BMW X3は本当に大きすぎる?サイズと特徴を徹底解説!

BMWの人気SUVモデルであるX3は4代目へモデルチェンジしました。ベースとなった3シリーズ同様コンパクトなボディサイズとしてデビューしましたが、モデルチェンジを重ねるごとにボディサイズも大きく進化していきました。

今回はX3の歴代モデルを振り返り、大きくなった新型モデルのメリットやボディが大きいことによる注意点、狙い目となった先代以前のモデルを中古で購入する際のポイントを紹介します。

目次

現行BMW X3のサイズはどれくらい?

大きくなったといわれるX3がどれほど進化したのか、歴代モデルを含めて確認します。

現行X3のサイズを確認

まずは4代目にモデルチェンジしたX3のサイズを確認します。

全長全幅全高
4,755mm1,920mm1,660mm

ボディサイズは先代に比べて全長25mm、全幅25mm拡大しています。全高は意外にも15mm低くなっています。最低地上高が先代モデル(M40i)と比較して低くなっていないため、純粋にボディ本体が低くなっていることがわかります。

これは新たなデザインテーマや、昨今の燃費向上要求に応えるための諸施策として、空気抵抗を減らす進化と考えられます。車内空間への悪影響は無く、車内スペース確保の際に犠牲となりがちなラゲッジスペースは先代モデルよりも容量が増加しています。トレッド幅は先代モデルに比べ、フロント16mm、リア45mm拡大され、細かい変更が加えられています。

歴代X3のサイズと比較

初代からの歴代X3のボディサイズと比較をしてみます。

モデルコード販売期間全長[mm]全幅[mm]全高[mm]
初代(E83)2004~2011年4,5851,8551,675
2代目(F25)2011~2017年4,6551,8801,675
3代目(G01)2017~2024年4,7301,8901,675
4代目(G45)2024年~4,7551,9201,660

初代モデルがデビューした際は、セダンモデルである3シリーズのプラットフォームや共用部品を使用して開発が行われました。ベースとなった3シリーズと比較して全長、全幅ともに大型化を行いSUVらしいサイズなっています。

X3は3シリーズ同様、SUVの最量販モデルとしてリリースされています。当時のSUVではお決まりだったバンパー下端部を黒樹脂の素地とし、アウトドアに似合うワイルドな外観を演出していました。

2代目では、初代と比較して全長70mm、全幅25mmと大幅にサイズアップがされています。その背景には、初代の成功とSUVブームの中で、ユーザーの用途がアウトドアからシティユースへ主軸を置く傾向に変化したことがあります。

初代のアウトドアイメージを持つエクステリアデザインから、セダンライクで高級感のあるエレガントなデザインに変化しました。スポーツモデルとして「Mスポーツ」がラインナップに追加され、ダイナミックなデザインテーマ「Mエアロダイナミクス・パッケージ」により、堂々とした存在感のあるボディサイズとなりました。

ボディサイズが大きくなっただけでなく、車内空間にも大きな恩恵があります。リアシートのレッグスペースは初代と比べて20mm広がり、乗員同士の間隔も20mm拡大しています。

3代目にモデルチェンジを行い、2代目と比べて全長が75mm、全幅が10mm拡大されています。前輪と後輪の前後方向長さにあたるホイールベースは、2代目と比べて50mm長くなっています。これにより高速走行時の安定感が向上します。整地された路面で高速走行が主体となる欧州では、正常進化といえる結果です。

SUVがシティユースの人気モデルとして世界的に定着したこともあり、モデルチェンジの際にどの部分を進化させるかが明確になりました。インテリアデザインはタッチスクリーンを採用した最新のiDriveナビゲーションで先進的なコックピットを実現し、レザーを使用して高級感のある空間となっています。

安全装置には先進の運転支援システム「ドライブ・アシスト・プラス」が用意されており、安心感が高まっています。

他モデルと比較

X3と同セグメントである3シリーズの現行モデルとサイズを比較してみます。

全長[mm]全幅[mm]全高[mm]
X3(G45)4,7551,9201,660
3シリーズ(F20)4,7201,8251,440

3シリーズよりも全長が35mm長く、全幅は95mm広がっています。同セグメントのトランク部分を有するセダンモデルと比較しても、全長がX3の方が長いのは意外な結果です。

もちろんラゲッジスペースがX3にも用意されていますが、3シリーズよりも全長の多くを居住スペースに割いていると考えることができます。

サイズが大きいクルマを運転する際に困ることは?

実際にボディサイズが大きいクルマを運転する際に、困ることや注意する点について確認していきます。

駐車場所に困る

ボディサイズが大きい事で困るのは駐車場の問題です。自宅の駐車場では、車両購入時に車庫証明を提出する必要があるため、駐車場サイズがボディサイズよりも大きければ、駐車可能であることは確認できます。

ただ、実際のサイズ感については数字上ではわからない点もあるため、可能であれば試乗車や購入予定の車両を自宅の駐車スペースに止め、サイズ感を確認することをオススメします。意外と盲点となるのは、自動車通勤時に使用する駐車場が対応しているかどうかです。

平置きの駐車場でもサイズについて注意が必要ですが、特に機械式の立体駐車場を利用する場合は、その駐車場が車両サイズと重量に対応可能かどうかを事前に確認する必要があります。

また、外出時に目的地が明確な場合は、施設の駐車場情報や付近のコインパーキングのサイズを事前にチェックすることで、駐車場に対する不安を大幅に解消できます。現在ではインターネットで検索すれば、コインパーキングの対応可能サイズが明記されていることが多くあります。

狭い道で困る

車両サイズが大きい場合、運転時の車両感覚や取り回しに注意が必要です。日本の主要な国道や県道では大型トラックも走れるように作られています。そのため、大きいといっても大通りを走行する上で問題になることはまずありません。

ただし、昔ながらの住宅街や郊外の山岳路などでは、急に狭い道になることもあります。

そのような道路では右左折はもちろん、対向車とすれ違う際にも大きなボディサイズのため注意が必要です。

センサーやカメラといったデバイスにより狭い道でアシストをしてくれますが、大前提として、自身の感覚で運転できることが大切です。

サイズが大きいクルマのメリットは?

モデルチェンジでサイズが大きくなったX3だからこそ得られるメリットについて紹介します。

抜群の走行安定性

X3はBMWのセダンモデルである3シリーズ同様、SUVの主力モデルとなります。他メーカーでも同セグメントのライバルとなるSUVが多数ラインナップされています。特に走行性能については、アウトバーンという環境を持つドイツ車が各社力を入れている分野です。

X3は初代から世代を重ねるごとに、ボディサイズが大きくなったことで得られた余裕を、高速走行時の安定感に繋がるホイールベースの延長やトレッド幅の拡大に充てています。

前後方向のホイールベースが長くなるほど、路面の凹凸や横風といった外乱の影響を抑える効果があります。左右方向のトレッド幅が広くなるほど、コーナリング時の安定感が増します。特にX3のようなSUVモデルの場合は、背が高く重心も高いためトレッド幅の増加による恩恵は大きいといえます。

快適な室内空間

車体が大きくなった分、車内も相応の広さを確保できます。セダンモデルの3シリーズよりも全長が長い点は、足元の広さに大きな影響を与えていると考えられます。

2代目にモデルチェンジした際にレッグスペースが広がり、3代目ではホイールベースが更に延長され、より広いレッグスペースが確保されています。

また、欧州車ではリアシートも長時間乗車しても快適な環境となり、左右方向に余裕があることで窮屈さが軽減されます。特にSUVのボディタイプは視点が高く見晴らしも良いため、快適に長距離を移動できるよう工夫されています。

上下方向にも余裕のある広いラゲッジスペースは、リアシートを格納することでさらに広大なスペースを確保できます。

サイズが大きいクルマを購入する際の注意点は?

中古車購入にあたってボディサイズが大きいクルマ特有の注意点について紹介をします。

実車に触れて大きさを体感

ボディサイズの大きさについて、寸法の数字上である程度の感覚は理解ができるかと思います。ただ、実車を目の当たりにし触れることで初めてわかることも多くあります。大きさの感覚を確認する最も効果的な方法は、実際に乗って運転することです。

特に普段利用している走り慣れた道路や駐車場などで、運転した際の車両感覚を確認することができます。クルマによっては、大きさの割に運転がしやすく感じるモデルもあります。一回りコンパクトに感じられる程、車両感覚が掴みやすく運転への不安が軽減されることもあります。

仕様を確認

ボディサイズに関係する装備はグレードによって異なり、エクステリアパーツが該当します。スポイラーなどのエアロパーツは、スポーツモデルに採用されていることが多く、標準仕様と比較して車両寸法がわずかに大きくなることもあります。

機械式の立体駐車場では、わずかな寸法差でセンサーが反応し、入庫不可になるケースが稀に発生します。近年販売されているモデルでは、各種センサーやバック時だけでなく全方位をカバーするカメラといった先進の安全装置により、ボディサイズを気にすることなく運転できるようになっています。

ただし、それらの装備はオプションで装着される場合もあるため、中古車を選ぶ際には必要な装備を搭載されているかを確認する必要があります。

メンテナンス状況の確認

中古車を選ぶ際に気にしておきたいのは、メンテナンス状況の把握です。過去のオーナーが所有期間中にどのようなメンテナンスを行ったかを確認する必要があります。その際に重要な手掛かりとなるのはメンテナンスノートになります。概ね初回車検を迎える3年までは、ディーラーのメンテナンスパックで整備されているケースが多いです。

先代モデルのように新車からまだ時間が経っていないモデルでは、消耗品交換に関する情報だけの場合が多いと考えられます。しかし、初回車検以降のメンテナンスについては、オーナー毎に度合いの違いが出てきます。購入候補の車両が年数を重ねている場合は、点検内容や交換部品の有無を確認する必要があります。

他にはボディサイズが大きい車両の場合、ぶつけてしまうリスクも大いにあり得ます。特に路肩への幅寄せ時にホイールを縁石に当ててしまうこともあります。ホイールに傷がある場合、傷の度合いによっては足回りへの影響がある損傷の可能性もあります。損傷具合によっては、メンテナンスノートに記載されている場合もあります。

X3は人気モデルのため、多くの車両が流通しています。デザインやサイズが異なる点から、欲しい仕様や装備を考えた際にX3各世代が多くの方にとって購入候補となります。

ご自身のライフスタイルに合う理想のモデルやグレードで悩むことも多いと思います。その際には、是非トップランクにご相談ください。経験豊富なスタッフが、ライフスタイルに合わせた最適な一台を選ぶお手伝いをさせていただきます。

 

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