ディーゼル車は、燃費がよく、パワフルな走りが特徴のディーゼルエンジンを搭載するクルマです。ディーゼル車と聞くと、トラックやバスなど、商用利用されているクルマをイメージする方が多いかもしれませんが、欧州車では乗用車にも当たり前のようにディーゼルエンジンが採用されています。
また、国産車でもディーゼルエンジンを搭載するモデルが増えてきました。今回は、ガソリン車にはない魅力を持つディーゼル車のメリットやデメリット、ディーゼル車に乗るときの注意点やディーゼル車がおすすめな人を解説します。
ディーゼル車とは?

ディーゼル車は、かつて黒煙を排出し、環境を汚染すると言われていました。しかし、有害物質の排出を極限まで抑えたクリーンディーゼルエンジンが登場したことで、ディーゼルエンジンを搭載する乗用車が復活。日本国内で販売されている欧州車を中心に、国産車でもクリーンディーゼルエンジン搭載車をラインナップするモデルが増えてきました。
日本国内でもパワフルで燃費がいいエンジンとして浸透してきたディーゼル車は、軽油(ディーゼル)を燃料とするエンジンを搭載する乗用車で、ガソリン車よりもトルクが太く(加速に必要な力が強い)、燃費が良いことが特徴です。また、燃料代がレギュラーガソリンやハイオクガソリンよりも安い点もユーザーにとって嬉しいポイントとなっています。
さまざまな嬉しいポイントがありますが、ガソリン車と比較すると、エンジンを高い回転数まで回すことができないといった特性があるため、最高出力(馬力)はガソリン車と比べると低くなってしまう傾向にあります。
ディーゼル車のメリットとデメリット

ディーゼル車には、先ほども少し触れたとおり、さまざまなメリット・デメリットがあります。ここでは、ディーゼル車のメリット・デメリットをまとめて紹介します。
ディーゼル車のメリット
ディーゼル車のメリットは、主に次の4点です。
- トルクが太い(最大トルクが太く、最大トルクの発生エンジン回転数もガソリン車より低い)
- 燃費がいい(エンジン回転数を上げる場面が少ないため燃料消費量を抑えられる)
- 燃料代が安く済む(日本ではレギュラーガソリンやハイオクガソリンよりもディーゼル/軽油の方が安い)
- 長距離ドライブが楽(アクセルペダルの踏み込み量を多くする必要がないため足の負担が少ない)
これらのメリットを聞くと、「クリーンディーゼルエンジン搭載車の方がいいのではないか?」と思ってしまいますが、クリーンディーゼルエンジンにはデメリットもあります。そのため、「クリーンディーゼル車が多くの人におすすめできるクルマ」というわけではありません。
ディーゼル車のデメリット
ディーゼル車のデメリットは、主に次の5点です。
- フィルター(DPF)が目づまりすることがある(DPFの交換が必要になる場合がある)
- スス汚れがエンジン内部に蓄積してしまうことがある(オーバーホールが必要になる場合がある)
- ガソリン車と比べると音や振動が大きい場合がある(クルマによって異なる)
- ガソリンエンジンと比べるとエンジンそのものの重量が重くなる傾向にある(結果として車両重量が重くなる)
- 車両価格がガソリンエンジン搭載車よりも高くなる傾向にある
デメリットとして挙げた「フィルターの目づまり」や「スス汚れの蓄積」は、主に街乗り(短時間・短距離運転)している場合に発生しやすい事象です。そのため、ディーゼル車を所有していて、街乗りが多い場合は、1ヶ月に1回以上長期間・長距離運転をして、フィルターやエンジン内部の汚れを燃やし切るようにしましょう。
ディーゼル車がおすすめな人

ディーゼル車は、燃費がよく、アクセルペダルの踏み込みを抑えられるため、長距離運転をする人におすすめです。また、多人数乗車する頻度が多かったり、荷物をたくさん載せたりするなど、力強さが必要な場合にも、ディーゼル車を選ぶとよいでしょう。
一方、軽快な走りを求めていたり、街乗り走行(短時間・短距離、ストップ&ゴーが多い場所を走行する頻度が高い)がメインとなる場合は、ガソリンエンジン搭載車やハイブリッドカーの方がおすすめです。
ディーゼル車に乗るときの注意点

メリット・デメリットを理解した上でディーゼル車を選び、ディーゼル車とのカーライフがスタートしたときは、次の点に注意しましょう。
- エンジン内部のスス汚れの蓄積
- 排ガス内に含まれる粒子状物質を除去するフィルター(DPF)の目づまり
これらは、先述したデメリットでも挙げたポイントです。これらを放置してしまうと、エンジンが不調になり、最悪の場合エンジンのオーバーホールやDPF交換などが必要になってしまいます。エンジンのオーバーホールやDPF交換は、時間がかかるだけでなく、多額の費用もかかるため、ディーゼル車に乗る際はフィルターの目づまりやスス汚れの蓄積に注意してください。
では、具体的に、どのようなことをすれば、フィルターの目づまりやスス汚れの蓄積を防げるのでしょうか。
それは、少し高めのエンジン回転数と高い速度を維持した状態で、1時間以上高速道路を走り続けるだけです。DPFの目づまりやエンジン内部のスス汚れは、高い速度で一定時間走り続けると燃焼されます。
よって、ディーゼル車とのカーライフが始まったら、定期的に高速道路を走り、エンジン内部の汚れの蓄積やフィルターの目づまりなどが発生しないよう、高速域で一定時間走るという習慣を取り入れておくとよいでしょう。
クリーンディーゼル車を購入するならアフターサービスが充実しているトップランクへ

クリーンディーゼルエンジン搭載車は、ガソリンエンジン車にはない力強さや燃費の良さなど、さまざまなメリットがあるクルマです。
ただし、ここまで解説してきたように、ディーゼルエンジンは、エンジン内部のスス汚れの蓄積やフィルター(DPF)の目づまりなどが発生しやすいため、買い物や近所への外出など日常使いが多い場合は、エンジントラブルが発生するリスクが高まります。
また、どれだけ注意して定期的に高速道路を走行していても、汚れの蓄積によるエンジントラブルが起きてしまう可能性はゼロではありません。
そのため、クリーンディーゼル車を購入するときは、購入時だけでなく、購入後のトラブルや修理にもしっかり対応し、手厚い保証も用意しているトップランクでクルマを契約することをおすすめします。
トップランクであれば、クルマを納車する前の納車整備を細かく行っているだけでなく、独自の保証や購入後のアフターサービスまで自社で行っているため、安心してクリーンディーゼル車を購入できる環境が整っています。
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