車検・点検
みなさんこんにちは!
第二世代GT-Rの革新的装備といえば「アテーサE-TS」の4輪駆動システム。
この装備をGT-R以外にも備えていたクルマがありました。それがこのステージアです。
ただ、ステージアもGT-Rと同様に、経年劣化によるアテーサE-TSのトラブルは起こっているようで…
エンジンや4駆システムの装備はスカイラインのままに、ワゴン車としての使い勝手の良さを兼ねたステージアは今でも人気がありますね!
じつはGT-RのRB26エンジンを搭載した「オーテックバージョン260RS」というモデルも存在し、プレミア的な価値になっています(#^.^#)
症状はメーター内にある4WD警告灯が点いたり点かなかったりするようです。
あとはアテーサのリレー音がカチッカチッと頻繁に鳴っている感じですね。
ちなみにステージアはGT-Rにない装備として、常時4WDに駆動トルクを固定できるスイッチがあり、作動時にはメーター内にマークが点灯します(4WD警告灯左部)。
E-TSアクチュエーターユニットはリアデファレンシャルの上に付いており、このユニットアッセンブリーは純正部品がすでに廃盤となっているので、
唯一入手できるアキュムレーター単体を交換してみます。
奥に全面が錆で覆われたアキュムレーターを発見!
アキュムレーター交換は、通常ディーラーでもデファレンシャルを下ろして作業します。
しかし! そんな手間をかけずにある特殊工具(SST)を使えば、どこも外さずにチョチョイと交換が出来るので、工賃もお安くなりますね(^^)/
アキュムレーターは圧力を蓄えるので、コレを取り外すときには、まるでふなっしーの『梨汁ブッシャー』的にE-TS作動油がビシャッと飛び散ります。
ウチのGT-R佐藤メカニックは、その見た目と光景から「爆弾」と呼んでいるのですが、自分も見事に爆弾の洗礼を浴びてしまいました…((+_+))
これが新品のアキュムレーターです。交換前のアキュムレーターは錆のかたまりのような状況だったので、全くイメージが違いますね(^^;)
交換はオイルフィルターと同じ要領でクルクルっと締めていきます。
アキュムレーターはクルマをリフトから降ろしてしまえば全く見えなくなる部分ですが、
錆まみれのアキュムレーターに比べたら、装着しただけで故障が直ってしまったような気分になりますね。
あとはE-TS作動油をトランク内にあるリザーバタンクに補充したのち、アキュムレーター内のエア抜きを済ませたら作業は終了です。
GT-Rでもよく見受けられる4WD警告灯のトラブルは、アキュムレーター交換で直ってしまうことが多いです。
最後に走行チェックをおこなって、無事4WD警告灯が点かないことが確認できました。
RBエンジン・4駆モデル・荷物がたくさん積める3拍子揃ったステージアをこれからも大事に乗っていってほしいですね!
年式の新旧問わずお車のトラブルは、お気軽にお問い合わせください。
担当:服部
【今日のどうでもいい豆知識】
江戸時代は現代のようにインフラが整っていなかったので、大雨になると川が氾濫しやすく土手が決壊することが多かった。 そのため土手に桜を植えることで、花見に訪れる人が土手を自然と踏み固めてくれると考え、各地の川沿いに多くの桜が植えられるようになった。 |