来年で50周年を迎えるBMW・3シリーズ。その7代目となる現行モデルのG20系は2019年にデビューしました。
新しいプラットフォームへと刷新したことで、前モデルのF30系より全長、全幅とホイールベースが拡大され、走行性能と居住性が向上しています。
日本国内では、
- 2.0L直列4気筒ターボエンジン搭載の318i、320i、330i
- 3.0L直列6気筒ターボエンジン搭載の4WDモデルM340i xDrive
- 2.0L直列4気筒ディーゼル・ターボエンジン搭載の4WD320d xDrive
- プラグイン・ハイブリッドモデルの330e
というラインナップとなっています。
ここでは、現行モデルG20系3シリーズを維持するにはどれくらいかかるのかという点について見ていきましょう。
BMW 3シリーズの年間維持費の内訳
G20系3シリーズの維持費は下記の項目で計算できます。
- 法定費用(自動車税・重量税)
- 自動車保険料
- 燃料費
- メンテナンス費用
それぞれの項目について見ていきましょう。
BMW3シリーズの税金
車両の維持には自動車税や重量税という法定費用が必ずかかります。
G20系3シリーズの自動車税・重量税の計算方法
自動車税
自動車税は排気量毎に税額が異なります。搭載エンジンごとの税額は以下の通りです。
※カッコ内は2019年10月以降に新規登録の車両
エンジンタイプ | 価格 |
2.0L直列4気筒ターボエンジン[318i/320i/330i/330e] | 39,500円(36,000円) |
2.0L直列4気筒ディーゼルターボエンジン[320d xDrive] | 39,500円(36,000円) |
3.0L直列6気筒ターボエンジン[M340i xDrive] | 51,000円(50,000円) |
自動車重量税
自動車重量税は車両重量ごとに区分されています。G20系3シリーズは全グレードで1.5t〜2.0tの枠内に収まっていますが、プラグインハイブリッドモデルとクリーンディーゼルモデルはエコカーの対象となります。それぞれの税額は以下の通りです。
- 3シリーズ・エコカー対象モデルの自動車重量税 : 20,000円
- 3シリーズ・上記以外のモデルの自動車重量税 : 32,800円
自動車税は毎年5月の上旬に納付書が送付されてくるので、記載の方法から選んで、原則5月中に支払います。
重量税は車検の際に収めるので、その際には車検費用の67,800円(点検費用+検査費用+代行手数料+印紙代)を別途用意する必要があります。
BMW3シリーズの保険料
自動車保険料、いわゆる任意保険は、加入者の条件などによって利率が異なります。その算定基準は各保険会社でも異なるため一概にいくらとは言えません。
以下の条件で、とある国内の損害保険会社で見積もりした価格を紹介するので参考にしてください。
対象車種は2020年式の320i
年齢30歳、初めての加入、免許は青、走行距離5,000km/年、車両保険あり
→この条件での年間一括払いの保険料は約10万円となりました。
保険料を抑えるための工夫
価格を抑えたいと考えている場合は、まず車両保険をカットするという方法があります。
車両価格は高価なのでリスクは高まりますが、これで何割かは減らせます。また上記価格は国内の損害保険会社での見積もりなので、外資系の保険会社やネット保険と呼ばれる保険会社であれば、保険料はかなり抑えられます。
補償やサービスの面で不安があるという声もありますが、独自の展開をしている会社もあるので、いろいろ調べてみてください。
BMW3シリーズの燃料代
G20系3シリーズのエンジンは主に4種類あり、メインとなる2.0L直列4気筒ターボは低出力、標準出力、高出力、ハイブリッドに分かれます。そのため、燃費の区分は7種類です。
それぞれのカタログ燃費(WLTCモード)は下記となります。
エンジンタイプ | 燃費(km/L) |
2.0L直列4気筒ターボ 低出力版(318i) | 13.4 |
2.0L直列4気筒ターボ 標準出力版(320i) | 13.8 |
2.0L直列4気筒ターボ 高出力版(330i) | 13.2 |
2.0L直列4気筒ターボ 標準出力版+ハイブリッド(330e) | 13.1 |
2.0L直列4気筒ディーゼルターボ(320d xDrive) | 15.3 |
3.0L直列6気筒ターボ(M340i xDrive) | 11.7 |
主なグレードをピックアップして、年間の燃料代をシミュレーションしてみます。燃料はプレミアムが180円/L、軽油が120円/L。年間の走行距離は5,000㎞で、実燃費として上記WLTCモード値に0.8を掛けて計算します。
- 2.0L直列4気筒ターボ 低出力版(318i) : 約86,000円
- 3.0L直列6気筒ターボ(M340i xDrive) : 約99,000円
- 2.0L直列4気筒ディーゼルターボ(320d xDrive) : 約49,000円
あくまでも試算ですが、最も燃費の良い320d xDriveと最も燃料を消費するM340i xDriveでは、倍近い費用の差となりました。燃費だけ見るとディーゼルエンジンモデルが圧倒的に優れています。
BMW3シリーズにかかるその他のメンテナンス費用
車両を良好に保つためのメンテナンス費用は欠かせません。ここでは主な項目を挙げて、メンテナンスの費用を試算してみましょう。
定期点検の費用目安
定期点検の主な項目の各費用を見ていきます。
オイル交換
4気筒モデルの場合はオイル量が5.5Lで、指定規格のオイルが3,000円/Lとなっていますので、
1回の交換費用は16,500円となります。
BMWでは2万キロ毎のオイル交換を推奨しています。年間5千キロ走行の場合、2回に1回オイルフィルターを交換し、工賃含めて約2万円をみておけばいいでしょう。
消耗品交換
消耗品の交換費用は使い方で異なりますがブレーキパッド、エアコンのフィルターやワイパーゴムなどを含めて、1年で3万円程度をみておくといいでしょう。
タイヤ交換、ブレーキパッド交換などの費用
メンテナンス費用の面で最もコストが高いのがタイヤ交換でしょう。
BMW・3シリーズはコストが高いランフラットタイヤを標準装着しています。320iグレードの純正サイズは前後とも 225/45R18です。1本の価格は25,000〜30,000円が相場のため 1回のタイヤ交換費用は100,000〜120,000円となります。
仮に1万5,000㎞保つとして、一年間で5,000㎞走る場合は、年間だと33,000〜40,000円となります。
メンテナンス費用を抑えるコツ
BMW・3シリーズのような高性能な車の状態を維持して、寿命を延ばしたいなら、メンテナンス費用を削るのはオススメしません。
しかし少しでも費用を抑えたいという場合、まずはメンテナンス費用の中で多くの割合を占めるタイヤ交換の費用を抑えることが有効です。
これには、普段から飛ばさないというタイヤを減らさない対策も有効ですが、交換の際に安価な銘柄を選ぶことでも費用を抑えられます。
ただしその場合は性能の低下は覚悟しなければなりませんので、いざという時のグリップ性能に注意して運転してください。
ちなみに、飛ばさないように心がけるということは、燃費向上や故障、事故の頻度減少にも繋がり、トータルで有効な方法です。
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