車検・点検
皆さんこんにちは。
RX-7(FD3S)は初期型だと26年も経過しており、各部の経年劣化も否めないところ。
クルマの下まわりをチョット覗いただけでも、気になる箇所を見つけることができました。
運動性能は申し分ないRX-7ですが、その性能は各パーツが正常な動きをしているからこそ成り立っているものです。
年式の古いクルマほど劣化パーツを交換するだけで、劇的に動きが変わる車両もたくさんありますよね。
本日の交換パーツはリアのトーコントロールアームです。
ここはリアのトー角をつかさどる部分で、アームのピロブッシュが劣化すると直進安定性もなくなって、コーナー時にもクルマの挙動がフラフラ不安定になってしまいます。
FD3Sのトーコントロールアームは純正が調整式になっているのですが、アーム全体のサビも進行しているのでネジをまわそうにも固着がひどく回すことができません…
また、アーム自体を手で揺らしてみるとあらビックリ! ピロブッシュのヘタリが顕著に出ており、ボルトが差し込まれているピロがガタガタ( ゚Д゚)
これじゃ上手く走らせることは難しいです…
ということで交換作業に入ります。長い間動かしていない部分なので、しっかりと潤滑剤を染み込ませてボルト&ナットを外します。
すぐに外れなくても少しの間染み込ませておくことでスムーズに外れますね。
また、しっかりと工具をはめ込んで回さないと、サビでネジ山が簡単にナメてしまうこともあるので要注意です。
上が外した純正トーコントロールアームで下が新品です。
見た目が違いますが品番は同じですので、生産途中で変更になっているようですね。
ピロブッシュ部分を指でつかんで動かしてみると、簡単にグニャグニャ動いてしまいます。
足まわりのブッシュが手で動くなんてことはあり得ないので、明らかにブッシュがヘタっていることがわかります。
交換自体はアームを付け替えるだけなので、それほど難しい作業ではありません。
ただ、今までの装着状態と同じ長さに揃えておかないと、最後のアライメント調整で大きく修正が必要になるので、
ノーマルで装着されていた左右の長さに合わせて新品アームを戻します。
トーコントロールアームは一旦仮締め状態にしておき、クルマが接地した状態(1G状態)で正式にボルトを締めます(1G締め付け)。
サスペンションが縮んだ状態で締めることでブッシュのねじれも解消され、
アームをスムーズに動かしサスペンション本来の役目を果たすことが出来るというワケです。
最後はアライメントを取り直し、適正なトー角に調整して作業完了です。
走行チェックでもリアのフラフラな違和感がなくなり、シャキッとしました!
走行時の不安定な動きは、ブッシュのヘタリに起因することが非常に多いです。
とくに10年を超えるクルマは、ゴム&ピロ類のリフレッシュをオススメしています。
担当:福山
【今日のどうでもいい豆知識】
・「そうめん」と「ひやむぎ」の違い ちなみに1.7mm以上は「うどん」。 |
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