メルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）の小さいサイズ「ショート」とは？

2025年2月15日

メルセデス・ベンツのSUVの中でも高い人気を誇る「Gクラス」。本格的なオフロード走行に対応しつつ、メルセデス・ベンツらしい高級感や上質感を備えている点が特徴です。

この記事では、“ゲレンデ”の愛称でも親しまれるメルセデス・ベンツ Gクラスの小さいサイズ「ショートボディ」に焦点を当て、その魅力や特徴、Gクラスショートボディの購入方法などを解説します。メルセデス・ベンツ Gクラスショートボディを検討している方は参考にしてみてください。

メルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）の歴史

メルセデス・ベンツ Gクラス（通称ゲレンデ）は、軍用車両として開発された「ゲレンデヴァーゲン」の民生モデルです。

1979年に最高級クロスカントリービークルとして誕生したメルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）は、デビュー以降、基本的なスタイリングや堅牢なボディをそのままに、最適なパワートレインの搭載や質感の高い装備を加えながら進化を続けてきました。

Gクラスの愛称「ゲレンデヴァーゲン」は、ドイツ語で「クロスカントリービークル」や「オフロードビークル」を意味します。このことからも、Gクラスは本格的なクロスカントリー車であるといえるでしょう。

日本国内で販売されているGクラス（ゲレンデ）の多くは、5ドアのロングボディですが、かつて3ドアのショートボディも販売されていました。ショートボディは、2011年に販売された「BA3ファイナルエディション」を最後に生産を終了しています。

そのため、2024年時点、新車でショートボディを購入することはできません。よって、メルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）のショートボディを購入する場合は中古車を狙うほかありません。

Gクラス（ゲレンデ）ショートモデルの概要

メルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）の小型サイズ「ショートボディ」は、3ドア仕様となっています。

ボディサイズは、全長4,040mm、全幅1,810mm、全高1,965mmとコンパクトで、ロングボディと比較すると、全長が450mmも短いことが特徴です。小型のGクラス（ゲレンデ）は、全長が短いため取り回しがしやすく、ロングボディと比べると運転しやすい大きさとなっていることがメリットです。

3ドアのGクラス（ゲレンデ）は、運転席と助手席への乗り降りはロングボディと変わりません。後席への乗り降りは一手間かかりますが、直線基調のボディとなっているため、後席の居住性は十分にあります。

そのため、Gクラス（ゲレンデ）が欲しいが、運転しやすいサイズのモデルを希望する場合は、小型のショートボディを検討するのがおすすめです。

メルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）のショートボディを狙うなら中古車のみ

メルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）のショートボディは、2011年のファイナルエディションを最後に生産終了となったため、ショートボディのGクラス（ゲレンデ）を希望する場合は、中古車を選ぶ以外に選択肢はありません。

しかし、ショートボディのGクラス（ゲレンデ）は流通台数が少なく、希少なモデルであるため、探すのに苦労する場合があります。また、Gクラス（ゲレンデ）のショートボディを見つけることができたとしても、その希少性の高さから、価格が高額になる場合が多いです。

参考までに、2024年12月時点におけるメルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）のショートボディの中古車相場を紹介します。

メルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）ショートボディの中古車相場（2024年12月時点）

Gクラス（ゲレンデ）ショート中古車相場：648万円〜

さらに、日本国内での流通台数はわずか数台であり、その約半数が「応相談」となっています。このことからも、メルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）のショートボディは希少価値が高いと言えるでしょう。

加えて、生産終了から10年以上経過しているため、状態の良い車両が減少しています。そのため、状態が良いメルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）のショートボディを探したり購入したりするのは難しいでしょう。

数少ないGクラスのショートボディを購入するときの注意点は？

数少ないメルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）のショートボディを購入したい場合、注意すべき点がいくつもあります。

まず、外装や内装をはじめとする車両の状態を入念に確認しましょう。外装の傷や汚れ、内装のコンディション、パネル類の劣化具合、室内の臭いなど、細かい点をチェックすることが重要です。

次に、走行距離やメンテナンス歴を確認しましょう。軍用車をルーツとするメルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）は、頑丈なボディフレームとなっているため、走行距離が長くても、走行性能が大幅に低下することは少ないです。しかし、前オーナーの使い方次第によっては、ボディ・フレームが損傷している可能性があります。そのため、走行距離を確認するとともに、可能であれば前オーナーがどのように使用してきたのかを確認しましょう。

また、これまでのメンテナンス歴を入念に確認しておくことをおすすめします。生産終了から10年以上が経過し、中古車として流通しているメルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）のショートボディを見てみると、1980年代の車両から2000年代の車両まであります。

そのため、適切な点検や整備、消耗品交換などのメンテナンスが行われてきたかを十分に確認しておくことが重要です。安全に乗り続けるために、これまでのメンテナンス歴を確実に確認することが大切です。

さらに、希少なメルセデス・ベンツ Gクラス（ゲレンデ）のショートボディを購入する際は、販売店選びも重要です。販売店を選ぶ際は、質の高い中古車を取り扱う信頼性の高い店舗を選ぶことをおすすめします。また、保証やアフターサービスが充実している販売店であれば、購入後も手厚いサポートが期待できるため、安心して購入できます。

このように、流通台数が少なく希少な中古車を購入する際は、購入時の条件だけでなく、購入後のサポート体制も確認することが重要です。