車検・点検
皆さんこんにちは。
輸入車や国産車に関係なく、年式や走行距離を重ねていくとゴム類の経年劣化により各部トラブル発生の可能性は高くなります。
自動車には様々な箇所にゴムパーツが使用されているので、定期点検は必要不可欠です。
お車はBMW・740i(E65)になります。お客様よりオイルの消費量が多いとのことで入庫してきました。
オイル上がりやオイル下がりによる白煙もなく、エンジン内部のパーツ消耗による問題ではなさそうです。
下回りの点検をしていると、ステアリングギアボックスまわりからオイルが「ポタッ、ポタッ…」。
オイルの手触りや色・ニオイでエンジンオイルということが確認できるので、エンジン&補器類周辺をチェックしてみます。
覗き込んでみると、エンジンブロック側とオイルクーラーサーモスタットとの間からオイルが漏れていました。
とりあえずは部品を外して状態を確認します。
これは新品のサーモスタットですが、この赤丸部分のゴムパッキンが劣化してオイル漏れを起こしてしまっているようです。
ありがちなオイル漏れ箇所ですね。
ということで交換作業に入りますが、これがまぁーーーーとにかく外すのに色んな部品が邪魔をして一苦労。
こういう時に自分の大きな手は、逆にネックになります…((+_+))
あーでもない、こーでもないと試行錯誤したのちサーモスタットを外すことができました。
オイルの溜まった跡が見える手前のパッキンが劣化していましたが、2個同時にパッキン交換します。
古くなったパッキンを外し、新品のパッキンと入れ替えます。
このときにシリコーン系の固体潤滑剤を一緒に塗っておくと、漏れ防止と共に耐熱・耐久性もアップしますね。
最後にエンジンオイルを入れてエンジンをかけ、サーモスタットからのオイル漏れが止まっているかの確認をして作業は終了です。
少量のオイル漏れはすぐには影響が出ませんが、放ってほくと大きなトラブルに発展する可能性があります。
2年に一度の車検以外にも、法定12ヵ月点検ではそのようなトラブルを事前に発見することも可能ですので、ご相談くださいね!
担当:松下
【今日のどうでもいい豆知識】
・お茶漬けに「あられ」が入っている理由 お茶漬けが流通した戦後当時、袋を密閉する技術がないため流通する前に中身が湿ってしまっていた。 それとは別に、香ばしさや歯応えのために具材にあられを入れたところ、具材としては使えなかったが中身が乾燥していないことを発見し、 そのまま乾燥剤の役目として具材に入れられるようになった。 |