マセラティ ギブリの魅力とは?

イタリアの歴史あるプレミアムブランドのマセラティ。以前はコアな車フリークだけが名前を知る存在であり身近な存在ではありませんでした。

ギブリはマセラティに興味を持っていたユーザーに、マセラティの世界観、デザイン、プレミアムパフォーマンスを身近に感じさせました。そのため”ファースト・マセラティ”として選ぶことに適したモデルといえます。

今回はマセラティがギブリに与えた艶やかな魅力について紹介します。

目次

マセラティ ギブリはどんな車?

現行モデルのギブリは3代目となり、マセラティの世界観を多くのユーザーに届けたい思いで世界戦略車としてリリースされました。今までのモデルと異なり、ディーゼルやマイルドハイブリッドといった技術も取り入れ、マセラティの中でヒット作ともいえるセールスを達成しました。

マセラティ ギブリの歴史

ギブリの初代モデルは1966年に2ドア2シータークーペとしてデビューし1973年まで販売されました。当時のマセラティはスーパーカーのみを取り扱っている自動車メーカーでした。

そのため、当時のスーパーカーに通ずるロープロポーションデザインを自動車デザイン界で有名なジョルジェット・ジウジアーロ氏によりデザインされていました。2代目ギブリは約20年の時を経て、1992年に高級クーペというコンセプトを受け継ぎ2ドア4シータークーペとしてデビューして1997年まで販売されていました。

当時マセラティは、ビトゥルボ(イタリア語でツインターボ)シリーズを展開しており、その内の1車種でした。2.8L V型6気筒のツインターボを搭載してハイパワーなモデルが多い当時の中でも引けを取らない性能を持ち合わせていました。1997年に2代目が終売後、またしばらくギブリ不在の期間を経て現行モデルである3代目が2013年にデビューしました。

3代目ギブリはそれまでのクーペモデルではなく、プレミアム4ドアセダンとして戻ってきました。ライバルが多いEセグメントに属しているため、過去のギブリ同様にハイパフォーマンスなパワーユニットを搭載しつつも、マセラティ初のディーゼルエンジン、マイルドハイブリッドと新たな技術と選択肢をも兼ね備えた全世界へ向けた量販戦略車となっています。

ギブリのマセラティの中での位置付けとは?

現在のマセラティのラインナップはセダン2車種、SUV 2車種、クーペ(カブリオレ含む)2車種、スペシャリティモデル1車種とプレミアムブランドとしてバランスの良いラインナップとなっています。ラインナップ中でギブリは一番日本のオーナー層向けな車種になります。

ボディサイズは全長5m以下、全幅1945mmとなっています。同セダンラインナップのクアトロポルテと比較して300mmほど全長が短いため、取り回しのしやすさについてはギブリの方が優位となっています。SUVモデルと比較した際に、セダンの利点として、高さ制限が多い都心部のタワーパーキングへも問題なく入庫が可能となります。

また、多くのグレード毎に組み合わせられたパワーユニットが用意されています。トロフェオ仕様を選択した場合、最高出力580 PSとスポーツカー相当かそれ以上のパフォーマンスを手にすることができます。

これらの点から、ギブリはセダンを好むオーナー層にとって最適なモデルといえます。

マセラティ ギブリ(グランスポーツ V6)と競合車種(BMW 5シリーズ(G60), Eクラス W213)との比較

ここからはギブリと同じEセグメントに属しているライバルたちとの比較を行っていきましょう。ギブリと真っ向勝負となっているのは、世界的にも人気のあるメルセデスベンツ Eクラス、BMW 5シリーズになります。

ボディサイズについては同セグメントのため3モデルともに大きな違いはありません。プレミアムセダン3モデルを比較する際に注目すべき点は、走行性能に直結するパワーユニットの違いです。

現在、ダウンサイジングの流れは販売されている多くのモデルに当てはまり、プレミアムセダンも例外ではありません。メルセデスベンツ、BMWもその流れを受けモデルチェンジの際に従来よりも小排気量、少気筒化が進んでいます。

W213型メルセデスベンツ Eクラスは多くのパワーユニットを準備しています。しかし、モデルライフ途中で3.5Lから3.0Lエンジンに排気量変更を行うなどしています。

G60型BMW 5シリーズは、電動化の流れもありガソリン・ディーゼルエンジンともに直列4気筒エンジンのみのラインナップとなっています。

ギブリはこの3モデル中ではマイルドハイブリッドを除いて、唯一、標準グレードで3.0L 6気筒以上の大型エンジンを搭載しています。往年のプレミアムセダンを彷彿とさせるモデルとなります。

AMGやMモデルでは、大排気量・多気筒エンジンの選択はできますが、標準グレードで選択できるモデルは数少ない状態です。ターボチャージャーの制御システム向上、ハイブリッドによるアシストでダウンサイジングでも十分な出力は手に入りましたが、エンジン排気量によるトルクを求める方にとって、ギブリは貴重な存在といえます。

マセラティ ギブリの魅力とは?

ギブリはスポーティーなプレミアムセダンとして、ドライバーだけでなく同乗者にも快適な上質空間を提供できる配慮がなされています。

ラミネート加工されたペアガラスの採用や素材にこだわった包まれ感のあるシートを採用しておりオーナー以外にも魅力的に映ると思います。

マセラティ ギブリの魅力を一言で表現すると?

ギブリの魅力は、随所に宿る美しいデザインです。マセラティが培ってきたハイブランドが持つ独自の高級感溢れるインテリアデザイン、周りの景色をも美しく映すエクステリアデザインにきっと魅了されることでしょう。

また、エンジンルームも美しくデザインされています。近年では、エンジンルームの見栄えを気にしているモデルはスポーツカーやスーパーカーになります。もともとスーパーカーメーカーだった歴史があるため、エンジンルームの魅せ方も抜かりがありません。オーナーになれば、積極的にボンネットを開けたくなるでしょう。もちろんパワーユニットも見た目だけでなく、相応のパフォーマンスを発揮する点も魅力の1つといえます。

マセラティ ギブリの走行性能の特徴

ギブリにはモデルライフ中4種類のパワーユニットが用意されました。

モデルライフ中4種類のパワーユニット
  • 2.0L 直列4気筒ガソリンターボエンジン+マイルドハイブリッド
  • 3.0L V型6気筒ディーゼルターボエンジン
  • 3.0L V型6気筒ガソリンツインターボエンジン
  • 3.8L V型8気筒ガソリンツインターボエンジン

V型8気筒エンジンを搭載したギブリのトップグレードである”トロフェオ”は最高出力580 PSをモーターのアシストなしで純粋なエンジンパワーとして発揮する貴重な存在です。

また、ドライビングモードとしてローンチ・コントロール付きの”コルサモード”があります。ローンチ・コントロールとは、エンジンを高回転にした状態でスタートダッシュをするための機能となります。ハイパフォーマンススポーツカーに搭載することの多い機能となります。ローンチ・コントロールはなかなか使用する場面はありませんが、コルサモードはギブリの性能を開放することができます。

アクセルに対するスロットルレスポンス、ミッションのシフトチェンジがよりシャープになり、エアサスペンションの車高は低く、エキゾーストサウンドはより快音になり、走りのパフォーマンスと気持ちを高揚させます。

このドライビングモードは、他のグレードにも備わっており、3モードが選択可能となります。

ノーマルモード

スムーズなギアチェンジなど快適性を重視しつつ適度なスポーツ性能を融合させたモードになります。

スポーツモード

マセラティのエンジンサウンドを堪能できるモードになります。最大ブーストをかけた際に排気バルブが全開となり、エンジンのレブリミットまで加速性能を体感できます。

I.C.Eモード

モード名から冬季や積雪時のモードと思われるかもしれませんが、こちらは燃費重視の経済モードです。また、低グリップな路面にも適したモードとなります。

走りに力を入れたスポーツセダンなだけに、意外なこだわりとしてグレード毎にブレーキの仕様を変更しています。全てのグレードに高性能なブレーキを装備すれば良いと思われるかもしれませんが、見合った性能でない場合、ブレーキング時にギクシャクした動きとなり快適性を損なうことにつながります。この細かな配慮とこだわりがギブリには宿っています。

マセラティ ギブリの中古車価格の相場は?

カーセンサーにてギブリの中古車流通台数を調べたところ、現在199台で、最安値は194万円、最高値は1699万円。流通平均価格は524万円です。最高値の車両は正規ディーラーの認定中古車となり、2023年登録のちょうど1年落ち走行5,000キロのトロフェオになります。

最安値は2015年登録、走行距離が若干多めの11.8万キロのSです半数は平均価格以下の価格帯で車両本体価格300万円以下も多いため比較的手の届きやすい状況です。その中からも多くのグレード選択ができ、V型6気筒エンジン、ディーゼルエンジンのモデルと十分に選択肢はあります。

ギブリにはAWD(四輪駆動)の設定もあります。見分けるポイントは、”Q4”の表記があるものがAWDモデルです。販売車両の半数が平均価格以下となっている要因としては、過去に言われていた「イタリア車は故障が多い」というイメージが今も根強く残っていることが原因になり、現在も中古車の販売価格は安い傾向があります。

現在のモデルの故障頻度は90年代のモデルと比べて大幅に減っています。そのことを物語っているように、現在販売されているギブリの中古車の中には走行距離が多い個体も多くあります。過去のように「走っている時間よりも、修理工場にいる時間の方が長い」といわれるイタリア車ではなくなっています。

現在、マセラティの正規ディーラーは全国各地にあります。購入後に出先でトラブルが起きても、対処しやすい環境が整っています。

マセラティ ギブリはどんな方におすすめか?

ギブリをおすすめしたい人はズバリ、イタリア車ならではのセクシーなデザイン、高級感、パフォーマンスに惹かれた方です。

ギブリなら様々なシチュエーションで、今まで日本車やドイツ車では感じられない色っぽさを味わえる機会が多いはずであり、この点がギブリの持つ唯一無二の世界観を生み出しています。味わってみたいと興味を持った方にはぜひ乗って堪能してもらいたいと思います。

マセラティ・ギブリの魅力をお伝えしましたが、実際にその走りとデザインを体感していただくために、ぜひ一度試乗をご検討ください。ギブリに関するご質問や購入のご相談は、トップランクまでお気軽にお問い合わせください。オンライン商談も可能ですので、遠方の方でも安心してご相談いただけます。ギブリの美しいデザインと走行性能を、ぜひトップランクでお確かめください。皆様のご連絡をお待ちしております。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次