BMW 1シリーズ(F40)は、コンパクトなサイズながらも優れた操作性と高い実用性を兼ね備えたモデルです。アルミ製エンジンフードや高張力鋼フレームを採用し、軽量化と強固なボディ構造を実現しています。
今回は、都市部での取り回しの良さとスタイリッシュなデザインが魅力のBMW 1シリーズ(F40)を紹介します。
BMW 1シリーズ(F40)はどんなクルマ?その魅力とは
まずはBMW1シリーズの魅力について見ていきましょう。
BMW 1シリーズの魅力は「FFであることを忘れてしまうほどの操作性」
BMW 1シリーズ(F40型)には、日本仕様のBMWとしては初となる「ARB(タイヤスリップコントロールシステム)」が搭載されています。この機能は、エンジンが直接スリップを感知し、ダイナミックスタビリティコントロール(DSC)を経由せず、従来より約3倍速くスリップしているという信号をエンジンに伝達することが可能です。
その結果、FF車特有のコーナリング時に車両が外側に膨らむ現象(アンダーステア)を大幅に抑制し、より素早い走りを実現しているのです。
また、アルミ製のエンジンフードを採用した直列3気筒エンジンおよび直列4気筒エンジンと、高張力鋼とアルミを効果的に組み合わせたフレームにより、ボディ剛性を確保しながら最大30kgの軽量化を実現しています。
BMW 1シリーズの歴史
BMW 1シリーズは、BMW 3シリーズ コンパクト(E36型、E46型)の後継モデルにあたります。BMWの革新的な技術、スタイリッシュな外観、精密なドライビングダイナミクスを結集したモデルといえます。BMWではコンパクトカークラスの頂点に立つモデルと表現しています。
初代(BMW E81型、E82型、E87型、E88型)
初代BMW 1シリーズは2004年に発売を開始しました。BMWの特徴である「駆けぬける歓び」を実現する高性能なエンジンと精密なドライビングダイナミクスに加え、当時先進的なiDrive機能を備えていました。
さらに、クラス最長となるホイールベースに、ショートオーバーハングのフロントとリアを組み合わせたハッチバック5ドア、セグメント史上初の2段階式ブレーキライトを採用。スポーティな走行特性と長距離移動での快適性を両立したモデルだったのです。
コンパクトなFRハッチバックは、ワインディングロードはもちろんのこと、市街地でも俊敏性と高いハンドリングを実現し、スポーティなドライビングはクルマ好きの感性を大いに刺激しました。
2代目(BMW F20型、F21型)
そしてBMW 1シリーズは2011年にフルモデルチェンジを行い、2代目へと進化しました。伸びやかなラインを描くサイドシルがダイナミックな長いシルエットを強調し、サイドウォールの屈強な輪郭がリアホイールのアーチを強調するデザインとなりました。前後の重量配分の良さとしなやかなサスペンションが、スポーティなドライビングフィーリングをさらに向上させています。
その他、パーキングアシスト、リアビューカメラ、アダプティブコーナリングライトなど、さまざまなドライビングアシストシステムを装備。また、このモデルからオンラインサービス「BMW Connected Drive」が搭載されるようになりました。
3代目(BMW F40型)
その後、BMW 1シリーズは、2019年に現行モデルにあたる3代目へと進化。先進的なデザイン、現代的なシルエット、人目を引くフロントマスクは、コンパクトクラス最上位のモデルとしての風格を漂わせるデザインとなったのです。大型のキドニーグリルからスポーティさに満ちたリアビューに至るまで、シャープなラインで描かれている点が特徴です。
また、このモデルよりBMW 1シリーズで初採用となる駆動方式がFFへと改められました。最先端のシャシーテクノロジーが相まって、スポーティかつ洗練されたドライビングを実現。これに加えて、最新のドライビングアシストシステムがより安全かつ快適なドライブをサポートします。
このドライビングアシストシステムには、ストップ&ゴー機能を備えたアクティブクルーズコントロール、パーキングアシスト、およびリバースアシストが含まれており、安全性をさらに高めています。また、この世代からiDrive7.0が搭載されています。さらに、8速ATがBMW 1シリーズにも搭載され、きびきびとしたハンドリングに磨きが掛かっています。
BMW 1シリーズのBMW内の位置付け
BMWのモデルラインナップで最もコンパクトながら、優れた走行性能と機能性を備えるのがBMW 1シリーズです。2019年から発売された現行モデルには、キドニーグリルやヘッドライトに最新のデザインコンセプトが採用され、低重心を強調するリア周りのデザインにL字型テールライトをアクセントに装備するなど、先代モデルからデザインを一新しています。
また、日本市場初導入のタイヤスリップコントロールシステム(ARB)や、FF駆動による広い室内空間、リバースアシスト等の運転支援機能を標準装備し、エントリーモデルながら高い走行性能と機能を備えています。
BMW 1シリーズ(F40)の各モデル、グレードを紹介
以下では1シリーズのそれぞれのモデル、グレードについて紹介します。
118iの特徴
118iの特徴として、新たにレーンチェンジウォーニング、後部衝突警告機能、クロストラフィックウォーニング(リア)、スピードリミット情報表示機能が追加されたドライビングアシストを標準装備(一部グレードを除く)が挙げられます。
さらに、直近に前進した50mの軌跡を記憶し(時速35km/h以下の走行時)、その軌跡どおりに後退する際に、ステアリングを自動操作する「リバースアシスト」を全車に標準装備しています。また、118iはシンプルさが際立つ「Play」と、スポーティさが魅力の「M Sport」の2グレード構成です。
118iは2つのグレードがある
ここでは、「Play」および「M Sport」それぞれの装備を整理してみました。
Playの特徴
- ハイグロスブラックバー仕上げのキドニーグリル
- サテンアルミニウムラインエクステリア
- アロイホイールマルチスポーク スタイリング546 7.5J×17ホイール
- 225/45R17タイヤ(ランフラットタイヤ)
- マルチファンクションスポーツレザーステアリングホイール
- スタンダードシート(シートマテリアル/グリッドクロス)
M Sportの特徴
- アルミニウムサテンバー仕上げのキドニーグリル
- Mハイグロスシャドーラインエクステリア:ブラックサイドウインドーフレームモールディング(光沢仕上げ)
- Mエアロダイナミクスパッケージ:フロントエプロン、サイドスカート、リアスカート
- Mスポーツサスペンション
- Mライトアロイホイールダブルスポークスタイリング819M 8J×18ホイール
- 225/40R18タイヤ(ランフラットタイヤ)
- マルチファンクション Mスポーツレザーステアリングホイール
- クロストリゴン/センサテックコンビネーションシート
- スポーツシート(運転席&助手席)
- 電動フロントシート (運転席&助手席、運転席メモリー機能付き)
- イルミネーテッドボストントリム
- Mアンソラジットルーフライニング
それぞれのスペック比較
BMW 118i「Play」および「M Sport」のスペックをまとめてみました。基本的には同じですが、全長は「M Sport」の方が20mm長くなっています。
BMW 118i Play(F40型)
項目 | スペック |
エンジンタイプ | 直列3気筒DOHC |
排気量 | 1,498cc |
最高出力 | 140ps |
最大トルク | 220Nm |
全長×全幅×全高 | 4,335×1,800×1,465mm |
ホイールベース | 2,670mm |
車両重量 | 1,390kg(パノラマガラスサンルーフ付きは1,410kg) |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 7速DCT |
BMW 118i M Sport(F40型)
項目 | スペック |
エンジンタイプ | 直列3気筒DOHC |
排気量 | 1,498cc |
最高出力 | 140ps |
最大トルク | 220Nm |
全長×全幅×全高 | 4,355×1,800×1,465mm |
ホイールベース | 2,670mm |
車両重量 | 1,390kg(パノラマガラスサンルーフ付きは1,410kg) |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 7速DCT |
M135i xDriveの特徴
BMW 1シリーズ(F40型)のトップモデルとして設定されているのが「BMW M135i xDrive」です。最高出力306ps(225kW)/4,500-6,250rpm、最大トルク450Nm/1,750-4,500rpmを発揮する2.0L、直列4気筒エンジンを搭載し、BMWのインテリジェント4輪駆動システムであるBMW xDriveを採用しています。
さらに、新開発の機械式LSDを標準装備し、よりスポーティかつ俊敏な走りを実現。デザイン面でも、メッシュデザインのキドニーグリルや、直径100mmのデュアルエキゾーストテールパイプを採用する他に、キドニーグリルやエアインテークトリム、ミラーキャップなどをセリウムグレーに統一し、よりアグレッシブな外観となっています。
BMW 1シリーズ(F40)の新車・中古車価格は?
新車価格について
※この価格は2024年3月14日現在のものです。
118i
グレード | 価格 |
Play | 4,760,000円 |
M Sport | 5,160,000円 |
118d
グレード | 価格 |
Play | 5,080,000円 |
M Sport | 5,380,000円 |
M135i xDrive
グレード | 価格 |
M135i xDrive | 6,980,000円 |
中古車価格について
2024年8月現在、BMW 1シリーズ(F40型)の中古車相場は以下のとおりです(カーセンサー調べ)。
- 平均価格:306.3万円
- 価格帯:168.8万円~569.8万円
BMW 1シリーズ(F40)はどんな方におすすめ?
BMW 1シリーズ(F40型)は、BMWのモデルラインナップのなかではエントリーモデルです。しかし、エントリーモデルであっても「あくまでもBMW」であり、上級モデルの装備やデザイン、機能などがフィードバックされているのです。
また、BMWという誰もが知る高級車ブランドのステータス性も兼ね備えています。コンパクトでありながら、上質かつ洗練された内外装のデザインを持ちつつ、スポーティな走りにも妥協したくない、さらにはBMWというブランドにも魅力を感じる…そんな欲張りな方にこそおすすめしたいモデルです。
どのようなシーンで活躍するのか
全長が4,300mm前後、全幅が1,800mm前後という、フォルクスワーゲン ゴルフに近いサイズです。つまり、都心部の狭い道やコインパーキングなどでも比較的取り回しがしやすいことを意味します。
さらに全高が1,500mm以下であるため、立体駐車場にも停めることができます。実用性という点においてはBMWのモデルラインナップのなかでも屈指の存在といえるでしょう。つまり、このクルマ1台で冠婚葬祭から旅行、買い物まで、幅広いシーンで使える高い実用性を兼ね備えたモデルです。
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