車検・点検
皆さんこんにちは!
ATBの工場内は広くて作業しやすい環境にあるのですが、やはり冬の寒さはカラダに堪えますねー。
今回は珍しい旧車がレストアに近いメンテナンスで入庫してきましたので、その一部を紹介します。
車両は旧車マニアなら「おおっ!」と声を上げてしまう、いすゞのベレット1600GT(通称べレG)(^^)/
いすゞの乗用車、しかもスポーツモデルということで非常に貴重であると同時に、いまでも人気の車両ですね。
スカイラインよりも先にGT(グランドツーリンク)を車名に付けたりディスクブレーキを採用したりと、日本初の機構をふんだんに盛り込んだ車両はレースでも大活躍でした。
内装もスポーティーで3連(4連?)メーターも標準装備。いま見ても凄くカッコイイですね!
約50年前のクルマとは思えないほど完成度が高いモデルです。
とまぁ、べレGの紹介になってしまいましたが、今回はお客様よりブレーキの4輪オーバーホール(O/H)依頼を受けました。
フロントは対向ピストンで、リアはドラムになっています。
まずはフロントキャリパーのO/Hです。
剛性の高い対抗ピストンのキャリパーを採用しているフロントブレーキ。このブレーキ周りのパーツは廃版となっていて、ゴムのOリング・パッキンのみ発注可能でした。
ということで、ピストンを外したあとにサビや汚れを落としていきます。
キャリパー側のサビも同時に落としたあとはグリスを塗って、ピストンをキャリパーに戻します。
外したあとのゴム類は、ご覧のようにボロボロ・ベコベコです。
ここからオイル漏れが起きていて、ブレーキの効きも弱くなっていました。
キャリパーを戻してからブレーキフルードを入れ、リアブレーキの作業後にエア抜きを済ませたら終了です。
ローターとパッドはそのまま使用しました。
続けてリアキャリパーのO/Hです。リアはドラム式なのですが、こちらのパーツ類もほとんどが廃版となっていました。
ドラムブレーキのライニング(摩擦材)はブレーキパッドと同じで、これが外側に押し付けられることでブレーキが効く仕組みです。
これが減っていましたので、ライニングの貼り直しをおこないました。
ドラムブレーキをバラすと、このようなパーツに分けられます。直接油圧のかかる真ん中のホイールシリンダーをオーバーホールしていきます。
シリンダーの中には2つのOリングが入っていて、このゴムのみ新品注文できましたので交換します。
フロントキャリパーと同様に、シリンダー内のピストンを外してから内部のサビと汚れをしっかり落とし、元通りにします。
耐熱処理や無駄な音が出ないよう各部のグリスアップを施し、ドラムカバーを装着します。
ブレーキフルードのエア抜きで他の漏れがないかもチェックし、試走後問題なければ終了です。
廃版パーツが増えてくると車体の維持も段々難しくなってきますが、このような貴重なクルマは長く大事に乗り続けていただきたいですよね。
輸入車・国産車だけでなく、旧車の取り扱いもお任せください!
担当:坂野井
【今日のどうでもいい豆知識】
・温泉が引かれている小学校がある 鹿児島県霧島市立高千穂小学校は、校内に「わらべ湯」という温泉がある。 ほかにも大分県日田市立桜竹小学校や長野県諏訪市立城南小学校など、基本は温泉地の源泉に隣接されている為、校内に温泉を引き込んでいることが多い。 |
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