2006年のパリモーターショーでワールドプレミアを果たし、翌2007年に発売が開始された初代アウディR8。
アウディ初となる本格的なスーパースポーツに位置付けられるモデルであり、ランボルギーニ「ガヤルド」「ウラカン」とは同じアルミ・スペースフレームやエンジンを共有するきょうだい車にあたります。デビュー当初はV8エンジンのみでしたが、2009年にはV10エンジン仕様も追加。2013年にはマイナーチェンジを行い、後期モデルへと進化しました。
今回は、タイトルにあるとおり、ランボルギーニ譲りのV10エンジンを搭載する「アウディR8 5.2FSIクワトロ(後期モデル)」を推す理由について、アウディR8の歴史を交えつつご紹介いたします。
アウディR8について

2003年のフランクフルトショーに展示されたコンセプトカー「アウディ ルマン クワトロ」こそがアウディR8のルーツといえます。
2ドアクーペ、当時のアウディを象徴するアイコンであるシングルフレームグリル、ボディサイドのドア後方に設けられたサイドブレード、そしてミッドシップにレイアウトされたエンジンをフルタイム4WD(クワトロドライブ)で路面に伝えるドライブトレーン、軽量高剛性なアウディスペースフレーム(ASF)などをそのまま引き継いでいます。また、全長・全幅・全高、ホイールベースなどのディメンションもコンセプトカーである「アウディ ルマン クワトロ」とほぼ同一だったのです。
2006年のパリモーターショーでワールドプレミアを果たし、翌2007年に発売された初代アウディR8は、排気量4.2LのV8 NAエンジンとシングルクラッチ式ギアボックスの6速Rトロニックを搭載。ビスカスカップリングを介し、4輪を駆動するクワトロドライブが採用されました。
発売から2年後の2009年には排気量5.2LのV10 NAエンジンを搭載した「アウディR8 5.2 FSI クワトロ」がデビュー。そして2010年には、同じV10エンジンを搭載するオープントップモデル「アウディR8スパイダー」を追加しています。
2013年のマイナーチェンジでは、シングルクラッチ式ギアボックスがデュアルクラッチ式の7速Sトロニックへと進化。また6速マニュアルが、アウディR8 4.2FSIクワトロだけでなくR8 5.2FSIクワトロにも追加された結果、R8スパイダー5.2FSIクワトロを含めて計5モデルにラインナップを拡大しました。
その結果、アウディR8は卓越したパフォーマンスに加え、スーパースポーツカーのカテゴリーにおいて快適性を手に入れたことで好評を博し、これまでに全世界でおよそ2万7000台が販売されています。
また、アウディR8はモータースポーツの世界でも活躍しました。デビューの翌年にあたる2008年にはGT3仕様のレースカーが完成。「アウディR8 LMS」と名付けられたこのGT3マシンは、2015年までに通算28のシリーズタイトル獲得に加え、8つの24時間レースで総合優勝を飾るなど、輝かしい成績を残しています。
アウディR8は、アウディブランドにおけるスポーティなイメージを発信するうえで大きな役割を果たしたといえるでしょう。

アウディR8デビュー時のモデル概要について
アウディR8は、アウディのモータースポーツへの積極的な取り組みと、スポーティな高級車を生産してきた経験から得られた技術を融合したモデルです。また、同ブランドの価値を示す「先進性・スポーティ・そして洗練性」を極めて高いレベルで具現化したモデルでもあります。
アウディR8は、ルマン24時間耐久レースで5勝を挙げ、世界各国で行われた耐久レースで62戦を勝利した「アウディR8 LMS」の遺伝子を持ったロードバージョン(市販モデル)です。アウディR8 LMSのDNAは、ミッドシップレイアウト、高回転型のV8 NAエンジン、ステアリング上のパドルシフトで操作可能なRトロニックシーケンシャルギヤボックスといった装備が市販車にも受け継がれています(同じデザインチームが市販車のデザインも担当)。
また、アウディR8にはクワトロ(フルタイム4WD)システムが採用され、あらゆる状況下でロードパフォーマンスと安全性を確保します。さらに、アウディ スペースフレーム(ASF)採用したアルミボディなどにより、スーパースポーツにふさわしい性能を誇りつつも、日常的な使い勝手を犠牲にしません。まさにアウディならではの実用性を兼ね備えた、スーパースポーツカテゴリーでは稀有な存在です。
主なスペックおよび走行性能について
デビュー時のアウディR8のボディサイズは、全長×全幅×全高=4435×1905×1250mm、ホイールベースは2650mm。きょうだい車にあたる「ランボルギーニ ガヤルド」より一回り大きいサイズです。ボディはアルミスペースフレーム構造が採用されたオールアルミボディを採用。
車重は1630kg、前後重量配分は44:56です。搭載される4.2リッター V8 FSIエンジンは「RS4」譲りとなる高回転型であり、最高出力は420ps/7800rpm、最大トルク430N・m/4500-6000rpmを発揮します。0-100km/h加速は4.6秒、最高速度は301km/hを誇ります。組み合わされるトランスミッションは「Rトロニック」と呼ばれる6段の2ペダルMT。
ノーマルとスポーツの2モードを持ち、シフトスピードをコントロールすることが可能です。タイヤサイズは、フロントが235/35R19、リアが295/30R19。ブレーキシステムには、前8ポッド/後4ポッドのキャリパーに、アルミ材を用いたコンポジットディスクが組み合わされます。
さらに強力なパフォーマンスを求めるユーザーに向けて、オプションでセラミックブレーキシステムも用意されています。
内外装のデザインおよび安全装備について
アウディR8の内装には、モータースポーツを意識したという「モノポスト」コクピットが採用され、ドライバーを囲うようにステアリングやスイッチ類などがレイアウトされています。
シートは、アルカンターラと本革を組み合わせたスポーツシートを採用しています。インストルメントパネルはレザーとスチールを用いることで、スポーティななかにもエレガントさを感じさせるデザインです。また、随所にカーボンパーツが採用されているほか、さまざまなオプションも用意されます。
さらに、安全装備として運転席&助手席、サイドエアバッグやアンチスピンデバイスのESPなども標準装備。HDDナビゲーションシステムや7スピーカーのオーディオ、イモビライザーなども装備されています。
初代アウディR8の仕様変更・追加モデルについて
2009年2月には6速MT仕様を追加。ボディカラーに、ラバグレーパールエフェクトおよびスズカグレーメタリックの2色を追加し、全8色としています。
2009年4月にはV10エンジンを搭載した「アウディR8 5.2 FSI クワトロ」がデビュー。搭載されるV10 5.2Lエンジンは、レーシングエンジンと同等レベルの8700rpmまでまわる超高回転ユニットであり、最高出力525ps、最大トルク530N・m/6500rpmを発揮します。0–100km/h加速は3.9秒、最高速度は316km/hというハイスペックな仕様となっています。
デザインや装備もV8エンジン仕様とは差別化が図られています。クローム処理が施されたシングルフレームグリル、パワーアップしたエンジンに対応するべく大型化されたフロントのエアインテーク、10スポークのYデザインが特徴的な専用の19インチアルミホイールなど、よりアグレッシブなデザインへと進化しています。
内装は高級感とスポーティさを両立したファインナッパレザーを採用した本革スポーツシートを採用しており、専用のインストルメントクラスターを標準装備しています。
2010年2月には、オープンモデルにあたるアウディR8スパイダーがデビュー。耐候性と断熱性に優れたキャンバス素材のソフトトップを採用。炭素繊維強化プラスチック製の大型ソフトトップカバーを採用し、オープン化による重量増加が抑えられています。
V10 5.2リッターエンジンを搭載し、0-100km/h加速および最高速はクーペモデルよりもわずかに低い4.1秒、最高速度は313km/hです。オールアルミボディは、オープン化にともないAピラーの強度向上やポップアップ式ロールオーバーバーを装備。日常における使い勝手とスーパースポーツモデルならではのロードパフォーマンスと高い安全性という、相反する要求を極めて高い次元で実現しています。
2010年10月にはアウディR8クーペの装備および仕様変更を実施。V型8気筒4.2Lエンジンの最高出力が、420psから430psへと向上。また、クルーズコントロール、Aps(アウディパーキングシステム)を標準装備。
また、アウディR8 5.2 FSI クワトロには、LEDヘッドライトを標準装備。さらに、両モデルに共通して、Googleマップローカル検索対応のSDナビゲーションシステム、リアビューカメラ、ETCシステムを標準装備するなど、装備充実を図っています
アウディR8の新車価格および中古車相場

- 4.2TFSIクワトロ(6速MT/右・左):18,570,000円
- 4.2TFSIクワトロ(7速AT/右・左):19,320,000円
- 5.2TFSIクワトロ(6速MT/右・左):22,010,000円
- 5.2TFSIクワトロ(7速AT/右・左):22,760,000円
※この価格は2015年1月時点のものです。
- GT:(2011年7月/世界333台限定、5台が国内限定):27,420,000円
- LMX:(2014年6月/6台):29,050,000円
アウディR8
- 平均価格:9,064,000万円
- 価格帯:5,600,000万円~20,980,000万円
※この価格は2025年8月時点のものです(Webカーセンサー調べ)
内外装のデザインおよび安全装備について
アウディR8の内装には、モータースポーツを意識したという「モノポスト」コクピットが採用され、ドライバーを囲うようにステアリングやスイッチ類などがレイアウトされています。
シートは、アルカンターラと本革を組み合わせたスポーツシートを採用。インストルメントパネルはレザーとスチールを用いることで、スポーティななかにもエレガントさを感じさせるデザインです。また、随所にカーボンパーツが採用されているほか、さまざまなオプションも用意されます。
さらに、安全装備として運転席&助手席、サイドエアバッグやアンチスピンデバイスのESPなども標準装備。HDDナビゲーションシステムや7スピーカーのオーディオ、イモビライザーなども装備されています。
初代アウディR8の仕様変更・追加モデルについて
2009年2月には6速MT仕様を追加。ボディカラーに、ラバグレーパールエフェクトおよびスズカグレーメタリックの2色を追加し、全8色としています。
2009年4月にはV10エンジンを搭載した「アウディR8 5.2 FSI クワトロ」がデビュー。搭載されるV10 5.2Lエンジンは、レーシングエンジンと同等レベルの8700rpmまでまわる超高回転ユニットであり、最高出力525ps、最大トルク530N・m/6500rpmを発揮します。0–100km/h加速は3.9秒、最高速度は316km/hというハイスペックな仕様となっています。
デザインや装備もV8エンジン仕様とは差別化が図られています。クローム処理が施されたシングルフレームグリル、パワーアップしたエンジンに対応するべく大型化されたフロントのエアインテーク、10スポークのYデザインが特徴的な専用の19インチアルミホイールなど、よりアグレッシブなデザインへと進化しています。
内装は高級感とスポーティさを両立したファインナッパレザーを採用した本革スポーツシートを採用しており、専用のインストルメントクラスターを標準装備しています。
2010年2月には、オープンモデルにあたるアウディR8スパイダーがデビュー。耐候性と断熱性に優れたキャンバス素材のソフトトップを採用。炭素繊維強化プラスチック製の大型ソフトトップカバーを採用し、オープン化による重量増加が抑えられています。
V10 5.2リッターエンジンを搭載し、0-100km/h加速および最高速はクーペモデルよりもわずかに低い4.1秒、最高速度は313km/hです。オールアルミボディは、オープン化にともないAピラーの強度向上やポップアップ式ロールオーバーバーを装備。日常における使い勝手とスーパースポーツモデルならではのロードパフォーマンスと高い安全性という、相反する要求を極めて高い次元で実現しています。
2010年10月にはアウディR8クーペの装備および仕様変更を実施。V型8気筒4.2Lエンジンの最高出力が、420psから430psへと向上。また、クルーズコントロール、Aps(アウディパーキングシステム)を標準装備。また、アウディR8 5.2 FSI クワトロには、LEDヘッドライトを標準装備。さらに、両モデルに共通して、Googleマップローカル検索対応のSDナビゲーションシステム、リアビューカメラ、ETCシステムを標準装備するなど、装備充実を図っています。
ライバル車の比較

ハイスペックモデルであるアウディR8のライバルは、その時代の各メーカーを代表するモデルがならびます。きょうだい車にあたる「ランボルギーニガヤルド」も強力なライバルといえる存在といえます。
- 全長×全幅×全高:4440×1905×1250mm
- ホイールベース:2650mm
- 車両重量:1640kg(1660kg)
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:6速MT(7速Sトロニック)
- エンジン:V型8気筒DOHC
- 排気量:4163cc
- エンジン最高出力/最大トルク:430ps/430N・m
- ステアリング:右/左
- 全長×全幅×全高:4440×1930×1250mm
- ホイールベース:2650mm
- 車両重量:1690kg(1710kg)
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:6速MT(7速Sトロニック)
- エンジン:V型10気筒DOHC
- 排気量:5204cc
- エンジン最高出力/最大トルク:525ps/530N・m
- ステアリング:右/左
- 全長×全幅×全高:4345×1900×1165mm
- ホイールベース:2560mm
- 車両重量:1500kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:6速AT
- エンジン:V型10気筒DOHC
- 排気量:5204cc
- エンジン最高出力/最大トルク:560ps/540N・m
- ステアリング:左
- 全長×全幅×全高:4512×1923×1214mm
- ホイールベース:2600mm
- 車両重量:1450kg
- 駆動方式:MR
- トランスミッション:6速MT(6速AT)
- エンジン:V型8気筒DOHC
- 排気量:4308cc
- エンジン最高出力/最大トルク:490ps/465N・m
- ステアリング:右/左
- 全長×全幅×全高:4450×1850×1300mm
- ホイールベース:2350mm
- 車両重量:1660kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:7速PDK
- エンジン:水平対向6気筒DOHCツインターボ
- 排気量:5204cc
- エンジン最高出力/最大トルク:530ps/700N・m
- ステアリング:右/左

- 全長×全幅×全高:4710×1895×1370mm
- ホイールベース:2780mm
- 車両重量:1760kg
- 駆動方式:フルタイム4WD
- トランスミッション:6速AT
- エンジン:V型6気筒DOHCツインターボ
- 排気量:3799cc
- エンジン最高出力/最大トルク:570ps/637N・m
- ステアリング:右
アウディR8後期モデルについて

アウディR8は、2013年3月にマイナーチェンジを行い、後期モデルとなりました。従来のRトロニックシーケンシャルギヤボックスに代わり、素早い変速とダイレクトな動力伝達を可能とする新開発の7速Sトロニックトランスミッションを搭載。
これにより0-100km/h加速は、先代Rトロニック比で-0.3秒を記録しています。ちなみに、4.2FSIクワトロが4.3秒、5.2FSIクワトロが3.6秒、スパイダー5.2 FSI クワトロが3.8秒となっています。マイナーチェンジモデルでは4.2 FSI クワトロと5.2 FSI クワトロにも6速MT仕様が設定されています。
外観では、新デザインとなったシングルフレームグリルを採用。ハイグロスブラック仕上げとなり、V10モデルでは支柱部分にクロームストリップを採用しています。フロントバンパーのデザインも変更されており、ラジエーターとブレーキに通じるエアインテークには3本のクロスバーが装備されています。
また、新たなデザインとなったLEDヘッドライトやリアコンビネーションランプを採用。同時にドアミラー、ディフューザー、エグゾーストパイプ、R8のエンブレムを含め、さまざまな箇所のデザインが変更されています。
内装ではセンターコンソールまわりにハイグロスブラックパーツをレイアウト。パワーウインドウスイッチなどにアルミニウム調パーツを採用しています。今回からシフトパドルも形状が変更となり、操作性と質感を高めています。
さらにブレーキシステムにも変更が加えられ、より放熱性に優れたウェーブブレーキディスクを搭載。キャリパーは新しいロゴを配したブラックキャリパーとなっています。なお、後期モデルとなったアウディR8の主な特徴は以下のとおりです。
- 軽量かつ高剛性のASFボディにより、ボディ単体の重量はクーペが210kg、スパイダーで216kg。車両重量(V8マニュアル車)はわずか1,640kgに抑えられています。
- 42kgと軽量ながら優れた遮音性、耐候性を誇るR8スパイダーの電気油圧式クロストップを採用
- 新しいデザインのシングルフレームをはじめ、数々の改良を受けた外観
- 新しいフルLEDヘッドライトとリヤのダイナミックターンシグナルを全モデルに標準装備
- ドライサンプ潤滑方式を採用する直噴 V8 4.2LとV10 5.2リッターといった2種類のNAエンジンを設定
- 最高出力はそれぞれ430psと525psを発揮
- 7速Sトロニックを新採用。6速MTモデルをクーペモデルに設定
- パドルシフトを大型化(ローンチコントロール機能付き)
- リア重視のトルク配分機構を備える新世代のクワトロ(フルタイム4WD)システムを搭載
- アルミニウム製のダブルウィッシュボーンサスペンションを採用
- フロント8ピストン、リア4ピストンのキャリパー、軽量なウェーブデザインのベンチレーテッドブレーキディスクを採用
- セラミックブレーキを全モデルにオプション設定
- 全モデルに新デザインとなる19インチアルミホイールを標準装備
- アダプティブダンピングシステムであるアウディマグネティックライドを採用
アウディR8 5.2FSI クワトロ後期モデルならではの魅力とは?
ではここで、アウディR8 5.2FSI クワトロ後期モデルならではの魅力を挙げていきましょう。
まずは「デザインと質感の高さ」です。マイナーチェンジ後のモデルから、フロントバンパー形状やLEDライトのデザインがアップデートされています。内装もスイッチやトリムが改良されており、全体的により精悍でモダンな仕立てとなっています。
「V10エンジンと7速Sトロニックの組み合わせ」も後期モデルのみの設定です。ランボルギーニガヤルドと同じV10 NAエンジンと7速デュアルクラッチ(Sトロニック)の組み合わせにより、スポーティかつスムーズな走り、そして何よりV10 NAエンジンサウンドを存分に堪能できます。
いまや絶滅危惧種ともいえるV10 NAエンジンのサウンドを聴くためだけにドライブに出る…。贅沢かつ芳醇なひとときが思う存分味わえるうちにぜひ堪能してみてください。
アウディR8 5.2FSI クワトロ後期モデルを推す理由とは?
では、アウディR8 5.2FSI クワトロ後期モデルを推すのか?その理由を挙げていきます。
まずは「マイナーチェンジによる信頼性の向上とモデルの熟成度」が挙げられます。前期モデルで起きた細かな不具合(電装系やトランスミッション系)が後期モデルでは改良されたほか、サスペンションのチューニングが見直され、安定感&乗り心地のバランスも熟成が進んでいます。
また、快適装備やナビの精度も上がり「普段乗りが可能なスーパースポーツ」としてさらに磨きがかけられています。
さらに、前期モデルに比べてリセールバリューの高さも魅力です。モデルとしての完成度、希少性、市場のニーズなど、どれをとっても後期モデルに軍配が上がります。なかでも後期モデルのV10エンジンは「初代アウディR8のベストバイ」といわれるほど人気があり、今後コレクション的な価値を高める可能性をも秘めています。
アウディR8 5.2FSI クワトロ後期モデルはどのような方におすすめか?
最後に、アウディR8 5.2FSI クワトロ後期モデルはどのような方におすすめなのか?
まず1つめに、「スーパースポーツ初心者」にはおすすめなモデルです。フェラーリやランボルギーニと比較して相対的に維持費が抑えられるだけでなく、アウディ自身が「高性能と実用性の両立を目指したスーパースポーツ」と標榜しているほど、実用性に重きを置かれたモデルであることが挙げられます。
2つめに、「絶滅危惧種であるV10 NAエンジンを味わえるモデルであること」が挙げられます。ランボルギーニガヤルドと同じV10エンジンであり、アウディがモータースポーツで鍛え上げたノウハウが惜しみなく投入されています。7速Sトロニックと組み合わせることで痛快なシフトアップ、そしてシフトダウンが楽しめます。ブリッピングしたときのV10エンジンの咆哮は中毒性をも秘めるほどの快音であり、コンディション良好な個体が流通しているうちに味わっておきたいところです。
3つめに、「フェラーリやランボルギーニとは違うスーパースポーツに乗りたい」といった方にもおすすめです。アウディR8のシルエットは、クルマに詳しくない人であってもひと目でスーパースポーツと分かるほど鮮烈であり、どこを走っていてもかなり目立ちます。それでいてスペックも折り紙つきですから、見掛け倒し的なスーパースポーツ仕立てのクルマとは放つオーラが違います。
「人とは被りたくない。でもスーパースポーツらしいデザインのクルマに乗りたい」「よりイージーに、目立つクルマに乗ってみたい」という方にとって、アウディR8 5.2FSI クワトロ後期モデルはうってつけといえるモデルなのです。
そして4つめに、「買って・乗って・楽しんで、数年後も資産価値をキープしたい」方にもおすすめします。今後作られることはないであろう、純内燃機関であるV10エンジンを搭載した希少性は、今後、動産としての価値を秘めている可能性があります。趣味性だけでなく、資産性を重視したい方にもアウディR8 5.2FSI クワトロ後期モデルは選択肢に含めていいモデルではないでしょうか。
V10 NAエンジンが過去のものとなってしまう前に、思う存分、楽しんでいただくことをおすすめします!
