噂のコーディングで愛車をより好みにカスタマイズ

最近では、簡単に車両仕様を好みに合わせて変更することが可能となっています。その多くは、車両のナビディスプレイやメーター内のインフォメーションディスプレイにある設定画面で変更が行えます。

しかし、設定画面上で変更できない項目や、より細かく設定変更を行うこと、オプション機能の追加までもが可能となる作業のことを「コーディング」と言います。

今回は、コーディング作業についてのメリットや注意点を含め紹介します。

目次

コーディングとは?

コーディングとは、車両ECU(コンピューター)へ専用の機材を使用してアクセスし、車両の設定変更を行うことをいいます。その内容や方法について紹介します。

メニュー以外の設定変更が可能

近年、車両のディスプレイ上で多くの設定変更が行えるようになっています。その設定範囲は、オーディオの調整はもちろん、車内イルミネーションカラー、サスペンションの減衰力、ハンドルやアクセルレスポンスなど多岐にわたって変更することが可能です。

しかし「コーディング」は、それら項目の更に深い内容まで変更を行うことができます。簡単なところでは、ドアロックを施錠後に光るルームランプの残光時間変更、アイドリングストップ機能の無効化などです。

車種やグレードによって対応可能な項目に違いはありますが「痒い所に手が届く」設定の変更を行える点がポイントです。

専用コンピューターでセッティング

コーディング作業を行うには、車両ECUへアクセスすることが可能な専用コンピューターを使用します。この専用コンピューターはコーディング作業以外にも、車両ECUに残っている履歴や詳細な設定項目の確認を行うことも可能な専門的なものです。そのため、一般には流通しておらず、所有している専門店で施工してもらう必要があります。

ユーザーで実施可能な簡易的なコーディングアイテムも存在していますが、予期せぬトラブルに繋がる恐れもあるため、注意が必要です。

コーディングでカスタマイズ

コーディングは純正の機能を有効化するため、リスクが少ないカスタマイズともいえます。コーディングにより、どのような変更が可能かを確認します。

細かな設定変更が可能

コーディングは、通常メニューで行える設定幅の変更をすることも可能です。例えば、ワンタッチターンシグナルの回数、デイライトの発光設定やキーロックとアンロック時のウィンカー点滅回数、ドアミラー格納時間設定などが代表的です。

ワンタッチターンシグナルは、ウィンカーレバーを軽く動かした際に数回点滅する機能です。標準設定では1回もしくは3回のみですが、コーディングにより5回を追加することが可能です。選択肢の追加のため、以前の回数に戻すことは設定画面上で行うことができます。

デイライトの発光は通常オンかオフしか選択できない設定内容です。しかし、コーディングで発光時の輝度調整ができるように変更されます。ライト関係では、ウェルカムライトの点灯パターンを好みに合わせて変更することもできます。

キーロック時のウィンカー点滅回数は、駐車場で愛車のロック確認をする際に分かりやすくなることの他に、同車種との違いをアピールすることもできます。また、連動して格納するドアミラーの時間を変更することで、頻繁に作動せずに済みます。

オプション機能の有効化

輸入車の場合、オプション機能が車載ECU内にプログラムされているモデルも多く存在します。その中には、上位グレードには存在する機能やオプション装着をした際に使用可能となる機能情報も含まれています。

特にスポーツ仕様のオプションを装着しなければ機能しない項目も存在します。コーディングによる選択肢の有効化は人気が高いアイテムといえます。

コーディングで変更可能なメニューは?

コーディングで変更可能なメニューについて、実際に人気の高いアイテムの紹介も含めて確認していきます。

ベーシックアイテム

一般的に人気の高いコーディングアイテムとして「テレビキャンセル&動画再生可」、「アイドリングストップ記憶」、「バック時の助手席ミラー角度変更」などです。「テレビキャンセル&動画再生可」は、一番人気ともいえる施工アイテムです。内容は、搭載されているテレビチューナーの映像を表示できるように変更します。

本来、走行中は表示されず音声のみとなってしまいますが、社外品の表示キット等を使わず、走行中にも表示と操作が可能になる変更アイテムです。また対応車種や年式によっては、USB経由で保存されているMP4ファイルのビデオ再生も可能となるように変更も行えます。

「アイドリングストップ記憶」は、通常エンジンを再始動した際に自動でアイドリングストップ機能がオンになるように設定されています。コーディングを行うことで、エンジン停止時に設定した状態を維持することができます。アイドリングストップ機能をオフにした状態で再始動した場合、オフを継続した状態を維持します。また、常にオフ状態を希望する場合は、初期設定を「オフ」とすることでボタン操作の必要が無くなります。

「バック時の助手席ミラー角度変更」は、バック時にミラーの鏡面が下方向へ動く機能として標準状態でも搭載されています。その下方向への角度変化量を本来の設定角度よりも浅くすることができます。浅くすることで、下方向と後方の双方をバランス良く確認することが可能です。

オプションアイテム

多くの純正オプションは、新車の注文時にしか装着できない仕様となっており、一度注文を逃すと後から追加することができません。中古車を検討する際、「欲しかったオプションがついていない…」という経験がある方も多いのではないでしょうか。

これまでは、「他の条件がすべて理想的でも、オプションが無いから諦める」「多少妥協して購入する」といった選択を迫られる場面も少なくありませんでした。

しかし近年では、コーディングによって本来は新車オーダー時にしか選べなかった機能を後付けできるケースが増えてきました。これにより、理想のボディカラーや装備を優先して車両を選び、足りないオプション機能は後からコーディングで補う、という選択肢も可能です。

たとえば、ポルシェで人気の「スポーツクロノパッケージ」もそのひとつ。スイッチ操作で走行性能をよりスポーティに変化させられる魅力的なオプションですが、意外と装着率が低く、中古車市場では見つかりにくいモデルでもあります。そうした場合、コーディングでスポーツプラスモードを有効化し、走行モード選択スイッチを追加することで、同等の機能を再現できます。

また、ポルシェでは多くの装備がオプション扱いであるため、コーディングメニューの幅も広がっています。たとえば「クルーズコントロール」もコーディングと専用スイッチの追加で後付け可能な代表例です。コーディングによって、理想の装備をあきらめずに実現できる可能性が広がっています。

コーディングをする際の注意点は?

魅力的なコーディングですが、施工するにあたって注意すべき点についても理解をしておくことが重要です。その注意点と施工するにあたってのポイントを確認します。

車両ECUプログラムの更新

コーディングは車両ECUへアクセスを行い収録されている情報内容の設定変更や項目表示を行います。そのため、メーカーから大規模な車両の更新プログラムがリリースされた場合、コーディングによって変更した項目が元へ戻ってしまう可能性があります。その際には、コーディングの再施工が必要になることもあり得ます。

近年、車両の不具合等が発生した場合、プログラム更新により解決することが多くなっています。そのため、メーカーから更新プログラムがリリースされた際は、安全性を優先するため車両ECUデータのプログラム更新は避けられません。

更新内容によっては、コーディング内容が残らずに初期状態に戻る恐れもあることを理解しておくことが重要です。

施工ショップ選び

コーディングは車両のECU(電子制御ユニット)にアクセスして設定を変更する作業であるため、正確かつ安全に施工できるショップを選ぶことが非常に重要です。

近年は、個人でも一部機能の設定変更が可能だとされる情報がネット上に出回っていますが、年式や車両の状態によってコーディングの可否は異なり、適切な知識や診断なしに作業を行うと、最悪の場合は車両が正常に動作しなくなるリスクもあります。

一度書き換えた内容を元に戻すには費用がかかることもあり、場合によってはECU本体の交換が必要となるケースもあります。

そのため、確実な作業が行える設備を備えた施工ショップに依頼することが大切です。ネット上にはコーディング施工例を紹介しているショップは多く存在しています。その紹介内容について見極める必要性があります。しかし、文章のみで紹介を行っているショップも多く、見極めることは困難です。

そんな安心して任せられるショップ選びの判断に迷った際には是非、トップランクのホームページをご覧ください。コーディングの紹介ページには、ポルシェのスポーツクロノパッケージ施工例を紹介するYouTubeページリンクも用意しています。コーディングだけでなく、スポーツクロノパッケージに必要不可欠なスイッチをハンドルに装着する施工風景も公開しています。

さらにインフォメーション内には作業実例一覧で実際に施工を行ったモデルと内容についてもブログ形式で紹介しています。その紹介内容の数が自信の表れです。ご自身の愛車にコーディングを行いたいと思った際には、車検証をご用意いただければ問い合わせフォームから簡単にお問い合わせいただけます。

お車の情報から施工の可否についてもご回答させていただき、施工の流れに沿って作業準備を行わせていただきます。ご興味をお持ちいただけましたら是非一度、お問い合わせください。

 

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