BMW伝統のストレート6エンジンに、プラグインハイブリッド(PHEV)システムを組み合わせることで、新たな「駆け抜ける歓び」の到来を予感させるBMW X5 xDrive 45e。今回の記事では実際に掛かる費用やトラブルシューティングなどを考察してみましょう。
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BMW X5 xDrive 45eの概要
BMW X5 xDrive 45eは、2019年2月に発売された4代目となるBMW X5の追加モデルとして同年12月にデビューしました。なお、BMWではX5をSUVではなく、優れたオフロード性能と、日常での高い機能性を融合した「スポーツアクティビティビークル(SAV)」として定義しています。
BMW X5 xDrive 45eのハイライトといえば、BMWにおけるSAVとしては日本国内唯一のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルであることです(デビュー時)。
そして、搭載しているバッテリーの容量は、先代モでルの26Ahから68Ahに増加、総電力量は24kWhを実現。さらに、1充電あたりのEVモードでの走行距離は49.2km増となる約80kmを達成しています。
さらに、先代モデルが直列4気筒エンジンを搭載していたのに対して、BMW X5 xDrive 45eでは最新世代の直列6気筒エンジンを搭載している点も注目すべきポイントといえるでしょう。
BMW X5 xDrive 45eの年間の維持費の内訳、相場について
年間の維持費の主な内訳は以下が挙げられます。
- 車検費用
- 燃費
- 保険料
それぞれについて詳しくみていきましょう。
車検費用
車検法定2年点検の際に消耗部品をどのくらい交換するかによって金額は大きく変わってきます。いずれもあくまでも目安となります。
- 新車登録から3年:140,000円〜
- 新車登録から5年:250,000円〜
- 新車登録から7年:400,000円〜
初回車検はクルマが新しいので消耗部品の交換も少なくて済みますが、日本の法規とは別に、BMWを含めた輸入車には「メーカー指定点検」という項目が設定されています。
この項目は車種によって異なる場合もありますが、基本的に「走行距離」または「新車からの経過年数」を基準に交換推奨部品が決められています。
当然ながら、距離および経過年数が増えれば増えるほど交換品目が増えます。これをどこまで交換するかによって、車検時の費用やクルマそのものの維持費が大きく変わってくるので、正規ディーラーなどに問い合わせることをおすすめします。
燃費
BMW X5 xDrive 45eの燃費は、ハイブリッド燃料消費率(WLTCモード)がカタログ数値で10.3km/L、充電電力使用時走行距離(WLTCモード)は79.2km。実燃費は、街乗りで8km/L台、高速道路を含めて10km/L前後といったところです。
車両重量が2.5トン(総重量が2.7トン)という、重量級のクルマとしてはまずまずの燃費といえるでしょう。また、好みに応じて「Sport(スポーツ)」「Hybrid(ハイブリッド)」「Electric(エレクトリック)」「Adaptive(アダプティブ)」のドライビングモードの選択が可能です。
Electricモードでは、最高速度140km/hまでであればEVのみ走行を可能となっておりプラグインハイブリッド(PHEV)ならではの機能を装備しています。
また、バッテリーコントロールスイッチが、センターコンソールにレイアウトされており、エンジン走行によってバッテリー充電を行いたい場合にボタンひとつで設定した充電量に達するまでエンジン走行のみにすることも可能となっています。
保険料
BMW X5 xDrive 45eの年間の保険料は、目安として以下となります。
- 自賠責保険:12,260円(37ヶ月/36,780円÷3=12,260円として計算)
- 任意保険:40,000円〜100,000円(車両保険なし)、150,000円〜(車両保険あり)
任意保険に関しては、このクルマのクラスとしては比較的年間の維持費は抑えられる印象です。ただ、不意の飛び石やクルマが大きい分、ぶつけやすいというリスクもあるため、可能であれば「車両保険あり」での契約を考慮してみてください。
xDrive45eとxDrive45e Mスポーツの違い
以下のデータを見てもらうとわかるかと思いますが、スペック上は加速性能排気量燃費いずれも両車とも同じです。
*このデータは2019年12 月デビュー時のものです
- 全長×全幅×全高:4935×2005×1770mm
- ホイールベース2,975mm
- 車両重量:2500kg
- 車両総重量:2755kg
- 駆動方式:4WD
- トランスミッション:8速AT
- エンジン:直列6気筒ターボ+モーター
- 排気量:2997cc
- エンジン最高出力/最大トルク:286ps/450Nm
- システムトータル最高出力:394ps
- 0-100km/h加速:5.6秒
- ハイブリッド燃料消費率(WLTCモード):10.3km/L
- 充電電力使用時走行距離(WLTCモード):79.2km
- ステアリング:右
- 車両本体価格:¥10,280,000
- 全長×全幅×全高:4935×2005×1770mm
- ホイールベース2,975mm
- 車両重量:2500kg
- 車両総重量:2755kg
- 駆動方式:4WD
- トランスミッション:8速AT
- エンジン:直列6気筒ターボ+モーター
- 排気量:2997cc
- エンジン最高出力/最大トルク:286ps/450Nm
- システムトータル最高出力:394ps
- 0-100km/h加速:5.6秒
- ハイブリッド燃料消費率(WLTCモード):10.3km/L
- 充電電力使用時走行距離(WLTC):79.2km
- ステアリング:右
- 車両本体価格:¥11,180,000
では、どこに差があるかというと「タイヤサイズ」なのです。
- フロント:265/50R19
- リア:265/50R19
- フロント:275/45R20
- リア:305/40R20
BMW X5 xDrive 45eは故障しやすい?よく故障する箇所とその対策について
BMW X5 xDrive 45eはまだ新しいモデルということもあり、比較的故障は少ない部類に入りますが、プラグインハイブリッド(PHEV)システムという新たな技術を盛り込んだクルマゆえに未知数の部分もあり、現時点では個体差が大きいともいえます。
BMW X5 xDrive 45eの故障しやすい箇所
他のBMWにも共通するウィークポイントもありますが、代表的なトラブルの箇所を挙げておきます。
- オルタネーター
- エアコンのコンプレッサー
- 冷却水漏れ
- 純正ナビの突然死
- ハイブリッドシステムの故障
オルタネーター、エアコンのコンプレッサー、冷却水漏れ修理はリビルト品や中古部品、あるいは汎用品などで代用できる可能性があります。
ただし、純正ナビの突然死およびハイブリッドシステムの故障はアッセンブリー交換となってしまうため、実費修理となると(特に後者は)莫大な費用が掛かります。このあたりの不具合は個体差が大きく、まさに「アタリ」か「ハズレ」かの世界です。
BMWの新車保証期間について
なお、BMWには新車購入から3年間無償かつ走行距離無制限で付帯するサービス(BMW新車保証BMWエマージェンシーサービスBMWサービスインクルーシブBMWサービスコンプリート付帯補償)があります。
これらを新車購入から5年間まで有償で延長できるのが「BMW CARE」です。そして、これを4年に短縮したのが「BMW CARE GOLD(BMW新車保証BMWエマージェンシーサービスが新車から計4年、BMWサービスインクルーシブは計5年だが一部の項目を簡略化したもの)」です。
保証期間中の中古車を購入した場合、手続きは必要ですが前オーナーよりこのサービスを継承できます。中古車で購入する場合は保証期間を確認すると良いでしょう。
BMW X5 xDrive 45eは2019年モデルが最初期モデルとなりますので、一部の個体は無償の期間を終えて、前オーナーが任意で加入した「BMW CARE」あるいは「BMW CARE GOLD」の期間に入っています。
保証期間を終了すると有償修理になってしまう確率が高まるので、少しでも不具合を感じたら、正規ディーラーに申し出て修理してください。
なお、これらサービスが付帯されているからといって、保証期間中であってもすべて無償で対応してもらえるわけではないので注意が必要です。詳細はモデルによっても異なるので、正規ディーラーや、BMWジャパンのカスタマーサポートに問い合わせてみてください。
- 電話:0120 269437
- 年中無休
- 運営時間:平日 9:00 – 19:00 / 土日祝 9:00 – 18:00
BMW X5 xDrive 45eのリセールバリューは?
では、2024年2月現在、BMW X5 xDrive 45eのリセールバリューはどのくらいなのでしょうか。大まかな目安としては以下となります。
リセールバリュー(年間走行距離は1万キロ未満、事故歴なしとして)
- 初年度登録から1年:73%〜76%
- 初年度登録から3年:50%〜55%
- 初年度登録から5年:28%〜35%
- 初年度登録から7年:24%〜27%
一般的にリセールバリューが良いとされるSUVモデルのなかでは、BMW X5 xDrive 45eのリセールバリューは比較的シビアな評価だといえます。
その理由として、BMW X5を取り巻く競合車種の多さ=選択肢の多さや、全長×全幅×全高:4935×2005×1770mm という、かなり大柄なボディサイズ、そしてプラグインハイブリッドモデル(PHEV)が故障したときの修理費用に対する不安要素が要因として考えられます。
ただ、BMWらしさが味わえるストレート6エンジンに、プラグインハイブリッド(PHEV)システムを組み合わせたBMW X5 xDrive 45eが魅力的なモデルであることに変わりはありません。
まとめ
BMWらしさを存分に味わいつつ、このクラスのサイズでは比較的燃費が良い(しかもEVモードで航続距離が稼げる)という点においては唯一無二のモデルであることは確かです。
この点に魅力を感じたのであれば、ぜひBMW X5 xDrive 45eを次の愛車として迎えてみてはいかがでしょうか。
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