AUDI Q2(現行型)はどんな人におすすめなのか?

AUDI Q2は、都市部でのドライビングを楽しみたい方にぴったりのプレミアムコンパクトSUVです。都会的なデザインと優れた取り回し性を兼ね備えたQ2は、狭い駐車スペースにも対応できる高さや、最小回転半径の小ささが特徴。若者層をメインターゲットにしており、他のSUVにはない独自のカジュアルさと使い勝手の良さが魅力です。Q2を選ぶ理由とその魅力について、詳しく解説していきます。

目次

AUDI Q2はどんなクルマ?その魅力とは

以下ではAUDI Q2の魅力について解説します。

AUDI Q2の魅力は「都会派コンパクトSUV」

Q2は、AUDIのSUVラインナップの中で最もコンパクトなモデルです。デザインは、都市部で映えるSUVをイメージしており、壮大な自然よりも都市近郊の海沿いやアウトドアが似合うカジュアルな雰囲気です。

都会派と言える大きなポイントとして、車両の全高が1.53メートル以下という点です。これは都市部に多くあるタワーパーキングの1.55メートル以下の基準をクリアしているため駐車が可能です。

高さ制限のため指定の駐車場に止められない場合、都市部では別の駐車場を探すのも困難なことが多々あります。駐車場の心配をせずに出かけられ、運転しやすいボディサイズと小回りが利く最小回転半径により、都市部の道路事情に合うモデルと言えます。

他のQシリーズと比較して、どのような位置付けなのか?

Q2は、AUDIのSUVラインナップの中では最もコンパクトな末っ子のポジションです。末っ子と聞くとエントリーモデルと思われるかもしれませんが、今までAUDIに興味がなかった若者へ向けた旗艦モデルとしてリリースされています。そのため、Q2には他のラインナップとは異なる個性があります。

Q2は、Q3以上のモデルで採用されているエクステリアとは異なり、ダイナミックな造形とエッジを効かせたデザインを採用しています。リアドア後端のCピラーにはブレードと呼ばれるパネルが用意され、グレードによって異なるカラーリングで差し色の要素となり軽快なカジュアル感を出しています。

インテリアは、水平基調でシンプルにまとまったダッシュボードデザインとなり高級感を感じ取ることができます。オプションにはなりますが、メーターがディスプレイ表示になるバーチャルコックピットをQ2でも選択することが可能です。

AUDIが謳う先進テクノロジーをオプションで付加することで、よりAUDIの世界観を感じることができます。

AUDI Q2を他のモデルと比較

以下ではAUDI Q2の競合車種との違いや、それぞれのグレードがどのように違うのかについて解説します。

AUDI Q2の競合車種との比較

Q2デビュー当時は、まだカジュアル路線のSUVモデルに各社力を入れていませんでした。後を追う形で各社ライバルにあたるモデルをラインナップしてきます。

フォルクスワーゲン Tクロス、ルノー キャプチャー、シトロエン C3エアクロスSUVがライバルモデルにあたります。なお、メルセデスベンツGLAやBMW X1などはAUDI Q3のライバルといえるでしょう。

Q2のクラスは、若者層をメインターゲットと想定しているため全車個性に溢れたモデルです。そのため、デザインの自由度を各社高くしてカジュアル路線の個性を磨いています。

若者層への訴求モデルのため、運転のしやすさといった点もQ2と同様の傾向となっています。ボディサイズや最小回転半径のスペック値はほぼ等しいためお互いに意識していることが垣間見えます。

ボディサイズの全幅は1.8メーター以下に収まっており、一番全幅が小さいTクロスも差はわずか4センチです。全長も大きく変わらず全車約4.2メートルです。

小回りの指標となる最小回転半径については、前車5.5メートル以下に収まる中、Q2は5.1メートルと一番小回りが利くモデルです。コンパクトなボディとこの最小回転半径の小ささにより、Uターンや狭い道を曲がる際に扱いやすさを感じることができます。

AUDI Q2のアドバンストとSラインの2つのグレードの違いは?

Q2には、「アドバンスト」と「Sライン」の2つのグレードが用意されています。この2つのグレードで大きく異なる点は下記です。

「アドバンスト」と「Sライン」の大きく異なる点
  • ボディカラー
  • コントラストペイント
  • ブレードカラー
  • ホイールデザイン
  • Sライン専用標準装着アイテム
  • 各グレードのみ選択可能なオプション

それぞれ順に解説していきます。

ボディカラー

ボディカラーは全9色の設定があり、両グレードともに選択が可能なのは5色です。アドバンストのみが選べるのは、フロレットシルバーメタリックとマンハッタングレーメタリックの2色です。Sラインのみが選べるのはデイトナグレーパールエフェクト、アローグレーパールエフェクトの2色です。

コントラストペイント

コントラストペイントは、バンパー下部やフェンダーモール、サイドシル、ドア下部がマンハッタングレーメタリックに塗装され、SUVに多く採用されている樹脂の無塗装素地感を塗装で再現しています。

また、アドバンストには標準装備されており、Sラインでは、ボディカラーにアローグレーパールエフェクトを選択した場合のみ、アドバンスト同様にマンハッタングレーメタリック塗装が施されます。(バンパーについては塗分け範囲が異なります)

ブレードカラー

マンハッタングレーメタリックのブレードはアドバンストに標準装備となり、SラインではブラックAudi rings&ブラックスタイリングパッケージにて、ミトスブラックメタリックを選択した場合のみ装着されます。

本来のSラインには、セレナイトシルバーのブレードが標準装備です。オプションとして、アドバンストにはフロレットシルバーメタリックのブレードが選択可能ですが、ボディカラーはミトスブラックメタリック、マンハッタングレーメタリック、ナバーラブルーメタリックの3色を選んだ場合のみ選択可能です。

ブリリアントブラックのブレードは、両グレードともにブラックAudi rings&ブラックスタイリングパッケージにてミトスブラックメタリック以外を選択した場合のみ選択が可能です。設定が少々複雑ですが、基本的にはブレードカラーとボディカラーの同色組み合わせはできないとご理解ください。

ホイールデザイン

ホイールは両グレードとも17インチで、タイヤサイズも同じです。両グレードとも、基本デザインは5本スポークホイールとなっていますが、アドバンストはダブルスポークデザイン、Sラインはモノスポークの5アームスターデザインとなっています。

Sライン専用標準装着アイテム

Sラインはスポーツ要素を取り入れたグレードのため、サスペンションの設定がアドバンストと異なり、専用のスポーツサスペンションになっています。また、ドアを開けた際に足元のドアシルトリムがS/S line専用品です。これらは、オプションでも選択ができないSライン専用アイテムです。

各グレードのみ選択可能なオプション

シートの組み合わせが、各グレードで選択肢が異なります。両グレードともに、スタンダードのシート形状とスクリプトクロスのシート生地が標準装備です。アドバンストでは、スタンダードのシート形状にパーシャルレザーのシート生地がオプションで選択できます。

Sラインは、スポーツシートのシート形状にクロス/レザーのシート表皮がオプションで選択可能です。ただし、Sラインプラスパッケージ、ナビゲーションパッケージ、コンビニエンス&アシスタントパッケージも必須で選択する必要があります。

Sラインのみ選択可能なオプションとして、Sラインプラスパッケージ、マトリクスLEDヘッドライト&ダイナミックターンインディケーターがあります。何度かSラインプラスパッケージという単語が出ていますが、これはSラインをよりスポーティにするためのオプションです。

シート形状や18インチにインチアップしたホイール、ステアリングを含むインテリアデザインなど、9か所の変更がセットになったオプションです。ただ、こちらもナビゲーションパッケージ、コンビニエンス&アシスタントパッケージも必須選択しなくてはならない条件が付いています。

マトリクスLEDヘッドライトはSラインのみ選択可能ですが、これもナビゲーションパッケージ、コンビニエンス&アシスタントパッケージの選択が必須です。

マトリクスLEDヘッドライト&ダイナミックターンインディケーターは、AUDIの先進テクノロジーアイテムの1つとなっています。そのため、Sラインだけではなくアドバンストでも選択可能にして欲しいアイテムと言えるでしょう。ダイナミックターンインディケーター(流れるウィンカー)はAUDIが解禁のきっかけとなったアイデンティティでもあるアイテムです。

違いがわかっても迷う!それぞれのグレードの選び方は?

前項にて両グレードの差異については理解いただけたかと思います。Q2でのグレード選びでは、まずSUVらしいアウトドアな外観かスポーティな乗り味のどちらを好むかがポイントです。

Sライン専用オプション以外は、アドバンストでも選択可能で、必要なアイテムやAUDIの安全機能も追加できます。マトリクスLEDヘッドライト&ダイナミックターンインディケーターがどうしても譲れない方は、迷うことなくSラインを選べば問題ありません。

グレードが決まった後は、1.5LガソリンエンジンのTFSIもしくは2.0LディーゼルエンジンのTDIの選択です。どちらのエンジンが好みの乗り味かは、実際に試乗をして確認してみることをオススメします。

Q2に搭載のTFSIはシリンダーオンデマンド効率システムを搭載しており、低速走行でのエンジン低負荷状態時には4気筒のうち2気筒を休止するシステムを搭載しています。これにより、低燃費に貢献し、今までにないフィーリングを体感できます。

実際の使用環境によって差は出ますが、1つの基準としてWLTCモードの燃費によるとTDIの方が2km/L燃費が良い結果となっています。使用燃料が軽油のため、ランニングコストも抑えられるのでディーゼルの乗り味が気に入った方、ランニングコストを抑えたい方にはTDIをオススメします。

AUDI Q2の新車・中古車価格は?

以下ではAUDI Q2の価格について見ていきましょう。

新車価格について

現在新車で販売されているのは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンそれぞれに「アドバンスト」と「Sライン」の2グレードが設定されています。両者の違いは前述の通りです。

車種価格
35 TFSI アドバンスト417万円
35 TFSI Sライン454万円
35 TFSI アドバンスト423万円
35 TFSI Sライン460万円

それぞれの仕様差による価格の違いを一覧にしました。従来、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンでは価格差が大きいことが多いですが、その点を踏まえるとQ2の価格差6万円はお得とも言えるかもしれません。

中古車価格について

現在、カーセンサー調べで販売されている車両の台数は364台です。平均本体価格は276万円で価格帯は138万円~509万円です。最高値の車両は35 TFSI Sラインの走行距離1,000キロのディーラー認定中古車です。

高年式車の多くは走行距離3,000キロ以下で、車検が2年近く残っている車両が多い傾向です。多くがディーラー認定中古車であり、新車展示車や試乗車として使用されてきたと考えられます。

それらの車両は実際に体感してもらうプロモーションのため、多くのオプションが装着されています。新車購入を検討する中で、欲しいオプションと予算が合わない場合は狙い目の車両です。

最安値の車両については、Q2がデビューした年である2017年モデルのガソリンエンジンを搭載した1.0L TFSIスポーツです。オプションのバーチャルコクピットを搭載した、走行距離6.5万キロのディーラー認定中古車です。

販売されている台数も多く、200万円以下の価格帯の車両は60台となっており、2017年~2020年のモデルから選ぶことができます。中でも2017、2018年のモデルが7割を占めており、これらのモデルでは主力の1.0L TFSIのモデルが多く、1.4L TFSIのモデルは極僅かとなっています。

最も流通台数の多い年式は2019年モデルで、このモデルの場合、ちょうど2回目の車検を迎えるタイミングでもあり、買い替えをされて多く流通している傾向になるかと思います。ちなみに2017年モデルは、3回目の車検を迎えるタイミングの車両も多いです。

ディーゼルモデルは、途中から追加され2021年以降のモデルです。現在の流通台数は41台で、車両本体価格は230万円以上になっています。高年式車のため、その半数は走行距離5,000キロ以下の新車展示車や試乗車として使用されていた車両です。

Sラインは3台、200台の限定車であったブラックスタイルプラスが4台、他はアドバンストです。特に限定車のブラックスタイルプラスについては、元々の設定台数も少ないことから低走行車を探してる場合は早めの決断をされることをオススメします。

AUDI Q2の購入前に知っておきたい注意点

SUVコンパクトの多くは4WDではなくFFのみの設定をしているモデルが多くあります。Q2に関してもFFのみの設定です。AUDIは多くのモデルにAUDIの象徴ともいえる4WDシステムのクアトロが標準採用されているため、AUDI=クアトロ搭載のイメージを持たれています。

しかし、Q2に関しては全グレードにおいてクアトロの設定はなくFFのみになることが大変惜しい点です。クアトロだと誤解して購入しないようご注意ください。(SQ2にはクアトロの設定があります。)

AUDI Q2の購入にお悩みの方はトップランクまでお問い合わせください。オンライン商談も受け付けておりますので、遠方の方でもお気軽にご利用いただけます。

 

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