ディテーリング
皆さんこんにちは!
輸入車・国産車問わず、年数の経過と共にヘッドライトレンズの黄ばみは悩みどころのひとつ。
素材自体の経年劣化もありますが、太陽の紫外線や酸性雨によるレンズのダメージは相当なもの。
このような状態の場合は、表面を磨いて黄ばみを除去することが可能です。
お車はメルセデスベンツSL500(R230)で、お客様の依頼により黄ばみ除去&コーティングを施しました。
R230型の前期モデルは販売から10年経過しており、ライトレンズ自体が経年劣化で黄ばんでしまっているお車も多いようですね。
新車時はレンズのインナーカバーがボディカラー同様のシルバーに輝いていたものが、レンズの劣化で薄黄色く着色した雰囲気になってしまっています。
黄ばみが進行してしまうとライトの照度にも影響を及ぼし、最悪車検に通らないこともあるので注意が必要です。
早速レンズ磨き施工に入ります。まずは耐水ペーパーで黄ばみの原因となっている表面の汚れや凹凸を滑らかにしていきます。
手作業にて丹念に表面を慣らします。
表面のペーパーがけは、黄ばんだレンズをひと皮剥いていくイメージです。
表面の黄ばみ汚れをペーパーでこすっていくと、汚れが流れ出ると同時に表面が滑らかになっていきます。
次に極細のコンパウンドとポリッシャーを使用し、透明度を取り戻します。
レンズの素材は熱で変形しやすいポリカーボネイト製なので、一ヵ所に熱が集中しないようまんべんなく磨いていきます。
このSLのヘッドライトは曲面の多い形状のため、ポリッシャーの面に沿って角度を変えつつ磨いていくことが重要です。
あとで磨き残しが出てしまうとそこから早く黄ばみが進行してしまいますので、細かく確認しながら施工しました。
仕上げにG’zoxのライト用コーティングを塗布します。
このコーティング剤はヘッドライトやテールランプの透明樹脂専用に作られた製品で、
ボディコーティング同様に強靭なガラス系被膜でコートすることにより、パーツの再劣化を保護します。
完成!
樹脂に浸透したコーティング剤の表面を拭き取れば作業終了です!
黄ばんだ色だけでなく、レンズのツヤも取り戻すことができました(^^)/
Before
After
ヘッドライトレンズの透明度を取り戻すだけでフロントマスクのイメージがガラリと変わり、年式までもが新しく感じてしまいます。
施工時間は2時間程度で、見た目もスッキリ変身です!
ボディのコーティングや再塗装と同様に、ヘッドライトレンズのコーティングも承っております。
愛着のあるお車こそ、レンズリフレッシュは満足度の高い施工ですヨ!
担当:増渕
【今日のどうでもいい豆知識】
・バターは塗り薬で使われていた 当時バターは野蛮人が口にするものと嫌われており、食べ物ではなく塗り薬や整髪剤として使われていた。 |