BMW Z4(G29)M40iの中古を選ぶ際の注意点:後悔しないためのポイント

BMW Z4(G29)の高性能モデル「M40i」の中古車を選ぶときに、気をつけるべきことは何でしょうか。

今回は、BMW Z4の歴史やZ4(G29)M40iの概要、中古車を選ぶときのポイントを解説します。また、ライバル車との比較もしていますので、BMW Z4 M40iの中古車を検討している方は参考にしてみてください。

目次

BMW Z4の歴史とZ4(G29)の概要

まず、BMW Z4がどのようなクルマなのか、その歴史や今回ピックアップしているモデル3代目(G29)Z4の概要を解説します。

Z4の歴史

BMW Z4とは、BMWのロードスターモデル「Z」シリーズの1つです。BMWは、これまで「Z1」や「Z8」、今回紹介している「Z4」の前身となる「Z3」などを発売してきました。

BMWロードスターモデル「Z4」は、BMW Z3の後継モデルとして、2002年に登場しました。初代Z4は、ショートオーバーハング、比較的長いホイールベース、ロングエンジンフード、ショートテールというコンセプトを継承しています。

2009年にはZ4として初めてのフルモデルチェンジがされました。2代目Z4は、湾曲したライン、長いボンネット、ワイドなテールなどが特徴で、初代Z4よりも伸びやかな印象のスタイリングとなっています。

2代目Z4の生産が終了した2016年から約2年後の2018年、3代目となるZ4(G29)がデビューしました。3代目Z4では、BMWロードスターモデル「Z」の思想を極限まで追求し、最先端のテクノロジーを駆使したモデルとなっています。また、型にはまらない斬新なデザインを採用していることが特徴です。

BMWラインナップの中で唯一「Z」を名乗るZ4のG29には、2.0L直列4気筒ツインパワーターボエンジンを搭載する「sDrive20i」と3.0L直列6気筒ツインパワーターボエンジンを搭載する「M40i」があります。

BMW Z4の魅力

BMW Z4は、エレガントでスタイリッシュな、2ドア2シーターのオープンスポーツカーです。3代目となるG29は、2018年にデビューし、2022年に一部改良され、2024年現在も販売を継続しています。

Z4(G29)は、低いロードポジション、優れた重量配分、引き締まったシャシーなどにより、曲がりくねった山道でも違和感なくスポーティに走ることができます。

また、コーナリング時の高い安定性と正確なライントレース性により、ドライビングプレジャーをより一層高めていることもポイントです。

エンジンは直列4気筒または直列6気筒のツインスクロールターボエンジンを搭載しています。グレードは、「sDrive20i」と「M40i」の2タイプです。

「sDrive20i」は、2.0L直列4気筒エンジンが搭載されるスポーティな基準グレードとなります。一方、「M40i」には、3.0L直列6気筒エンジンが搭載されています。

M40iに搭載される直列6気筒エンジンの最高出力は285kW(387ps)/5,800rpm、最大トルクは500Nm(51.0kgm)/1,800-5,000rpmです。太いトルクと高い出力による優れたスポーツドライビングを実現しているだけでなく、直6エンジン特有の心地よいエンジン回転フィールを楽しみながらドライブを満喫できます。

また、Z4(G29)のファブリックルーフは、走行中(50km/hまで)の開閉が可能です。その開閉時間は約10秒。信号待ちや突然の雨のときも安心です。

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BMW Z4(G29)M40iの中古車を選ぶ際のポイント

BMW Z4(G29)M40iの中古車を選ぶときに気をつけるポイントがいくつかあります。ここでは、主に注意点を4つ紹介します。

修復歴

Z4(G29)M40iに限らず、中古車を選ぶときは「修復歴」の有無を確実に確認しましょう。

修復歴がある車両は、過去に事故や大掛かりな修理がされているクルマです。中には、走行性能や安全性にも影響するフレーム(骨格)が修理されている場合もあります。

修復歴があるZ4(G29)M40iを購入してしまうと、本来の優れたパフォーマンスや心地よいドライブフィールを楽しむことができない場合があるため、中古車を手に入れようとするときは必ず修復歴があるか確認しましょう。

走行距離

中古車を選ぶときは、走行距離も重要なポイントとなります。一般的に、走行距離が短いほど部品の劣化や損傷などが少ないため、購入後に長く乗り続けられる可能性が高いです。

ただし、走行距離が短いからという理由で必ずしも長く乗り続けることができるわけではありません。

中古車を購入するときは、走行距離だけでなく、定期的な点検や部品交換などが実施されているか確かめることが大切です。

メンテナンス履歴

メンテナンス履歴は、定期点検や車検などを実施していたことを証明するものとなります。そのため、中古車を購入する際は、点検整備記録簿(メンテナンスノート)があるか、漏れや抜けがないかなどをしっかりと確認しましょう。

また、消耗品や定期交換部品などが適切なタイミングで交換されているかという点についても合わせて確認しておきましょう。

店舗選び

中古車を購入するときは、店舗選びも重要なポイントとなります。

サービスや取り扱っているクルマのクオリティは、中古車販売店によってさまざまです。また、購入後のアフターサービスやサポートなども店舗ごと異なります。

そのため、中古車を購入するときは、信頼性や取り扱っているクルマへのこだわり、店舗ごとに用意されている保証やサービスなどを確認するだけでなく、口コミやレビューなどもチェックして、店舗選びをするようにしましょう。

BMW Z4(G29)M40iの競合車種は?性能やフィーリングを比較

BMW Z4(G29)M40iを検討している方の中には、競合車種と比較してからどのクルマにするか決める方もいるでしょう。

ここでは、競合車種であるポルシェ ボクスター(718ボクスターTスポーツクロノパッケージ)やトヨタ スープラ(RZ)との違い(エンジンやドライブフィール)について解説します。

Z4(G29)M40i VS ポルシェ・ボクスター(718ボクスターTスポーツクロノパッケージ)

ポルシェ 718ボクスターTは、Z4(G29)M40iと同じソフトトップルーフを持つオープンスポーツカーです。では、エンジンやドライブフィールはどのように異なるのでしょうか。

エンジン性能の違い

BMW Z4(G29)M40iは、3.0L直列6気筒ツインパワーターボエンジンを搭載しています。スペックは、最高出力285kW(387ps)、最大トルクは500Nmです。

一方、ポルシェ 718ボクスターTは、2.0L水平対向エンジンを搭載しています。スペックは、最高出力220kW(300PS)、最大トルク380Nmです。

エンジンスペックだけを比較すると、BMW Z4(G29)M40iの方が出力・トルクともに高いことがわかります。より力強い加速や高回転域の伸びを楽しみたいのであればZ4 M40iの方が良いといえるでしょう。

ドライブフィーリングの違い

ドライブフィールは、エンジン搭載位置や各モデルが目指す走りの方向性などによって異なります。

BMW Z4 M40iは、直列6気筒エンジンをボンネットに収め、後輪を駆動するFR方式です。また、ロングノーズ&リア寄りのキャビンによって優れた前後重量配分を実現しています。このようなパッケージングおよびレイアウトにより、適度な手応えがあるステアリングフィールや背中を押し出される駆動力など体感することができます。

一方、ポルシェ 718ボクスターは、低重心化に寄与する水平対向エンジンを座席のすぐ後ろに搭載し、後輪を駆動させるMRパッケージです。パワーユニットや乗員などの重量物がホイールベース内に収まっているため、前後のタイヤにかかる荷重のバランスに優れ、軽快な回頭性を実現しています。

走りの方向性は、どちらもスポーティです。

Z4 M40iはプレミアムオープンスポーツカーという側面も備えているため、上質感とスポーツ性を両立させたデザインや走りのセッティングです。

718ボクスターTは、スポーツカーを製造・販売するポルシェらしいスポーティさ際立つドライブフィールです。コーナリング時のロールが抑えられ、路面からのフィードバックを適度に感じられるステアリングフィールや足回りのセッティングとなっています。

Z4(G29)M40i VS トヨタ・スープラ(RZ)

トヨタ スープラ(RZ)は、Z4(G29)M40iと基本構造を共有するスポーツカーです。では、エンジンやドライブフィールはどのように異なるのでしょうか。

エンジン性能の違い

BMW Z4 M40iとトヨタ スープラ(RZ)は、同じエンジンを搭載しているモデルです。どちらも3.0L直列6気筒ツインスクロールターボエンジンで、最高出力や最大トルクも同じ数値となっています。そのため、エンジンフィールは非常によく似た感覚です。

ドライブフィーリングの違い

ドライブフィールは、オープンボディのZ4 M40iとクローズドボディ(クーペ)のスープラ(RZ)で異なります。

Z4 M40iは、電動開閉式のソフトトップルーフを装備するオープンスポーツカーです。そのため、オープンエアを感じながらグランドツーリングをしたり、風を切りながらスポーツドライビングを楽しんだりすることができます。

一方スープラは、クローズドボディ(クーペ)ならではの高いボディ剛性を感じるしっかりした走りが特徴です。

なお、どちらもスポーティな走行を十分に楽しめるほどのボディ剛性やコーナリング性能を有しているため、街乗りや高速道路、山道や峠道などで不足や不満を感じることはないでしょう。

BMW Z4はどんな人におすすめか

BMW Z4は、スポーツカーとしての走行性能とオープンカーならではの開放感を同時に楽しむことができるモデルです。

風を切りながら力強い加速を体感したり、流れる景色や自然の風を全身で感じたい

方は、高性能オープンスポーツカーZ4 M40iがおすすめです。

Z4は、高性能スポーツカーとオープンカーの優れた点を1台のクルマで楽しめる魅力的なモデルといえるでしょう。

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