BMWの3シリーズは、スポーツセダンのお手本ともいえる人気モデルです。世代を重ねるごとに、よりプレミアムセダンへと進化を続けています。その中から、近年のモデルを2世代挙げて紹介します。
この記事では、1世代違いのモデルであっても両モデルが持つ共通点をはじめ、各々の特徴や魅力について確認できます。今回は両モデルを比較し、これから購入を検討されている方が、より好みに合うモデルを選ぶ際の参考になればと思います。
BMW 3シリーズとは?

BMWの3シリーズはBMWブランドの主力モデルであり、言わずと知れた人気モデルです。なんとなく知っているつもりになっている3シリーズについて、まず確認をしていきます。
BMWの主力モデル
BMWには現在13モデルがラインナップされており、その半数近くがSUVモデルである中でも、3シリーズは世界中で人気を集めているBMWの主力モデルです。日本においても、輸入車の登録台数ランキングトップ10に長年ランクインしています。
3シリーズはスポーツセダンのスタンダードモデルともいえ、BMWが提案する「ダイナミックかつ洗練されたドライビング・プレジャー」を象徴する存在です。また、ボディタイプはセダンだけでなく、ステーションワゴンのツーリング、世代によってはクーペ、カブリオレ、3ドアハッチバックも用意されています。
意外なことに初代モデルのボディ形状は2ドアセダンと呼ばれるボディタイプでした。2ドアながらクーペよりもゆったりとしたキャビンで、大人4名が無理なく乗車できるモデルでした。その後、4ドアセダンをはじめとするボディ展開が行われていきます。BMWにおいて3シリーズは、時代に合わせて進化し続けているモデルといえます。
歴史の長いモデル
3シリーズは、BMWのラインナップにおいて最も長寿なモデルです。その誕生は半世紀以上前の1975年に遡ります。
初代(E21モデル)は、2ドアセダンとして1975年にデビューしました。軽快な吹け上がりのエンジンと俊敏なハンドリング性能を備えており、その魅力が初代から現代まで続いていることが分かります。約8年間販売され、この期間中に日本への正規輸入も行われました。
2代目(E30モデル)は、1982年にデビューしました。この世代から2ドアセダンだけではなく、4ドアセダン、ステーションワゴン、カブリオレと多岐に亘るラインナップ展開が行われました。
またハイパフォーマンスモデルのM3もこのモデルから登場しました。日本ではバブル景気の時期に販売されていたモデルであり、知名度が一気に上がって一般的に認知され、憧れのモデルとなっていました。
3代目(E36モデル)は、1990年にデビューしました。E30モデルと比べボディサイズは拡大されましたが、まだ日本の5ナンバーサイズに適合するサイズでした。リアの足回りをマルチリンク式に変更し、ハンドリング性能を向上させました。
セダンのボディサイズが拡大したことから、3ドアハッチバックボディの「コンパクト」もラインナップに加わりました。コンパクトは、3シリーズがDセグメントであるのに対し、Cセグメント規格となるため、一回り小さいことが分かります。
4代目(E46モデル)は、1998年にデビューしました。まだ見かける機会も多いモデルであり、豊富なパワートレインが特徴的なモデルといえます。316、318、330にはマニュアルトランスミッションも設定され、変速を自動で行うSMGも初搭載されました。
また、スポーティなセッティングのサスペンションやエアロパーツなどを装備したMスポーツの設定も行われました。この世代でも「コンパクト」が設定されています。
5代目(E90モデル)は、2005年にデビューしました。ボディタイプは、コンパクトが廃止され4ドアセダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレの4タイプです。このモデルでは、サスペンション構造の変更が行われました。
フロントはダブルリンクのロアアームを有するダブルジョイントストラット、リアは5シリーズにも採用されている5リンクのインテグラルアームタイプへと変更されました。ガソリンエンジンは4気筒と6気筒が用意され、マニュアルトランスミッションは4気筒の320にのみ設定されました。
ここまでで、5代目までの3シリーズの各モデルを振り返りました。1世代あたり約8年のモデルライフであり、その間にマイナーチェンジを通じて熟成を重ねています。その熟成の先に、モデルチェンジのタイミングで走行性能を向上させる進化が行われていることが確認できました。
6代目、7代目各モデルのポイントは?

前項までで、歴代の3シリーズは走りの質感と性能を向上させるべく進化してきたことがわかっていただけたと思います。
ここでは、今回のメインテーマとなる6代目、7代目モデルについて確認していきます。
6代目(F30モデル)とは?
先代モデルの登場から6年ぶりのモデルチェンジとなる2011年にデビューしました。このモデルでは、4シリーズの登場もあり、ボディバリエーションは4ドアセダンとステーションワゴンのみに絞られました。
パワートレインのバリエーションは多く、3シリーズにおいて日本初導入となるディーゼルエンジン、アクティブハイブリッド、プラグインハイブリッドが設定されていることが大きなトピックスといえます。これは、世界的にCO2排出量などの環境への負荷が重要視されてきたためです。
6代目(F30モデル)の特徴は?
日本市場に寄り添ったモデルという点が特徴といえます。モデルチェンジのタイミングで、先代モデルと比べ全長が93mm大きくなりました。しかし、ボディサイズが拡大していく中で、日本モデルに関しては日本市場の要求に応える形で全幅の変更が行われていません。
その理由は、全幅が1800mmを超えることで機械式立体駐車場への入庫が不可となってしまうケースが多いためです。この問題は先代のE90モデルでも発生しており、超過分をクリアするために、マイナーチェンジのタイミングでドアノブの形状を日本専用にスリム化して対応しました。6代目のF30モデルでは、デビュー時から全幅がオーバーしない日本専用のドアノブを搭載して対策をしています。
「デザイン・ライン」システムを導入したことで「スタンダード」、「スポーツ」、「モダン」、「ラグジュアリー」の4グレードをベースに、きめ細やかなモデル選択を可能としました。日本市場では従来から、グレードを分けて仕様や特徴を明確にすることで、ユーザーが選択しやすくなる傾向があります。そのため、日本ユーザーにとっては迷うポイントが減ったといえます。
7代目(G20モデル)とは?
先代モデルが7年の熟成を重ねた2018年にデビューしました。ボディタイプは先代F30モデル同様、セダンとステーションワゴンの2タイプです。
スポーティさと洗練された美しさを併せ持つことをテーマとした新世代デザインを採用しています。スポーティさはデザインだけではなく、走行性能も大幅に向上させ、「スポーツセダン」の新たな指針となることを目指して開発されています。
7代目(G20モデル)の特徴は?
最先端技術の採用を行っている点が、大きな特徴といえます。特に日本初の技術となる、高性能3眼カメラを使用した「運転支援システム」を量販グレードである320iスタンダード以上のグレードに標準装備としました。
BMW初のAIを活用した「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を導入し、音声会話で車両の操作や情報へのアクセスを可能としました。これは、自然な会話に近い言葉でドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを提供します。
また、8シリーズから搭載されている新しい表示・操作コンセプトの「BMWオペレーティングシステム 7.0」を採用した「BMWライブ・コックピット」を全車標準装備としました。大型コントロール・ディスプレイはタッチ操作に対応し、併せてフル・デジタル・メーター・パネルも搭載しています。洗練されたデザインとドライバーの操作性を重視した構成です。
モデル間での比較ポイント

実際に多くのユーザーが気になるポイントを挙げ、両モデルの比較を行ってみます。
車両サイズ
6代目F30モデルと比較すると、7代目G20モデルは全長4715mm(+70mm)、全幅1825mm(+25mm)サイズアップしています。そのため、従来の機械式立体駐車場を車庫としている場合や、出先で使用する機会が多い場合は注意が必要です。
特に自宅駐車場がマンション等で1,800mmまでしか対応していないケースでは、車庫を別途探し契約する必要も発生します。しかし、このサイズアップには理由があります。それは、走行性能を向上させるため、ホイールベース(前輪と後輪間の距離)とトレッド(左右のタイヤ間の距離)の拡大を行うためです。
ホイールベースは40mm、トレッドはフロント43mm、リア21mm拡大したことで、高速走行時の安定性が大幅に向上しています。
パワートレイン
環境意識が世界的に高まった世代となるF30モデル以降では、エンジンの排気量を小さくしても、効率性を上げパワーを出すダウンサイジングエンジン、燃焼効率が高く欧州では一般的となっているディーゼルエンジン、外部からの充電機能を持ったプラグインハイブリッドもラインナップに加わりました。
ダウンサイジングエンジンは、両モデルとも主力は2リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンです。F30モデルには1.5リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンも一部設定され選択可能でした。G20モデルの330iに搭載された、2リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンではBMWツインパワー・ターボ・テクノロジーにより常用回転域のほぼ全域で、F30モデルに対してトルクが50Nmも向上しています。
また、日本の道路事情に合わせた専用チューニングを施したエンジンを採用している点も大きなトピックスといえます。ディーゼルエンジンでは、F30モデルは前期と2016年以降の後期モデルで搭載エンジンが異なります。
G20モデルはF30モデル後期モデルと同型のエンジンが搭載されますが、さらに改良を加えている点が特徴です。また、振動の削減も行われており上質感が向上しています。プラグインハイブリッドでは、基本的なシステム出力は一緒です。
しかし、G20モデルに搭載された「エクストラブースト」機能を使用することで、一時的にシステム出力を最大292PSまで引き上げることが可能です。
走行性能
F30モデルはスポーティ寄りのシャーシ性能を有して、スポーツセダンらしさを明確に伝えていました。そのため、機敏なハンドリングやスポーティな乗り心地となっていました。
G20モデルでは、新プラットフォーム「クラスター・アーキテクチャ」を採用しています。クラスター・アーキテクチャにより、車体の軽量化をしつつも剛性を50%向上させています。このため、足回りの硬さを和らげることができ、荒れた路面の安定感やハンドリング性能向上に繋がっています。
また、新開発のダンパーにより大きな突き上げを吸収し上質な乗り心地に寄与しています。その結果、ステアリング操作に対するレスポンスがリニアになりつつ、一クラス上の5シリーズを彷彿とさせる安定した乗り心地が得られています。快適かつ上質な乗り心地を得ながら、高次元でスポーティな走行性能を実現しています。
燃費性能
カタログでの燃費性能を比較する場合、測定モードがF30モデルとG20モデルでは、JC08モードとWLTCモードで異なっているため同一の比較は難しくなっています。ただ、実際に使用しているユーザーの燃費情報を比較した際、両モデルのガソリンエンジン、ディーゼルエンジン共に大きな差は見受けられません。
G20モデルの方がより効率化を進めているため高速燃費がわずかに向上しています。一番燃費性能に違いがあるのは、プラグインハイブリッドモデルです。F30モデルに対してG20モデルではバッテリー容量を7.6kWhから12kWhへと大幅に増加させているため、EVでの走行距離が約2倍に伸びています。
またEVで走行可能な速度についても、G20モデルは110km/hまで対応可能となり、EVでの走行シーンが増えています。そのため、燃料消費の点にピントを当てた燃費性能としては、大幅に向上しています。
それぞれのオススメポイントは?

これらの特徴や比較ポイントを経て、各モデルのオススメユーザーを紹介します。
6代目(F30モデル)がオススメなユーザーは?
生活圏が都市部であり、休日はワインディングを伴うドライブを好むユーザーにオススメといえます。日常のタウンユースの点では、取り回しや駐車場状況を考慮するとコンパクトなボディのF30モデルがオススメです。
また、マニュアルトランスミッションを選択できるため、ワインディングロードなどでシフトチェンジを行い、よりスポーティにご自身でドライビングをしたいユーザーにはかけがえのないモデルです。
7代目(G20モデル)がオススメなユーザーは?
高速での遠出が多く、最先端の安全性能とテクノロジーを体感したいユーザーにオススメといえます。高度な運転支援システムと高速走行時の安定性が増したセッティングにより、長距離ドライブでの運転時に疲労感を大幅に軽減してくれます。
また、コーナリングが続く山間部では、リニアなレスポンスを楽しめるステアリング操作を満喫し、より遠くへドライブをしたくなるモデルです。
購入時のオススメポイントは?
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