「外車は維持費が高い」や「外車の保険料は高い」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、外車だからという理由で保険料を含む維持費が高くなっているということはありません。
では、外車の保険料はどのようにして高くなっているのでしょうか。また、なぜ外車の保険料が高いと言われるようになったのでしょうか。今回は外車の保険料について解説します。
外車の保険料が高い!というのは本当か?!

多くの人が加入する自動車保険の保険料は、国産車と外車で算出方法が異なるということはありません。しかし、算出された結果を見ると、外車の方が保険料が高くなるケースが多いです。
なぜ、外車の方が保険料が高くなってしまうのでしょうか。その理由は、外車は車両保険の料率が高い場合が多いためです。自動車保険の保険料は、料率によって決まります。この料率とは、クルマごとの事故の実績に基づいて決められている「型式別料率クラス」のことです。
型式別料率クラスは、過去の事故の統計データから、保険金が多く支払われるクルマ(事故が多いクルマ)の保険料が高くなるよう設定されています。一方、保険金があまり支払われないクルマ(事故が少ないクルマ)はクラスが低く、保険料が安くなるのです。
この型式別料率クラスは、1〜17の17クラス(軽四輪乗用車は1〜7の7クラス)に分類されており、事故のリスクが低いクルマほど料率クラスの数字が小さく(保険料が安く)なります。また、型式別料率クラスは、対人賠償、対物賠償、人身傷害、車両保険のそれぞれで決められています。
例えば、対人賠償が6、対物賠償が5、人身傷害が5、車両保険が10といったように、外車は車両保険の料率が高くなる傾向があります。このようなことから、外車の保険料が高くなりやすいのです。
つまり、車両保険の契約をしなければ、外車でも自動車保険の保険料を抑えることができるということになります。
外車と国産車の料率を比べてみた

実際に過去の自動車保険の料率クラスを、外車と国産車で比べてみましょう。
- 対人賠償:7
- 対物賠償:6
- 人身傷害:6
- 車両保険:14
- 対人賠償:5
- 対物賠償:9
- 人身傷害:7
- 車両保険:9
上記の数値は、とあるクルマの実際の料率です。この料率を比べると、外車の車両保険の料率が高いことがわかります。そのため、外車の車両保険に加入すると、保険料が跳ね上がってしまうのです。
しかし、車両保険に加入しなかった場合は、国産車とほぼ変わらない保険料となります。このようなことからも、外車と国産車の保険料は、契約内容によって異なり、料率によっては国産車より外車の方が保険料が安くなることもあるということがわかるのではないでしょうか。
外車は「車両保険」に加入すると高くなる?

先述したとおり、外車は車両保険に加入すると、保険料が高くなる傾向にあります。ただし、どの外車でも必ず自動車保険の料率および保険料が高くなるというわけではありません。
一般的に、外車は車両価格や修理時の部品代などが国産車よりも高くなることが多いため、車両保険の料率および保険料が高くなってしまうのです。言い換えると、国産車でも、車両価格が高いクルマ、盗難のリスクが高いクルマ、修理代などが高く付くクルマは、車両保険の料率が高く、保険料も高くなりやすいということです。
このようなことから、車両保険は、クルマの使用および保管環境などに合わせて、加入するかどうか慎重に検討する必要があるといえるでしょう。
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