- 2023.10.01
- MEDIA INFORMATION , ニュース＆トピックス
フェラーリに新たな1ページを描き出す1台
こんにちは！
中央店の石川です
今回ご紹介するのは
前回ご紹介した【ピニンファリーナの手掛ける最後にて最高のピッコロ・フェラーリ】４５８スパイダーとは
大きく異なるコンセプトと特徴を持ち合わせるモデルです
４５８が脈々受け継がれるフェラーリのスピリットを結集するひとつのゴールとするならば
今回ご紹介するモデルはフェラーリの未来を描き、間口を広げたニュースタンダードモデルと言えます
【日常×非日常】
そんなフレーズが合うかもしれません
それが【カリフォルニアＴ】です
スタートモデルのカリフォルニアはデビュー当時、爆発的なヒットを記録しました
モンテゼーモロ前会長が新しい顧客層を開拓するために開発を指示し
当時、フェラーリ初の直噴エンジンを心臓に拵え、気軽にショッピングも旅行も行ける事をコンセプトに創り上げ
フェラーリのエントリーモデルとして大いに役割を果たしたモデルです
今や、フェラーリの主戦力モデルである【ローマ】【ポルトフィーノM】などは
このモデルの成功が一つのターニングポイントになり生まれたモデルです
Ｔ=ターボ
今やフェラーリにおけるスタンダードであり
４５８の終焉を持って急加速したフェラーリのターボ化ですが
当時、まず採用されたのもこのカリフォルニアＴでした
搭載されるのは3799cc V8ツインターボエンジン
クアトロポルテＧＴＳのエンジンと一緒ではないか話が出たりしますが・・・
そもそもこのエンジンを造ったのがフェラーリなわけですので・・・
クアトロポルテと同じエンジンではなく
カリフォルニアＴと同じエンジンが正しい表現と言えます
最近におけるターボモデルの性格は世界共通で低回転域でも強いトルクを生み出すのが特徴ですが
やはりフェラーリ・・・
このモデルはそれは例外で
回転数を上げていくとガンガン背中を押してくるトルクが感じられる
NAモデルにリスペクトを持ったユニットです
そして今回ご紹介のこの個体にはそのユニットに【パワークラフトマフラー】の組み合わせです]
音量はけたたましく、勇ましく
フェラーリであることを十二分に五感へ認識させられる組み合わせ
ミッドシップフェラーリやV12エンジンモデルにアフターパーツが備わるのはよく見かけますが
カリフォルニアＴに装着する方は少ないかもしれません
使うことが多いからこそ日々のドライブを飛躍的に楽しくできる代物がマフラーですので
それはこのモデルのコンセプトに合う、どこへでも行ける車=使う頻度が多い車だからこそでもあります
当個体は【ビアンコ・フジ】のオプショナルカラーが選ばれています
先日紹介した458スパイダーの【ビアンコ・イタリア】よりも
パール色が強いのが特徴で、歴史はイタリアよりも古くF430から採用されたカラーです
オプション価格は当時２５０万円・・・(笑)
フェラーリにおけるパール色は
どんな天気でも日の射し方でも一目でわかる色味とそれに伴う存在感です
かつてカリフォルニアはディープなファンから冷たい目で見られてしまう事もありましたが
行ってしまえばフェラーリを未開の地に導き結果を出した開拓者【パイオニア】としての側面もあります
４５８とは全く異なるコンセプトであり
エンジンの位置だって逆ですが
それぞれに良さ・キャラクターがあり個性があります
４５８が名車であり傑作であることに疑いの余地はありませんが
舌の肥えた車好きの方々もきっと唸る一台だと思いますので
当個体も是非、お問い合わせください
