日本未導入!フォルクスワーゲン カリフォルニアとは?

現在、様々なスタイルでキャンプを楽しむ人が増加しています。愛車をキャンピングカーに買い換えるユーザーも多くいます。しかし、キャンピングカーの多くはトラックベースのため、乗り心地への我慢や取り回しの難しさが難点です。

しかし、フォルクスワーゲンカリフォルニアは、ミニバンベースのキャンピングカーのため、乗り心地と取り回しの両立が可能です。また、並行輸入車という個性も兼ね備えた魅力について紹介します。

目次

フォルクスワーゲンのキャンピングカー

日本では見る機会がなかなか無いフォルクスワーゲンのキャンピングカー カリフォルニアについて紹介します。

メーカー純正のキャンピングカー

日本で走るキャンピングカーの多くは、自動車メーカー純正モデルが少なく、ベース車両を基に架装してキャンピングカーに仕立てています。そのベース車両の多くはトラックです。その理由としてはフレームシャーシのため、トラックの荷台を乗せるのと同様、フレームにユニットハウス化された室内を乗せることが簡単かつ効率よく生産できるためです。

しかしベースがトラックの場合、どうしても避けて通れないのが乗り心地です。元々多くの荷物を積むことを想定された足回りのため、硬めの設定となっています。また、運転席周りはベースとなるトラック仕様のままとなっているため、移動中の雰囲気が寂しく感じられます。

ワンボックスベースのキャンピングカーもありますが、やはり商用車ベースのため乗り心地についてはトラックベースの場合より少し良くなっている程度です。また、車内の頭上高についてもベースの車両によっては制約が発生します。室内高を高くするには車両全高も上がってしまうため、立体駐車場でも入庫ができない問題もあります。

しかし、フォルクスワーゲンのカリフォルニアでは、それらの問題を一挙に解決できます。乗用ワンボックスベースでありメーカーがリリースしたモデルのため、キャンピングカー仕様として足回りのセッティングがされています。そのため、乗り心地についても開発時点でバランスの良いセッティングをした状態です。

また、ボディサイズも全長4.9m全幅1.9m全高2mとハイエースのロングワイドボディと近い値となり、取り回しも難しいことはないサイズです。カリフォルニアの最大の特徴は、電動式ポップアップルーフと呼ばれるルーフが上方向にせり上がる機構です。

日本では95年にマツダからデビューしたボンゴフレンディに同様の機構が採用されていたため、記憶にある方も多いでしょう。ボンゴフレンディ以降、国産車ではメーカー純正のカタログモデルとしてこの機構が採用されている例はありません。カリフォルニアの場合、ポップアップルーフをメーカー純正で採用しているため信頼性は高いです。

歴代モデルの特徴

カリフォルニアの初代にあたるキャンピングモデルは、フォルクスワーゲンのミニバンであるタイプ2の初代モデル「T1」から始まっています。最新モデルの「T7」まで8世代にわたってラインナップされてきました。

初代「T1」

今もその愛くるしいデザインから移動販売車などにも人気があります。T1をベースに、1958年ドイツのキャンピングカービルダー「ウエストファリア社」が改造した「キャンプモビル」が、最初のカタログキャンピングカーモデルとしてデビューしました。

2代目「T2」

T1のデザイン要素を残しつつ、安全性能・環境基準適合・エンジンの出力アップを行い進化しました。T2世代では、「ウエストファリア社」と「バイキング社」2つのビルダーがキャンパーを手掛けてリリースしていました。

3代目「T3」

1979年デビューのリアエンジン最後のモデルです。エクステリアデザインも近代化され日本でも販売元の違いで「カラベル」と「ヴァナゴン」の2つの名称で販売されていました。このT3までは、「ウエストファリア社」による製作でキャンパーが販売されていました。

4代目「T4」

1990年にデビュー。パワートレインが一新されフロントエンジン、前輪駆動です。日本では「ヴァナゴン」の名称のみで販売されました。T4以降のキャンピングモデルの名称は「カリフォルニア」です。

5代目「T5」

2003年デビュー。ディーゼルエンジン「TDI」、4WDシステムを表す「4モーション」など、現在販売されているフォルクスワーゲン共通名称を使用しています。

装備も現代水準となっており、パワーユニットは、V型6気筒3.2Lと直列4気筒2.0Lのガソリンエンジン2種類、2.5Lと1.9Lの異なる排気量のディーゼルエンジン2種類が用意されていました。

6代目「T6」

2015年にデビュー。エクステリアデザインなどはT5と比較し大きな変更はないものの、ヘッドライトやテールランプがLEDに進化しています。パワーユニットも最新の環境基準ユーロ6適合に合わせ変更されています。

また、アダプティブクルーズコントロールや衝突軽減のエマージェンシーブレーキもオプションで用意されました。キャンパー仕様のカリフォルニアは、大きく分けて2グレード構成です。キッチン付きのフルキャンパー仕様「オーシャン」とキッチン無しの「ビーチ」です。

それぞれのグレードで大きな違いを2つ紹介します。

シートアレンジ

「オーシャン」はサードシートを2人掛けでベッドにすることが可能。「ビーチ」は2人もしくは3人掛けが選択可能となり、ベッドにするにはシート後方のフレックスボードを組み合わせる必要があります。

ポップアップルーフ

「オーシャン」は電動式、テント部分の網戸が左右と前方。「ピーチ」は手動式で、テント部分の網戸は左右のみです(ドイツ仕様はオプションで前方を網戸にすることも可)。

実質7代目となる「T6.1」は2019年にT6のマイナーチェンジとしてデビューしています。しかし、エクステリアやメーターデザインが大きく変更され、安全装備も更に進化しています。その点については別の項にて詳しく紹介します。

8代目「T7」

2024年11月にデビューしました。フォルクスワーゲンの最新技術を搭載したモデルです。モジュラー式プラットフォーム「MQB」を用いてプレミアム性の向上を図っています。

併せて、パワーユニットにも変化が出ています。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンはそれぞれ1種類ずつとなり、新たに1.4Lのプラグインハイブリッドが追加されます。また、スマートフォンのアプリを用いて操作ができるなどのアップデートが行われています。

並行輸入モデルとは?並行輸入で手に入れる方法

あまり聞きなれない「並行輸入モデル」という言葉。街中で走る外車との違いや並行輸入モデルの魅力について紹介します。

他の人と被らない希少性

日本で輸入車を手に入れるには、各自動車メーカーの日本法人がインポーターとなり輸入を行っています。輸入した車両はメーカーの看板を掲げたディーラーにて販売を行っているのが「正規輸入モデル」です。

「正規輸入モデル」は日本で人気の装備や売れそうなグレードと仕様をインポーターが決め、日本車と同様に日本専用仕様としてカタログに掲載して販売をしています。正規輸入モデルは、日本語の説明書やアフターサービスを購入したディーラーにて受けられるようになっており、日本車同様の手軽さが特徴です。

しかし、限られた仕様のみが輸入されるため、本国仕様と異なる点や本国で設定されているオプションや記念モデルなどの特別なグレードを手に入れたくても購入できないケースが多くあります。

日本では本来購入できない仕様やグレードに加え、日本未発売モデルを輸入することを「並行輸入」といいます。そのため、「並行輸入モデル」は日本では本来手に入らないモデルやグレードが多く、希少性が高いことが特徴です。

街中でよく見かけるブランドやモデルでも、並行輸入によって日本にはないボディーカラーや仕様を選ぶことで、他と被らない希少性を楽しむことができます。

個人でも輸入可能?

欲しいモデルを個人で輸入することはもちろん可能です。しかし、日本の公道を走るには車検を取得し、ナンバーを取得する必要があります。なお、車検取得の前に各種書類の準備が必要です。

「並行輸入自動車届出書」、「自動車通関証明書等」、「技術基準適合証明書」、「技術基準の試験成績書」、並行輸入する車両に応じた「添付資料」などがあります。これらの書類は提出するために一から作成する必要があり、証明書は税関、輸入する自動車のメーカー、試験機関で発行されるものもあります。

書類だけでも全くの個人で全て準備するには多大な時間と手間が生じます。書類が準備できた後は、日本の車検制度への適合、排出ガス規制への適合、騒音規制への適合対策と試験を受ける必要があります。

また、排出ガス試験は受けられる試験場が限られており、費用も大きくかかります。そのため、個人で対応するよりも並行輸入の登録業務を行う会社へ依頼するのが最も確実です。また代行業者では、過去に同じモデルが日本に並行輸入されていた場合、排出ガス試験証明書などを用意できる場合もあります。

先代モデル「T6.1」がオススメ

これからカリフォルニアを購入するにあたって、オススメのモデルは「T6.1」モデルです。その理由について紹介します。

T6.1モデルの特徴と魅力

T6.1はT6のマイナーチェンジですが、フルモデルチェンジに匹敵する変更点が多くあります。エクステリアデザインでは、フロントフェイスのグリルやヘッドライト、テールランプデザインが変更となり、最新のフォルクスワーゲンモデルに準じた洗練されたデザインを取り入れました。

インテリアでは、メーターは現在多くのモデルが採用している液晶ディスプレイを用いたデジタルコクピットがオプション設定され、先進性を体感することができます。しかし、注意点としてはデジタルコクピットを装着する場合、カーナビゲーションのヘッドユニットも同時に装着されます。このカーナビゲーションは日本非対応のため、ナビゲーションとしては使用できません。

現在のモデルにはディスプレイオーディオの機能が備わっており、Android AudioやApple CarPlayを利用してスマートフォンと連携し、地図アプリや音楽の再生が可能です。しかし、地図アプリの情報をメーター内に表示することはできないため注意が必要です。

安全装備として、パーキングアシストやレーンアシスト、トレーラーアシストがあります。

パーキングアシストは、駐車可能なスペースを検出し、ハンドル操作をアシストする機能です。ドライバーはアクセルとブレーキ、シフト操作のみを行えば良いため、大きな車に慣れていない人でも安心して駐車が可能です。

レーンアシストは、車線を判別して走行中の車線からの逸脱を防いでくれます。遊び疲れた帰り道など、注意不足になりそうな場面で効果を発揮します。トレーラーアシストは、トレーラー牽引時の難しいバック駐車をサポートするシステムです。進行方向を指示することでハンドル操作を自動で行ってくれます。

すでに日本国内で登録済み!

現在、国内で中古車として販売されているT6.1は並行輸入車として車検や排出ガス試験をクリアしています。国内ですでに登録が済んでいるため、購入後は通常と同様2年に1度の車検以外に試験を受ける必要はありません。

一から並行輸入を行い登録に向けて様々な手間をかけず、販売中のT6.1を購入することがカリフォルニアオーナーへの近道といえます。

購入する際の注意点は?

並行輸入モデルを購入する場合の注意点について確認します。

各種装備の動作確認

並行輸入モデルに限らず、中古車を購入する際は電動装備の動作確認が重要です。エアコンやパワーウィンドウ、電動スライドドアの作動確認はもちろん、オプションアイテムが装着されている場合もあります。仕様についても併せて確認を行い、動作確認を行うことがベストです。

カリフォルニアとしては、ポップアップルーフの動作を必ず確認してください。動作確認に合わせて、ポップアップルーフが生み出すワクワク感も併せて確認できます。

メンテナンス先の選定

並行輸入モデルのメンテナンスを依頼する際は、並行輸入車の整備経験が豊富な業者を選ぶことが重要です。並行輸入モデルの場合、国内にあるディーラーでメンテナンスを受けることは難しいといえます。基本的にディーラーでは、正規輸入モデルのみメンテナンスを受け付けています。

そのため、まずは車両を購入する販売店に相談してください。販売にあたって提携した整備工場を紹介してもらえるでしょう。しかし、並行輸入モデルの取り扱い経験が少ない販売店では、購入後のメンテナンスをフォローしてもらえないケースもあります。

安心して並行輸入モデルに乗りたい方は、是非トップランクにご相談ください。多数の並行輸入モデルの取り扱い実績があり、大型の自社工場も兼ね備えています。納車前の整備はもちろん、購入後のメンテナンスも万全の体制でフォローします。並行輸入モデルに興味のある方のご来店を心よりお待ちしております。

 

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