アウディ RS Q3スポーツバック(F3)は買いか?魅力と購入前に知っておくべきポイントを解説

アウディのRSシリーズは、ハイパフォーマンスと実用性を兼ね備えた特別なモデルです。その中でもRS Q3スポーツバック(F3)は、コンパクトSUVの使い勝手の良さに加え、パワフルな5気筒エンジンを搭載した個性的なモデルとして注目されています。

この記事では、RS Q3スポーツバックの魅力や購入前に知っておくべきポイントを詳しく解説します。

目次

アウディRSシリーズとは?

「アウディRSシリーズ」のルーツは、1994年にデビューした「アウディRS2アバント」にあります。「アウディRS2アバント」がデビューしたことで、アウディは高性能ステーションワゴンという新しいセグメントを確立したのです。モータースポーツや、ラリーでその性能が証明されたセルフロッキング式センターディファレンシャルを持つクワトロドライブは、力強いエンジンパワーを無駄なく路面へ伝達することを可能にしました。

その後、1999年に当時のアウディS4をベースにした「アウディRS4アバント(初代)」が発表されました。このアウディRS4アバントには、アウディS4と同じ排気量2.7リッター、1気筒あたり5バルブ、V6ツインターボエンジンが搭載されていました。当時のエンジニアは、アウディS4に搭載されていたエンジンをRS4アバントにも採用するため、さらにパワーアップを行いました。

具体的には、コスワーステクノロジーと協力してシリンダーヘッドを新開発し、インテークとエキゾーストポートの形状を見直し、吸入側と圧縮側のエアダクト断面積を拡大させました。また、より大型のタービンを装着することにより、より高いブースト圧の設定が可能となりました。その結果、エンジンの最高出力は、S4用の265psから380psへと引き上げられました。

そして2005年、第2世代となる「アウディRS4アバント(2代目)」がデビューします。このモデルにはV8エンジンが搭載され、最高出力は420psを発生。ガソリン直噴システムに加えて、レブリミットが8250回転という高回転型ユニットを組み合わせたアウディ初のエンジンとなったのです。

ちなみにこのエンジンは、2007年にデビューしたアウディR8(初代)にも搭載されています。なお、アウディR8(初代)には、当時最新世代のクワトロフルタイム4輪駆動システムに加え、2002年にアウディRS6で初めて採用された「ダイナミックライドコントロールダンパーシステム」が装備されていました。

2008年には、先述した「アウディRS6アバント(初代)」がデビューしました。新開発されたV10ツインターボエンジンは、直噴装置(FSI)、モータースポーツ直系のドライサンプ潤滑システム、クワトロフルタイム4輪駆動機構を備えたハイパフォーマンスステーションワゴンといえるモデルです。

ちなみに、このV10エンジンの最高出力は580ps、最大トルクは650N・mを発生。こうして「アウディRS6アバント(初代)」は、アウディ史上最もパワフルな量産車となりました。

そして2011年には、最高出力340psを発生する5気筒エンジンを搭載した「アウディRS3スポーツバック(初代)」がデビューしました。さらに、2013年には「アウディRS Q3」がデビューしました。発売当初の最高出力は310psでしたが、2014年後半には340psへと引き上げられました。

その後、2016年に発表された「アウディRS Q3パフォーマンス」では367psへとさらなるパワーアップが行われました。こうしてアウディRSシリーズは、セダンやステーションワゴン、クーペモデルだけでなく、コンパクトSUVクラスへとモデルバリエーションを広げていきました。

アウディRS Q3スポーツバックモデル概要

アウディRS Q3スポーツバックはQ3シリーズの頂点に位置する高性能モデルです。搭載される5気筒エンジンは、「インターナショナル エンジン オブ ザ イヤー」の2.0~2.5リッターカテゴリーにおいて、9年連続でベストエンジン賞に選出されている名機といえます。

このエンジンにクワトロフルタイム4輪駆動システムを組み合わせることで、SUVの枠に収まらないハイパフォーマンスモデルにふさわしい性能を備えています。

主なスペック

オールアルミ製の排気量2.5リッター、直列5気筒TFSIガソリン直噴ターボエンジンは、クラストップレベルの最高出力400ps、最大トルク480N・mを発生します。

これに、軽量かつコンパクトな電子油圧制御式の多板クラッチを採用した7速Sトロニックトランスミッションと、前後アクスルにトルクを可変配分することにより、大パワーを確実に路面へ伝達。優れた高速安定性と操縦安定性を実現するクワトロフルタイム4輪駆動システムと組み合わされています。

新車価格

※この価格は2025年3月時点のものです。

新車価格

アウディRS Q3スポーツバック:9,360,000円

中古車相場

※この価格は2025年3月時点のものです(Webカーセンサー調べ)。

アウディRS Q3スポーツバック
  • 平均価格:732.4万円
  • 価格帯:597.9万円~765万円

比較的新しいモデルということもあり、中古車として流通している個体の多くが3万キロ未満の低走行車です。ただし、流通台数は少なめで、販売されている店舗も各地の都市部が中心です。

希望するボディーカラーや装備、走行距離などの条件を加味していくと、合致する個体を見つけるのは難易度が高いといえます。

走行性能

サスペンションは、アウディQ3スポーツバックに比べて車高を10mm低めたRSスポーツサスペンションを標準装備。

さらに減衰力を電子制御するRSダンピングコントロールサスペンションをオプションで設定しています。アウディRS Q3スポーツバックの0-100km/h加速は4.5秒という俊足振りを誇ります。

内装およびデザイン

アウディRS Q3スポーツバックの外装は、ブラックのハニカムメッシュグリルを備えたシングルフレームグリルや大型エアインレット、RSシリーズ専用となる前後バンパーおよびリアディフューザー、左右2本出しの楕円形テールパイプが採用されています。

アウディスポーツクワトロを彷彿とさせる前後のブリスターフェンダーや、サイドのロワーラインなどにより、RSシリーズならではの迫力のあるデザインが魅力といえます。またアウディRS Q3スポーツバックは、10スポークスターデザインの20インチアルミホイールを標準装備。

さらにオプションで21インチアルミホイールやカラードブレーキキャリパーレッド、セラミックブレーキ、RSスポーツエキゾーストシステム等も選択可能です。

内装、特にインストルメントパネルにはオクタゴンのシングルフレームグリルをモチーフとしたデザインが配されています。さらに、RSシリーズ専用モード付きとなる「アウディバーチャルコックピットプラス」を採用。

これに加えて、RSロゴ付きアルカンターラ/レザースポーツシートなどを装備し、スポーティさと高級感を高めています。シートはSスポーツシート仕様となるほか、ステアリングやシフトノブ、シートベルト、フロアマットなどにアクセントとなるステッチを配したRSデザインパッケージなどをオプションで用意しています。

安全装備

アウディRS Q3スポーツバックには、刻々と変わる道路状況に合わせた高度な配光を可能にする「マトリクスLEDヘッドライト/ダイナミックターンインディケーター」が標準装備されています。

また、ブレーキを踏み停止後、その状態で継続的に車両を維持する「アウディホールドアシスト」や、下り坂の走行時に、設定した速度を維持する「ヒルディセントアシスト」、駐車スペースからバックで出る際に左右から接近する車両を監視し、衝突の危険を警告する「リアクロストラフィックアシスト」を装備しています。

ライバル車比較

RS Q3スポーツバックは、コンパクトなボディながら400psを誇る高性能SUVですが、同クラスにはライバルとなるモデルも存在します。ここでは、これらのライバル車とRS Q3スポーツバックの違いを詳しく見ていきます。

アウディ RS Q3スポーツバック
  • 全長×全幅×全高:4505×1855×1555mm
  • ホイールベース:2680mm
  • 車両重量:1740kg
  • 駆動方式:フルタイム4WD
  • トランスミッション:7速AT(7速Sトロニック)
  • エンジン:直列5気筒DOHC20バルブターボ
  • 排気量:2480cc
  • エンジン最高出力/最大トルク:340ps/480N・m
  • ステアリング:右
メルセデスAMG A35 4マチック
  • 全長×全幅×全高:4440×1800×1410mm
  • ホイールベース:2730mm
  • 車両重量:1560kg
  • 駆動方式:フルタイム4WD
  • トランスミッション:7速AT
  • エンジン:直列4気筒DOHCターボ
  • 排気量:1991cc
  • エンジン最高出力/最大トルク:306ps/400N・m
  • ステアリング:右
BMW X2 M35i xDrive
  • 全長×全幅×全高:4565×1845×1575mm
  • ホイールベース:2690mm
  • 車両重量:1910kg
  • 駆動方式:フルタイム4WD
  • トランスミッション:7速AT
  • エンジン:直列4気筒DOHCツインターボ
  • 排気量:1998cc
  • エンジン最高出力/最大トルク:317ps/400N・m
  • ステアリング:右
MINIジョンクーパーワークス カントリーマンオール4 ジョンクーパーワークス・トリム
  • 全長×全幅×全高:4445×1845×1645mm
  • ホイールベース:2690mm
  • 車両重量:1680kg
  • 駆動方式:フルタイム4WD
  • トランスミッション:7速AT
  • エンジン:直列4気筒DOHCツインターボ
  • 排気量:1998cc
  • エンジン最高出力/最大トルク:317ps/400N・m
  • ステアリング:右
レクサス LBX MORIZO RR
  • 全長×全幅×全高:4190×1840×1535mm
  • ホイールベース:2580mm
  • 車両重量:1470kg
  • 駆動方式:フルタイム4WD
  • トランスミッション:8速AT
  • エンジン:直列3気筒DOHCターボ
  • 排気量:1618cc
  • エンジン最高出力/最大トルク:304ps/400N・m
  • ステアリング:右

どのような方におすすめか?

RSシリーズ初のコンパクトクロスオーバーSUVとして位置づけられる「RS Q3スポーツバック」は、人とは違い、それでいてセンスの良さを内外にアピールできるクルマです。そして、天候や路面状況に振り回されることなく、安定してハイパフォーマンスを堪能したい人にこそおすすめしたいモデルです。

複数台のクルマを所有するような経済的に余裕がある人であれば、仕事場に向かう通勤の足として、あるいはパートナーが乗るクルマとしてもおすすめです。

スペックだけを見ると、340psもの大パワーはいらないと思うかもしれません。しかし、これは使い切るための340psではなく、ゆとりのためのパワーだと思ってみてください。高速道路での追い越しや長い登り坂、一般道の峠道など、ゆとりがあればあるほどアクセルペダルを踏み込む必要がなく、運転時のストレスも軽減されます。

狭い都市部を走行したり、悪天候時の高速道路でも安心して移動したい。1台でオールラウンドに使えるクルマを探している人、どこへ行っても悪目立ちすることなく、適度に華やかさのあるクルマを探しているなら、「RS Q3スポーツバック」は頼れる相棒となるでしょう。

アウディRS Q3スポーツバックの購入を検討されている方は、ぜひトップランクまでご相談ください。希少価値の高いモデルだからこそ、経験豊富なスタッフが最適な一台をご提案いたします。

オンライン商談にも対応しており、遠方の方でもスムーズに購入できます。RS Q3スポーツバックに関するご質問や、装備・走行性能の詳細についても丁寧にご案内いたします。こだわりの一台をお探しの方は、お気軽にトップランクへお問い合わせください。

 

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