日本では2018年8月にデビューした「BMW M2 コンペティション(F87型)」。2023年1月まで販売されたBMW Mシリーズのなかのひとつであり、BMW M2の後継モデルにあたります。
今回は「BMW M2 コンペティション(F87型)は普段使いでも問題ない?」という切り口で考察してみましょう。
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BMW M2 コンペティション(F87型)の概要について紹介
BMW M2 コンペティション(F87型)は、3リッター直列6気筒Mツインパワーターボエンジンを搭載。最大出力410ps/5,250-7,000rpm、最大トルク550Nm/2,350-5,200rpmを発揮する2ドアスポーツクーペです。
上位モデルにあたるBMW M4と同等の冷却システムを採用し、ラジエーターやオイルクーラーを追加している他、カーボンファイバー強化樹脂(CFRP)を使用したストラットブレイズを採用することで剛性を強化しています。
さらに、ハイパフォーマンスをきっちりと止めるべく、大径のMスポーツブレーキを装備することで制動力を強化しています。
そして、ダンパーおよびスタビライザーは、BMW M2 コンペティション(F87型)専用に設定された強化サスペンションを装備、DSC(ダイナミックスタビリティコントロール)のセッティングや、シャシーにもチューニングが加えられており、まさに「高性能スポーツクーペ」に相応しい走行性能を備えたモデルといえます。
コンペティション”と素のM2の違いとは?
では、素のBMW M2とBMW M2 コンペティションの違いについて検証してみましょう。
結論として、素のBMW M2とBMW M2 コンペティションの違いは「エンジンパワーと特別なモデルとしての演出の巧みさ」にあります。以下ではそれぞれのスペックと特徴について解説します。
BMW M2(G87型)のスペックと特徴
- エンジン:直列6気筒 Mツインパワーターボエンジン
- 排気量:2,979cc
- エンジン最高出力/最大トルク:379ps/465N・m
- 車両重量:1560kg(MT)/1580kg(DCT)
- 駆動方式:FR
- ステアリング:右
- ボディサイズ(全長×全幅×全高):4580mm×1885mm×1410mm
- メーカー希望小売価格(税込):¥7,680,000(MT)、¥7,700,000(DCT)
2016年1月にデビューしたBMW M2(G87型)は、BMW M3(E30型)とBMW 2002ターボの血統を受け継ぐ、BMW Mシリーズにおけるもっともコンパクトなモデルです。
このセグメントでは唯一ともいえるFR+約50:50の重量配分を実現。ノーマルのBMW 2シリーズクーペからさらに前後のトレッドを拡大し、フェンダーパネルを拡幅した専用ボディを採用。
BMW M モデルらしい、M3(E30型)を思い起こさせるような魅力的なスタイリングを手に入れました。と同時に、ワイドトレッド化による高いコーナリング性能を発揮し、BMWらしさを体現するキャッチコピー「駆けぬける歓び」を感じ取るにはうってつけのモデルといえます。当初は7速DCTのみでしたが、同年秋に待望の6速MTも追加されました。
BMW M2 コンペティション(F87型)のスペックと特徴
- エンジン:直列6気筒 Mツインパワーターボエンジン
- 排気量:2,979cc
- エンジン最高出力/最大トルク:410ps/550N・m
- 車両重量:1610kg(MT)/1630kg(DCT)
- 駆動方式:FR
- ステアリング:右
- ボディサイズ(全長×全幅×全高):4475mm×1885mm×1410mm
- メーカー希望小売価格(税込):¥8,730,000(MT)、¥8,980,000(DCT)
BMW M2のデビューから2年後の2018年8月にデビューした「BMW M2 コンペティション(F87型)は、フロントバンパー、キドニーグリル、エクステリアミラーのデザインを一新しています。
より大型化したエアインテーク、ハイグロスブラック仕上げのダブルバーキドニーグリルを採用することで、アグレッシブなデザインを実現。
またBMW M2 Competition専用の19インチMライトアロイホイールと、大径ブレーキディスクや、ブレーキキャリパーにグレーメタリックペイントが施されたMスポーツブレーキを新採用。さらに、リアに配されたハイグロスブラック仕上げの「M2 Competitionバッジ」が、特別なモデルであることをアピールします。
BMW M2 コンペティション(F87型)は普段使いにも適している?
「BMW M2 コンペティション(F87型)は普段使いにも適しているか?」と問われたら「(条件付きですが)YES」と答えます。
保管場所や経済的など、さまざまな理由で1台ですべてをまかないたい。実用性を兼ね備えつつも、ハイスペックなクルマに乗りたい…。F87 BMW M2 コンペティションは、そんな相反するニーズにも応えてくれる数少ない1台といえます。
BMW M2 コンペティション(F87型)のボディサイズは、現行モデルのBMW3シリーズセダンよりも全幅を除けばコンパクトなサイズであることが分かります。
全長4475mm、全幅1855mm、全高1410mm、ホイールベース2695mm
全長4720mm、全幅1825mm、全高1440mm、ホイールベース2850mm
つまり、BMW 3シリーズよりもコンパクトであり、取り回しに気を遣う都市部や住宅街などでもスムーズに移動できます。2ドアであるためファミリーカーとしては実用性に欠けますが、基本的1、2名しか乗車しないのであれば普段使いのクルマとしてもおすすめできる1台といえます。
BMW M2 コンペティション(F87型)を普段使いするときの注意点は?
では、BMW M2 コンペティション(F87型)を普段使いするときは、以下の点に気をつける必要があります。
- 全幅の広さ
- 車高の低さ
- エンジンのコンディション維持
それぞれについて詳しく解説します。
普段使い時の注意点1:全幅の広さ
いまや、全幅1,855mmという数値はそれほど大きな部類には入りません。注意点は、数値よりもボディの形状です。
BMW M2 コンペティション(F87型)のフォルムは張り出した前後のフェンダーの膨らみです。ドアミラーにもリアフェンダーが映り込んでいます。駐車時や狭い道を通るとき、特にリアフェンダーをぶつけないように気をつけてください。リアフェンダーを傷つけたりへこませてしまうと、修理費用も非常に高額となります。
また、都市部のコインパーキングなど、幅の狭い道の駐車場に止めるときも注意が必要です。両隣のクルマを乗り降りする際「ドアパンチ」されるリスクが高まるからです。やむを得ない場合をのぞき、できるかぎり左右の幅に余裕がある駐車場に止めるようにしましょう。
普段使い時の注意点2:車高の低さ
その他、注意すべき点として「車高の低さ」が挙げられます。「コンペティション」の名のとおり、サーキットでもその性能をいかんなく発揮できる性能を秘めているのがBMW M2 コンペティション(F87型)というクルマです。
車高を低め、重心を下げてコーナリング性能を上げるためのセッティングが施された足回りを持つ代償として、段差のある場所ではフロントバンパーが擦ってしまうことがあります。自宅の駐車場をはじめ、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアなど、段差がある場所での出入りは気をつけてください。勢いよく出入りすると、フロントバンパーを大きく破損することもあります。
普段使い時の注意点3 : エンジンのコンディション維持
これに加えて、ハイパフォーマンスエンジンの宿命として「定期的にエンジンにムチを打つ」必要があります。エンジンのコンディションを維持するのであれば、できるだけ短距離の移動は避け、高速道路を一定速度で巡航するなどの配慮も心掛けてください。
ハイパフォーマンスエンジンゆえに、高負荷・高回転の状態に耐えうる設計がなされています。もちろん、現代の技術をもってすれば、普段使いも難なくこなしてくれます。ただ、それは決して得意分野ではないのです。
往復の通勤で合計20キロ、ほぼ渋滞のなかを進むだけ…では宝の持ち腐れになってしまいます。休日の前日の仕事終わりなど、少し時間があるときにBMW M2 コンペティション(F87型)を高速道路へと連れだし、エンジンを高回転まで回してあげてください。
BMW M2 コンペティション(F87型)の購入相談はトップランクまで!
現代モデルでありながら、ハイパフォーマンスモデルゆえの繊細さも持ちあわせている中古車ともなれば、個体差が大きいことも少なくありません。BMW M2 コンペティション(F87型)もそのなかの1台といえます。
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