、車検取得時に加入が法律で義務付けられています。自賠責保険の補償内容は、事故の際に他人を死傷させた時の対人賠償のみになります。

「任意保険」は加入が任意ですが、自賠責保険の補償額を超えた際の補償など自動車に乗る上でのリスクを考えた場合に加入は必須と考えます。保険の補償内容や範囲については選択が可能であり、対物賠償保険(相手側の車や物への補償)、人身傷害保険(自身や同乗者への補償)、車両保険(車両の修理費補償)など必要に応じてプランを選べます。

走るほどかかる維持費の種類は?

自動車は乗って走るためのものです。しかし、走れば走るほど費用は発生します。その内容について紹介します。 

燃料

主に使用されている燃料の種類は、「ガソリン」と「軽油」の2種類です。ガソリンは、更に「ハイオク」と「レギュラー」に分かれます。

外車の場合ほとんどの車両は「ハイオク」指定になります。その理由は、日本と海外での燃料中のオクタン価の違いによります。海外では日本のレギュラーよりも高いオクタン価が使用されています。そのため「ハイオク」を給油することで対応をしています。

仮にレギュラーを給油した場合、オクタン価が不足することでノッキングと呼ばれる症状が発生します。本来の燃焼条件と異なる燃焼になり、パワーは出ず燃費も悪化します。最悪の場合、異常燃焼によりエンジン内部を破損するケースもあります。

そのため、レギュラーより価格が高いと感じるかもしれませんが、指定燃料である「ハイオク」を入れることが重要です。「軽油」はディーゼルエンジンに使用する燃料です。欧州ブランドでは、ディーゼルエンジンの効率の良さから長年人気の主力エンジンとなっていました。そのため、ラインナップの多くにディーゼルエンジンのモデルやグレードが設定されています。

海外では高速を使用した長距離移動が主流のため、低回転でトルクが出るディーゼルエンジンが輝く場面です。エンジンの音や振動がガソリンエンジンより気になる点はありますが、燃料の単価も安く燃費が良いため長距離ドライブを好む方にはベストチョイスといえます。

現在販売されている車の燃費は、技術の進歩により非常に良くなっています。その背景にはハイブリッドシステムの電気によるアシストが絶大な効果を与えています。ハイブリッドシステムは様々なシリーズが用意されており、電気のみで走行することが可能なストロングハイブリッド、発進時のような場面でアシストを行うマイルドハイブリッドがあります。

日本のように信号や渋滞によるストップ&ゴーが多いシーンでは、モーターで発進するストロングハイブリッドが有効です。エンジンがメインとなり、発進時にはモーターがアシストすることでエンジン負荷を落とすのがマイルドハイブリッドです。その特性を欧州ブランドでは発進時だけでなく、走行中の加速時にも使用するようにしてパワーを与える使い方に繋げています。加速力を得ながら、燃費も大きく犠牲にしないという点が魅力です。

メンテナンス費

愛車で安心快適にドライブを楽しむためには、メンテナンスを定期的に行うことが重要です。日本には車検制度があり、2年に1度車検によって公道を走行する基準を満たしているかをチェックします。

車検は高額な費用が掛かるイメージを持っている方も多いでしょう。前述の「自動車重量税」や「自賠責保険」「印紙代」と呼ばれる「法定費用」が占める割合は大きいです。

「法定費用」は、どこで車検を受けても同額が発生します。車検のタイミングでは基準を満たすようにメンテナンスを行いますが、この際に予防整備を行うことも多いです。車検に合格しても、次回車検までの2年間問題が起きないわけではありません。トラブルを避けるためには、半年ごとの定期点検も必要です。

外車ならではの維持費は?

外車は国産車と比較して、維持費が割増しになるケースもあります。その理由について紹介します。

割高な「外車価格」設定

過去、外車は現在以上にプレミアム性のある特別なものでした。また情報網や流通環境も発達しておらず、情報収集や部品の納期待ちが発生するため外車を取り扱うことができるのはごく一部の整備工場のみでした。

最近までカー用品店でオイル交換を行うにも、車種の限定や特別料金で受けるといったことも少なくありませんでした。現在外車の台数も増え、整備に関する情報や診断機の発達により国産車と同様に対応が可能となったケースも出てきました。しかし、特殊な整備などでは国産車以上に手間がかかることもあるため、作業工賃のレートは高めに設定されているケースもあります。

消耗品の交換頻度

走行距離が増えると、部品の劣化や消耗が発生します。走る、曲がる、止まるに直結するタイヤ、ブレーキは消耗品といえます。特に外車の場合、高速走行を主体に開発されているため、止まるためのブレーキは国産車以上に早く消耗する設計となっています。ブレーキは、ブレーキパッドとディスクローターという部品で構成されています。

ブレーキパッドとディスクローターを接触させブレーキの制動力を出します。外車の場合、ブレーキパッドだけでなくディスクローター自体も削れてその制動力を高めるように設計されています。そのため、ブレーキがよく利く代わりに部品の消耗が早くなります。このように使用環境の違いから、国産車と比較し消耗が早く、交換頻度が高い部品があることにも理解しておく必要があります。 

維持費を抑える方法は?

トラブルによる出費を抑え、長く愛車との時間を楽しむためのポイントについて紹介します。

事前メンテナンス

半年ごとの定期点検によって愛車の健康状態を把握しておくことで、予期せぬ故障トラブルや出費を抑えることができます。特に普段確認が難しい車両下回りの部品状況をプロの目で確認してもらうことが重要です。

一例としては、自動車にはジョイントと呼ばれる可動部品にゴムのブーツカバーが装着されています。このカバーが破れた状態で使用すると、内部のジョイントに水やゴミが付着し、サビや異音などが発生します。

その状態になると、部品自体を交換する必要があります。定期点検を通じてカバーの破けを早期発見しカバーのみを交換することで、ジョイント部品の交換という出費を避けることができます。

メンテナンス先の選定

外車のメンテナンスを依頼する場合、購入したお店を通じて提携の整備工場へ依頼するか、特定のブランドやモデルに精通している専門店に依頼するパターンがあります。

しかし購入店の提携先がない、専門店は敷居が高く訪ね辛いと思う方もいるはずです。また、整備費用の詳細がわからない整備工場への依頼は不安でもあります。その際は是非トップランクにご相談ください。

ホームページ上で車検にかかる際の基本点検料、完成検査料、法定費用を車両重量別に記載しています。また、定期点検の点検料についても公表しています。その他メンテナンスにも力を入れておりますので、気になる点がありましたら一度ご相談ください。

 

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