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皆さんこんにちは。GT-R佐藤です。
いつもは修理やメンテナンスの車両が多いのですが、今回はチューニング&カスタムです。
ノーマルで装着されているカムを、作用角が大きくリフト量の高いハイカムに交換します。
全体をフルNISMO仕様で固められた34GT-Rが題材です。
マフラーやメーターもNISMO製品が組み込まれ、お車からGT-R愛が溢れていますね(*´ω`*)
RB26に装着されているカムは、IN(吸気)側240度のリフト量8.58mmにEX(排気)側236度のリフト量8.28mmで、オーバーラップは0度となっています。
発売当時は280psの自主規制があり、RB26エンジン本来のパワーを逆に抑え込んでいたんですね。それを開放してあげましょう(^^♪
カムはIN側とEX側の両方を交換します。製品はグループAレースでの実績があるREIMAX製のリアルパフォーマンスカムシャフトを組み込みます。
IN/EX側ともに256度のリフト量は9.1mmで、純正タービンの性能を活かしきるバランスが取れたカムです。
早速カムの取り外しにかかります。
補器類をひと通り外してカムカバーを開けたところでカムとご対面。距離を走っているクルマは、タイミングベルトやウォーターポンプ交換の機会にカムを交換するのも手ですね。
ひとつの気筒に対しバルブがIN側とEX側で2個づつ装着されていて、これが6気筒分の全部で24バルブとなります。
左側がREIMAXのカム、右側が外したノーマルのカムです。
真ん中のおにぎりのようになっている山がカムのプロフィールで、ここでバルブを押す量が増えるほど空気がエンジンに入り込みパワーが出る仕組みなので、
この山がなだらかなほどパワーが出ます。ちょっとわかりにくいですが、REIMAXの方がなだらかな山となっています。
RB26のようにソリッドタイプのバルブリフターを使用しているエンジンは、バルブクリアランスを調整する作業が必須となります。
組み込んだカムに対しバルブとカムの間のクリアランスを確保し、24個分のバルブの付き出し量を均一にすることで、高回転までキレイにまわるエンジンが出来上がるんです。
ということで、カムとバルブの間にこのシックネスゲージを差し込み、それぞれのクリアランスの数値を測ります。24バルブなので24個分ですね。
クリアランスを測ったあとは、ダイアルゲージにてシムの厚みをひとつひとつ測って、紙に書き出していきます。
このシムの厚みとクリアランスの合計が基準値に揃うように、シムを交換するわけです。
こういった細かい作業は、自分がとくに苦手な作業です…((+_+))
最後にカムの本締めをおこないます。ここで大事なのは、カムを沈めるようにカムシャフトブラケットのボルトを均等に締め込んでいくのですが、
カム山の位置によってはバルブの付き出しでピストンに当たってしまう箇所もあり、その辺を考えながら規定トルクをかけていくと良いエンジンが組み上がりますね。
今回はエンジンルームのイメージチェンジを図ろうということで、
エンジンカバー類をメタル調のシルバーに塗装して、インタークーラーをアルミパイピング&シリコンホースにチェンジしました!
まるでコンプリートエンジンのような見た目に変身でカッコイイ♪
組み込んだあとは実走チェックです。ノーマル状態に比べてブーストが低回転から立ち上がり、トルクがひとまわり太くなったので非常に乗りやすくなりました!
そのまま高回転まで回していくと明らかに違うパワーと伸びで、RB26エンジンの真のポテンシャルが目覚めましたね(^^)/
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【担当者のプライベートを紹介。知らない新たな一面が見える!?】
富士スピードウェイ・ショートコースで、自分が真夏と真冬に年2回開催している走行会に行ってきました。
自分の32GT-Rをガンガン走らせて、前を走行する32GT-Rニスモを追っているときに悲劇は起こりました…
セミスリックに履き替えた後「前走車に追い付けるじゃん!」とアクセルを踏み込んだら追い付きすぎてスピン!!
縁石の間にクルマが落ち、見事にタイロッド・タイロッドエンド・サードリンクがグニャリと( ノД`)…
ホイールもガッツリ傷つき、勢いでタイヤもべローンと剥けてしまいました。
めったにクラッシュしないだけに、ピットに戻ってからしばらくは放心状態でした…
まぁ走っていればこういう事もあります。すぐに直しましたけどね!
【今日のどうでもいい豆知識】
1800年代後半に女性の社会進出が進み、「女性の権利」が様々なところで取り沙汰されるようになり、1893年にニュージーランドで世界初の女性参政権が認められた。 この権利獲得に大きく寄与したのはイギリスから移住したケイト・シェパードで、現在の10ドル札に載っている人物である。 |