ポルシェ・パナメーラの中古車はなぜ安い？実は賢い選択

ポルシェの4ドアスポーツサルーンとして人気のパナメーラ。新しいモデルのパナメーラを新車で購入しようとすると、1,400万円超の車両本体価格にオプションや諸経費が加わり、乗り出し価格が1,500万円以上となる一方、中古車では1,000万円以下で購入できます。

なぜ、これほどまでに新車と中古車の価格に差があるのでしょうか。この記事では、パナメーラの中古車は果たして安いのか、そして中古車のパナメーラを購入するときの注意点などを解説します。

中古車のパナメーラは本当に安いのか？

スポーツカーを開発・生産するポルシェの4ドアスポーツモデルとして人気のパナメーラは、新車と比べると中古車の方が安く手に入れられるモデルです。

では、具体的な中古車相場がどのくらいなのか、新車と中古車を比べたときにお得感があるのか、なぜ中古車になると価格が下がるのか詳しく解説します。

2代目パナメーラ（971系）の平均価格954.1万円！決して安くない

ポルシェの4ドアスポーツモデルのパナメーラの平均中古車価格は954.1万円です。新車価格が1,500万円以上と考えると500万円以上安い価格で乗り出すことができます。

ただし、これはあくまでも新車と中古車を比べたときの話です。1台のクルマとして考えれば、中古車で950万円以上するのは非常に高額といえるでしょう。950万円の予算があれば、国産の高級車を新車で購入することが可能です。

したがって、2代目パナメーラの中古車は、新車に比べて安いものの、中古車としては高価なモデルといえるでしょう。

初代パナメーラを含めると平均価格が下がる

ここまで、2代目パナメーラの中古車相場を紹介しましたが、初代も含めるとどのくらいの中古車平均価格になるのでしょうか。

初代から現行（2代目）までの中古車平均価格は、2024年9月末時点で599万円です。中古車の価格帯を見てみると、車両価格が170万円台から1,800万円台となっています。

そのため、最も手が届きやすい中古車のパナメーラであれば200万円以下で乗り始めることが可能です。この200万円以下で購入できるパナメーラは、初度登録から14年以上が経過し、走行距離も10万km前後となっています。

このようなことから、パナメーラは、時間が経過しても一定の水準で中古車価格が推移する傾向があり、年式が新しいモデルや走行距離が短いモデル、ハイパフォーマンスモデルなどは、中古車でも値下がりしにくいといえるでしょう。

価格が下がる理由はメンテナンスコスト

パナメーラは、中古車として流通すると、価格が一時的に急激に下がり、その後緩やかな価格推移となる傾向がみられます。なぜ、このような価格推移となるのでしょうか。

それは、パナメーラならではの高い走行性能を維持するためには、定期的な点検やメンテナンスを欠かさずに行っておく必要があり、その費用が高額になりやすいためです。

スポーツカーの開発・製造をメインとするポルシェは、どのモデルでも優れた走行性能を有していることが大きな特徴です。つまり、パナメーラは、4ドアかつ全長が長いラグジュアリーカーであるものの、スポーツカー並みの走行性能を有しているモデルとなります。

パナメーラの性能を長期間にわたり維持するためには、定期的な点検やメンテナンス、部品交換や各種調整などをしっかりと行わなければなりません。よって、保証期間が終了したパナメーラやメンテナンス期間が過ぎたパナメーラを維持するためには、かなりの費用がかかってしまうのです。

費用がかかっても点検やメンテナンスはするべき？

高額の出費がかかったとしても、パナメーラの点検やメンテナンスは確実に実施しておくことをおすすめします。なぜなら、点検の時期が大幅に遅れたり、適切なメンテナンスを行わなかったり、部品交換や調整などを怠ったりすると、後に大きなトラブルや不具合が発生する可能性が高くなるためです。

もし、大きなトラブルや不具合が発生すると、定期的な点検やメンテナンスの費用より高い修理費用になる可能性があります。修理の費用は、故障した部品や交換部品などによっても異なりますが、走行に影響する重要な機関を修理・交換・調整すると、数十万円の費用になることもあるでしょう。

パナメーラは、4ドアならではの使い勝手や高級感、ポルシェらしいスポーティな走りを高次元で実現した魅力的なモデルですが、点検やメンテナンス費用やトラブル発生時の出費が大きいというデメリットもあります。

点検・メンテナンス費用や故障時の修理費用が相場として反映されていることから、中古車の価格が安くなっているのです。

中古車のパナメーラは実は良い選択とも言える

パナメーラの中古車は、新車より手に入れやすいというメリットがある一方で、点検・メンテナンス・故障した際の修理費用が高額になるといったデメリットがあるモデルです。

そのため、パナメーラに乗るなら、新車より手が届きやすい状態の良い中古車を狙うのがよいでしょう。では、新車より中古車のパナメーラが狙い目である理由を詳しく解説します。

手の届く価格でポルシェを楽しむことができる

中古車のパナメーラは、新車よりも手が届きやすい価格でポルシェならではのスポーツドライビングを存分に楽しむことができます。加えて、4ドアであるため2ドアのモデルより利便性や実用性に優れているのもポイントです。

スポーツカーが欲しいものの、実用性や利便性を犠牲にしたくない、4人乗車ができることがクルマを購入する条件などという場合は、パナメーラを選択肢の1つとして入れておくとよいでしょう。

パナメーラは、スポーツカーの製造を専門とするポルシェのこだわりや走りをそのままに、4ドア化しているモデルとなっているため、実用的なスポーツモデルを求める方にピッタリです。

また、2024年時点の新車（2代目971系）は乗り出し価格が1,500万円以上ですが、中古車なら1,000万円以下で購入できることもあります。このような理由から、パナメーラは新車より年式が新しい中古車の方がおすすめです。

パナメーラ（971系）の魅力

新しいモデルを手に入れやすい価格で購入するためにも、ここで2代目971系パナメーラの魅力を紹介します。

2代目となる971系パナメーラは、2016年に発表されました。デザインは、初代の丸みを帯びたスタイリングを継承しつつ、シャープな造形を随所に取り入れ、新型であることがひと目でわかります。また、横一文字のリアコンビランプや4灯のクリアランスランプなど、新しいポルシェデザインが取り入れられているため、新世代ポルシェであることがわかるのもポイントです。

インテリアは、水平基調のダッシュボード、液晶メーター、埋め込み型のセンターディスプレイ、スポーツシートなどを装備。すぐにポルシェとわかるエッセンスを取り入れながら、最新のデバイスを搭載しています。

走りは、スポーティで優れた安定性や挙動が特徴です。4ドアのラグジュアリーモデルと同等の上質な空間で、ポルシェならではのスポーツドライビングを楽しむことができるのは、パナメーラならではの魅力といえるでしょう。

加えて、環境に配慮したプラグインハイブリッドや高性能プラグインハイブリッドモデルをラインナップしているのもパナメーラの特徴です。

2代目971系パナメーラのラインナップは、次のとおりです。

それぞれの新車販売価格は以下のとおりとなっています。

年式、走行距離、グレード、オプション装備などにより異なりますが、2代目971系パナメーラの中古車の平均価格が954.1万円というのは、お得ではないでしょうか。

中古車のパナメーラを購入する際の注意点は？

パナメーラの中古車の購入を検討する際、メンテナンス費用が高額になる可能性を忘れてはなりません。また、その他にもパナメーラを購入するときに気をつけるべきポイントがあります。

クルマのサイズを事前に確認する

パナメーラは、ボディサイズが大きいモデルです。そのため、事前にサイズを確認しておく必要があります。

2代目971系パナメーラのボディサイズは次のとおりです。

全長5m超、全幅1.9m超のため、駐車場に入れるか、乗り降りできるかを事前に確かめておく必要があります。

中古車のパナメーラを購入するときは信頼できる販売店を選ぶ

パナメーラは、高性能な4ドアスポーツモデルです。そのため、中古車パナメーラを購入する際は、高性能モデル、スポーツカー、高級車などをメインに取り扱う信頼性の高い販売店で購入することをおすすめします。

高性能車を取り扱う信頼性の高い販売店であれば、購入前の点検や整備を的確に実施してくれるだけでなく、購入後のサポートも手厚いため、安心して乗ることができます。中古車のパナメーラを購入するときは、クルマ選びだけでなく、販売店選びも慎重に行いましょう。

パナメーラの中古車を検討されている方は、ぜひトップランクまでお問い合わせください。高性能車に関する豊富な知識を持つスタッフが、お客様に最適な一台をご提案いたします。また、オンライン商談も承っておりますので、遠方からでもお気軽にご相談いただけます。試乗なしでも安心してご購入いただけるよう、信頼できる在庫のみをご用意しております。ポルシェのラグジュアリーとスポーティな走りを、ぜひトップランクで体感してください。