数あるメルセデス・ベンツのラインナップの中でも、屈指の人気を誇るのがGLCです。このGLCをベースに、AMGが仕立てたモデルが「メルセデス AMG GLC」なのです。
今回は、「メルセデス AMG GLC」にスポットを当て、歴史やモデルの特長について振り返ってみましょう。
メルセデス・ベンツGLCとは?

2015年にデビューしたメルセデス・ベンツGLC。2020年および2021年にはメルセデス・ベンツにおけるラインナップのなかでベストセラーSUVとなり、全世界で累計260万台を販売しています。
日本では2016年にSUVモデルが、2017年にはクーペモデルがデビューしました。その後、2024年における輸入車メーカーにおいて年間登録台数が第2位、ミドルサイズSUVとしては首位を獲得。日本のユーザーからも高い支持を得ているモデルとして知られています。
ベース車両のメルセデス・ベンツGLC(X254型)のモデル概要
メルセデス・ベンツGLC(X254型)は、先代モデルと比較してホイールベースを15mm、全長を50mm伸長。全幅は先代モデルと同じ1,890mmとなります。また、Cd値は0.29と高いレベルのエアロダイナミクスを実現しており、省燃費性能にも寄与しています。
室内の特徴として、ダッシュボードに縦型の11.9インチのメディアディスプレイを6度ドライバー側に傾けたデザインを採用することで、ドライバーの視認性を向上させていることが挙げられます。コックピットディスプレイおよびメディアディスプレイは3つのスタイル(ジェントル、スポーティ、クラシック)と4つのモード(ナビゲーション、アシスタンス、サービス、オフロード)のなかから自由にカスタマイズすることが可能です。
室内を彩る「アンビエントライト」も改良され、64色から選択可能となりました。さらに、単色の発光に加えて色の連続変化も可能です。また、エアコンディショナーの温度設定に連動して青や赤に点灯します。ラゲッジスペースは620L~1,680Lと大容量を誇り、さらにリアシートのバックレストを約10度起こすことで容量が先代モデルより約70L~80L増加しています。
メルセデス AMGについて

1967年、AMGは「モータースポーツこそが技術力の優秀性を何よりも端的に示す」といった信念に基づき誕生しました。AMGの名の由来は、創立者のハンス・ヴェルナー・アウフレヒト(Aufrecht)、パートナーのエバハルト・メルヒャー(Melcher)、アウフレヒトの出生地グローザスパッハ(Grossaspach)の頭文字から取られています。
当初はメルセデス・ベンツの市販車をベースに独自の改良を施したレーシングマシンを製造し、幾多のレースにおいて成績を収めました。そして、1988年からはメルセデス・ベンツと本格的なパートナーシップを組み、モータースポーツ活動を通して培ったレーシングカーテクノロジーと、メルセデス・ベンツの最先端技術を融合。メルセデスにおけるハイパフォーマンスモデルの開発とエンジンの生産を行ってきました。
創業58周年を迎える2025年現在、現在、メルセデスAMGは50車種以上を展開しています。また、パワートレインについては4気筒、6気筒、8気筒のガソリンエンジンに加え、F1の技術を採用した高性能プラグインハイブリッド「E PERFORMANCE」、そして電気自動車と、ユーザーのニーズに応えるラインアップを展開中です。

メルセデス AMG GLC43 4MATICの特長
メルセデス AMG GLC43 4MATICのフロントデザインは、ハイグロスクロームの縦ルーバーを備えたAMG専用フロントグリルを採用。また、メルセデス AMG GLC43 4MATIC専用デザインのフロントエプロンは左右にコの字型を描く大型のフリックを装備しています。
メルセデス AMG GLC43 4MATICに搭載されるエンジンは、熟練のマイスターが手作業で組み上げる直列4気筒エンジン「M139」を採用しています。最高出力421PS(310kW)、最大トルク500N・mを発生します。このM139型エンジンには量産車としては世界初となるF1由来の技術、エレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーを採用しています。また、フルタイム4輪駆動システムのAMG 4MATICは前後トルク配分が31:69と、AMG独自の後輪重視型のセッティングです。
このターボチャージャーは車載の48V電気システムを電源とし、最大175,000rpmまで動作することで、高い空気流量を可能としています。また、GLCに初めて採用したBSGは第2世代のものとなり、48V電気システムのなかではマイルドハイブリッドとしても機能し、短時間ながら出力を10kW(14PS)高めるブースト機能のほか、セーリングモードや回生ブレーキにより効率を高める機能も備えています。
メルセデス AMG GLC43 4MATICのトランスミッションは「AMG スピードシフト MCT」(9速AT)を採用。高速走行時などにアクセルから足を離すとエンジンとトランスミッションを切り離して燃料消費を抑えるセーリング機能の採用によって燃費を優先する「Comfort」、スポーティなドライビングを楽しむための「Sport」「Sport+」「RACE」、滑りやすい路面を安全に走行する「Slippery」、さまざまなパラメーターを個別に設定できる「Individual」の6つのモードを設定しています。
ブレーキはAMG強化型となる、フロントには4ピストンの固定キャリパーとドリルド・ベンチレーテッドディスクを組み合わせた仕様に。リアに1ピストンのフローティングキャリパーにベンチレーテッドディスクを採用し、強大な制動力と耐フェード性、ペダル操作に対する優れた応答性を発揮します。
メルセデス AMG GLC(X254型)の最新の新車価格および中古車相場

メルセデス AMG GLC(X254型) 新車価格について
※この価格は2025年5月時点のものです。
- 全長×全幅×全高:4750×1920×1640mm
- ホイールベース:2890mm
- 車両重量:1970kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:9速AT
- エンジン:直列4気筒DOHCターボ+モーター
- 排気量:1991cc
- エンジン最高出力/最大トルク:421ps/500N・m
- ステアリング:右
- 全長×全幅×全高:4790×1920×1605mm
- ホイールベース:2890mm
- 車両重量:1980kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:9速AT
- エンジン:直列4気筒DOHCターボ+モーター
- 排気量:1991cc
- エンジン最高出力/最大トルク:421ps/500N・m
- ステアリング:右
- 全長×全幅×全高:4750×1920×1635mm
- ホイールベース:2890mm
- 車両重量:2340kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:9速AT
- エンジン:直列4気筒DOHCターボ+モーター
- 排気量:1991cc
- エンジン最高出力/最大トルク:476ps/545N・m
- ステアリング:右
- 全長×全幅×全高:4790×1920×1605mm
- ホイールベース:2890mm
- 車両重量:2340kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:9速AT
- エンジン:直列4気筒DOHCターボ+モーター
- 排気量:1991cc
- エンジン最高出力/最大トルク:476ps/545N・m
- ステアリング:右
メルセデス AMG GLC(X254型) 限定車について
- 全長×全幅×全高:4750×1920×1635mm
- ホイールベース:2890mm
- 車両重量:2340kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:9速AT
- エンジン:直列4気筒DOHCターボ+モーター
- 排気量:1991cc
- エンジン最高出力/最大トルク:476ps/545N・m
- ステアリング:右
- 全長×全幅×全高:4790×1920×1605mm
- ホイールベース:2890mm
- 車両重量:2340kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:9速AT
- エンジン:直列4気筒DOHCターボ+モーター
- 排気量:1991cc
- エンジン最高出力/最大トルク:476ps/545N・m
- ステアリング:右
メルセデス AMG GLC(X254型) 中古車相場(2025年5月現在)について
- 生産期間:2024年2月~
- 中古車の価格帯:957万円~1548万円
- 平均価格:1088.2万円
メルセデス AMG GLC(X254型)のライバル車は?

ポルシェ マカンをはじめ、レクサスRX、BMW X3 M50 xDrive、アウディ SQ5、アウディ SQ5スポーツバック、マセラティ レヴァンテおよびグレカーレなど、各メーカーがしのぎを削っているカテゴリーだけに、魅力的なライバル車ばかりです。
好みのブランドやモデル、自身のライフスタイルに合うクルマなど、直感的にピンときたモデルを選ぶことで理想的な1台と巡り合えるはずです。ただし、駐車スペースとの兼ね合い(特に全高と横幅)やボディの見切りの良さ、ラゲッジスペースの広さなど、日常の使い勝手を確認するためにも実車を必ずチェックすることを強くおすすめします。
家族で乗る機会が多い場合はリアシートの座り心地や空間の広さはもちろん、可能であれば試乗時に同乗してもらい、乗り心地なども確認してもらうようにしましょう。
メルセデス AMG GLC(X254型)の魅力と端的に表現すると?

ハイパフォーマンスSUVでありながら、高い実用性を誇り、またご主人と奥さまなど、夫婦やパートナー同士で運転ができるサイズ感が魅力的なモデルといえます。
また「メルセデス AMGモデル」というスペシャルモデルであることも所有感を満たしてくれるでしょう。信号待ちでノーマルのGLCと並んだとき、「メルセデス AMGモデル」であるという優越感が味わえることは確かです。かといって、スペシャルモデルであることを過度に主張しているわけではないので「分かる人には分かる」といった通好みさもあります。
複数台所有している方の足車としてはもちろん、1台であらゆるニーズを満たしたいという多様なニーズを持つオーナーの理想を叶えてくれるモデルだといえるでしょう。
メルセデス AMG GLC(X254型)がおすすめなユーザー像とは?

都市部に住まいを持ち、夫婦やパートナー同士で運転する機会が多い方、複数台所有している方で奥さま専用のクルマとしてもおすすめの1台です。AMGのハイパワーを使うことはなくとも、そのゆとりは大人数で乗車したときでもパワー不足を感じることなく力強く走ってくれるでしょう。
また、堅牢なボディはいざというときに乗員を守ってくれる点も魅力です。ポルシェ マカン(ニューモデルはEVとなりましたが)や、アウディ SQ5など、魅力的なライバル車が数多く存在しますが「間違いのない1台」と考えるなら、やはりメルセデス AMG GLCに軍配が上がるでしょう。腕時計でいうところのROLEXのように、購入後に後悔する可能性が極めて低いモデルといえます。
メルセデス AMG GLC(X254型)のメンテナンスを安心して任せられるショップとは?

正規ディーラーはもちろん、輸入車に精通したショップでなければ、メルセデス AMG GLC本来のパフォーマンスを発揮することができません。パワーがあるため、タイヤや足回りなどに負荷が掛かりがちです。そうした状態を的確に把握するには、それ相応の設備と、高い知識を持つスタッフが不可欠です。安さで飛びついて買うようなモデルではないだけに、輸入車に対する知見を持ち、メンテナンスも安心して任せられるようなショップに愛車を託すことが極めて重要だといえます。
メルセデス AMG GLC(X254型)のご購入を検討されている方は、ぜひトップランクまでご相談ください。高い専門知識を持つスタッフが、AMGならではの魅力やご希望に沿った最適な1台をご提案いたします。オンライン商談も対応可能ですので、遠方の方もお気軽にお問い合わせください。
