ジャガー初のSUVモデルである「F-PACE(以下、Fペイス)」は、フランクフルト・モーターショー2013で発表されたコンセプトカー「C-X17」を経て、実車は2015年にフランクフルトで世界初公開されました。日本でも2016年1月から発売が開始され、現在も新車を購入することが可能です。
今回は「ビッグキャット」ことジャガーが生み出した初のSUVである「Fペイス」の魅力について触れてみたいと思います。
ジャガーFペイスはどんなクルマ?
ジャガーFペイスは、ジャガー初のSUVとして誕生し、エレガントなデザインと高性能を兼ね備えたモデルです。高級スポーツカーとしての技術を引き継ぎながらも、日常の利便性を追求しています。そのFペイスの特徴や魅力について詳しく解説します。
ジャガーFペイスの歴史
フランクフルト・モーターショー2015で世界初公開されたジャガー初のSUVモデル「ジャガーFペイス」。アルミボディを採用したことによる敏捷性や洗練さだけでなく、SUVらしい実用性も兼ね備えています。また、新開発の直感的な操作が可能な「InControl Touch Pro」インフォテインメントシステムをはじめとする最新技術も採用したジャガー期待のモデルといえます。
ジャガーFペイスは、同社のスポーツモデルである「Fタイプ」に由来するテクノロジーやデザインを取り入れつつ、5人乗りと508リットルのラゲッジルームを確保するなど、高い実用性を持ちあわせています。
ジャガー・ランドローバーのグローバル・セールス・ディレクター(当時)であったアンディ・ゴス氏も「2015年でジャガー・ブランド誕生80周年を迎えました。この記念すべき年に、ジャガー初のパフォーマンス・クロスオーバーを発表し、プロジェクトをスタートさせました。ジャガー創立時の理念である『Grace, Pace and Space(優雅さ、速さ、広さ)』に基づいて開発しており、究極の実用的スポーツカーともいえます」と語っていました。つまり、ジャガーFペイスは同メーカーにとって非常に重要な位置づけにあることは間違いありません。
そして、ジャガー初のSUVがついに日本市場においてデビューする日を迎えます。ジャパンプレミアは2015年10月29日(木)から11月8日(日)にかけて東京ビッグサイトで開催された「第44回東京モーターショー2015」が選ばれ、当時の最新モデルの中でひときわ注目を集めたことは言うまでもありません。
英国ソリハル工場で製造される「Fペイス」には、ボディの80%にアルミを使用した軽量モノコックボディが採用されています。この軽量モノコックは「ジャガーXE」および「XF」と共通のものをベースにしつつも、およそ80%以上の割合で別の部品が採用されており、ジャガーらしい味付けとSUVとしての使いやすさを追求した非常に手間の掛かったモデルといえます。
競合車種との比較
ここでは、Fペイスと競合車種とのスペックや特徴を比較してみましょう。
ジャガーFペイス R-ダイナミック HSE P250
項目 | スペック |
全長×全幅×全高 | 4755×1935×1665mm |
ホイールベース | 2875mm |
車両重量 | 1930kg |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 8速AT |
エンジン | 直列4気筒DOHCターボ |
排気量 | 1995cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 250ps/365N・m |
ステアリング | 右 |
ジャガーFペイス R-ダイナミック SE P250
項目 | スペック |
全長×全幅×全高 | 4755×1935×1665mm |
ホイールベース | 2875mm |
車両重量 | 1930kg |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 8速AT |
エンジン | 直列4気筒DOHCターボ |
排気量 | 1995cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 250ps/365N・m |
ステアリング | 右 |
ジャガーFペイス R-ダイナミック HSE P400e
項目 | スペック |
全長×全幅×全高 | 4755×1935×1665mm |
ホイールベース | 2875mm |
車両重量 | 2250kg |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 8速AT |
エンジン | 直列4気筒DOHCターボ+モーター |
排気量 | 1995cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 404ps/640N・m |
ステアリング | 右 |
ジャガーFペイス R-ダイナミック SE 90THアニバーサリーエディション D200
項目 | スペック |
全長×全幅×全高 | 4755×1935×1665mm |
ホイールベース | 2875mm |
車両重量 | 2010kg |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 8速AT |
エンジン | 直列4気筒DOHCターボ(ディーゼル)+モーター |
排気量 | 1997cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 204ps/430N・m |
ステアリング | 右 |
ジャガーFペイス SVR 575エディション
項目 | スペック |
全長×全幅×全高 | 4762×2175×1670mm |
ホイールベース | 2875mm |
車両重量 | -kg |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 8速AT |
エンジン | V型8気筒DOHCスーパーチャージャー |
排気量 | 4999cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 575ps/700N・m |
ステアリング | 右 |
ポルシェ マカン
項目 | スペック |
全長×全幅×全高 | 4726×1922×1621mm |
ホイールベース | 2807mm |
車両重量 | 1920kg |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 7速DSG |
エンジン | 直列4気筒DOHCターボ |
排気量 | 1984cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 265ps/400N・m |
ステアリング | 右 |
BMW X3 xDrive 20d
項目 | スペック |
全長×全幅×全高 | 4720×1890×1675mm |
ホイールベース | 2865mm |
車両重量 | 1880kg |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 8速AT |
エンジン | 直列4気筒DOHCターボ(ディーゼル) |
排気量 | 1995cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 190ps/400N・m |
ステアリング | 右 |
メルセデス・ベンツ GLC 220d 4マチック
項目 | スペック |
全長×全幅×全高 | 4720×1890×1640mm |
ホイールベース | 2890mm |
車両重量 | 1930kg |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 9速AT |
エンジン | 直列4気筒DOHCICターボ(ディーゼル)+モーター |
排気量 | 1992cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 197ps/440N・m |
ステアリング | 右 |
アウディ Q5 40 TDI quattro advanced
項目 | スペック |
全長×全幅×全高 | 4680×1900×1665mm |
ホイールベース | 2825mm |
車両重量 | -kg |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 7速AT |
エンジン | 直列4気筒DOHCインターターボ(ディーゼル)+モーター |
排気量 | 1968cc |
エンジン最高出力/最大トルク | 204ps/400N・m |
ステアリング | 右 |
ジャガーFペイスの魅力とは
以下では、高級感溢れるインテリアや多彩な機能に加え、日常生活に役立つ実用性も兼ね備えたFペイスの魅力について詳しく見ていきます。
スポーツカーのDNAを引き継いだスポーティな走り
ジャガーFペイスの駆動系は、フロントサスペンションにダブルウィッシュボーンが採用され、リアはインテグラルリンク式です。
また、電動パワーステアリング(EPAS)、トルクベクタリングバイブレーキング(TVbB)、インテリジェントドライブラインダイナミクス(IDD)、アダプティブサーフェスレスポンス(ASR)、オールサーフェイスプログレスコントロール(ASPC)といったさまざまなドライバー支援システムを搭載することで、スポーティかつ快適な乗り心地、卓越したハンドリング、天候に左右されない安定した走りを実現しています。
Fタイプを彷彿とさせる洗練されたデザイン
ジャガーFペイスのデザインはひと目でジャガーとわかるよう、ジャガーが誇るスポーツモデル「Fタイプ」の要素を取り入れています。ボンネットからリア部分へとつながる複数のサイドラインには、プレス技術を駆使して陰影を持たせています。
その結果、シンプルさと力強さ、躍動感、エレガントさを兼ね備えたデザインになっています。
多様な用途に対応した実用性の高さ
ジャガーFペイスの乗車定員は5名です。すべての乗員が快適に乗車できる室内空間の実現と、508リットルのラゲッジルームによる実用性を兼ね備えています。
また、直感的なタッチ操作が可能なインフォテインメントシステム「InControl Touch Pro」に加え、ウェアラブル技術を活用したアクティビティキー(オプション)や、ジャガー初採用のディプロイアブルサイドステップ(オプション)など、さまざまな利用シーンを想定したオプションやアクセサリーが用意されています。
さらに、デジタルステレオカメラを用いた自動緊急ブレーキ(AEB)には、ジャガー初の歩行者検知機能が追加されました。50km/h~60km/hの範囲内で歩行者との衝突の危険がある場合には自動的にブレーキが作動し、衝突を回避、もしくは衝撃を緩和する機能を備えています。
ジャガーFペイスの新車と中古車価格の相場は?
ここでは、最新の新車価格や限定モデルの価格、さらに現在の中古車市場の相場についても触れていきます。
新車価格について
※この価格は2024年10月時点のものです。
車種 | 価格 |
R-ダイナミック HSE | 9,880,000〜円 |
R-ダイナミック SE 90th アニバーサリーエディション | 9,170,000〜円 |
R-ダイナミック SE | 11,290,000〜円 |
これまで発売された限定車について
車種 | 販売開始/限定台数 | 価格 |
ファーストエディション | 2015年11月/限定50台 | 11,089,000円 |
アクティブエディションパッケージ | 2017年3月/限定36台 | 7,676,000円 |
トロフィーエディション | 2017年6月/限定66台 | 6,830,000円 |
KEI NISHIKORIエディション | 2018年3月/限定50台 | 7,990,000円 |
センサリー パフォーマンス エディション | 2019年11月/限定50台 | 10,681,000円 |
ローンチエディション | 2021年3月/限定30台 | 10,681,000円 |
SVR BRGローンチエディション | 2021年7月/限定7台 | 16,690,000円 |
R-ダイナミック SVカラーエディション | 2022年2月/限定25台 | 10,420,000円 |
SVR ジャパンSVエディション | 2022年2月/限定20台 | 16,460,000円 |
R-ダイナミック ブラック キュレーテッド フォー ジャパン | 2022年4月/限定55台 | 9,070,000円 |
SVR キュレーテッド フォー ジャパン | 2023年8月/限定25台 | 17,253,000円 |
R-ダイナミック キュレーテッド フォー ジャパン | 2023年10月/ PHEVモデル限定5台 ディーゼルモデル限定100台 | 10,195,000〜円 |
2024年10月現在、ジャガーFペイスの中古車相場は以下のとおりです(カーセンサー調べ)。
項目 | 価格 |
平均価格 | 513.2万円 |
価格帯 | 215万円~1508万円 |
ジャガーFペイスはどんな方におすすめか?
自他ともに認めるセンスの良さ、優れた審美眼を持つ大人にこそ相応しいモデルといえます。また、「人とはかぶりたくないが、絶妙な外し具合」を求める方には理想的な1台といえるでしょう。
SUVの高級モデルを選ぶ場合、ドイツ車系のSUVは街中にあふれているし、イタリア系SUVは時と場面を選ぶ。アメ車のSUVはマッチョすぎるし、日本車のSUVはちょっと・・・そうなると、残るはイギリス系、あるいはスウェーデン系しか残っていないのです。
かといって、レンジローバーやランドローバーの遭遇率もかなりのものです。その点、ジャガーFペイスの遭遇率はグッと下がります。しかし、誰もが知る名門ブランド出身のモデル(しかも初のSUV)なのです。
ドイツ車系SUVほど無骨すぎず、イタリア系SUVよりも落ち着きを感じさせます。知的かつ上品さを醸し出すジャガーFペイス。オーナーとなったあなたを1段も2段も高みへと誘うモデルであることは確かです。ジャガーFペイスの購入を検討している方は、ぜひトップランクまでお気軽にご相談ください。プロのスタッフが、お客様のライフスタイルに最適な一台を見つけるお手伝いをします。
オンライン商談にも対応しており、遠方からでも気軽にご相談いただけます。Fペイスに関するご質問や不安点などがあれば、いつでもお問い合わせください。きっと納得のいくお買い物をサポートさせていただきます。