MAINTENANCE
車検・点検
アウディTT・ハルデックスポンプ交換
多少量のオイル漏れも放っておくと大変なことに!!
定期点検によるチェックが事前対処に繋がる！
皆さんこんにちは！
アウディはクワトロシステムという優秀な4輪駆動システムがあり、フルタイム4WD（AWD）を世界で初めて市販車に採用したメーカーです。
アウディTTの駆動配分を制御するのはハルデックス・カップリングという装置で、そこでオイル漏れをしている電気式ポンプを交換しました。
ハルデックス・カップリングは後輪のデフケースに直結する形でユニットが形成されていて、4輪駆動の配分
を制御する非常に大事なパーツです。
通常では前輪寄りとなっている前後の駆動トルクを、路面の状況に応じて適正に配分してくれるシステムで、濃いグレーの筒のようなパーツが電気式ポンプです。
その接着面から少量のオイル漏れが発生していました。
ポンプの交換はオイルを抜き取らなくてはなりません。
赤丸部がエア抜き＆オイル補給穴、青丸がオイル抜き穴になります。
交換は非常に簡単です。コンピューターに繋がるカプラーを外したあと、ボルト2本でポンプは外れます。
どうやら劣化した2つのOリングからオイル漏れを引き起していたようです。
車両の走行距離はそれほど多くないのですが、ポンプ先端には鉄粉がこびりついているのが分かります。
今回はリフレッシュも兼ねて新品のポンプに変更です。
ハルデックス・カップリングには専用オイルが指定されているので、セットでオイル（850ml）も入手しました。
あとは外したポンプと同様に組み込み、オイルを入れれば終了です。
輸入車のオイル交換は規定温度でのオイル量注入が定められていますが、このハルデックス・カップリングに関しては常温のままユニット満タンに入れることで問題ありません。
パーツ交換後、最後にしっかりパーツが作動しているか変な異音が出ていないかを実走チェックします。
同時にハンドルのブレやブレーキ等の走行点検もおこなうことで、別箇所のトラブルも未然に防げるよう努めていますね。
クルマの下まわりは、知らないうちにオイル漏れや部品の破損が起きている可能性もあります。
車両の定期点検は人間のカラダのメンテナンスと同じように大事なことですので、お気軽に相談ください！
担当：林 壮一
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