フラッグシップセダンのBMW 7シリーズ(G70)は、2022年に7代目となるG70がデビューしました。7代目7シリーズは、ガソリン車、ディーゼル車、電気自動車をラインナップし、世界初の31インチ8Kパノラマモニター「BMWシアター・スクリーン」を搭載するなど、新しいフラッグシップモデルを提案していることが特徴です。
この記事では、7シリーズ(G70)がどのようなクルマなのか、グレードごとの特徴や購入前に気をつけておきたいことなどを解説します。
BMW 7シリーズ(G70)はどんなクルマ?その魅力とは
BMW 7シリーズ(G70)は、時代ごとの究極のラグジュアリーセダンを体現するフラッグシップセダンです。
1977年に初登場したBMW 7シリーズは、究極のラグジュアリーセダンとして、最高峰の品質と最新技術を取り入れながら進化を続けてきました。2022年に発売されたG70も、これまでの7シリーズと同様にその時代のラグジュアリーを最新技術で表現しています。
また、BMW 7シリーズとして初となる完全電気自動車(BEV)をラインナップしていることも7シリーズ(G70)のトピックです。時代が求める環境性能と走行性能を両立させた新世代のラグジュアリーセダンが7シリーズ(G70)といえるでしょう。
BMW 7シリーズの魅力は「最先端のラグジュアリー」
BMW 7シリーズ(G70)の魅力は、BMWらしい駆け抜ける喜びを最新のラグジュアリー空間で楽しめるプレミアムセダンとなっている点です。
エクステリア
デザインは、ラグジュアリーで圧倒的な存在感を放つBMW伝統の大型キドニーグリル、進化した「ツインサーキュラー」のスワロフスキー製クリスタルヘッドライト、夜間に縁が点灯するキドニーグリルなどが特徴です。これらの装備により、圧倒的な存在感とプレミアム感を主張しています。
リヤ周りは、BMW伝統の水平基調とL字型リヤコンビネーションライトが特徴です。また、ガソリンエンジンとディーゼルエンジン搭載モデルは、テールパイプをリヤバンパー内に収納することで、洗練されたイメージを演出しています。
インテリア
室内は、12.3インチのメーターパネルと14.9インチのコントロールディスプレイを一体化させ、ドライバーに向けて湾曲させたカーブドディスプレイが目を引きます。BMWによると、これらのメーターパネルやディスプレイは圧倒的な存在感とラグジュアリーを表現しているとのことです。
コクピット周りは、最低限のスイッチ類のみとなっています。加えて、クリスタルを多用し、高級感を演出していることがポイントです。
また、先代モデルに比べ約40%ガラス面積を増やしたパノラマガラスサンルーフや内蔵LEDによる夜間の幻想的な演出、左右リアドアのタッチパネル式コントロールパネルなど、7シリーズ(G70)は新しい試みで、最新鋭のラグジュアリーを定義しています。
さらに、8K対応の31インチのタッチスクリーンディスプレイの「BMWシアタースクリーン」は、圧倒的なシアター体験を車内で実現する世界初の装備です。後席でストリーミング動画の再生、ゲームや音楽鑑賞、ダウンロードした番組の視聴などを大画面と最高級の音質で楽しむことができます。
新しい装備や機能を積極的に取り入れ、新しい高級車の形を提案しているフラッグシップセダンがBMW 7シリーズ(G70)なのです。
BMW 7シリーズのBMW内の位置付け
BMW 7シリーズ(G70)は、BMWモデルラインナップの中で頂点に位置するモデルです。
BMWの各モデルは、数字が大きくなるほど高級感が増し、ボディサイズも大きくなります。また、偶数はフォーマルなシーンに対応するボディタイプ、奇数はスタイリングやスポーティさを強調するモデルです。
ことからも、1から8まであるBMWラインナップの奇数の頂点に位置する7シリーズは、フォーマルなシーンにも利用できる典型的なボディタイプの頂点に位置するモデルといえるでしょう。よって、BMWのフラッグシップセダンが7シリーズとなるのです。
BMW 7シリーズの他のモデルと比較
BMW 7シリーズ(G70)の基本スペックやラインナップ、グレードごとの違いなどの詳細を紹介します。
BMW 7シリーズのラインナップと基本スペック
BMW 7シリーズ(G70)は、ガソリン車(740i)・ディーゼル車(740d)・電気自動車(i7)がラインナップされています。グレード名の末尾のアルファベットが「i」がガソリン車、「d」がディーゼル車、グレード名の最初のアルファベット「i」が電気自動車です。
ボディサイズや主なグレードの基本スペックは以下の通りです。
BMW 740i
項目 | スペック |
サイズ | 全長5,391mm×全幅1,950mm×全高1,544mm |
ホイールベース | 3,215mm |
車両重量 | 2,090kg |
エンジン排気量 | 2,998cc |
エンジンタイプ | 直列6気筒ガソリンエンジン |
システムトータル最高出力 | 380PS(280kW) |
システムトータル最大トルク | 540Nm |
※ヨーロッパ仕様の参考値
BMW 740d
項目 | スペック |
サイズ | 全長5,391mm×全幅1,950mm×全高1,544mm |
ホイールベース | 3,215mm |
車両重量 | 2,090kg |
エンジン排気量 | 2,993cc |
エンジンタイプ | 直列6気筒ディーゼルエンジン |
システムトータル最高出力 | 300PS(220kW) |
システムトータル最大トルク | 670Nm |
※ヨーロッパ仕様の参考値
BMW i7 xDrive60
項目 | スペック |
サイズ | 全長5,391mm×全幅1,950mm×全高1,544mm |
ホイールベース | 3,215mm |
車両重量 | 2,640kg |
最高出力 | 544PS(400kW) |
最大トルク | 745Nm |
バッテリータイプと容量 | リチウムイオン電池(280.8Ah) |
総エネルギー量 | 101.7kWh |
一充電走行距離 | 約600km |
※ヨーロッパ仕様の参考値
ボディサイズはパワーユニットに関係なく基本的に同じですが、搭載するパワーユニットによって最高出力やトルク、特性が異なります。どのパワーユニットを選ぶか悩んだ場合は、次のポイントに注目しましょう。
- 740i:軽快な走りと心地よく伸びる加速性能を求める方
- 740d:ロングドライブが多くトルクフルな走りを求める方
- i7:静粛性とスムーズでシームレスな走りを求める方
このように、パワーユニットごとの特徴を理解してクルマ選びをすることをおすすめします。
7シリーズのグレード別の主な違いは?
BMW 7シリーズのグレードは、「Excellence」「M sport」「M」の3種類があります。
Excellenceは、エレガントなスタイリングが特徴のグレードです。シンプルで優雅なスタイルと高級感が魅力となっています。
M Sportは、スポーティで大胆な外装や内装、専用のホイールやサスペンションがセットされているグレードです。ハンドルを握って走りを楽しみたいのであればM Sportを選ぶと良いでしょう。
Mは、走行性能を高め、BMWの「駆け抜ける歓び」をより実感できるグレードです。ドライビングそのものを存分に楽しみたい方におすすめのグレードです。
違いがわかっても迷う!それぞれのグレードの選び方は?
パワーユニットの種類やグレードの違いがわかっても、どのパワーユニットやグレードを選ぶべきか悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、各パワーユニットとグレードの組み合わせごとの特徴を紹介します。
ガソリン車
- Excellence:上質で優雅なスタイリングと軽快な走り
- Mスポーツ:スポーティなスタイリングと軽快なスポーツドライビング
ディーゼル車
- Excellence:エレガントでトルクフルな走りとロングドライブにおける快適性
- Mスポーツ:ロングドライブでも楽に走れる力強いトルクとハンドルを握る楽しさの両立
電気自動車
- Excellence:静粛性が高く快適性に優れるエレクトリックプレミアムカー
- Mスポーツ:モーターならではの力強い走りを楽しめるスポーティグレード
- xDrive Excellence:安定感と質の高い走りを両立したラグジュアリーモデル
- xDrive Mスポーツ:xDriveならではの安定性と走行性能を両立したグレード
- M:運転する楽しさを電気自動車で体現したラグジュアリースポーツモデル
各パワーユニットとグレードの組み合わせによる特徴は上記のとおりです。ただし、実際の質感は実車を見て触れることが大切です。
そのため、気になるモデルがあるときは、販売店に足を運び実際にクルマを見てみることをおすすめします。
BMW 7シリーズ(G70)の新車・中古車価格は?
BMW 7シリーズ(G70)のグレードごとの価格は次のとおりです。
車種 | 価格 |
740i Excellence | 1,598万円 |
740i M sport | 1,598万円 |
740d xDrive Excellence | 1,598万円 |
740d xDrive M sport | 1,598万円 |
i7 eDrive 50 Excellence | 1,598万円 |
i7 eDrive 50 M sport | 1,598万円 |
i7 xDrive 60 Excellence | 1,758万円 |
i7 xDrive 60 M sport | 1,758万円 |
i7 M70 xDrive | 2,208万円 |
※2024年8月2日時点の税込価格
新車の場合、車両価格は1,500万円以上です。オプションや諸費用を含めると、総額は約2,000万円になるでしょう。
一方、中古車の相場は、車両価格が900万円から1,500万円です。諸費用を含めると、1,000万円から購入可能な車両もあります。
BMW 7シリーズ(G70)の購入前に知っておきたい注意点
BMW 7シリーズ(G70)は、フラッグシップセダンとしての存在感やプレミアム感が魅力となっているため、手に入れたいと考える方も多くいるでしょう。ただし、購入前に知っておきたい注意点があります。ここでは、購入前にしっかり調べ確認しておきたいポイントについて解説します。
サイズに注意
BMW 7シリーズ(G70)のサイズや車両重量に注意しましょう。7シリーズ(G70)は、全長5m超かつ全幅1.9m超のボディで、車両重量が2tを超えます。そのため、駐車場に入庫できるか事前に確認しておくことが必要です。
トランクスルー機能がない
BMW 7シリーズ(G70)には、トランクスルー機能がありません。フラッグシップセダンは後席の快適性や居住性などを重視した設計となっているため、トランクスルー機能がない場合が多いです。そのため、長尺物やゴルフバッグなど、頻繁に載せる荷物がトランクルームに入るか事前に確認しておきましょう。
7シリーズの購入に悩まれている方は、ぜひトップランクまでお気軽にご相談ください。お客様の疑問や不安に丁寧にお答えし、最適な一台を見つけるお手伝いをいたします。オンライン商談も受け付けておりますので、どこからでもご相談いただけます。皆さまのご連絡をお待ちしております。