BMWのSUVモデルを指すXシリーズ。そのシリーズ内で「X3」は常に人気が高いモデルです。SUVモデルでも、BMWらしい走りの探究を常に行っている点も人気の理由の1つといえます。
デビューから約22年を迎え、現行モデルは4代目となりました。最新の4代目G45モデルと先代のG01モデルを比較し、時代のニーズに合わせて進化をしていることが確認できました。
今回はそれぞれのモデルが持つ特徴や魅力、方向性について紹介します。
BMW X3とは?

多くのSUVモデルをラインナップするBMW内で、X3は販売台数からも人気であることが分かります。まず、その生い立ちも含めて振り返っていきます。
BMWの人気SUVモデル
2004年に初代モデルがデビューしてから、日本におけるモデル別販売台数のランキングベスト10位以内にランクインしていることが多いです。特に先代にあたる3代目のG01モデルと現行の4代目G45モデルは、販売期間の多くでベスト10位以内に入っています。その理由としては、セダンの3シリーズ同様の走行性能とサイズ、プレミアム感が日本市場に合致しているためといえます。
BMWとしては、SUVモデルについて「BMWが発案した、まったく新しいカテゴリーの自動車」として新たに「SAV(スポーツアクティビティビークル)」と呼んでいます。しかし今回は、一般的な共通名称となるSUVに統一いたします。
歴代モデル
現在販売されている現行モデルは4代目です。これまでの歴代モデルについて簡単に振り返ります。
初代(E83モデル)
日本では、2004年から2011年まで販売が行われていました。フェンダーアーチのモールやパンパーの一部に無塗装素地を用いて、アウトドアシーンが似合うデザインとしています。
また、車両の基礎となるプラットフォームには、セダンモデルの3シリーズ(E46モデル)を活用しています。そのため、低重心かつ前後重量バランスが理想的な50:50を実現しています。2.5と3リッターの直列6気筒ガソリンエンジンがラインナップされていました。
2代目(F25モデル)
2011年から2017年まで日本で販売が行われました。エクステリアデザインは、初代のダイナミックさに加えエレガントさを感じるようなデザインへと進化しました。インテリアは流れるように曲線を用いており、モニターを配置したコンソールは現代にも通じます。
パワートレインは、モデルライフを通じて多岐にわたります。3リッターの直列6気筒ガソリンエンジンの自然吸気とターボモデルから始まり、ダウンサイジングとなる2リッター直列4気筒のターボ付きガソリンエンジンとディーゼルエンジンが加わりました。
各モデルのポイントは?

ここからは今回のメインとなる、先代の3代目と現行の4代目モデルについて各々のポイントを紹介します。
3代目(G01モデル)とは?
2017年から2024年まで販売されていたモデルです。ボディサイズは先代とほぼ同一ですが、ホイールベース(前後タイヤ間の距離)は5cm長くなり、バランスがより一層取れたスタイリングになっています。
また、Xモデルとしては初の六角形ヘッドライトを採用。三次元的な造形に進化したキドニーグリルの採用も行っています。また、モデルライフ中に初のプラグイン・ハイブリッドモデルが追加されるなど、新技術を採用している点も注目すべきポイントです。
3代目(G01モデル)の特徴は?
初代から続く、約50:50の前後重量配分と軽量化技術により、BMWらしいスポーティなハンドリングと快適な乗り心地を両立させ、プレミアムSUVの質感を向上させています。3つのモデルバリエーションが用意されています。
「ラグジュアリー・ライン・モデル」は、X3として初めてラインナップに加わりました。クロームメッキされたラジエーターグリルのバー、フローズン・グレイとクロームのツートン仕様のアンダーボディプロテクション、クラシックなデザインを持つアルミホイールを採用することでエレガントなエクステリアデザインを強調しています。
インテリアはレザー・シート、コントラスト・ステッチ入りセンサテック・ダッシュボード、パール・クロームのアクセント・ストリップ付きダーク・オーク・ファイン・ウッド・インテリア・トリムを装備し上質さをさらに高めています。
「xLineモデル」では、マット・アルミニウム製のラジエーターグリルや専用デザインのアルミホイールを採用することで、X3の頑丈さを強調しています。インテリアは、純粋で優雅な雰囲気を有しており、標準装備のスポーツ・シートはクロス/レザー・コンビネーション・シート仕様の他に、オプションでコントラスト・ステッチ入りフル・レザー・シート、マット仕上げされたファインライン・コーブ・インテリア・トリムも用意されています。
「M Sportモデル」では、躍動的なスポーティさと走行性能に重きが置かれています。Mエアロダイナミック・パッケージ、ブルー塗装のキャリパーが装着されるスポーツ・ブレーキ・システム、アルミホイールもM Sportモデル用の専用品です。
インテリアは、Mスポーツ・レザー・ステアリング・ホイール、Mモデルに準じたスポーツ・シート、BMW Individualアンスラジット・ヘッドライナー、新採用されたアルミニウム・ロンビクル・インテリア・トリムを備えることで、全方位でダイナミックなキャラクターとなっています。
紹介した3モデルによって、ユーザーは自身の好みに合わせたモデル選択が可能となるように明確化されている点が特徴です。
4代目(G45モデル)とは?
2024年から販売されている現行モデルです。従来のX3が築き上げてきたブランドを守りつつ、BMWの新世代デザイン言語のエッセンスを、Xモデルとして初めて意欲的に取り入れています。
また、X3初の全パワートレインに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせることで、動力性能、環境性能の両立を目指しています。
4代目(G45モデル)の特徴は?
デザインとして代表的な物は、キドニーグリルに斜めのデザインを取り入れた点やボディのプレスラインを立体的にすることでより一層スポーティな印象を与えています。アダプティブLEDヘッドライトは、ツイン・サーキュラーを進化させたことでよりシャープなデザインとなっています。
7シリーズや5シリーズで採用されている、キドニーグリルの縁をライトアップさせるアイコニック・グローをBMW内のプレミアム・コンパクト・セグメントとしては、X3が初採用しています。
インテリアは、「BMWカーブド・ディスプレイ」によりメーターやナビなど必要な情報が大型ディスプレイに集約され、洗練さとシンプルさを高次元で両立しています。情報が集約されることで、運転中の視線移動量が減り疲労感の低減も狙っています。
また、近年はドイツメーカーでの採用が多いアンビエントライトを搭載することで、気分に合わせて車内に彩りを添えることができます。インテリア材として環境に配慮した「ヴィーガンレザー」を用いることでサステナブルにも貢献しています。BMWブランドが定義する最新のパフォーマンスを感じることができる点が特徴といえます。
モデル間での比較ポイント

気になるポイントに分け、それぞれのモデル間での違いを比較します。
車両サイズ
| 3代目(G01モデル) | 4代目(G45モデル) | |
| 全長 | 4,720mm | 4,755mm |
| 全幅 | 1,890mm | 1,920mm |
| 全高 | 1,675mm | 1,660mm |
4代目のG45モデルは、先代のG01モデルより全長が35mm長く、全幅が30mm広く、全高が15mm低くなっています。特に気になるのは、全幅のサイズアップかと思います。
都心部の路地や設計の古い駐車場では、気を使う場面が多くなるでしょう。しかし、この全幅のサイズアップにより、リアのトレッド幅(左右のタイヤ間距離)をG01モデルに比べて+45mm拡大することで走行性能向上に繋がっています。
また、伸びた全長や低くなった車高により疾走感を得ることができます。SUVでありながら、よりフラットかつスポーティなサイドビューを実現しています。そのデザインポイントとしては、フラットなルーフラインが後方に向かってキックアップしていることや、力強いショルダーラインに伸びやかなボンネットのバランスも一因となっています。
走行性能
この2モデルを比較した際、共通しているのは歴代モデルから受け継がれている「スポーティな走り」です。その質感については、モデル毎に狙ったテーマによってキャラクター性が異なります。
3代目のG01モデルでは、軽快かつダイレクトな操作性能を有しています。モデルライフ中に、世相を考慮した様々なタイプのパワートレインの設定が行われています。年式により選択肢は異なりますが、ガソリンエンジンは4種類のタイプがリリースされ2リッター直列4気筒エンジンにターボ、ターボ+電気モーターのプラグインハイブリッドが設定されました。
3リッター直列6気筒エンジンには、シングルとツインが選択できる2種類のターボシステムが組み合わされました。ディーゼルエンジンでは、2リッターと3リッターの直列6気筒ターボエンジンが設定されています。
足回りには、アルミ製ピボット・ベアリング、軽量スタビライザー・チューブの採用、フロント・ホイール・コントロールの最適化を行っています。軽量化されたパーツを用いることで、サスペンションからタイヤにかけてのバネ下重量を大きく軽減させ、走行性能向上に大きな影響を与えています。
4代目のG45モデルでは、48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載した3種類のパワートレインが設定されています。2リッター直列4気筒のターボエンジンがガソリン、ディーゼル共に設定されています。また、3リッター直列6気筒のターボ付きガソリンエンジンもラインナップされています。モーターのアシストと組み合わせることで、レスポンスとシステム出力の向上に貢献しています。
また、サスペンションのセッティングを直進安定性重視へと変更、スタビライザーの取り付け箇所の剛性を高め、コーナリング時のロール(車両の傾き)の抑制も行っています。電子制御の設定ではなく、本質にあたる箇所の改良を行っている点が、BMWらしい走行性能の向上ポイントといえます。併せて快適性も向上させるために、電子制御可変ショックアブソーバーも組み合わせています。
燃費性能
諸元表に記載されている情報を基に両モデルの燃費について比較します。条件としては、両モデルとも主力の2リッターガソリン、ディーゼルエンジンでの記録とします。両モデル共にSUVであることを忘れてしまう程の優秀な燃費を記録しています。
3代目G01モデルでは、WLTCモードのみの燃費記録が公表されています。4代目G45モデルでは、JC08モードとWLTCモードの両方の記録が記載されています。まず3代目G01モデルのWLTCモードでの燃費は、ガソリンエンジンで12.0km/L、ディーゼルエンジンで14.5km/Lです。
4代目G45モデルのWLTCモードでのガソリンエンジンは13.1km/L、ディーゼルエンジンで16.3km/Lでした。エンジン出力が向上しているにも関わらず、燃費も同様に向上しています。これはマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた効果といえるでしょう。
なお、JC08モードでは、ガソリンエンジンで15.7km/L、ディーゼルエンジンで19.8km/Lと更に良好な記録となっています。
各モデルのオススメユーザーは?

3代目(G01モデル)と4代目(G45モデル)それぞれのオススメユーザーについて紹介します。
3代目(G01モデル)がオススメなユーザーは?
ハンドリング性能を感じられるドライビングを楽しみたい方にオススメといえます。SUVではあっても、走る楽しみを満喫したい。ワインディングを颯爽と意のままにコントロールしたいと感じる方も多いでしょう。
X3と共にアウトドアを楽しむ際、その目的地へ向かう道中、山間部のワインディングを走行する機会も多いことでしょう。そんなシーンにおいても、BMWが培ってきた走行性能を体感することで、移動するだけの退屈なドライブではなくなります。
4代目(G45モデル)がオススメなユーザーは?
高速を利用した、長距離ドライブを楽しみたい方にオススメといえます。
ワインディングよりも高速道路を走行する機会が多いユーザーにとっては、より向上した直進安定性で余計な力が入らず、ゆったりとした気持ちと姿勢で運転できます。わずかな差であっても、長時間に及ぶドライブでの疲労度の低減は計り知れません。
また、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能も搭載しているため、一定の条件を満たした場面ではステアリングから手を離しての走行が可能です。行き帰りの道中でも、アウトバーンで鍛えられた走行性能と安全性で快適なドライブが可能です。
購入時のオススメポイントは?
愛車を購入する際のオススメポイントは、オールインワンのショップを選ぶことです。特に輸入車は、販売のみでアフターフォローを行っていないショップも多く存在します。車両販売のみのショップで購入した場合、愛車のメンテナンスを託せるショップを探す手間が発生します。
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