車検・点検
皆さんこんにちは!
走行中にメーター内の警告ランプが点灯すると、ドキッとすると共に恐怖心をあおられますよね。
とくに体感できるトラブルは交通アクシデントの危険性もあるだけに、早急な対応・修理が必要です。
入庫してきたのはBMW・535i GTです。
症状としては、走行中にアクセルをグッと踏み込んだところで、エンジンチェックランプ点灯およびエンジン異常出力低下ランプが点灯!
トラックのようなエンジン振動が出て一定以上の速度が出ず、最終的にアイドリング中にエンジンが止まってしまったということです。
BMWのE系,F系に搭載されているN54,N55エンジンは、高圧ポンプを介して圧縮された燃料がインジェクターから噴射されるのですが、
このポンプが故障するトラブルが頻発しています。アメリカではリコール対象となっていますが、日本国内では対象外なんですね(*_*) 今回の症状はこのポンプが原因です。
ということで、早速交換作業に入ります。
最近のクルマはプラスチックのカバーで覆われているエンジンが多いので、サクサクッとカバー類を外して高圧燃料ポンプが見える位置までパーツをバラしていきます。
この赤丸部分に装着されているのが高圧燃料ポンプです。
直噴エンジンになりハイパワーと低燃費を両立させるエンジンが出来た反面、こういった追加パーツのトラブルに繋がってしまうのは皮肉ですね…
ポンプを取り出すだけなら、ボルトを外すだけなので簡単です。
事前に燃料ホースをはじめ、周辺配管の漏れや割れをチェックしましたが、こちらはとくに問題なしでした。
取り出した高圧燃料ポンプと比べてみます。見た目にほとんど変わったところはありませんが、対策品となっているようですね。
新品高圧燃料ポンプを元の位置に取り付けて、周辺の補器類を装着すれば交換作業は終了。
N54,N55エンジンは多くのBMWに搭載されているだけに、何台もポンプ交換をしているので作業は手慣れたものです(^_-)-☆
最後にテスターで異常が出ていた信号をリセットして、メーター内の警告ランプを消します。
そのあとは、ポンプが燃料圧力の規定値に収まっているかを確認した上で作業は終了です。
交換後はメーター内の警告ランプも消え、エンジンも高回転まで元気に回るようになりました!
高圧燃料ポンプのトラブルは症状が出る前に対策しておくことをオススメしますので、お気軽にご相談ください。
担当:服部
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