外車の中古車が安い7つの理由と購入前の注意点は?

新車で販売されていたときには1,000万円近い価格だったにも関わらず、数年経つと300万円台の中古車として店頭に並んでいる…。なぜこんなに安いのか?そこには理由があります。果たして安い外車はお買い得なのか?それとも手を出すべきではないのか?さまざまな角度から考察していきましょう。

目次

外車の中古車が安い理由とは?

高級外車であるにも関わらず、なぜこんなに安いのか!? もちろんそれにはさまざまな理由があります。その理由をいくつか挙げてみましょう。

不人気車だから

一番の理由はこれです。中古車としての需要がなければ、新車時に高額であっても、下取りや買い取り価格が安くなってしまいます。逆に、中古車でも人気があるクルマであれば、新車とそれほど変わらない価格で販売されているため割高に感じてしまいます。

修復歴ありだから

いわゆる事故車扱いのクルマです。クルマの骨格(フレーム)までダメージが及んでしまった個体は「修復歴あり」といった評価となり、相場よりも2〜3割安い価格で店頭に並べられます。

中には、販売店が「修復歴あり」と気づかずに店頭に並べているケースもあり、そのまま購入して手放すときに査定で「修復歴あり」と判明することもあります。

不具合が多いから

新車時、つまりファーストオーナーの段階で不具合が多いクルマも安くなりがちです。保証対応(無償修理)してくれるとはいえ、相次いで壊れることにファーストオーナーが嫌気が差し、手放してしまうケースが多いです。当然、手に入れたらトラブルが相次ぐことになるので覚悟が必要です。

低年式だから

スーパーカーの限定モデルなど、一部の例外を除いて、新車登録から年数が経つほど下取りや買い取り価格は安くなります。ただ、最近は旧車およびネオクラシックカーブームもあり、20年〜30年前のクルマの相場が急上昇して高値をつけているケースも増えてきました。

過走行だから

年式の割に走行距離が多いクルマも、下取り/買い取り価格に安く査定されるため、店頭価格も安くなりがちです。1年・1万キロを目安に考えるといいでしょう。シビアに見るなら1年・7000〜8000キロくらいです。1年で5000キロ以下に収まれば、低走行とみなされるので、手放すときにも有利です。

安い値段で売られている外車の中古車で注意すべきポイントは?

ここで、安い値段で売られている外車の中古車で注意すべきポイントについていくつか挙げてみましょう。

基本的に現状販売

「現状販売」とは、そのままの状態で販売・納車されることを意味します。壊れている可能性があっても、事前に修理してくれるわけではありません。

不具合があることを事前に教えてくれる店舗もありますが、黙って販売したり、店舗側も知らないトラブルが潜んでいる可能性もあります。「現状販売」とは、それらのリスクを受け入れたうえで購入する必要があります。

有償保証の内容

購入後に安心だからと、店舗独自に作成した有償保証を勧めてくる場合があります。詳しくは「5.安い値段で売られている外車の中古車は壊れるのか?」で解説していますが、その店舗が独自に作成した保証内容であるため、なかには悪質なものも実在します。

店舗側にとってはさらなる利益を生むサービスですから、美辞麗句を並べたもっともらしい表現を大きな文字で伝え、都合の悪いことを小さな文字で隠すような見せ方をするケースも実際に存在するため注意が必要です。

試乗してみる

車検切れで乗れない場合は仕方ないとして、本当に購入する意思があるのであれば必ず試乗してください。近所を軽く一周するだけではなく、できれば30分程度試乗してください。そこで警告灯が点灯したり、異音が聞こえてくることがあります。

試乗しないで購入したら、オーナーとなったあとにこの場面に遭遇することになるのです。それはつまり、高額な修理費用が掛かる可能性を秘めています。店舗側か断ってきたら、スタッフが運転する場合でも助手席で確認するようにしてください。

タイヤの状態・銘柄

タイヤの溝がどれくらい残っているか、タイヤの角がどれくらい削れているか(ハイスピードでコーナリングしているかの目安になります)、そして装着しているタイヤの銘柄にも注目してください。

聞いたこともないようなタイヤを履いている場合、多くは整備費用をケチっている可能性が高いです。「タイヤのメーカーや銘柄、残りの溝は、オーナーの愛情や懐具合に比例する」と考えてください。

古いクルマであればメーターバック

最近のクルマのメーターはデジタル式となり、走行距離やトリップメーターもデジタル式となりました。また、車検時に走行距離を管理しているので、メーターバック(巻き戻し)が行われる可能性は大幅に減っています。

しかし、旧車およびネオクラシックカーであれば、バレない程度にメーターバックすることができてしまうのです。現在表示されている走行距離が正しいかどうかは、(アナログメーターの場合)半分は賭けですが、それでも記録簿は必ず確認してください。

安い値段で売られている外車の中古車でも買ってもいいケースとは?

「下取りした店舗で中古車として販売している」ケースです。オークションで仕入れると、ヤフオクなどと同様に入札が増えるほど落札価格が高くなるため、店頭価格も高くなってしまいます。

しかし、自社で下取りしたクルマであれば、中間マージンがありません。下取り価格に利益を上乗せしても、市場価格より安く設定できるケースが多く、その結果「お買い得車」に見えるのです。ただし、これは運次第といえます。いつ、どのタイミングで店頭に並ぶかは誰にも分かりません。

もし、懇意にしている店舗があるとしたら、希望する車種や条件、そして予算を伝え、あらかじめ網を張っておいた方がいいでしょう。いずれにしても長期戦は覚悟してください。たまたますぐに見つかったら、それは幸運に恵まれたということです。

外車ディーラーの中古車が安いクルマがある理由は?

外車ディーラーの店頭で売られている中古車が、思いのほか安い場合があります。「これって掘り出しモノ?」と思うかもしれません。可能性はゼロではありませんが、「ほぼゼロ」と考えて良いでしょう。

常連客が代替する際、やむを得ない理由で必要以上に高く下取りしてしまい、中古車オークションに流すと赤字になるため、店頭に中古車として並べるしかないのです。その代わり、多くの場合「現状販売につき特価」などの条件付きで、一見「掘り出しモノ」に見えることがあります。

いわゆる「客寄せ」として店頭に並べられているため、とにかく足を運んでもらい、実車を見て気に入れば購入してもらえばよいという意図があります。気にいらない場合は新車を勧めたり、他の中古車を紹介するなど、きっかけ作り(客寄せ)としての役目を果たしてくれたら、「損して得取れ」でもいいというわけです。

外車ディーラーの場合、保証付きの認定中古車として店頭に並べられないクルマが売られているとしたら・・・。保証期間内から外れた低年式車など、それは何らかの「訳あり」である可能性が高いです。その理由を店舗側にしっかり確認し、納得したうえで契約する必要があります。

安い値段で売られている外車の中古車は壊れるのか?

低年式・過走行・メンテナンス不良…。いずれにしても壊れる可能性は高いといわざるを得ません。もちろん認定中古車であっても壊れる可能性はゼロではありませんが、こちらには一定期間の保証が付帯しています。

万一壊れた場合でも、保証期間内(範囲内)であれば無償で直してくれるのです。メーカーの看板を背負っているだけに店頭価格も高めです。しかし(多少の付加価値をつけているにせよ)それに見合う素性の良い個体であったり、点検整備や部品交換を行ったうえで店頭に並べているので、外車の中古車を手に入れる際に安心感を求めるなら認定中古車一択です。

しかし、安い値段で売られている外車の中古車には保証がありません。というよりも、手が掛かるうえに店頭価格に反映できないためにつけられません。そのため、店舗によっては独自の有償保証制度を設けている場合があります。しかし、保証内容の定義が曖昧であったり、詐欺まがいであったりして、高い契約料を払わされて泣き寝入りすることも実際にあります(事実、保証内容に沿って修理する場合、中古部品→リビルト品→純正相当新品→純正新品の順で対応するという店舗も実在します)。

保証=純正部品の新品というのは単なる思い込みで、実際は異なるということもあるのです。「全車走行無制限1年保証付き」などと謳っている店舗では、保証内容を細かく確認する必要があります。判断がつかない場合は、クルマに詳しい友人・知人に頼んでチェックしてもらいましょう。

安い値段で売られている外車の中古車ならではの楽しみ方もある?

安い値段で売られている外車の中古車がまったく購入に値しないかというと、そうではありません。「壊れない、コンディションの良い外車の中古車」を期待して手を出す場合は避けるべきという話です。はじめから安いクルマを購入する以上、壊れても仕方がないと割り切り、コンディションが今ひとつなのも当然と理解した上でリスクを承知のうえで購入するなら問題ありません。

ネットオークションなどで中古部品を購入して自分好みにカスタマイズするのも良いですし、壊れた際には可能な限りDIYで修理するつもりで購入する分にはお買い得と言えます。こういってはなんですが、もともとの期待値が高くないので「まぁ、仕方ないか」と思える気楽さが魅力でもあります。

安い値段で売られている外車の中古車、買っても大丈夫?

結論として、「損をしたくない」と考える方は、安い値段で売られている外車の中古車は極力購入しない方が良いでしょう。

例えば、3年落ちで走行距離が1万キロの外車の中古車が安く売られているとしたら。シンプルに不人気車であるためリセールバリューが低く、安い価格で買い取りや下取りされて店頭に並んでいるのです。ここで価格を上乗せしても誰も購入しないため、安いまま(知らない人からすればお手頃価格で)売られているのです。これが「適正価格」および「適正相場」です。

見た目の割にお買い得だから、という理由でこのクルマを手に入れ、そのまま大事に3年・1万キロ乗ったとしましょう。売却時には6年・2万キロとなっています。人気車種であれば、この時点でも走行距離が2万キロなので高値下取り/買い取りが期待できますが、不人気車種だと下手をするとほぼゼロ査定です。

安く購入できるということは、売却時にも安く買い叩かれることを意味します。何らかの拍子で急に人気が出ることもありますが、それは例外であり、ほとんど奇跡のようなものです。基本的にはあきらかに損をします。

また、修復歴のある外車の中古車も、相場より安く販売されています。しかし、どれほど大事に乗っても、売却する際に「修復歴あり」とみなされるので、買い取り&下取時に大幅減額となってしまうのです。一生モノとして所有するのであれば問題ありませんが、数年後に乗り換える可能性が高い場合は注意が必要です。

繰り返しになりますが、「中古車に掘り出しモノなし」という認識を持つ方が、期待を裏切られることがなく安心です。

外車の中古車購入を検討されている方は、ぜひトップランクにご相談ください。輸入車に精通したスタッフが、車選びのポイントやご予算に合った最適な一台をご提案いたします。

また、トップランクではオンライン商談も受け付けており、遠方の方でも安心してご相談いただけます。気になる車種がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。皆さまが納得して購入いただけるよう、万全のサポート体制でお待ちしております。

 

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