車検・点検
皆さんこんにちは!
これから夏本番。海に山にとドライブの季節ですが、快適なドライブにはエアコンは不可欠です。
そんな中、エアコンの効きが良くない、というよりほとんど効いていない症状を抱えたお車が入庫してきました。
車両はアウディA4になります。エアコンは送風には問題ないものの、冷気が出てこない症状でした。
通常はエアコンガスが抜けることはないのでどこかに原因があるはずです。
まずはエアコンガスの冷媒の状態を確認します。
ボンネットを開けエアコンガスのサービスポートに、計測用のゲージマニフォールドを接続します。
エアコンを作動させガス圧を測定します。圧力計は、右が高圧・左が低圧の値になります。
測定値だけをみると、高圧は低く、低圧が正常値なのでエアコンコンプレッサー側の異常かと思いましたが、もう少し原因を探っていきます。
コンデンサーやらラインの詰まりやらを考えつつ調べていくと、ありましたありました!
エアコンコンプレッサーの圧力センサーの故障により、コンプレッサーが作動していないことが判明しました。
コネクター内部を見ると白い粉(エアコンガス)も付着しています。ここでガスも漏れていたんですね。
ということでセンサーを新品に交換しました。
右が新品のセンサーで、対策品となっているのか形が少し変わっていました。
センサーにはOリングも同時に付いているのですが、再利用不可なのでリングも交換です。
センサーの交換が終わったところでエアコンガスを充填します。
エンジンルームにガスの充填量が記されているのでチェックしておき、規定量まで冷媒ガスを詰めていきます。
エアコンガス配管内の空気と水分を抜く「真空引き」をおこない、冷媒ガスを充填していきます。
ガス缶は中の圧力を上げるため、缶を暖めながら入れていくと効率的です。完全充填でガス圧も正常値に戻りました(^^)
最後にエアコン作動チェックをします。室内への冷風も問題なく、バッチリ元通りの快適な空間になりました。
これで快適なドライブが楽しめますね!
少しでもエアコンの効きが悪いと感じたらご相談ください。
担当:服部
【今日のどうでもいい豆知識】
・救急車を呼ぶべきかどうかわからないとき #7119に電話すれば医療スタッフが対応してくれ、症状に従い今すぐ病院に行くべきか救急車を呼んだほうが良いのか 判断してくれる救急相談窓口があり、必要なら119番に転送してくれる便利なシステム。 開設の経緯は、救急車の適正な利用の為。 |