BMW M4とM4コンペティション、どちらを選ぶべき?

BMW M4とBMW M4コンペティション、ともにF82型の型式が与えられた両モデル。それぞれのモデルの特徴やエンジンスペック、専用部品、車両本体価格など、さまざまな観点からそれぞれのモデルにふさわしいオーナー像を考察してみました。

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目次

BMW M4とBMW M4コンペティションのそれぞれの概要

まず、以下ではBMW M4とBMW M4コンペティションのそれぞれの概要について見ていきましょう。

BMW M4

まるでNAエンジンのような官能的ともいえる吹けあがりと、ターボテクノロジーによる圧倒的なパワーを両立した新開発の直列6気筒Mツインパワーターボエンジンを搭載するBMW M4。BMW M4の魅力のポイントは大きく以下の2つがあります。

軽量化技術の採用

ボディやサスペンションの多くにCFRPや軽量アルミニウム素材を採用。軽量化を果たすと同時に車両の重心を下げ、卓越した運動性能の向上に貢献しています。

また、CFRP製ルーフの採用により、スチール製ルーフと比較した場合、BMW M4クーペで6kgの軽量化に貢献。そして専用設計されたトランクリッドについても、内部構造部材にCFRPを採用し、ダイナミクスの向上と軽量化に貢献しています。

一方で、アルミニウム製のフロントサイドパネルとエンジンフードの採用により、軽量化とともに前後重量バランスの向上に寄与します。

また、CFRP製のプロペラシャフトを採用することで一体成型が可能となり、中間のベアリングが不要になりました。その結果、プロペラシャフトの40%にもおよぶ大幅な軽量化を実現しています。このような徹底したインテリジェントライトウェイト構造を実現することで、卓越した運動性能と高効率を追求しています。

革新的なテクノロジーを採用

BMW Mシリーズに求められるパフォーマンス、そして日常走行における快適性を両立したダブルクラッチトランスミッション「7速M DCT Drivelogic」を搭載することにより、常にトラクションを途切れさせることなく、スムーズかつ瞬時にシフトチェンジを完了できます。

また、ローンチコントロールによって静止状態からの最大限の発進加速をスムーズに行えます。さらに、さまざまな革新的なテクノロジーを採用することで、先代モデルに比べ約80kgの軽量化を達成し、車両重量が1610kg(6速MT)/1640kg(7速AT)になるなど、究極のドライビングダイナミクスを追求したモデルなのです。

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BMW M4コンペティション

BMW M4のパフォーマンスをさらに向上させると同時に、サーキット走行における卓越したダイナミズムを提供するモデルがBMW M4コンペティションです。

ハードなスポーツ走行においても乗員の身体をしっかりと支える軽量構造の専用のMスポーツシート、Mストライプが施された専用シートベルトがスポーティかつ特別感あふれる室内空間を演出します。

また、専用Mスポーツエキゾーストシステムがパワフルかつ官能的なエンジンサウンドを奏でることで、ドライバーの高揚感をかきたてます。さらに、先代モデルとの比較において、EUテストサイクルにおける燃料消費率およびCO2排出量を25%以上も向上させた結果、優れた環境性能の両立も実現しています。

エンジン性能や乗り心地の違いについて

以下では、BMW M4とBMW M4コンペティションのそれぞれの性能や乗り心地の違いについて解説します。

BMW M4の性能や乗り心地

BMW M4には新開発の直列6気筒Mツインパワーターボエンジンが搭載されており、わずか4.1秒で時速100km/hまで加速するほどの動力性能を有しています。スクロール方式のツインターボチャージャーに、高精度のダイレクトインジェクションシステム、ダブルVANOS、バルブトロニックを組み合わせた構造となっています。

また、エンジンのシリンダーブロックにはクローズドデッキ構造を採用し、高い剛性を確保しつつ、シリンダー内圧をさらに高めることが可能となり、高出力化と高回転化を実現しています。さらに、鍛造クランクシャフトの採用により、より高いねじり剛性の確保と軽量化を実現しています。

最高出力は431ps、このパワーを5,500rpm〜7,300rpmで発揮し、最高回転数7,600rpmまで吹け上がるMモデルならではの高回転型出力特性を実現しています。

BMW M4コンペティションの性能や乗り心地

BMW M4に搭載される3リッター直列6気筒Mツインパワーターボエンジンの最高出力を、19psアップの450psまで引き上げることにより、0-100km/h加速を4.0秒フラットの動力性能を実現しています。

また、エンジンパフォーマンスの向上に合わせて、ダンパーおよびスタビライザーの特性をBMW M4コンペティション専用に変更したアダプティブMサスペンションを設定。

さらに、電子制御式多板クラッチによりパワーを左右のリアホイール間で自在に配分する「アクティブMディファレンシャル」や、DSCにもこのモデル専用のチューニングを施し、トラクション性能をさらに向上させています。

また、専用のMスポーツエキゾーストシステムが奏でる官能的なエンジンサウンドも、ノーマルのBMW M4よりも強調されたものとなっています。

デザインの違いについて

以下では、BMW M4とBMW M4コンペティションのそれぞれのデザインの違いについて解説します。

BMW M4

優れた空力性能、冷却効果、軽量化の実現するととともに、ハイパフォーマンスを予感させるエクステリアデザインを採用しています。フロントエプロンにはエンジンおよびブレーキに大量の空気を供給し冷却する、3つの大型のエアインテークが備わっています。

また、ショートオーバーハング、ロングホイールベース、後方に配置されたキャビンをはじめ、BMWらしいフォルムがハイパフォーマンスモデルであることを強調しています。

空力特性に合わせて最適にデザインされた専用のMドアミラーが、Mモデルであることをさりげなく主張します。

BMW M4コンペティション

BMW M4コンペティションには、軽量構造の20インチ鍛造M ライト・アロイ・ホイール・スタースポーク・スタイリング666Mをはじめ、ハイグロスブラック仕上げのキドニーグリル、ブラッククローム仕上げのデュアルエキゾーストテールパイプといった専用装備が、コンペティションモデルならではの存在感を主張します。

また室内空間においては、軽量構造のBMW M4コンペティション専用Mスポーツシートを装備。これにMストライプが施された専用シートベルトが組み合わされます。

価格の違いについて

BMW M4およびBMW M4コンペティションの価格、そしてスペックについてまとめました。

BMW M4(F82型)

項目詳細
全長×全幅×全高4685×1870×1385mm
ホイールベース2810mm
車両重量1610kg (6速MT) / 1640kg (7速AT)
駆動方式FR
トランスミッション6速MT / 7速AT
エンジン直列6気筒DOHCツインターボ
排気量2979cc
エンジン最高出力/最大トルク431ps / 550N・m
ステアリング右/左 (6速MT) / 右 (7速AT)
車両本体価格¥10,750,000 (6速MT) / ¥11,260,000 (7速AT)

BMW M4コンペティション(F82型)

項目詳細
全長×全幅×全高4685×1870×1385mm
ホイールベース2810mm
車両重量1640kg
駆動方式FR
トランスミッション7速AT
エンジン直列6気筒DOHCツインターボ
排気量2979cc
エンジン最高出力/最大トルク450ps / 550N・m
ステアリング右 (7速AT)
車両本体価格¥12,790,000 (7速AT)

最高出力以外のスペックはほぼ同じ。ただし、BMW M4コンペティションがグレードとして追加された時点でのBMW M4の車両本体価格は1157万円であり、当時の車両本体価格の価格差は122万円でした(同じ7速AT同士だと価格差は71万円)。

※マニュアル・トランスミッション搭載のBMW M4は右/左ハンドル仕様、M DCT装備車は右ハンドル仕様のみ。

BMW M4/BMW M4コンペティション(F82型)の中古車の相場について

6速MTモデルは希少価値があり、同時に人気の高いモデルとなっています。中古車として流通しているモデルの多くは7速AT(DCT)であり、MT車との割合は8:2程度。価格差もATモデルと比較して150万円以上の差があるといえます。

  • 2014年2月~2020年12月生産モデル
  • 平均価格:601.6万円
  • 価格帯:338万円~1830万円*2024年3月現在のものです
  • BMW M4:442.9万円〜818.0万円(限定車を除く)
  • BMW M4コンペティション:488.6万円〜947.3万円

それぞれ、どのような人におすすめか?

BMW M4

  • 家族がいてファミリーカーもあるが、セカンドカーとして手に入れたい方
  • 独身でメインカーとして乗りたい方
  • 旅行やゴルフなどのレジャーで乗りたい方

など、どのようなシーンに乗っていっても嫌味なく、趣味の良さを醸し出せる、まさに超オールラウンダーの存在ともいえます。

BMW M4コンペティション

BMW M4の魅力を保ちつつ、よりスポーティに、ハードな方向に振ったモデルがBMW M4コンペティションといえるでしょう。「コンペティション」の名のとおり、競争するためのマシンなので、主にサーキットがこのクルマの主戦場となります。

そのため、サーキット走行を楽しみたい人やレーシングカーのようなダイナミックな走りを求める人におすすめです。

まとめ

ノーマルのBMW M4は、ポルシェ911でいうところの「911カレラ」に相当するといえます。そして、BMW M4コンペティションは「911GT3」に近いキャラクターといえるでしょう。

つまり、街乗りを含めたオールラウンダーの存在を求めるならノーマルのBMW M4、よりシャープに、かつスピーディーに。さらにはサーキット走行も視野に入れているとしたらBMW M4コンペティションを選ぶことをオススメします。

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