ポルシェのリセールはなぜ高いのか?

いつの時代もクルマ好きが憧れるブランドのポルシェ。その人気を証明するようにポルシェのリセールは高く、中古車価格の下降も緩やかな状況です。ポルシェのリセールが高くなっているのは、これまでに築き上げたブランドイメージが関係していると考えられます。

その生い立ちを振り返り、ラインナップからリセールが良いモデルランキング、より魅力的なリセール条件、これからお得にポルシェオーナーになるコツについて紹介します。

目次

ポルシェのリセールが高い理由とは?

ポルシェのリセールが高いことには、歴史的なブランドイメージと新たなニーズに応えてきた歴史が関係していると考えられます。

生粋のスポーツカーメーカー

ポルシェの歴史は長く、1931年に設立され、まもなく100年を迎えようとしています。

その最初のモデルは2シーターオープンのスポーツカー「グミュント・ロードスター」でした。知名度が低い時代にその名を広める活動として、モータースポーツに参戦を行っていました。

1951年にル・マン24時間レースの1.1リッタークラスで優勝したことをきっかけに国際的に注目されるようになりました。アルミボディの採用や高性能エンジンの開発など、レースで勝つための技術進化を遂げてきました。

今もポルシェのフラグシップスポーツカーである「911」は1964年にデビューして以来、常に最速の称号を得るために進化を続けている点もクルマ好き、しいてはスポーツカー好きに受け入れられ憧れの存在となっています。最新の「911」は最速の「911」であり続けることが、ブランドイメージとして定着しています。

クーペモデル以外も増えたラインナップ

現在のポルシェラインナップは911をはじめとするクーペモデルだけでなく、4ドアサルーンのパナメーラ、SUVのマカンやカイエンがあります。

ポルシェは2000年代に入り、クーペモデル以外のラインナップを拡充しました。

それ以前からクーペモデルのスポーツカーを中心に展開しており、オートマチックトランスミッションの設定や4WDの搭載など、ユーザーの多様なニーズにも応えてきました。しかし、より販売力の強化を行うにあたって2000年代のSUVブームに合わせカイエンをデビューさせました。なお、ポルシェとしては、あくまでも「新たな形のスポーツカー」という位置付けで定義しています。

ハンドリングはポルシェらしいスポーティな味付けとしつつ、クーペモデルに引けを取らないハイパフォーマンスエンジンを搭載しました。オフロードの走破性も兼ね備えており、ポルシェに興味があるものの従来のクーペモデルでは所有が難しかったユーザーにハマる形で一気に人気車種となったモデルです。

その後、カイエンよりも小型なマカンをラインナップに加え、より多くのユーザーの希望を叶える形となりました。

カイエンのデビュー後に4ドアサルーンのパナメーラがラインナップに加わりました。パナメーラも「4シーター大型スポーツカー」という定義のため、ポルシェにとってはスポーツカーのラインアップを増やしたという考えです。

もちろんその考えに反することなく、スポーツカーとして遜色のない高性能を与えられているため、新たにそれまでポルシェを所有することが叶わなかったユーザーの願いを叶える形となっています。

リセールが高いモデルランキングは?

ポルシェのラインナップにおけるリセールが高いモデルを、理由とともにランキング形式で紹介します。

1位:911

ポルシェといえば誰もがイメージするアイデンティティであり、不動の人気モデルです。伝統のリアエンジンやスポーツカーとして常に進化し続けている点に、スポーツカーを好むオーナーに支持され続けています。

現行モデルはもちろん、歴代モデルも継続して人気が高いです。特に空冷モデルと呼ばれる4代目993型以前のモデルは、プレミア価格ともいえるほど高騰しています。また、ミッションもマニュアルトランスミッションだけでない点も間口が広くなっています。

2位:ボクスター

希少なミッドシップのオープンモデルとして安定した人気を保っています。オープンモデルでありながら、走行性能はもちろん、ボディのサイズ感とミッドシップレイアウトにより、希少なミッドシップオープンモデルとして人気が高く、現行モデルの718はグレード構成も多岐に亘り、好みに応じたグレード選定が行えます。

また、オープンスポーツモデルとしては比較的実用性が高い点もポイントです。フロントボンネット内とリアにトランクスペースを用意しており、ルーフをオープンにしてもトランクスペースを犠牲にしない構造となっています。オープン状態でも荷物の置き場所に困る心配が少ない点は、オープンカーを検討しているユーザーにとって朗報です。

3位:ケイマン

ケイマンはボクスターのクーペモデルで、クローズドクーペボディを採用しており、グレード構成も共通です。

本格的なスポーツ走行やサーキットでの走行を見据えたユーザーにはケイマンが好まれています。オープンボディの場合、サーキット走行で横転時の安全基準を満たすために追加の対策をする必要が発生することもあります。クローズドボディのケイマンはその必要がありません。

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4位:マカン

世界的に人気のSUVタイプであり、実用的なパッケージングとコンパクトな車体は運転する際の取り回しがし易いサイズ感のため、登場以降ベストセラーモデルとなっています。それは日本国内だけでなく、世界的にも高い評価を得ています。

コンパクトな車体に排気量が2.0Lのダウンサイジングターボエンジンから2.9Lツインターボエンジンまで取り揃えられ、パワフルな走行性能とハンドリングを味わえる点が人気の要因といえます。

5位:カイエン

ポルシェSUVのフラグシップモデルであり、ポルシェの価値観を多くのユーザーに広めたモデルです。現行モデルは3代目となり、SUVモデルとクーペモデルの2ボディが用意されています。353馬力を誇る3.0Lターボエンジンから500馬力の4.0Lハイパフォーマンスエンジンだけでなくハイブリッドシステムを組み合わせたグレードも用意されています。

しかし、ハイブリッドシステムも高出力の為とも思われる設定となっており、システム出力の最高値は739馬力のターボE-ハイブリッドがあります。SUVの形でありながらも、ポルシェのDNAをしっかり受け継いだモデルです。

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特にリセールが高くなる条件とは?

リセールの高いポルシェが更に好条件となるポイントについて確認します。

オプションの装着状況

ポルシェは各モデルに豊富なメーカーオプションが用意されています。メーカーオプションは新車注文時にのみ選択が可能な、工場で生産する際に装着されるオプションです。後付け装着ができないため、オプションの内容によってはプラス査定につながります。

モデルに関係なく人気のオプションは「スポーツクロノパッケージ」や「サラウンドサウンドシステム」になります。「スポーツクロノパッケージ」はモード選択でエンジン・トランスミッション・シャシーのパフォーマンス設定を変更することが可能なオプションです。サーキット走行時のラップタイム計測、ラップ解析も行え、スポーツカーでも限られたモデルにしか設定がない「ローンチコントロール」機能も備えています。

911やケイマンだけでなく、マカンやカイエン、パナメーラにも用意されており、ポルシェのスポーツ性能を体感したいオーナーに選ばれています。

「サラウンドサウンドシステム」は車内の音響をより豊かにしてくれるオプションとなり、BOSEとBurmesterの2種類が用意されています。特にBurmesterはハイエンドなシステムとして人気が高いです。SUV系のマカンやカイエンは「パノラマルーフシステム」も人気のオプションです。走行中の換気が手軽に行え、リアシートまでカバーするサイズのため眺めも良く広々とした空間を得ることができます。

走行距離、車両状態

リセールが高くなる条件として重要なポイントは車両状態です。

ポルシェのスポーツモデルは趣味性が高く、走行距離を極端に重ねている車両は少ないといえます。次期オーナーもやはり走行距離の少ない車両を好む傾向にあります。また、走行距離が少ない車両は併せてインテリアやエクステリアの傷が少ないため、リセールが高くなることが望めます。

もちろん、スポーツモデル以外のマカンやカイエン、パナメーラでも同様に走行距離が少なく車両状態が良い条件であればリセールは高くなります。ファミリーユースとして日常使いをしている車両の場合、走行距離が多かったり使用感が出てしまっているとリセールが低くなってしまいます。

特にSUVモデルではレジャーに使用する頻度も多く、ラゲッジルームに荷物を積む機会も多いと考えられます。その場合、ラゲッジルームに傷などの損傷状態によっては減額対象となるケースもあります。また愛犬を乗せている場合、内装の傷やニオイなどでも査定額が減額されるケースは多いです。

ポルシェをお得に乗る方法は?

これからポルシェオーナーになろうと思う方へお得に乗る方法をアドバイスします。

中古車でお得に購入

理想的なボディカラーにインテリアカラー、数多くのオプションを装着した新車の購入を考えた場合、ポルシェは選択肢が豊富なため希望通りの仕様を追い求めるとベースとなる車両価格から予想以上の追加金額となり、予算オーバーになることも珍しくありません。

しかし、中古車でしたら予算以内で希望条件のボディカラーやオプションが合致する車両が見つかったケースもあり、場合によっては、当初の予算よりも好条件の車両をお得に購入することが可能です。まず、欲しいボディカラーやオプション内容をリストにまとめることをおすすめします。挙げた条件のリストを基に、中古車検索をしてみましょう。

欲しい条件に合致する車両の流通状況や相場を確認することで、希望以上の好条件の車両を見つけられることもあります。また、条件が良い車両は、手放す際のリセールでも好条件が期待できます。特に走行距離が少ない車両やオプションが多数装着されている車両の場合、購入時に少々高くても売却時のリセールが期待できます。

高く売却する

愛車を手放す際には、より高く売却できることは誰もが望むことです。ポルシェは高級スポーツカーとしてのブランドイメージが強く、人気も高いため、値落ち幅は他のブランドよりも緩やかな傾向にあります。

特にフラグシップモデルの「911」はグレードや仕様によってはプレミア価格になることも珍しくありません。これはSUVモデルでも同様で、使い倒すよりも走行性能を楽しむことに注力されているため、丁寧に扱われた車両が多くあります。

ポルシェオーナーは愛車を大切にする傾向が強いため、キレイな高コンディションの車両が多いこともリセールが高い要因の1つともいえます。

プロが見れば、車両状態の良し悪しはすぐに判断できます。愛車を思いやる気持ちは車両に反映されているといえます。

もし、大切に扱ってきた愛車を手放すことになった際には、是非トップランクにご相談ください。これまでの愛情を正しく評価できるプロが、高額査定を行います。まずはホームページで買取相場をご確認いただけますので、ぜひアクセスしてみてください。

 

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