ミニクーパーってどんなクルマ？ミニの歴史やラインナップを紹介

老若男女問わず高い人気を誇る「ミニ」。愛嬌のあるデザインと、ゴーカートのようにキビキビとした走りで幅広い世代から支持されるミニとは、どのようなクルマなのでしょうか。

この記事では、ミニがどのようなクルマなのか紹介するとともに、現行ミニのラインナップや中古車相場、中古のミニを買ってもよいのか解説します。ミニについて知りたい方やミニを検討している方は、参考にしてみてください。

「ミニクーパー」と言われるミニってどんなクルマ？

「ミニクーパー」の名で知られるコンパクトカー「ミニ」は、スエズ危機を発端にした石油価格の急騰により、深刻な燃料不足が世界を襲ったことをきっかけに誕生したコンパクトカーです。

大型車全盛期の時代に襲った燃料不足（社会問題）を解決するために誕生したミニは、ホイールを四隅に配置し横置きエンジンを採用。創造的な空間デザインにより、小さなボディで大人4人が乗れるパッケージングと優れた燃費性能を実現したのが特徴です。

時代の流れに逆行する形で1959年にデビューした革新的なクルマ「ミニ」は、燃料不足を解決する一つの答えとして、多くのユーザーに受け入れられました。

その後、ミニはクルマという枠を超えてデザインアイコンとなり、有名なアーティストやセレブを魅了して世界中にファンを広げました。また、その俊敏な走りでレースの歴史も塗りかえました。

以降ミニは、「最小限のスペースで、最大限の体験を提供する」という信念を受け継ぎながら進化を続け、新しい歴史を刻み続けています。

1994年にBMWの傘下に入り、2001年にはBMWの一員として新しいミニが誕生しました。新世代のミニでは、これまでミニが築き上げてきた愛嬌のあるデザインや機敏な走りを受け継ぎながら、ボディサイズを拡大し、使い勝手や質感などを向上。さらに、定番の3ドアだけでなく、5ドア、クロスオーバー、クーペなど、さまざまなバリエーションを展開しています。

半世紀以上の歴史の中で、さまざまな変化があったミニは、現在でもミニらしさを受け継ぎながら販売を継続しています。

ミニのラインナップと中古車相場を紹介

新世代ミニとして新たな歴史を刻み続けるミニには、どのようなモデルがラインナップされているのでしょうか。

ここからは、2024年11月末時点でのミニのラインナップを紹介します。また、中古車相場も併せてお伝えしますので、購入時の参考にしてください。

ミニクーパー（3ドア）

ミニクーパー（3ドア）は、丸型ヘッドランプや丸みを帯びたボディ、フラットなサイドウィンドウが特徴のハッチバックです。左右のドアとバックドアの3ドアであることが特徴で、ミニ伝統のスタイリングを受け継いでいます。

主なスペックやバリエーションなどは次のとおりです。

また、デザイナーが手掛けた車両は唯一無二で、1,800万円と高額になります。さまざまな車両やグレードの中から好みのスタイルを選べるのもミニの魅力です。

ミニクーパー（5ドア）

ミニクーパー（5ドア）は、前席・後席のドアとバックドアを持つミニです。後席への乗降やリヤシートに置いた荷物の出し入れがしやすく、3ドアより利便性が高いことが特徴です。後席に人を乗せる機会が多い場合や、後席のアクセスを重視する場合は5ドアモデルがおすすめです。

主なスペックやバリエーションなどは次のとおりです。

5ドアも3ドア同様、さまざまなカラーやグレードの中から選べるため、好みのモデルを見つけられます。

ミニ コンバーチブル

ミニコンバーチブルは、3ドアをベースにしたオープンモデルです。電動ソフトトップを開けると、日光や風を感じられます。コンパクトで扱いやすいオープンモデルを探している方には、ミニコンバーチブルがおすすめです。

主なスペックやバリエーションなどは次のとおりです。

スポーツドライビングをオープンエアで楽しみたいのであれば、ミニコンバーチブルのジョンクーパーワークスを検討してみてください。

ミニ カントリーマン

ミニ カントリーマンは、かつて「クロスオーバー」として販売されていたモデルの後継車種です。モデル名を一新して「カントリーマン」となったミニのクロスオーバーSUVは、ボリューム感のあるボディや、やや角張ったヘッドライト形状が特徴です。

ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、エレクトリックとパワートレインの種類が豊富なのもカントリーマンの特徴です。

主なスペックやバリエーションなどは次のとおりです。

一方、クロスオーバーの相場は、約40万円〜約600万円です。前型のスタイルが好きな方や「クロスオーバー」という名前にこだわる方は、ミニクロスオーバーの中古車を検討するのがおすすめです。

ミニ エースマン

ミニ エースマンは、2024年に登場した電気自動車専用モデルです。ミニクーパー5ドアとカントリーマンの中間に位置するサイズで、ブラックのホイールアーチがクロスオーバースタイルを際立たせています。程よいサイズ感のBEVクロスオーバーモデルを探している方におすすめです。

主なスペックやバリエーションなどは次のとおりです。

ジョン・クーパー・ワークス

ミニ ジョンクーパーワークスは、ミニのスポーツモデルに位置するグレードです。ジョンクーパーワークス独自のスポーティなデザインや高出力エンジン、専用チューニングされたサスペンションを装備し、スポーティな走りが特徴です。

ジョンクーパーワークスが用意されているのは、3ドア、コンバーチブル、クロスオーバーSUVのカントリーマンです。

バリエーションと新車販売価格は次のとおりです。

中古のミニクーパーは買っても大丈夫？

ミニの中古車を検討する際、「ミニはやめとけ」という評判を見かけることがあります。実際にミニの中には、故障やトラブルが発生しやすいモデルもあります。そのため、「やめとけ」という声が出るのも事実です。

しかし、これらの評判は、車両の点検やメンテナンスを怠った場合に発生しやすい事象です。そのため、中古車のメンテナンス履歴を確認してから購入し、購入後に定期点検やメンテナンス、走行状況に応じた部品交換を適切に行えば、不具合やトラブルを防げます。

中古のミニを検討する際、故障やトラブルが不安が不安な場合は、点検整備記録簿を確認し、必要な点検や整備、消耗品の交換などのメンテナンスが実施されているか確認することをおすすめします。

どの車両を選べば問題ないかわからない時は、質の高い中古車を扱う販売店や認定中古車など、一定のクオリティが保証された車両を選ぶとよいでしょう。

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