スタイリッシュかつコンパクトなワゴンとして人気を博している、2代目となる「メルセデス・ベンツCLAシューティングブレーク」。そのハイパフォーマンスモデルとして、CLAシューティングブレークシリーズにおいて頂点に君臨するモデルが「メルセデスAMG CLA シューティングブレーク(2代目)」です。
今回はメルセデスAMG CLA シューティングブレーク(2代目)のモデル概要や、ベースとなったメルセデス・ベンツCLAシューティングブレークにも触れてみたいと思います。また、メルセデスAMG CLA シューティングブレーク(2代目)の中古車相場やライバル車、おすすめのユーザー像なども考察してみました。
メルセデスAMG CLA シューティングブレークとは?(モデル概要)

2019年11月にデビューした「メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+ シューティングブレーク」は、世界でもっともパワフルな2リッター4気筒ターボエンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルです。このエンジンの最高出力は421ps、最大トルク500N・mを発揮します。シャシーやサスペンション、4輪駆動システム、ESPの制御などもすべて最新の技術が惜しみなく投入され、メルセデスAMG社のブランドスローガンである「ドライビングパフォーマンス」を体現したモデルといえます。
また2020年2月に追加された「メルセデスAMG CLA 35 4MATIC シューティングブレーク」は、CLA 45 Sシューティングブレークの下位グレードとして設定されたモデルです。価格を抑えつつも、より身近にAMGのパフォーマンスが体感できるモデルといえます。
ベースモデルであるメルセデス・ベンツ CLA シューティングブレークのモデル概要(初代)

2015年6月にデビューした、初代「メルセデス・ベンツCLAシューティングブレーク」。車名の由来でもある“シューティングブレーク”は、1960年代にイギリスの貴族が、クーペスタイルの乗用車に余暇を楽しむ道具を収納する広いラゲッジスペースを設定した車両を“シューティングブレーク”と呼んだことに由来しています。CLAシューティングブレークは、このコンセプトを踏襲し、スタイリッシュなクーペデザインと現代の多様なライフスタイルに対応する高い利便性を兼ね備えたモデルです。
エクステリアは、ルーフラインとサイドの3本のキャラクターラインが生む流麗なスタイリングが最大の特長といえます。ルーフラインをリアエンドまで緩やかな曲線を描くように伸ばすことによって、スタイリッシュなフォルムを維持しながらも、リアシートにステーションワゴン並みの室内空間を確保しています。
ラゲッジルームは、通常時で495リッター(VDA方式)を確保し、さらにリアシートのバックレストを倒すと、最大で1,354リッター(VDA方式)まで拡大できます。さらにワンタッチ操作でテールゲートが自動開閉し、開口角度も調整できる「EASY-PACK自動開閉テールゲート」も備えています。
大きく開くテールゲート、張り出しの少ないフラットな形状、リアシートのバックレストを2:1の比率で前方に倒せる分割可倒機構により、乗員数や荷物の形、大きさに合わせた幅広い使い分けが可能です。
さらに、セグメントトップレベルの5.1mの最小回転半径と、全幅が1,780mmという取り回しにも優れ、道幅の狭い道路や駐車場でも安心して運転できます。そのほか、リアシートの居住性とラゲッジスペースを確保しながらCd値0.26を実現。燃費向上、風切り音の低減、高速安定性に貢献しています。
ベースモデルであるメルセデス・ベンツ CLA シューティングブレークのモデル概要(2代目)

2019年8月にデビューした、2代目「メルセデス・ベンツCLAシューティングブレーク」。新たなCLAは「Sensual Purity(官能的純粋)」というデザインの基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭など、シンプルな造形でありながら、流麗、かつ、力強さも表現したエクステリアデザインを採用。
室内も、高い質感と若々しさを感じさせるデザインが採用され、セダンは6年ぶり、シューティングブレークは4年ぶりにフルモデルチェンジされました。
また、対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」や、メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルであるSクラスにも搭載される最新の安全運転支援システムを採用するなど多くの機能が取り入れられています。
メルセデスAMG CLA シューティングブレーク(2代目)の新車価格および中古車相場

- メルセデスAMG CLAシューティングブレーク35 4マチック(8速AT/右):8,760,000円
- メルセデスAMG CLAシューティングブレーク45 S 4マチック(8速AT/右):10,750,000円
※この価格は2025年6月時点のものです。
- 平均価格:5,275,000円
- 価格帯:3,420,000円~9,980,000円
※この価格は2025年9月時点のものです(Webカーセンサー調べ)。
メルセデスAMG CLA シューティングブレーク(2代目)の走行性能

パワートレイン
CLA 45 S 4MATIC+には、新設計となる2.0リッター直列4気筒ターボ「M139型」エンジンが搭載されています。量産される2.0リッター4気筒エンジンとしては世界最高といえる421psの大パワー、最大トルクも500N・mを発揮するハイパフォーマンスユニットです。
また、最大トルクを5,000回転〜5,250回転の範囲で発生するなど、自然吸気エンジンに近い特性を実現。また、エンジンのレスポンスや吹け上がりの改善も行い、レブリミットを7,200回転に設定するなど、スポーツカー並みの性能を備えています。
なお、エンジンはメルセデスAMG本社があるドイツ、アファルターバッハで“One man – one engine”という哲学のもと、厳格な品質基準に従って、ひとりのマイスターが一基のエンジンを最初から最後まで責任を持って手作業で組み上げるという生産方式を採用しています。
4輪駆動システム
AMG 4MATIC+のトルクの前後配分は、前後100:0〜50:50までの範囲で変化します。トルクの前後可変配分を行うのは、リアアクスルの伝達装置に内蔵された多板クラッチです。この多板クラッチは電気機械制御式であり、車速、横方向および前後方向加速度、舵角に加え、各ホイール間の回転速度差、選択されているギアやアクセルポジションなどが挙げられます。
さらに、新型リアディファレンシャルに内蔵された「AMG TORQUE CONTROL」は、電子制御式の多板クラッチを2つ備え、それぞれが左右のドライブシャフトに接続されています。これにより、前後だけでなく左後輪と右後輪の間でも状況に応じたトルク配分を行うことが可能となったのです。
シャシーおよびサスペンション
フロントセクションのねじり剛性を強化するためアルミ製のプレートをエンジンルームの下部に設置したほか、ストラットタワーバーなどで追加の補強を行っています。アンダーボディの前部と後部には斜めのストラットが増設されており、剛性を高めています。
フロントサスペンションはマクファーソンストラット式を採用。リアは4リンク式を採用しています。またオプションとなる「AMG RIDE CONTROL サスペンション」は、コンフォートからスポーツまでサスペンションを制御する3つのモードをドライバーが選択することができます。
ブレーキシステム
強化されたブレーキシステムは耐フェード性に優れ、制動距離も短縮されています。サイズは、フロントには6ピストンキャリパー、リアには1ピストンフローティングキャリパーを装備します。ブレーキディスクはドリルドベンチレーテッドタイプとなっており、レッドペイント仕上げのブレーキキャリパーにはブラックのAMGロゴがあしらわれます。
6つのドライブモードとAMG DYNAMICS
「AMG DYNAMIC SELECT」には「スリッパリー(滑りやすい路面)」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツプラス」「レース」「インディビジュアル」の6つのモードがあり、これらを切り替えることで、コンフォートからレーシングカーに近い特性まで、さまざまなドライバーが求める最適な制御に変化させることが可能です。
AMG トラックペース
CLA 45 S 4MATIC+には「AMGトラックペース」が装備されています。サーキット走行時に80以上の車両データ(車速、加速度など)を常時記録することが可能です。これに加え、ラップタイムや区間タイムの表示、それぞれの基準とするタイムからの差を表示する機能も備えています。
特定の項目は緑または赤で表示されるため、ベストラップよりも速いか遅いかがひと目で分かります。サーキットで何周か走り込んだ後は、そのデータをもとに運転スキルを分析し、必要に応じて改善に役立てることができます。さらに、加減速の値(0~100km/h、1/4 マイル、100~0km/hなど)の測定と保存も可能です。
メルセデスAMG CLA シューティングブレーク(2代目)の内外装のデザイン

外観
外観のデザインはメルセデスAMGモデルならではの要素が取り入れられています。フロントにはAMG専用となるラジエターグリルが採用されています。また、左右のエアインテークを横方向に走るフィンと幅を広げた中央下側のエアインテークにより、ワイドな印象を強調したものとなっています。
フロントスプリッターは、フロントタイヤの前方でサイドエアカーテンに移行しており、空気の流れを最適化することでエアロダイナミクス性能を改善し、Cd値を低減しています。AMGモデルならではの特徴として通常のCLAよりも、さらに12mm拡大したフェンダーを採用している点も注目点です。そしてリアには、専用デザインとなる大型リアディフューザーとクローム仕上げのデュアルエグゾーストエンドにより、ダイナミックなデザインが採用されています。
内装
コックピットディスプレイは「スーパースポーツ」を含むAMG専用の表示から選択可能で、走りの期待感を高めます。ステアリングはフラットボトム型を採用した「AMGパフォーマンスステアリング」が装着されます。
グリップ部にDINAMICAを採用し、レッドコントラストステッチとブラックのステアリングマークが施されたスポーティなデザインが採用されています。このステアリングには、手を離さずに走行モードを変更することができる「AMGドライブコントロールスイッチ」が装備されています。
標準のフロントシートは、ヘッドレストとバックレストが一体化したセミバケットタイプを採用。さらにAMGパフォーマンスパッケージを選択することで、メルセデスAMGのトップモデルに採用される「AMGパフォーマンスシート」が装備されます。
メルセデスAMG CLA シューティングブレーク(2代目)の安全装備

アクティブディスタンスアシスト ディストロニック
「アクティブディスタンスアシスト ディストロニック(自動再発進機能付き)」は、ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーにより、高速道路などの走行時に先行車を認識して、速度に応じて車間距離を調節します。
先行車および停止中の車両との距離が突然縮まった場合には警告灯と警告音でドライバーに知らせます。自動再発進機能も備わり、高速道路での渋滞時に自動停止した際、30秒以内に先行車が発進した場合にはドライバーがアクセルを踏まなくても自動的に発進する機能を備えています。
渋滞時緊急ブレーキ機能
ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーにより、先行車およびその左右の車線を監視する機能です。突然渋滞の最後尾が現れた場合などの緊急時には、前走車との衝突の危険を検知します。
その際、回避スペースがないと判断すると即座に自動ブレーキが作動。衝突回避または被害軽減を図ります。さらに、渋滞末尾で回避操作を行う空間的な余裕がない場合にも危険な状況を検知して、通常よりはるかに早い段階でブレーキを自動で作動させる機能も搭載しています。
アクティブレーンチェンジングアシスト
高速道路を走行時にアクティブステアリングアシストが起動している際にドライバーがウインカーを点滅させると、約3秒後に車両周囲を監視しているセンサーが他の車両などとの衝突の危険がないことを確認、安全が確保された場合に自動的に車線を変更する機能です。
また、ドライバーがウインカーを作動させたときに周囲の状況により車線変更ができない場合でも、10秒以内であれば、システムが車線変更できるかどうか確認し続け、自動的に車線変更を行います。その際の作動状況はマルチファンクションディスプレイにも表示されます。
アクティブエマージェンシーストップアシスト
アクティブステアリングアシストが起動している際に、ドライバーが一定時間ステアリング操作を行わない場合、警告灯と警告音によってステアリングを握るよう促す機能です。それでもドライバーがステアリングやアクセル、ブレーキ、タッチコントロールボタンの操作の反応がないと判断した場合、警告音を鳴らしながら、緩やかに減速して停止します。
また車両停止後は自動的にパーキングブレーキがかかることで、後方からの衝突による2次災害を防止します。
アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し検知機能付き)
先行車や前を横切る車両、合流してくる車両、歩行者、路上の物体などとの衝突の危険性を感知すると、ディスプレイ表示や音でドライバーに警告します。必要な場合はシステムが衝突を回避するために強力な制動力を発揮できるようにブレーキ圧を高める機能を有しています。
同時に、前席のシートベルトの巻き上げや助手席のシートポジション修正など、衝突時に乗員の最適な姿勢を可能な限り確保する「PRE-SAFE機能」も作動します。ドライバーが反応しない場合、システムが衝突を避けられないと判断して、最大のブレーキ力で自動緊急ブレーキが作動します。衝突の回避もしくは被害軽減を効果的にサポートします。また交差点での車両飛び出しにも対応します。
緊急回避補助システム
車両前方にいる車道横断中の歩行者などとの衝突の危険を検知すると、システムが作動してドライバーのステアリング操作をアシストする機能です。また、回避後の車線復帰も同様にサポートします。
トラフィックサインアシスト
一般道や高速道路を走行中、カメラが制限速度などの標識を読み取り、ディスプレイに表示します。その際、制限速度を超えた場合には警告音を出してドライバーに注意を促す機能も搭載しています。
アクティブレーンキーピングアシスト
フロントウインドウのステレオマルチパーパスカメラが車線を検出し、フロントホイールが走行車線を越えたと判断するとステアリングを断続的に微振動させてドライバーに警告する機能です。
それでもドライバーが反応しない場合は、自動補正ブレーキによってクルマを車線内に戻そうとします。なお、破線の車線走行時には隣車線の車両もしくは対向車と衝突の危険がある場合にのみ作動します。
アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付き)
リアバンパー左右に装備されたレーダーセンサーにより、車両の斜め後ろのミラーで見えない死角エリアに車両や自転車がいることを警告します。さらに、30km/h以上で走行時に側面衝突の危険がある場合にはブレーキを自動制御して危険回避をサポートします。
またエンジン停止から約3分間のあいだに障害物が後方から近づくと、サイドミラー外側の警告灯が点灯。さらにドアを開けようとすると警告音を発し、死角から近づく障害物と、開けたドアが接触することを防止する「降車時警告機能」が装備されています。
PRE-SAFEプラス(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)
リアバンパーに設置されたレーダーセンサーが後方のクルマを監視して車間距離と接近速度から衝突の危険があると判断すると、ハザードランプを素早く点滅させて後続車のドライバーに警告するとともに、インジケーターによりドライバーに警告します。
自車が停止中で後続車が十分に減速しない場合は、後方からの衝突に備えてブレーキ圧を高めます。これにより、玉突き衝突の回避など二次被害の軽減をサポートします。さらにシートベルトテンショナーも作動させ、衝撃の影響の低減を図ります。
PRE-SAFEサウンド
システムが不可避の衝突を検知すると、車両のスピーカーから鼓膜の振動を抑制する音を発生させ、鼓膜の振動を内耳に伝えるあぶみ骨筋の反射収縮反応を引き起こします。この収縮によって衝撃音の内耳への伝達を軽減します。
ドライブアウェイアシスト
車両前方もしくは後方1m以内に障害物があり、その方向に進むギアを選択した場合、アクセルを強く踏んでも時速2km/h以上の速度が出ず、警告音によりドライバーに誤操作の可能性があることを警告します。
アクティブパーキングアシスト
約35km/h以下で走行中に超音波センサーが左右の最適な駐車スペースを自動で検出し、縦列駐車、並列駐車スペースへの出入りの際にドライバーをサポートします。自動操舵、ブレーキ、シフトチェンジ、速度コントロール機能により自動で駐車します。
また、複数の駐車スペースを選択することもできます。さらにアクティブブラインドスポットアシストとの組み合わせで働く「リアクロストラフィックアラート」は、並列駐車スペースからバックで出る際に、後ろを横切るクルマを検知してドライバーに注意を促すとともに、必要に応じて自動でブレーキを作動させることが可能です。
メルセデスAMG CLA シューティングブレーク(2代目)のライバル車とは

ではここで、メルセデスAMG CLAシューティングブレークのライバルとなりうるモデルをスペックで比較してみましょう。
- 全長×全幅×全高:4690×1835×1405mm
- ホイールベース:2730mm
- 車両重量:1660kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:8速AT
- エンジン:直列4気筒DOHCターボ+モーター
- 排気量:1991cc
- エンジン最高出力/最大トルク:306ps/400N・m
- ステアリング:右
- 全長×全幅×全高:4695×1855×1415mm
- ホイールベース:2730mm
- 車両重量:1690kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:8速AT
- エンジン:直列4気筒DOHCターボ+モーター
- 排気量:1991cc
- エンジン最高出力/最大トルク:421ps/500N・m
- ステアリング:右
- 全長×全幅×全高:4355×1815×1440mm
- ホイールベース:2630mm
- 車両重量:1560kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:7速AT
- エンジン:直列4気筒DOHC16バルブインタークーラーターボ
- 排気量:1984cc
- エンジン最高出力/最大トルク:333ps/420N・m
- ステアリング:右
- 全長×全幅×全高:4380×1850×1435mm
- ホイールベース:2630mm
- 車両重量:1580kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:7速AT
- エンジン:直列5気筒DOHC16バルブインタークーラーターボ
- 排気量:2480cc
- エンジン最高出力/最大トルク:400ps/500N・m
- ステアリング:右
- 全長×全幅×全高:4725×1825×1450mm
- ホイールベース:2850mm
- 車両重量:1810kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:8速AT
- エンジン:直列6気筒DOHCターボ
- 排気量:2997cc
- エンジン最高出力/最大トルク:387ps/500N・m
- ステアリング:右
- 全長×全幅×全高:4650×1790×1465mm
- ホイールベース:2670mm
- 車両重量:1590kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:7速AT
- エンジン:直列4気筒DOHC16バルブインタークーラーターボ
- 排気量:1984cc
- エンジン最高出力/最大トルク:333ps/420N・m
- ステアリング:右
性能面やパッケージにおいて、アウディS3 スポーツバックおよびRS3 スポーツバックは悩ましい選択肢といえそうです。またステーションワゴンとしての実用性の高さにおいてはBMW 3シリーズ ツーリング M340i xDriveもライバル車、つまりは比較対象の候補として挙げられる存在です。
そのほか、意外なダークホースとしてはフォルクスワーゲン ゴルフR ヴァリアントの存在が挙げられます。ブランドイメージとしてはメルセデスAMGに軍配が上がりますが、総合的なパッケージで比較するなら非常に侮れない存在といえるのです。ブランドイメージ、いわゆる「のれん代」を重視しないのであれば、ゴルフR ヴァリアントも比較検討の俎上にあげる価値は十分にあると考えます。
メルセデスAMG CLA シューティングブレーク(2代目)ならではの魅力とは?

デザイン性 × 実用性の絶妙なバランス
クーペのような流麗なフォルムとステーションワゴンの実用性を両立した稀有なモデルといえます。さらにAMGならではの迫力あるフロントマスクや専用のエアロ、4本出しマフラーといった演出も所有感を満たしてくれるでしょう。
AMG仕立ての走行性能
搭載されるエンジンは、2.0L直4ターボ(AMG CLA 35)や、世界最強クラスの2.0Lターボ(AMG CLA 45 S)といった強力なユニットです。このエンジンを支えるのが、AMG専用のサスペンションやブレーキ、4MATIC(4輪駆動)といった高性能さを予感させる走りの仕立てです。まさに「家族旅行も、サーキット走行も可能な超オールラウンダー」なモデルです。
コンパクトなモデルならではの扱いやすさ
全長×全幅×全高が4695×1855×1415mmという、メルセデス・ベンツCクラスワゴンよりひと回り小さなボディサイズは日本の道路・駐車場事情に適したサイズです。特に、都市部においては小回りが効くことはとても重要であり、通勤や家族の送迎など、日常の足としても十分に活躍が期待できます。
シューティングブレークの積載性
リアシートを倒すことで、ラゲッジスペースは最大1350L前後(CLA 35/45で仕様差あり)を確保しています。ゴルフバッグや旅行カバンなども積載可能です。高い実用性と生活感を適度に抑えつつ、スタイリッシュなワゴンといったキャラクターもこのモデルの魅力といえます。
メルセデスAMG CLA シューティングブレーク(2代目)を推す理由とは?どのような方におすすめか?

「人と違うAMG」を求める人
A45やC43などの人気が高いモデルではなく、あえて希少なCLAシューティングブレークを選ぶことで個性を主張できます。「人と被りたくないAMG」というこだわり派のユーザーにぴったりなモデルです。また、「小さなAMG」だけど本格的な走りを味わえる、入門車としても最適です。
オーナーだけでなく、家族やパートナーも運転する機会が多い人
ファミリーカーとしての実用性を求めると、クルマ選びにも生活感が出てしまいがちです。かといってミニバンはもちろん、SUVも避けたい。ありきたりなステーションワゴンではなく、AMGのシューティングブレークという、絶妙な落としどころを満たしつつ、家族やパートナーなど、オーナー以外の人が運転することも考慮に入れたい人におすすめのモデルです。
自身のライフスタイルを重視する人
ゴルフや旅行、ペットとのドライブなど「荷物も積めるスポーツカー」として使えるだけでなく、日常から週末の趣味まで、幅広いシーンで「絵になるクルマ」でもあります。ファッションや住まいといったライフスタイル全般に一貫したポリシーを持っている人にとって、好みにあえば「刺さる」1台といえそうです。
メルセデスAMG CLA シューティングブレークは「家族がいるけれどスポーツカーを諦めたくない」「実用性と刺激的なドライブを両立させたい」「他人と被らないAMGを選びたい」。つまり「走りの楽しさ」「実用性」「人と違う個性」 を求める人におすすめしたいモデルといえるでしょう。
