BMW 1シリーズは、その高い満足度にもかかわらず「貧乏」という言葉が検索結果に出てくることがあります。
しかし、実際の1シリーズ(F40型)は、走りの楽しさや実用性、スポーティで洗練されたデザインなど、多くの魅力を持つモデルです。今回は、そんなBMW 1シリーズの特徴と、その人気の理由についても詳しく紹介します。
1シリーズはBMWの中でも非常に魅力的な選択肢。「貧乏」は見当違い
BMW 1シリーズは、BMWのラインナップの中では比較的安価なモデルとして位置付けられています。そのため、「安い=貧乏」という連想がされているのかもしれません。
しかし、BMWのモデルラインナップの中ではエントリーモデルという位置づけではありますが、2024年8月現在、BMW 1シリーズにおけるもっとも安価なグレードであっても車両本体価格は476万円。明らかに高級車の価格帯です。
BMWらしい洗練された内外装のデザインに加え、BMWの上級モデルのノウハウをエントリーモデルである1シリーズにも反映させているため、コストパフォーマンスという点においても非常に魅力的です。
実車を目の当たりにすれば「貧乏」などという表現が見当違いであることは誰もが実感できるはずです。
本当は魅力的な1シリーズ(F40型)その特徴を紹介
以下ではその1シリーズの魅力について解説します。
走りの楽しさがある
3代目となるBMW 1シリーズ(F40型)から駆動方式が従来のFRからFFに変更されました。それに伴い、日本仕様のBMWとしては初となる「ARB(タイヤスリップコントロールシステム)」が搭載されています。
このARBは、エンジンコントロールユニットで直接スリップしている状況を感知し、ダイナミックスタビリティコントロール(DSC)を経由することなく、過去のモデルと比較して約3倍のスピードでスリップしている情報を直接エンジンに伝達できます。
その結果、FF車特有のアンダーステアを大幅に抑制し、より素早い走りを実現しています。
また、アルミ製のエンジンフードを採用した直列3気筒エンジンおよび直列4気筒エンジンと、高張力鋼とアルミを効果的に組み合わせたフレームにより、ボディ剛性を確保しながら最大30kgの軽量化を実現しています。この軽量化もドライビングフィールに大きく貢献しているといえます。
実用性が高い
BMW 1シリーズ(F40型)のボディサイズは全長×全幅×全高=4,335×1,800×1,465mm。つまり、都心部の狭い道やコインパーキングなどでも取り回しがしやすいことを意味します。
さらには全高が1,500mm以下であるため、立体駐車場でも駐車が可能です。また、駆動方式がFFに変更されたことによってリアの足元のスペースが約40mm広くなり、乗降しやすくなるなど、室内空間の機能性が大幅に改善されています。
さらに、5.1インチのメーターパネルディスプレイおよび8.8インチのコントロールディスプレイに加えて、オプションで10.25インチのディスプレイを2つ備えたBMWライブコックピットや、大型化したBMWヘッドアップディスプレイがラインアップされています。
また、Qi対応の機器(スマートフォン等)を充電できるワイヤレス充電機能を全車に標準装備しています。その他、ラゲッジルームの容量は先代モデルと比較して20L増加した結果380Lとなり、リアシートを倒すと最大1,200Lまで拡大するほどの広大さを誇ります。
スポーティで洗練されたデザイン
BMW 1シリーズ(F40型)のデザインの特徴として、大型化し中央部が連結した新世代デザインのキドニーグリル、さらにくっきりとしたデザインの4灯ヘキサゴナルLEDヘッドライトを採用することで、従来よりも若々しく、さらにスポーティな印象が挙げられます。
シンプルかつくっきりとしたプレスラインを引いたサイドボディは、リアホイールを強調するシルエットをまといながらも、全体として端正な印象を与えます。
そしてリアビューは、低重心なシルエットに、新デザインを採用したL字型テールライトが印象的なアクセントとなっています。
どんなグレードがあるのか?それぞれの違いは?
ここでは「Play」および「M Sport」、そしてトップモデルである「M135i xDrive」それぞれの装備を整理してみました。
外装
- ハイグロスブラックバー仕上げのキドニーグリル
- サテンアルミニウムラインエクステリア
- アロイホイールマルチスポーク スタイリング546 7.5J×17ホイール
- 225/45R17タイヤ(ランフラットタイヤ)
内装
- マルチファンクションスポーツレザーステアリングホイール
- スタンダードシート(シートマテリアル/グリッドクロス)
外装
- アルミニウムサテンバー仕上げのキドニーグリル
- Mハイグロスシャドーラインエクステリア:ブラックサイドウインドーフレームモールディング(光沢仕上げ)
- Mエアロダイナミクスパッケージ:フロントエプロン、サイドスカート、リアスカート
- Mスポーツサスペンション
- Mライトアロイホイールダブルスポークスタイリング819M 8J×18ホイール
- 225/40R18タイヤ(ランフラットタイヤ)
内装
- マルチファンクション Mスポーツレザーステアリングホイール
- クロストリゴン/センサテックコンビネーションシート
- スポーツシート(運転席&助手席)
- 電動フロントシート (運転席&助手席、運転席メモリー機能付き)
- イルミネーテッドボストントリム
- Mアンソラジットルーフライニング
外装
- セリウムグレーメッシュ仕上げのキドニーグリル
- Mハイグロスシャドーラインエクステリア:ブラックサイドウインドーフレームモールディング(光沢仕上げ)
- Mエアロダイナミクスパッケージ:フロントエプロン、サイドスカート、リアスカート
- Mリアスポイラー
- Mスポーツサスペンション
- オートマチックテールゲートオペレーション
- セリウムグレー仕上げのデュアルエキゾーストテールパイプ
- Mライトアロイホイールダブルスポークスタイリング556M 8J×18ホイール
- 225/40R18タイヤ(ランフラットタイヤ)
内装
- マルチファンクション Mスポーツレザーステアリングホイール
- クロストリゴン/センサテックコンビネーションシート
- スポーツシート(運転席&助手席)
- 電動フロントシート (運転席&助手席、運転席メモリー機能付き)
- イルミネーテッドボストントリム
- Mアンソラジットルーフライニング
- コンフォートアクセス(スマートオープン/クローズ機能付き)
- HiFiスピーカーシステム(205W、10スピーカー)
- ランバーサポート(運転席&助手席)
- シートヒーティング(運転席&助手席)
「1シリーズ」の中古車相場価格と購入時の注意点は?
1シリーズの中古車相場価格
2024年8月現在、BMW 1シリーズ(F40型)の中古車相場は以下のとおりです(カーセンサー調べ)。
- 平均価格:306.3万円
- 価格帯:168.8万円~569.8万円
購入時の注意点は?
メンテナンス履歴の確認
病院に通うとカルテが作成され、患者の体調や診断結果などが記録されます。すべてのクルマに必ず備えられているのが「整備記録簿」です。
新車点検から1年点検、2年点検、車検の内容、入庫先、交換した部品や修理内容など、ありとあらゆる情報がここに収められています。
オーナーによってはクルマの明細をファイリングし、次のオーナーに引き継ぐケースもあります(レアですが)。
記録簿の内容や情報の多さ(濃さ)と、クルマのコンディションは比例している(イコールである)と考えていいでしょう。
コンディションの良いクルマは、それだけ整備記録簿の内容も充実していますし、過去の記録がしっかりと残されています。
反対に、整備記録簿が見当たらない場合、その理由はどうであれコンディションを疑わざるを得ません。
過去の事故や修理歴の確認
「修復歴あり」と見なされるのは、クルマのフレーム、つまり骨格にあたる部分に損傷を受け、修復した跡が確認できたときです。なお、ドアやバンパーに傷がついてから板金塗装して直した場合は「修復歴なし」となります。
修復歴の有無は一般ユーザーが見極めることはハードルが高いといえるでしょう。そのため、中古車として売り出されているクルマの修理歴に関する情報を参考にする必要があります。
仮に「修復歴のなし」の中古車を「修復歴があるかもしれない」と疑って現車を過度にチェックするのは、中古車販売店のスタッフからしても「信用されていない」「疑われている」といった印象を与えかねません。
大事なクルマを購入する際は、販売スタッフとの信頼関係も重要なので、過度に疑いすぎないようにすることも重要です。
エンジン関連のチェック
最近のクルマはコンピューターで管理されているため、不具合があればメーターパネルのモニターに表示されます。エンジンを始動した状態でこのエラーメッセージが表示されるようなら、そのクルマの購入は慎重になった方がいいでしょう。
メーカーの保証期間対象外であった場合、修理する際にかなりの費用が掛かる可能性があります(交渉次第では店舗側が負担、あるいは折半してくれる可能性もゼロではありませんが、いずれにしてもこの故障が再発する可能性も考えられます)。
バンパーやホイールの傷
中古車である以上、何らかの「生活傷」がついている可能性が高いです。運転席ドアハンドルを爪で引っ掻いたり、サイドステップを蹴った痕跡があったり…。こればかりは仕方ないところです。
しかし、バンパーやホイールに傷が複数ある場合、前オーナーの運転スキルがあまり高くないことを意味します。何度もぶつかるほど高頻度だったというわけです。
残念ながら、この種の傷が多いクルマは雑に扱われた可能性が高く、できれば避けた方が無難でしょう。
1シリーズはどんな人におすすめか?
以下では1シリーズがどのような方におすすめかについて解説します。
普段使いも走りの楽しさも求める人
3代目にあたるF40型から駆動方式がFRからFFに変更されたものの、走りの味はBMWのそのもの。FFに変更されたことへの不安要素を感じさせないフィーリングを手にしています。
コンパクトモデルでありながら、BMWらしいスタイリッシュかつ洗練されたモデルが欲しい。また、都市部などに自宅があり、駐車スペースが限られていても、高い実用性とスポーティな走り、ブランドを求めるなら、BMW 1シリーズは最適な1台です。
スタイリッシュなデザインを求める人
ファミリーカーとしても使える実用性を持ちながら、あまり生活感を感じさせないクールさとお洒落さを併せ持つBMW。
そのエントリーモデルである1シリーズにもその血統は受け継がれています。オーナー自身のライフスタイルを映す鏡として、BMWをガレージや自宅駐車場に置きたいと考えるのもうなづけます。ご近所に対してもさりげなく、そしてセンスの良さをアピールできる、そんな魅力を内包したモデルでもあります。
比較的手頃な価格でBMWを味わいたい人
BMWといえば高級車のイメージが強く、なかなか手を出すには勇気がいるかもしれません。BMW 1シリーズの中古車はエントリーモデルとして手の届きやすい価格帯にあります。
初期モデルであれば、200万円以下の個体もあります。ボリュームゾーンは300万円前後。運転免許を取得したお子さんの初めての愛車としてもおすすめしたい1台です。
大事なパートナーの足として
大切なパートナーもクルマが必要。
しかしSUVではサイズが大きいし、取り回しが大変。もう少しコンパクトでありながら、走行性能や安全性など、クルマの性能としては申し分なく、ブランドとしてのステータスシンボルも重要です。そうなると、選択肢は限られます。
さらに全高が1,500mm以下であるため、都心部の立体駐車場でも停められます。こういった高い実用性も大きな魅力といえます。
BMWの1シリーズの購入を検討されている方は、ぜひトップランクまでお問い合わせください。プロのスタッフが納得のいくクルマの選択をサポートします。
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